ぐち

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磁性の本を読んでいたら、インターンシップ先の社員の無知ぶりが思い出されてきて、いらいらしてきました。orz..

ので、愚痴ります・・。

一人目の社員は、多結晶における磁気曲線の磁壁移動が主とされている部分を議論するのに、一軸異方性単結晶の磁化回転のみを考慮した場合の磁気曲線を持ち出してきて、

「形が似ているから、これが原因に違いない。」

とはじめにおっしゃいました。

見当違いであることを説明すると、

「われわれは長いことこの材料を研究してきている。経験的に、これが原因で間違っていない。」

といいました。

経験のすばらしさに感動しつつも、根気強く、違うことを説明すると、「材料を扱っている専門家」の社員をつれてきてくださることになりました。

「専門家」にあうことができ、話し始めたところ

「多結晶に磁場をかけたら、一軸異方性単結晶の容易磁化軸に垂直に磁場をかけた場合に等しくなる。」

とおっしゃいました。

扱っている試料はそもそも一軸異方性ではありませんから、単結晶だとしても磁場は90度にかけられません。特別な処理をせず焼結した多結晶の場合はランダムな方向を向いていると仮定して平均をとるのが妥当なことをいい、さらに磁壁移動を考慮しなければならないことまで説明していると、

「欠陥のない結晶の場合、なんで磁壁が存在するのかわからない。なんでヒステリシスが起こるのかわからない。」

と磁石の教科書のはじめに載っていることがらさえ知らないことを暴露なさりはじめました。

どんどん主題から離れていきます。

私は数時間でデータに対する考察をまとめなければならなかったのですが、時間内に無知な方々を説得することをついにできず、その方々の言うとおりにまとめなければならなかったのが残念でなりませんでした。

仕事で磁石を扱っている人たちが、量子力学を知らないのは、現在の高等教育の課程を考えると仕方ないかなと思う部分もあったのですが、それだけでなく電磁気学や磁性の基礎さえわかっていないのは怖かったです。

仕事で何年も扱うならば、量子力学さえも数年で覚えるのが働く人々にとっては当たり前だと以前は思っていたのですが。

実際は、本一冊を読むこともできないのですね。

仕事が忙しいと言って嘆いている人も、頭を使えばすぐ終わることかもしれませんから、せいぜいがんばるといいと思います。

身の回りに電気製品があふれていますが、異常動作したり、火を噴いたりする製品がすくないのはとても不思議なことです。

大学で研究をしているひとは、「感覚でものを言うな」といわれたことがあるかもしれませんが、そのとおりだと思いました。

私も感覚でものをいうことがしばしばですから、控えたいと思います。

というか、社員プギャー。

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