オムロンの上腕式血圧計HEM-8713とHEM-8712は何が異なるのでしょうか。違いは8つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、オムロンのカフ式上腕式血圧計の機能について一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
目次
8つの違い
オムロンの血圧計HEM-8713とHEM-8712を比較すると、HEM-8713の方が巻きやすいカフが付属し、機能が豊富で上位機種です。
HEM-8713には、HEM-8712と比べて次の機能や付属品が多くついています。
- 片手でも巻きやすいフィットカフ
- 腕帯がピッタリ正しく巻かれているか知らせる「カフぴったり巻きチェック」機能
- 測定を60回分記録
- 10分以内に測定された3回までの測定記録の平均値を表示する機能
- 血圧値レベル表示
- 日付/時計表示
- 記録しないで測る機能
- 収納ソフトケースが付属
血圧の測定精度は同じです。
違いを表で比較すると次のようになります。
商品コード | HEM-8713 | HEM-8712 |
画像 |
− |
− |
カフ | フィットカフ | 軟性腕帯 |
対象腕周 | 17 ~ 36 cm | 22 ~ 32 cm |
機能 | カフぴったり巻きチェック 測定ミスをお知らせ 不規則脈波表示 メモリ 60回 × 1人 平均値表示 日付時計表示 血圧値レベル表示 記録しないで測る |
測定ミスをお知らせ 不規則脈波表示 メモリ 1回 × 1人 |
付属品 | 専用カフ(型式HEM-FM31)、 お試し用電池(単3 形アルカリ乾電池4 個)、 収納ソフトケース、 取扱説明書(品質保証書付き)、 医療機器添付文書、 EMC技術資料 |
専用カフ(型式HEM-CR24)、 お試し用電池(単3 形アルカリ乾電池4 個)、 取扱説明書(品質保証書付き)、 医療機器添付文書、 EMC技術資料 |
血圧測定範囲 | 20 ~ 280 mmHg | |
脈拍数測定範囲 | 毎分 40~180 拍 | |
測定精度 | 圧力: ±3 mmHg以内 脈拍数: 読み取り数値の±5%以内 |
違いを詳しく見てみましょう。
付属カフ
HEM-8713にはフィットカフが、HEM-8712には軟性腕帯が付属します。
軟性腕帯
(画像はオムロン公式ページより引用。)
HEM-8712に付属する軟性腕帯は、腕の形に合わせて、すき間なくぴったりと巻くことができます。柔らかく、やさしい装着感で測定することができます。
対象腕周は、22~32cmです。
腕周とは、次の図のように、ひじを軽く曲げた状態で、二 の腕の中央あたりを計った腕まわりのことです。
腕が細い方や太い方では腕帯が合わないことがありますので、購入前にメジャーで腕周を測っておくと良いでしょう。
この軟性腕帯は、病院でもよく見かけるタイプで、端を輪っかに通してから折り返して、マジックテープで止める固定方法です。
毎回、誰かに巻いてもらえるならこれで良いのですが、自分で腕に巻こうとすると慣れるまでは難しいです。
一人で巻くには、次のように先に輪を作ってから、手の先から輪を通して、マジックテープを固定します。
「この腕帯は、固定するときにずれてしまって、イライラして血圧が上がる」というレビューもありました。
一人で使うのであれば、軟性腕帯は巻くのに慣れるまでが大変かもしれませんね。
フィットカフ
(画像はオムロン公式ページより引用。)
HEM-8713に付属するフィットカフは、カフそのものが腕にフィットする立体構造で、一人でも簡単にぴったりと巻くことができます。高齢者や測定に慣れていない方でも安心して使えるのが利点です。
フィットカフは、次のように腕に引っ掛けてから、マジックテープでカフを固定します。
手の先から輪を通していく必要がなく、簡単です。
さらに、内部構造の改良により、腕にカフを巻いたときに、正しい位置から左右にずれてしまっても正確に測定することができるとのことです。
対象腕周は、17~36 cmです。軟性腕帯は「22~32 cm」でしたが、それよりも細い腕から太い腕までフィットします。
ディスプレイ
ディスプレイの違いを見ると、搭載されている機能の違いがよくわかります。
次の画像はHEM-8713のディスプレイです。
次の画像はHEM-8712のディスプレイです。
HEM-8713には、平均値マーク、日付と時刻、カフピッタリ巻きマーク、血圧値レベル表示が多くついています。
カフぴったり巻きチェック
HEM-8713には、カフピッタリ巻きチェック機能が搭載されています。
腕帯がピッタリ正しく巻かれているときに、ディスプレイ左下にカフピッタリ巻きマークが表示されます。巻き方がゆるいときには、代わりにゆるいことを示すマークが表示されます。
正しく測定しやすくなるのは嬉しいですね。
測定を60回分記録
HEM-8713では、60回分の測定結果が自動で記録されます。HEM-8712では1回分が記録されます。
HEM-8713では測定した日付時間も記録されますので、血圧のメモを取り忘れても、あとから記録を参照することができます。他の人が、血圧の推移を確認したいときにも役立ちますね。
平均値
HEM-8713には、10分以内に測定された3回までの測定記録の平均値を表示する機能があります。
短時間に続けて測ったときに、一番良い値を記録する、という方法もありますが、平均値を記録したいというときにはこの機能が使えます。
血圧値レベル表示
HEM-8713では、血圧値がバーで表示されます。最低血圧と最高血圧の間が点灯します。
ひと目で、血圧の高い低いが分かるのは便利ですね。
日付/時計表示
HEM-8713には、日付/時計表示をする機能があります。
測定しているときの時計表示はなくてもよいかもしれませんが、測定記録に測定日と時間が記録されるのは便利です。
記録しないで測る機能
HEM-8713には、記録をしないで測る機能があります。
どちらの機種も測定結果が自動で記録されますが、HEM-8713では、測定前に「測定/停止スイッチ」を長押しすることで、記録をしないようにすることができます。
知人や家族に一時的に貸すときにこの機能を使うと便利そうですね。
収納ソフトケース
HEM-8713には、収納ソフトケースが付属します。持ち運ぶときに便利かもしれませんね。
HEM-8712には付属しませんが必要ならば、ソフトケースは100円均一でも売っていますので、別途購入すれば良いでしょう。
どちらがおすすめか
このように、HEM-8713にはHEM-8712と比べて、片手でも巻きやすいフィットカフが付属し、機能が多く搭載されています。一人で測定することが多いという方は、毎日のことですので巻きやすいカフの方がおすすめです。また、カフピッタリ巻きチェック機能は、カフが正しく巻けているか分かりますので、血圧を正しく測定するためにはあると便利な機能です。さらに、60回分の測定が日付時刻とともに自動記録されるのは、血圧のメモを取るのが面倒という方におすすめです。
そのため、巻きやすいカフが良いとか、巻きチェック機能があるとよいとか、測定記録を残しておきたいという方には、価格は少し高くなりますが、HEM-8713がおすすめです。
一方で、HEM-8712でも血圧の測定精度は同じです。とりあえず試しに血圧を測ってみたいという方には、HEM-8712がおすすめです。
価格は次のようになっています。
商品コード | HEM-8713 | HEM-8712 |
画像 |
− |
− |
カフ | フィットカフ | 軟性腕帯 |
対象腕周 | 17 ~ 36 cm | 22 ~ 32 cm |
機能 | カフぴったり巻きチェック 測定ミスをお知らせ 不規則脈波表示 メモリ 60回 × 1人 平均値表示 日付時計表示 血圧値レベル表示 記録しないで測る |
測定ミスをお知らせ 不規則脈波表示 メモリ 1回 × 1人 |
ACアダプター
なお、どちらの機種もACアダプターは別売りです。
本体は、単3アルカリ乾電池4本で稼働し、約300回の測定が電池寿命です。お試し用電池が付属します。
ACアダプターを乾電池と併用することで、電池寿命を延ばすことができます。頻繁に測定するという方は、ACアダプターを使用するのもおすすめです。
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まとめ
オムロンの上腕式血圧計HEM-8713とHEM-8712の違いは、HEM-8713の方には、フィットカフと収納ソフトケースが付属し、カフピッタリ巻きチェック機能、60回分の測定記録、平均値表示、日付時刻表示、血圧値レベル表示機能があるということです。どちらも血圧の測定精度は同じです。便利に使いたい場合にはHEM-8713が、そうでなければHEM-8712がおすすめです。
次の記事では、オムロンのカフ式上腕式血圧計の機能について一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
以上、血圧計HEM-8713とHEM-8712の8つの違い!でした。
参考
- オムロン(OMRON)
- Amazonで口コミ・レビューを見る