バッファローのWi-FiルーターWSR-3000AX4PとWSR-1800AX4Pはよく似ていますが、何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
3つの違い
WSR-3000AX4PとWSR-1800AX4Pは、どちらもWi-Fi 6に対応したAirStationブランドのルーターです。
- WSR-3000AX4P: 2023年11月発売
- WSR-1800AX4P: 2023年09月発売
WSR-3000AX4Pの方が上位機種で、次の点が異なります。
- 5 GHzワイドバンド通信(160MHz)に対応し、最大転送速度が2倍の2401 Mbps。
- 5 GHzのアンテナ数が1本多い「3本」
- LANポートが1口少ない「3口」
最大転送速度が速いという点が一番大きな違いです。
表で比較すると次のようになります。
型番 | WSR-3000AX4P | WSR-1800AX4P |
---|---|---|
発売年月 | 2023年11月 | 2023年9月 |
外観 | ![]() | ![]() |
参考価格 | ¥8,980〜(2025/04/01 18:59) | ¥7,782〜(2025/04/01 06:00) |
5 GHz 11axの最大転送速度 | 2401 Mbps (160MHz 2×2) | 1201 Mbps (80MHz 2×2) |
5 GHzアンテナ | アンテナ 3 本 | アンテナ 2 本 |
LANポート | 最大1 Gbps ×3 | 最大1 Gbps ×4 |
本体サイズ、質量 | 40×148×133 mm 約 340 g | 36.5×160×160mm 約 373 g |
本体サイズはほぼ同じです。
違いについて詳しく見てみましょう。
最大転送速度
5 GHz帯IEEE 802.11axでの理論上の最大転送速度は、WSR-3000AX4Pでは2401 Mbpsで、WSR-1800AX4Pは1201 Mbpsです。WSR-3000AX4Pの方が、2倍の転送速度があります。
これは、WSR-3000AX4Pが2倍の帯域幅を持つワイドバンド5 GHz(160 MHz幅)に対応しているからです。

なお、このワイドバンド通信を行うには端末側も対応している必要があります。ここ数年のスマホ・パソコンで対応が始まっているところですので、WSR-3000AX4Pは新しい端末を使用している方や、近々買い替える予定の方におすすめです。
一方で、今後も古い端末を使用しつづける予定であれば、WSR-1800AX4Pでも十分でしょう。1201 Mbpsでも、干渉がなければ 1 Gbps有線LANよりも高速ですし、多くの場合インターネット側の通信速度よりも高速です。
型番 | WSR-3000AX4P | WSR-1800AX4P |
---|---|---|
5 GHz 最大転送速度 | IEEE 802.11ax:2401Mbps (160MHz 2×2) IEEE 802.11ac:1733Mbps (160MHz 2×2) IEEE 802.11n:300Mbps (40MHz 2×2) IEEE 802.11a:54Mbps | IEEE 802.11ax:1201Mbps (80MHz 2×2) IEEE 802.11ac:866Mbps (80MHz 2×2) IEEE 802.11n:300Mbps (40MHz 2×2) IEEE 802.11a:54Mbps |
参考価格 | ¥8,980〜(2025/04/01 18:59) | ¥7,782〜(2025/04/01 06:00) |
5 GHzアンテナ数
WSR-3000AX4Pのほうが、5 GHzで1本多い3本のアンテナを使用して通信します。どちらの機種も2×2の2アンテナ通信までの対応ですが、もう一本のアンテナは遠距離の2アンテナ通信をより高速・安定化させるために機能します。
これにより、障害物や電波干渉がある場所での通信が安定しやすくなります。メーカーによる実験では、3階建て戸建て住宅で1階にWi-Fiルーターを設置した場合、2本のアンテナを使用する商品と比べて3Fで約76%の通信速度向上が認められています。

そのため、家が広く、障害物や電波干渉のある場合でも安定して通信できるようにしたいという場合には、WSR-3000AX4Pのほうがおすすめです。
細かい話を表にまとめると次のようになります。
型番 | WSR-3000AX4P | WSR-1800AX4P |
---|---|---|
無線LANアンテナ | 内蔵アンテナ 5GHz:3本 2.4GHz:2本 (うち、5GHz/2.4GHz共通:2本、5GHz専用:1本) | 内蔵アンテナ: 5GHz:2本 2.4GHz:2本 (うち、5GHz/2.4GHz共通:2本) |
参考価格 | ¥8,980〜(2025/04/01 18:59) | ¥7,782〜(2025/04/01 06:00) |
LANポート
有線LANポートは、WSR-3000AX4Pは1 Gbpsが 3口、WSR-1800AX4Pには1 Gbpsが 4口本体についています。WSR-1800AX4Pの方が、1口多いです。
家庭で有線LANを使う機会は少なくなったと思いますが、有線LANで接続したいNASやプリンタなどが4台ある場合は、WSR-1800AX4Pが良いでしょう。
型番 | WSR-3000AX4P | WSR-1800AX4P | ||
---|---|---|---|---|
LANポート | 最大1 Gbps ×3 | 最大1 Gbps ×4 | ||
参考価格 | ¥8,980〜(2025/04/01 18:59) | ¥7,782〜(2025/04/01 06:00) |
どちらがおすすめか
WSR-3000AX4Pを、WSR-1800AX4Pと比較したときの違いをまとめると次のようになります。
- 5 GHzワイドバンド通信(160MHz)に対応し、最大転送速度が2倍の2401 Mbps。
- 5 GHzのアンテナ数が1本多い「3本」
- LANポートが1本少ない「3本」
WSR-3000AX4Pは、5 GHzワイドバンド通信に対応した最新の端末を利用している場合に、2倍の最大転送速度で通信できるのが魅力です。また1Fにルーターを設置したときに3Fの部屋から通信を行う場合など、家が広く障害物や電波干渉のある場合にもアンテナ数が多くより安定した通信を行えるのも利点です。そのため、新しいスマホを使っている場合や、家が広いという方にはWSR-3000AX4Pがおすすめです。
一方で、最新の端末を使用する予定がしばらくないとか、最大転送速度は1201 Mbpsあれば十分という場合、有線LANポートが4つ欲しい場合にはWSR-1800AX4Pがおすすめです。
なお、どちらの機種もメッシュネットワーク機能に対応しています。もし1台購入してみて、電波が届きにくく通信が不安定だとわかった場合でも、もう一台追加して中継機として使用することができます。
WSR-3000AX4P
- 5 GHzワイドバンド通信に対応した最新の端末を使用するとき、2401 Mbpsの最大転送速度で通信したい。
- 家が広く、離れた部屋で使用する機会がある。そのときでも安定して通信したい。
- 有線LANポートは3つあればよい。
- バッファロー
- 価格¥8,980(2025/04/01 18:59時点)
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WSR-1800AX4P
- 5 GHzワイドバンド通信に対応した端末を使用する予定がない。
- 最大転送速度は1201 Mbpsあれば十分。
- 有線LANポートが4つほしい。
- バッファロー
- 価格¥7,782(2025/04/01 06:00時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
性能を表で比較
性能を表で比較すると次のようになります。
型番 | WSR-3000AX4P | WSR-1800AX4P |
---|---|---|
発売年月 | 2023年11月 | 2023年9月 |
外観 | ![]() | ![]() |
無線LANインターフェース 準拠規格(最大転送速度) | 5GHz: IEEE 802.11ax:2401Mbps (160MHz 2×2) IEEE 802.11ac:1733Mbps (160MHz 2×2) IEEE 802.11n:300Mbps (40MHz 2×2) IEEE 802.11a:54Mbps 2.4GHz: IEEE 802.11ax:573Mbps (40MHz 2×2) IEEE 802.11n:300Mbps (40MHz 2×2) IEEE 802.11g:54Mbps IEEE 802.11b:11Mbps | 5GHz: IEEE 802.11ax:1201Mbps (80MHz 2×2) IEEE 802.11ac:866Mbps (80MHz 2×2) IEEE 802.11n:300Mbps (40MHz 2×2) IEEE 802.11a:54Mbps 2.4GHz: IEEE 802.11ax:573Mbps (40MHz 2×2) IEEE 802.11n:300Mbps (40MHz 2×2) IEEE 802.11g:54Mbps IEEE 802.11b:11Mbps |
無線LANインターフェース アンテナ | 内蔵アンテナ 5GHz:3本 2.4GHz:2本 (うち、5GHz/2.4GHz共通:2本、5GHz専用:1本) | 内蔵アンテナ: 5GHz:2本 2.4GHz:2本 (うち、5GHz/2.4GHz共通:2本) |
有線LANインターフェース 伝送速度 | LANポート:最大1Gbps×3 INTERNETポート:最大1Gbps×1 | LANポート:最大1Gbps×4 INTERNETポート:最大1Gbps×1 |
機能 | ネット脅威ブロッカー2 ベーシック Wi-Fi EasyMesh バンドステアリングLite スマート引っ越し+無線引っ越し機能 AirStationアプリ 壁掛け | ネット脅威ブロッカー2 ベーシック Wi-Fi EasyMesh バンドステアリングLite スマート引っ越し+無線引っ越し機能 AirStationアプリ 壁掛け |
外形寸法(幅×高さ×奥行) | 40×148×133 mm | 36.5×160×160mm |
質量 | 約 340 g | 約373g |
参考価格 | ¥8,980〜(2025/04/01 18:59) | ¥7,782〜(2025/04/01 06:00) |
まとめ
バッファローのWi-Fi 6ルーターWSR-3000AX4PとWSR-1800AX4Pは、WSR-3000AX4Pは 5 GHzワイドバンド通信に対応しており、アンテナが1本多い点が異なります。最新のスマホを使用している場合や、離れた部屋でも安定して通信したい場合におすすめです。
以上、WSR-3000AX6PとWSR-1800AX4の3つの違い。でした。
参考
- https://www.buffalo.jp/product/detail/wsr-3000ax4p-bk.html
- https://www.buffalo.jp/product/detail/wsr-1800ax4p-bk.html
WSR-3000AX4P
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- 価格¥8,980(2025/04/01 18:59時点)
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WSR-1800AX4P
- バッファロー
- 価格¥7,782(2025/04/01 06:00時点)
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eスポーツ | 4K/8K動画配信/視聴||||||||
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6 | メッシュ/中継機 | ||||
ポイント | より高性能なフラッグシップモデルが欲しい | 最新端末の性能を活かしたい | 1台でたくさんの端末をつなぎたい | 混雑を回避して長く使える性能のものが欲しい | 家族みんなで便利に使いたい | 1〜2人でインターネットやテレワークに必要十分なものが欲しい | 家じゅうどこに行っても通信が途切れないようにしたい | とにかく届かない部屋に手軽に電波を届けたい |
おすすめ商品 | 高性能なWXRシリーズ | スタンダードなWSRシリーズ | ペアリング済みWNRシリーズ | 中継機WEXシリーズ | ||||
型番 | WXR18000BE10P | WXR9300BE6P | WXR-11000XE12 | WSR-5400XE6 | WSR-5400AX6P | WSR-3000AX4P | WNR-5400XE6P/2S | WEX-3000AX4EA |
外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
参考価格 | ¥51,500〜(2025/04/01 22:51) | ¥31,480〜(2025/04/01 22:51) | ¥44,980〜(2025/04/01 22:51) | ¥16,180〜(2025/04/01 22:51) | ¥13,750〜(2025/04/01 21:13) | ¥8,980〜(2025/04/01 18:59) | ¥33,480〜(2025/04/01 22:51) | ¥8,080〜(2025/04/01 22:51) |