シャープのCV-R180とCV-P180は、コンプレッサー方式で梅雨時・夏場にパワフルに使える衣類乾燥除湿機です。この2つの機種は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
目次
CV-R180とCV-P180の違い
CV-R180は、CV-P180の後継機種です。CV-P180がいわゆる型落ち機種に当たります。
- CV-R180:2023年3月発売
- CV-P180:2022年3月発売
これらの機種の性能は同じで、違いはありません。主な仕様も、操作パネルのデザインも同じです。
家電製品では新しいモデルのほうが売れるため、シャープに限らず、同じ性能で型番だけ変えるということがよくあります。
なお、2021年発売のCV-N180も同じ性能です。
そのため、これらの中で価格の安い機種を選ぶのがおすすめです。
価格と性能を比較すると次のようになります。
型番 | CV-R180 | CV-P180 | CV-N180 |
---|---|---|---|
発売年月 | 2023/3 | 2022/3 | 2021/4 |
外観 |
|||
参考価格 | ¥48,400〜(2023/11/11 16:19) | ¥42,929〜(2024/11/23 01:45) |
¥52,580〜(2024/11/23 12:21) |
型番 | CV-R180 | CV-P180 | CV-N180 |
除湿方式
|
コンプレッサー方式
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衣類乾燥時間(2 kg)
|
約 80 分 (梅雨時) | ||
特徴 | まとめ洗いも一度に乾燥派。ファミリー向け。 | ||
プラズマクラスター・適用床面積
|
プラズマクラスター7000
約 20 畳 (約 33 ㎡) |
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ルーバー | 上下(自動) 左右(自動) | ||
ワイド送風 | 幅約 165 cm | ||
運転 | 衣類乾燥・除湿・衣類消臭・カビバリア運転 | ||
湿度表示 | ◯ (デジタル表示) | ||
タイマー | ◯ 入・切タイマー (1-12時間) | ||
便利 | 満水サイン チャイルドロック キャスター ハンドル付きタンク 連続排水 内部乾燥 ホコリブロックプレフィルター |
||
除湿能力(50/60Hz) | 定格 16/18 L/日 (室温27℃ 相対湿度60%) | ||
センサー |
温度 / 湿度
|
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電気代目安 | 約 15 円 (梅雨時) | ||
除湿可能面積の目安 | 50Hz 20~40畳(33~67 ㎡) 60Hz 23~45畳(38~75 ㎡) (木造住宅~コンクリート住宅) |
||
排水タンク容量 | 約 4.5 L (ハンドル付き) | ||
使用可能温度 | 4~38℃ | ||
外形寸法 |
幅359mm×奥行248mm×高さ665mm
|
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質量(約) |
16.5 kg
|
CV-R180
レッサー
方式
除湿
18L/日
クラスター
7000
パワー
タイプ
ワイド
干し
バリア
運転
タイマー
1-12時間
チャイルド
ロック
- シャープ(SHARP)
CV-P180
レッサー
方式
除湿
18L/日
クラスター
7000
パワー
タイプ
ワイド
干し
バリア
運転
タイマー
1-12時間
チャイルド
ロック
- シャープ(SHARP)
- 価格¥42,929(2024/11/23 01:45時点)
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電気代
CV-R180とCV-P180において、2 kgの洗濯物の、衣類乾燥1回あたりの電気代目安は次のようになっています。
- 梅雨時:約15円(1回約80分、60 Hz)
また衣類乾燥・除湿・衣類消臭の各モードにおける一時間あたりの電気代目安は次のようになっています。
モード | 衣類乾燥 | 除湿 | 衣類消臭 |
---|---|---|---|
消費電力(W)(50/60Hz) | 345 / 385 | 325 / 370 | 33 / 33 |
1時間あたりの電気代(円)(50/60Hz) | 約 11 / 約 12 | 約 10 / 約 11 | 約 1.0 / 約 1.0 |
除湿機の3方式
除湿機には、「コンプレッサー式」と「デシカント式」、両方を搭載した「ハイブリッド式」があります。
CV-R180とCV-P180は、コンプレッサー式を採用した除湿機です。
コンプレッサー式
コンプレッサー式は、エアコンと同じくコンプレッサーと熱交換器を用いた冷凍サイクルを利用して除湿します。
電力効率が良いため、省エネで部屋をそれほど暑くせずに除湿できるのが利点です。エアコンのドライ機能では部屋が寒くなるのが気になるという場合に活躍するでしょう。
一方で、寒くなると除湿能力が低下するのが欠点です。
夏・梅雨のジメジメが気になる太平洋側の地域などで、梅雨時を中心に使い、冬季は乾燥に2倍程度の時間がかかってもよい場合にはこのタイプがおすすめです。
型番 | CV-R180 | CV-P180 | CV-N180 |
---|---|---|---|
発売年月 | 2023/3 | 2022/3 | 2021/4 |
外観 |
|||
参考価格 | ¥48,400〜(2023/11/11 16:19) | ¥42,929〜(2024/11/23 01:45) |
¥52,580〜(2024/11/23 12:21) |
デシカント式
デシカント式は、吸湿材を使用した除湿方法です。水分を吸着した吸湿材をヒーターであたためて、水分を取り出します。
寒くても除湿量の低下は少ないのが利点です。冬に洗濯物が乾かなくて困るというときに使用すると、部屋も排熱であたたまるので一石二鳥です。
一方で、消費電力が大きいのが欠点です。梅雨時に使用すると、同じ量の洗濯物を乾かすのにコンプレッサー方式の2~3倍の電気代がかかり、室温もそれだけ上がってしまいます。(冬季は効率低下がない分、電気代はコンプレッサー方式と同等です。)
そのため、冬の湿気が気になる日本海側の地域などで、冬季を中心に使う方におすすめです。
デシカント式には、CV-R60、CV-P60があります。
型番 | CV-R60 | CV-P60 |
---|---|---|
発売年月 | 2023/3 | 2022/4 |
外観 |
||
参考価格 | ¥19,536〜(2023/11/12 8:39) | ¥21,667〜(2024/11/23 20:54) |
ハイブリッド式
コンプレッサー式とデシカント式の両方を搭載した除湿機です。季節やお部屋の環境に応じて方式を使い分けるので、一年中効率よく使用できます。
一方で、2つの除湿機を一つにまとめたものなので、大きく重く、価格も高めになるのが欠点です。
梅雨でも冬季でも、素早く乾燥したい方におすすめです。
CV-RH140、CV-PH140がハイブリッド方式の機種です。
型番 | CV-RH140 | CV-PH140 | CV-NH140 |
---|---|---|---|
発売年月 | 2023/3 | 2022/3 | 2021/4 |
外観 |
|||
参考価格 | ¥56,392〜(2023/11/7 8:39) | ¥44,980〜(2024/11/23 20:54) |
¥49,500〜(2024/11/23 20:54) |
型番 | CV-RH140 | CV-PH140 | CV-NH140 |
除湿方式
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ハイブリッド方式
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衣類乾燥時間(2 kg)
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約 64 分 (梅雨時) 約 80 分 (冬季) |
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特徴 | 一年中目いっぱい活用派。ファミリー向け。 |
冬期に使用できるか?
CV-R180とCV-P180は、コンプレッサー方式の除湿機ですが、冬季に使用するとどのくらい効率が低下するのでしょうか。もう少し詳しく知りたい方のために、検討してみましょう。
約 2 倍の乾燥時間
シャープは次のようなコンプレッサー方式の除湿量の室温依存グラフを公開しています。
(画像は公式ページより引用。)
これによると、コンプレッサー方式では冬季(10℃)は、梅雨時(20℃)の半分弱しか除湿能力が発揮できません。
そのため、CV-R180とCV-P180は2 kgの洗濯物を乾燥するのに、梅雨時で約 80 分とされていますが、冬季では大雑把にはその倍の約 160 分がかかると考えられます。(細かい条件は省きます。)
型番 | CV-R180 | CV-P180 | CV-N180 |
---|---|---|---|
発売年月 | 2023/3 | 2022/3 | 2021/4 |
外観 |
|||
参考価格 | ¥48,400〜(2023/11/11 16:19) | ¥42,929〜(2024/11/23 01:45) |
¥52,580〜(2024/11/23 12:21) |
一年中使用ならハイブリッド式
一方で梅雨時だけでなく、冬季も早く乾かしてほしい、という場合は、コンプレッサー方式とデシカント方式の両方を搭載したハイブリッド方式の上位機種CV-RH140、CV-PH140を選ぶのがおすすめです。
梅雨時の乾燥時間は約 64 分で、冬季は約 80 分です。部屋の環境に応じて方式を切り替えて作動することで、冬季でも梅雨時と比べて1.25倍の乾燥時間しかかかりません。
型番 | CV-RH140 | CV-PH140 | CV-NH140 |
---|---|---|---|
発売年月 | 2023/3 | 2022/3 | 2021/4 |
外観 |
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参考価格 | ¥56,392〜(2023/11/7 8:39) | ¥44,980〜(2024/11/23 20:54) |
¥49,500〜(2024/11/23 20:54) |
冬季中心なら安価なデシカント式
一方で、デシカント方式では冬季の除湿能力低下が抑えられます。
冬季(10℃)においては、コンプレッサー方式の最上位機種で定格除湿能力(27℃・60%・60 Hz) 18 L/日のCV-R180と、最下位機種のデシカント方式で定格除湿能力が5.6 L/日のCV-R60は遜色ない除湿能力を持つ、と推測されます。
そのため、CV-R60はCV-R180と比べて安価ですので、冬季中心に使うのであればCV-R60がおすすめです。
型番 | CV-R60 | CV-P60 |
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発売年月 | 2023/3 | 2022/4 |
外観 |
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参考価格 | ¥19,536〜(2023/11/12 8:39) | ¥21,667〜(2024/11/23 20:54) |
まとめ
シャープのコンプレッサー方式を採用したハイパワーな衣類乾燥機CV-R180とCV-P180の性能は同じで、違いはありません。そのため価格の安い方を選ぶと良いでしょう。
以上、CV-R180とCV-P180の違い。でした。
参考
CV-R180
レッサー
方式
除湿
18L/日
クラスター
7000
パワー
タイプ
ワイド
干し
バリア
運転
タイマー
1-12時間
チャイルド
ロック
- シャープ(SHARP)
CV-P180
レッサー
方式
除湿
18L/日
クラスター
7000
パワー
タイプ
ワイド
干し
バリア
運転
タイマー
1-12時間
チャイルド
ロック
- シャープ(SHARP)
- 価格¥42,929(2024/11/23 01:45時点)
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