タリーズコーヒーで2021年に販売中のmlteボトルを使ってみましたので、使用感を紹介します。
目次
mlte(ミルテ)ボトルの特徴
タリーズコーヒーのミルテボトルは、おしゃれで使い勝手の良いボトルです。タンブラーよりもこぼれにくく、水筒ほど水筒っぽくないデザインのものが欲しいという方におすすめです。
(画像はタリーズ公式ページより引用。)
タリーズの公式ページの商品紹介文には、次のように書かれています。
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シンプルながらこだわりを感じる「mlte(ミルテ)」とのコラボタンブラーです。
飲み口が大きくお手入れもラクな形状で、食器洗浄機にも対応しています。お色は、少しくすんだブルー。どなたでも持ちやすいデザインです。実容量 : 350ml
¥3,500(税込 ¥3,850)
タリーズも、ボトルという商品名なのに商品説明では「タンブラー」と書いていますが、タンブラーと水筒の中間のような商品です。
色違いの市販ボトル
ミルテは、シービージャパンという会社のブランドです。色違いの同型のボトルが市販されています。
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タリーズ公式ページには書かれていませんが、ミルテボトルの主な仕様は、次のようになっています。
サイズ | 約 径7.2×高17.8cm |
重量 | 約 210 g |
主材質 | [内びん]ステンレス鋼(ふっ素樹脂塗装加工)、[胴部]ステンレス鋼(セラミック塗装加工)、[フタ]ポリプロピレン、[氷受け]コポリエステル樹脂、[パッキン]シリコーンゴム |
保温効力 | 63.1度以上(6時間)、保冷効力:9度以下(6時間) |
良いところと悪いところ
ミルテボトルの良いところを箇条書きすると、次の通りです。
- 真空断熱ステンレスで、飲み物の熱さや冷たさが保たれる。(普通の水筒には劣る。)
- 外側はセラミック塗装。(傷は付きやすいが、すこしザラザラした質感はよい。)
- 内側はテフロン塗装。(普通の水筒と同じで、汚れがつきにくい。)
- 寸胴、広口で大きな氷が入れやすい。洗いやすい。
- 飲み口は透明のトライタンで、残量が見える。
- 広口で飲みやすい。どの方向からでも飲める。
- 氷は氷受けで止まる。
- 氷受けはあるものの、飲むときに広い飲み口に鼻が入るので、水筒よりも飲み物の香りを楽しめる。(これがタンブラーのような使い勝手で良いところ。)
- 全パーツ食洗機対応。真空断熱ステンレス商品としては珍しい。
- 蓋はパッキンつきで、倒しても漏れにくい。(タリーズのトゥーゴータンブラーは飲み口に蓋がないので漏れる。)
- 実容量350 mlなので、タリーズ・スタバのトールサイズまで入る。
- 直径が7.2 cmなので、車のドリンクホルダーに入る。(トゥーゴータンブラーは入らない。)
- 直径が7.2 cmなので、もちやすい。(トゥーゴータンブラーは太くて持ちにくい。)
- 広口で、直接ドリップコーヒーを淹れられる。
- 蓋を外した高さが15 cmちょっとで、ギリギリ全自動エスプレッソマシンに入る。(スタバタンブラーや水筒は入らない。)
- 寸胴でそこにゴムがないので倒れにくい。(上が広がっていてそこに滑り止めゴムがあるタンブラーは倒れやすい。)
- パッキン・蓋は交換部品として通販で購入可能。(スタバ水筒は交換パッキンを買えず、1年ほどで使用できなくなった。)
- 人にもよるが、デザインは良いと思う。
悪いところは次のとおりです。
- 価格が高め。(デザイン料と思えばまあ。)
- 長く使っていると漏れるようになることがあるらしい。(飲み口がトライタンなので歪むかも。交換部品を買っておいたほうがよいかも。このあたりは水筒よりもタンブラー寄り。)
- 飲み口のふちの段差に飲料がたまるが、そこはパッキンの外側なので、倒すとそこにたまった分は垂れることがある。(初回使用時に車内でコーヒーが垂れて手がベタベタに。詳細は後述。)
- 冷たい飲み物をいれて、倒しておくと少し漏れる。(温まって内圧が上がったときに。)
- 飲み口・氷受けの洗い傷が目立つ。(透明なトライタンなので。購入・初回使用時にタリーズで洗ってもらったら、研磨剤入りのタワシをつかっているのか、氷受けが擦り傷だらけになっていました…交換部品を買うのがよいかも。)
- 氷受けと飲み口は分解するので、タンブラーよりも洗って乾かすのは面倒。つなげたままだと中に入った水が乾かない。(毎回、食洗乾燥機に入れればよいのですが。)
- 一回の使用でパッキンにコーヒーの色が付く。(どのパッキンも同じですが。)
- 氷受けは外して使えない。(飲み口ではなく、氷受けに本体と密着するためのパッキンが付いていますので、氷受けがなかったら漏れます。私は氷受けはついたままでも構いませんが、外したい方もいるかもしれませんので。)
- 水筒と比べると保温性が劣る。(飲み口のトライタンの熱伝導率が高いので。)
私のボトル使用方法
今回、スタバのプラスチックタンブラーの置き換えとして、タリーズ店舗で購入しました。
私の使い方としては、「店舗に持ち込んでコーヒーを入れてもらって飲む、飲み残したら帰りの車の中で飲む。自分でも家でコーヒーを入れて、家や車で飲む。」というふうです。
車で飲んだり、持ち歩いて飲むことだけを考えると、プッシュオープン式のタリーズボトルとか、サーモスや象印の水筒のほうが使いやすいですし安いです。保温性もよく漏れません。しかし、プッシュオープン式のボトルはまさに水筒のデザインですので、店舗で飲んだり家で飲むのには、デザインの面で少しためらいます。
その点、ミルテボトルは店舗で飲んでいても、まあアリなデザインかと思います。広口でコーヒーの香りも楽しむこともできます。持ち運びでは、いまのところ漏れてはいませんが、少し垂れることがあるので、そこだけは注意して使っています。総合的にみて、デザインがよく使い勝手がよいので、満足しています。
ミルテボトルは、「店舗にマグ・ボトルを持ち込んで店舗で飲みたいけど、あまったら持ち帰りたい!持ち帰るときには、蓋がある程度密閉されてほしい。」という目的の方におすすめです。蓋を上に向けてカバンに入れるとか、車移動が中心なら漏れる心配は少ないです。カバンに倒して入れて、終電に乗り遅れないようにダッシュするという方は漏れが少し心配です。
画像で詳しく紹介
ここからは画像を交えて、細かい部分を紹介していきます。
外装
ダンボールの外箱にボトルがはいっていました。タップすると大きい画像を見られます。
内容物
パーツは、本体、飲み口、氷受け、上蓋です。パッキンは合計3つです。
あとは説明書が入っていました。
本体
本体は、太さが均一の寸胴タイプで、手でも洗いやすいです。色は落ち着いたブルーです。
寸胴タイプなので持つときに手を滑らせないようにしなければなりませんが、ザラザラしたセラミック塗装がしてありますし、直径は細めなので、普通の水筒で困っていなければ大丈夫でしょう。
本体の内側上部は、氷受け・飲み口をはめるためにスクリュー状になっていて少し出っ張っていますが、洗いにくくなるほどではありません。
内径は、5.5 cmくらいです。大きい氷もそのまま入ります。
蓋を外した高さは15 cmちょいです。
ふた
蓋は半周(180度)回せば開くようになっています。
すぐに開けられるのは便利です。一方で緩みやすいので、カバンの中に倒して長時間入れておくという使い方は少し心配です。
パッキンが1つ付いています。外して洗えます。白い部分とブルーの部分は外せません。
飲み口と氷受け
飲み口と氷受けです。トライタン製です。
トライタンは、コポリエステルというプラスチックなのですが、ガラスのように透明感があるものの、割れにくい、弾性があるという特徴があります。でもプラスチックなので、硬いもので洗うと普通に傷が入りますので、柔らかいもので洗いましょう。
ここがややこしい部分ですが、飲み口と氷受けは2つに別れます。
パッキンは、氷受けのほうに2つ付いています。
氷受けの下のパッキンは本体と密着して漏れを防ぎます。そのため、氷受けなしでは蓋が密閉されず使えません。
飲み口と氷受けは、氷受けの上側のパッキンで止まっているだけなので、氷受けを押し出せば外れます。この上側のパッキンは外して洗いにくいので、基本的には外さず洗っています。あと、飲み口と氷受けの隙間に水が入ると乾きにくいので、外した状態で乾かすことになります。
タンブラーと比べるとこのあたりが面倒です。
氷受けは、氷が入っているときに氷が流れ出てくるのを防ぐ役割のほかに、温かい飲み物が冷めるのを防ぐ役割もあり、なかなかよいと思います。
どこ方向からでも飲めますし、飲み口付きタンブラーや水筒よりも隙間が多いので、そこから漏れ出てくる飲み物の香りを楽しむこともできます。水筒でコーヒーを飲むと味気ない気がしますが、それは香りが鼻を通りにくいからだと思います。
このあたりが、他のタンブラーや水筒と異なるミルテの利点だと思います。
一方で、この氷受けの縁が段差になっており、次の画像のように、コーヒーなどの飲み物がどうしても下に落ちずに残ります。
この段差の部分に上蓋のパッキンが密着して漏れを防ぐ構造になっており、この外側にはパッキンはありません。そのため、ここや飲み口に溜まった飲み物は、蓋を閉めていても傾ければスクリュー部分をつたって漏れてきます。
量にして数滴分のことなのですが、コーヒーなどの色の濃いものだと、1滴もあればカバンや手を汚すのに十分で、これがミルテで困っている点です。蓋をしめる前にティッシュでここを拭けばよいのですが、蓋をしめるたびに拭くのは現実的ではありません。
普通の水筒だと、飲み口に液体がたまらないように傾斜が付けてあるのですが、ミルテを設計した方はここまで気が回らなかったのかもしれませんね。
あと、冷たい飲み物を入れているときは倒してカバンに入っていると、温まって内圧が上がったときに漏れてきます。半周しか蓋が閉まらない構造なので、パッキンが十分に押し付けられていないのかもしれません。カバンに入れるときには倒さないように気をつけないといけません。
エスプレッソマシンで使うのもおすすめ
ふたをとると、高さが15 cmほどですので、デロンギの全自動エスプレッソマシンにもギリギリ入ります。
そのため、氷をたくさん入れてから、
ルンゴを注ぐと、苦味が引き立つアイスコーヒーが楽に作れます。
スチームミルクも自動で出るエスプレッソマシンですが、スチームミルクはカップの高さが高すぎるので、カプチーノやラテを作る場合には別入れになってしまいます。
広口なので直接ドリップコーヒーを淹れることもできます。
スタバタンブラーと比較
スタバのプラスチックタンブラーとほぼ同じサイズですが、直径はすこし小さいです。
スタバタンブラーは、プラスチックのものでも270 g程度あって、このミルテボトルや350ml水筒より少し重いくらいです。ステンレスなのに軽いのは嬉しいですね。
これで、スタバタンブラーをタリーズに持ち込まなくて良くなりました。店員さんはスタバタンブラーでも普通に笑顔で淹れてくれますが、タリーズ店内でスタバタンブラーを使って飲んでいたらタリーズを溺愛しているお客さんが睨んできそう?と妄想しています。
説明書
タップで拡大します。
まとめ
悪い点も書きましたが、全体としてはタンブラーとしても使えるオシャレな水筒として満足して使っています。
ミルテボトルは、店舗にマグ・ボトルを持ち込んで店舗で飲みたいけど、あまったら持ち帰りたい!持ち帰るときには、それなりに蓋が密閉されていてほしい。という目的の方におすすめです。
完全密封されていないと困る!という方は、サーモスや象印などの水筒のほうがよいと思います。
もっと安いタンブラーや水筒もありますが、落ち着いたデザインがよいという方は試してみてはいかがでしょうか。
私はスタバのスクリューキャップ付きで密閉できるタンブラーも気になりましたが、アメリカンなデザインを選ぶ気分ではなかったので、ミルテにしました。
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