PV-BL2HとPV-BL20Gの4つの違い。軽量化。

日立のコードレス式スティッククリーナー、らくかるスティックPV-BL2HとPV-BL20Gは何が異なるのでしょうか。PV-BL2Hは2020年11月発売で、PV-BL20Gは2020年2月発売です。違いは4つあります。わかりやすく紹介します。

 

次の記事では、日立のコードレスクリーナー各機種の性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

[参考] 日立のコードレスクリーナー 各機種の機能を詳細比較。

PV-BL2HとPV-BL20Gの4つの違い

PV-BL2Hは、PV-BL20Gと比べ、次の点が変更になりました。

  • ファンモーターが軽量化され、ハンディ時の重さが 60 g程度軽くなった。
  • ヘッドと延長パイプも軽量化され、スティック時の重さが 0.2 kg軽くなった。
  • パワーヘッドに、かるふきブラシとペタリンコ構造を搭載。
  • 付属スタンド・ブラシ・ノズルの種類が変わった。

 

らくかるスティックは、軽さを重視した製品ですが、PV-BL2Hではさらに軽くなったのが売りです。

性能を表で比較すると次のようになります。

型番 PV-BL2H PV-BL20G
発売年月 2020/11 2020/2
外観
      
日立 HITACHI コードレス スティッククリーナー ラクかるスティック シャンパンゴールド PV-BL2H-N 日立 掃除機 コードレス スティッククリーナー 本体日本製 軽量1.3kg 強力パワー 自走式 スティックスタンド付き PV-BL20G N シャンパンゴールド
ファンモーター
ハイパワー3Dファンモーター
3連の固定翼[トリプレットディフューザー]
標準質量
1.1 kg (本体 0.80 kg)
1.3 kg (本体 0.86 kg)
スティック時サイズ
205 × 230 × 994 mm
230 × 230 × 1,000 mm
かるふきブラシ
ペタリンコ構造
型番 PV-BL2H PV-BL20G
スタンド
スティックスタンド(ブラシ・ノズル収納可)
スティックスタンド
付属品
ハンディブラシ
ほうきブラシ
すき間用吸口
延長パイプ
ACアダプター
お手入れブラシ
ハンディノズル
2WAYすき間ブラシ
延長パイプ
ACアダプター
お手入れブラシ
参考価格
¥29,800〜(2024/04/28 10:48)
¥57,300〜(2024/04/28 22:59)

違いについて詳しく見てみましょう。

ファンモーター

コードレスクリーナーで気になるのは吸引力ですが、吸引力を作るのがファンモーターです。

ファンモーターとして、PV-BL2Hでは「ハイパワー3Dファンモーター」を、PV-BL20Gでは「3つの固定翼を持ったトリプレットディフューザー」を搭載しています。

 

ハイパワー3Dファンモーターは次のようなものです。


(画像は日立公式ページより引用。)

ファンが三次元形状(斜流ファン)になっており、後方の固定翼と併せて空気の流れを効率よく制御します。モーターには「極異方4極マグネット」が採用されており、素材にアルミを使用することで小型軽量と強力パワーを実現しています。

 

3つの固定翼を持ったトリプレットディフューザーは次のようなものです。


(画像は日立公式ページより引用。)

3連の固定翼により空気の流れを効率よく制御します。小型軽量と強力な吸引力を実現しています。

 

吸引力はどちらも同程度ですが、PV-BL2Hのハイパワー3Dファンモーターの方が小型軽量化されており、本体質量(ハンディ時の重さ)が 約 60 g軽くなっています。

一方で、吸引力を落とさずにファンを小型化したため、騒音が大きくなっている可能性がある点は心配です。

型番 PV-BL2H PV-BL20G
ファンモーター
ハイパワー3Dファンモーター
3連の固定翼[トリプレットディフューザー]
本体質量
0.80 kg
0.86 kg

ヘッドと延長パイプの軽量化

PV-BL2Hでは、パワーヘッドと延長パイプも軽量化されています。

ヘッドは次のように、縦幅が約 1.5 cm小さく、スリムになりました。横幅は23 cmのままです。


(画像は日立公式ページより引用。)

 

延長パイプは、次のように部分的に薄肉化を行うことで強度を保ちながら軽量になっています。


(画像は日立公式ページより引用。)

これにより、PV-BL2Hの標準質量(スティック時の重さ)は、PV-BL20Gから約 0.2 kg軽くなり、約 1.1 kgになりました。

ただ、強度については少し弱くなっているようで、ヘッドを強くぶつけたときに、ヘッドの継ぎ目部分から折れたという口コミはいくつか見つかります。丁寧に扱うようにしたいですね。

型番 PV-BL2H PV-BL20G
標準質量
1.1 kg
1.3 kg
スティック時サイズ
205 × 230 × 994 mm
230 × 230 × 1,000 mm

かるふきブラシ


(画像は日立公式ページより引用。)

PV-BL2Hのヘッドには、かるふきブラシが搭載されています。

かるふきブラシとは、ヘッドの回転ブラシにある ふき用の毛です。この毛により、ごみを吸い込むだけでなくフローリングに付着した菌もふき取ります。

フローリングをヘッドで1往復掃除した直後の菌の除去率は99%ということです。注意点は、これは水ぶきする機能ではないこと、床面の状態で効果は異なること、ブラシの劣化で効果は弱くなることです。

床面を手でふれることが多い乳幼児がご家庭にいらっしゃる方には、嬉しい機能ですね。

型番 PV-BL2H PV-BL20G
かるふきブラシ

ペタリンコ構造


(画像は日立公式ページより引用。)

PV-BL2Hのヘッドにはペタリンコ構造が採用されています。

ペタリンコ構造は、本体をペタっと床に倒しても吸引できるヘッドの構造です。高さ10 cm以上の隙間があれば、家具の下など低いところも掃除できます。

なおペタリンコ構造がないPV-BL20Gでも、次の画像のように本体を横に倒さずに床につけることはできます。ダストケースの厚みが邪魔するので、10 cmほどの隙間だと延長パイプの途中までしか入らないことになります。


うちのPV-BL20G。

 

ただ、サイクロン式でダストケースを倒すとゴミの分離性能が落ちるので、掃除はさっと済ませるとよいでしょう。

型番 PV-BL2H PV-BL20G
ペタリンコ構造

付属スタンド・ブラシ・ノズル

どちらの機種にも次のようなスタンドが付属します。

PV-BL2Hのスタンドは、ノズルやブラシもスタンドに立てて収納できるようになっていますが、PV-BL20Gではそうなっていません。

 

付属のブラシ・ノズルについては、PV-BL2Hでは次の3点が付属します。

PV-BL20Gでは次の2点が付属します。

 

PV-BL2Hのほうが、ブラシ付きの短いノズルがあるので、手元の掃除をする時にブラシを使えるという利点があります。

PV-BL20Gのほうは、長めのブラシがあるので、狭いところの掃除はこちらの方がしやすいです。

 

ブラシやノズルは汎用の製品も売っていますので、必要になったら買えばよいと思います。私はPV-BL20Gを使っていますが、別の掃除機で使っていた汎用の短いブラシも持っていますので、手元の掃除にはそれを使っています。

型番 PV-BL2H PV-BL20G
スタンド
スティックスタンド(ブラシ・ノズル収納可)
スティックスタンド
付属品
ハンディブラシ
ほうきブラシ
すき間用吸口
延長パイプ
ACアダプター
お手入れブラシ
ハンディノズル
2WAYすき間ブラシ
延長パイプ
ACアダプター
お手入れブラシ

どちらがおすすめか

このように、PV-BL2Hは、PV-BL20Gと比べて、本体・延長パイプ・パワーヘッドが軽量化した点が一番大きな違いです。ヘッドには、かるふきブラシとペタリンコ構造も新しく搭載されました。

 

そのため、次のような方にはPV-BL2Hがおすすめです。

  • 気軽に掃除したいので、軽いほうがよい。
  • ベッド下の掃除もしたいので、ペタリンコ構造があるとよい。
  • ふき用ブラシでフローリングがキレイに掃除できるとよい。
  • ブラシはスタンドに収納したい。

 

次のような方にはPV-BL20Gがおすすめです。

  • 本体の強度も、ある程度あったほうがよい。
  • 価格が手頃なほうがよい。
  • 1.3 kgなら、十分に軽いと思う。

 

軽さや、細かな使い勝手を重視する場合にはPV-BL2Hがよく、少しなら妥協して価格が安いほうがよいという場合は旧機種のPV-BL20Gがよいでしょう。

重さや強度、騒音について

PV-BL2Hのスティック時の重さは 1.1 kgで、他メーカーのスティック掃除機と比べてもかなり軽く、魅力的です。PV-BL20Gは 1.3 kgですが、それでも軽いほうです。それでいて、スティック掃除機としては十分な吸引力があり、安くて人気のマキタのスティック掃除機よりもよく吸います。

一方で、PV-BL2Hはさらに軽量化したことにより、騒音が増えたり、強度が落ちたりしているかもしれないことは心配点です。特にヘッドが壊れたという口コミをしばしば見かけます。丁寧に扱えば問題ないと思いますが、ヘッドを家具にガツガツと当てるのは避けたいですね。なお、パワーヘッドを交換部品で購入すると1.2万円ほどします。

私はPV-BL20Gを使っていますが、これでも十分に軽いと思います。吸引力を重視して1.9 kgのパワーブーストサイクロンを購入しようかと思っていましたが、1.3 kgのらくかるスティックを選んでよかったと思っています。軽いので掃除が苦にならず、1日2回ほど使っています。床にゴミを見つけたら、すぐにさっと掃除できるのが良いですね。

騒音は、夜中に強モードでも使えるくらい静かです。ある病院でシャープのコードレスクリーナーを使っていて、5部屋隣からでも聞こえてくる耳障りな高周波音を聞いてから、スティッククリーナーを購入するのは避けていましたが、日立のクリーナーは静音性が人気なだけあり、全く問題ありませんでした。コード付きのキャニスター掃除機の方がうるさいです。

ゴミ捨てはボタンを押すだけで、少量のホコリでもドーナツ状に固まってころっと落ちてくるので、とても楽です。

 

軽いコードレスクリーナーがあると、さっと気軽に掃除できるようになるのでおすすめですよ。

価格と性能を一覧表で比較

PV-BL2HとPV-BL20Gの価格と性能を、一覧表で比較すると次のようになります。

シリーズ ラクかるスティック ラクかるスティック
型番 PV-BL2H PV-BL20G
発売年月 2020/11 2020/2
外観
      
日立 HITACHI コードレス スティッククリーナー ラクかるスティック シャンパンゴールド PV-BL2H-N 日立 掃除機 コードレス スティッククリーナー 本体日本製 軽量1.3kg 強力パワー 自走式 スティックスタンド付き PV-BL20G N シャンパンゴールド
参考価格
¥29,800〜(2024/04/28 10:48)
¥57,300〜(2024/04/28 22:59)
型番 PV-BL2H PV-BL20G
【吸引力】    
ファンモーター
ハイパワー3Dファンモーター
3連の固定翼[トリプレットディフューザー]
バッテリー
内蔵式
18.0 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
内蔵式
18.0 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
連続使用時間
    
強: 約 8 分
標準: 約 30 分
(ターボモード付き)
強: 約 8 分
標準: 約 30 分
(ターボモード付き)
充電時間
約 3.5 時間
約 3.5 時間
型番 PV-BL2H PV-BL20G
【軽さ】    
標準質量
1.1 kg (本体 0.80 kg)
1.3 kg (本体 0.86 kg)
スティック時サイズ
205 × 230 × 994 mm
230 × 230 × 1,000 mm
型番 PV-BL2H PV-BL20G
【お手入れ】    
からまんプレス構造
ゴミダッシュ
集じん容量 0.15 L 0.15 L
型番 PV-BL2H PV-BL20G
【ヘッドの機能】    
ヘッド
パワフルスマートヘッドlight
パワフルスマートヘッド light
ヘッド幅 23 cm 23 cm
シンクロフラップ
きわぴた構造/ブラシ
ブラシ
ブラシ
LEDライト
白色
白色
かるふきブラシ
ペタリンコ構造
クルッとヘッド
自走機能・からまん機構
型番 PV-BL2H PV-BL20G
【付属品】    
スタンド
スティックスタンド
スティックスタンド
ブラシ・ノズル数 3 2
ハンディブラシ
ハンディノズル
2WAYすき間ブラシ
ほうきブラシ
すき間用吸口
型番 PV-BL2H PV-BL20G
ほか付属品
延長パイプ
ACアダプター
お手入れブラシ
延長パイプ
ACアダプター
お手入れブラシ

まとめ

日立のコードレス式スティッククリーナー、らくかるスティックPV-BL2Hは、旧機種のPV-BL20Gと比べて、軽量化され、ヘッドに新しい機能が付きました。付属品の種類も変わっています。軽さを特に重視する場合には、PV-BL2Hがおすすめです。

 

次の記事では、日立のコードレスクリーナー各機種の性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

[参考] 日立のコードレスクリーナー 各機種の機能を詳細比較。

 

以上、PV-BL2HとPV-BL20Gの4つの違い。軽量化。でした。

参考

らくかるスティック 1.1 kg PV-BL2H
らくかるスティック 1.3 kg PV-BL20G