シャープのプレミアム空気清浄機「FP-T120」「FP-S120」は、どちらも最大風量12m³/分・適用床面積53畳、プラズマクラスター25000、静音性に配慮した設計など共通の魅力を持つ大型リビング向けモデルです。両側吸い込みと高性能HEPA+脱臭のWフィルターで、スピーディーに空気をきれいにしてくれます。
これらの商品は何が異なるのでしょうか。違いは2個あります。わかりやすく紹介します。
2つの違い
FP-T120は、FP-S120の後継機種です。FP-S120がいわゆる型落ちモデルに当たります。
- FP-T120:2024年9月
- FP-S120:2023年9月
2つの機種は次の点が異なります。
- FP-T120は前面吹出口に装着する「ルーバー」が同梱。FP-S120は同梱なし。
- 気流の呼称:S120は「スピード循環気流」、T120は「コアンダフロー」。仕組みや性能値は同じ。
設価格重視で基本性能が同じなら安いほうを選びたい人にはFP-S120をおすすめします。前方の風当たりをやわらげたい、机や人に直風を当てにくくしたいなど風向きの微調整も重視する人にはFP-T120が向きます。どちらも広い部屋やオフィスで使いやすい性能を備えます。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | FP-T120 | FP-S120 |
---|---|---|
発売年月 | 2024年9月 | 2023年9月 |
外観 | ![]() | ![]() |
参考価格 | ¥69,780〜(2025/08/23 18:29) | ¥71,300〜(2025/08/23 04:24) |
付属品 | ルーバー同梱 | ― |
気流の呼称 | コアンダフロー | スピード循環気流 |
詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
付属品(前面ルーバー)
T120だけに前面ルーバーが付属します。取り付けると前方の風をやや上向きに逃がしやすくなり、座っている人やデスクに風が当たりにくくなります。S120には前面ルーバーが含まれません。
前方に人がいる設置場所や、床の舞い上げを抑えたい配置ではT120が扱いやすいでしょう。風当たりが気にならない場所に設置する場合は、S120でも良いでしょう。
なお、S120を選択して、やはりルーバーがあったほうが良かったと思った場合は、次のようなT120のサービス部品のルーバーをDIYで取り付ける方法もあるかもしれません。ただ、T120向けですのでそのまま取り付けられるかは不明です。
- T120は前面ルーバーで風向きを調整できます。
- S120は前面ルーバーが同梱しません。
気流の呼び方
2つの機種では気流の呼び方が異なります。T120は「コアンダフロー」、S120は「スピード循環気流」です。どちらも部屋の空気を大きく動かして遠くのホコリを引き寄せる気流であり、名前が異なるだけで主要な清浄性能や風量は同等です。
- T120は気流「コアンダフロー」
- S120は気流「スピード循環気流」
おすすめはどちら?
このように、FP-T120とFP-S120の違いは、FP-T120には上向きルーバーが付属するという点が異なります。
価格を最優先する場合:旧機種のFP-S120のほうが価格が安いことが期待でき、おすすめです。
風当たりや設置自由度を重視する場合:FP-T120を選ぶと前面ルーバーで風を逃がしやすくなります。デスク前や通路沿いでも不快感を減らしやすくなり、おすすめです。
広い部屋でスピードを重視する場合:どちらでも問題なく使えます。最大風量と清浄時間は同等です。
性能を表で比較
主な仕様を表で比較すると次のようになります。
項目 | FP-T120 | FP-S120 |
---|---|---|
外観 | ![]() | ![]() |
参考価格 | ¥69,780〜(2025/08/23 18:29) | ¥71,300〜(2025/08/23 04:24) |
プラズマクラスター | 25000 | 25000 |
適用床面積(清浄) | ~53畳 | ~53畳 |
清浄時間(8畳) | 約6分 | 約6分 |
最大風量 | 12m³/分 | 12m³/分 |
風量(強/中/静音) | 12 / 5.5 / 2.1 | 12 / 5.5 / 2.1 |
消費電力(強/中/静音) | 73 / 14 / 4.7W | 73 / 14 / 4.7W |
運転音(強/中/静音) | 54 / 37 / 20dB | 54 / 37 / 20dB |
フィルター | 静電HEPA+ダブル脱臭(目安10年) | 同左 |
センサー | ほこり/ニオイ/温度/湿度/照度 | 同左 |
表示 | PM2.5濃度・温湿度・電気代など | 同左 |
独自気流 | コアンダフロー | スピード循環気流 |
外形寸法・質量 | 333×330×578mm・約11kg | 同一 |
無線LAN/アプリ | 対応(COCORO AIR) | 対応(COCORO AIR) |
付属品(上向きルーバー) | あり(同梱) | なし |
まとめ
両機とも両面吸い込み構造とWフィルターで高い浄化性能を実現し、~53畳対応の大風量と低騒音を両立しています。アプリ連携や表示機能も共通しており、日常使いの扱いやすさは同レベルです。
違いは「上向きルーバーの有無」「気流の名称」の2点です。天井方向へ気流を流したい、または人への直風を避けたい場合はFP-T120が便利です。価格重視の場合はFP-S120を選ぶとよいでしょう。
参考文献
- シャープ公式:FP-S120 製品ページ(SHARP シャープ株式会社)
- シャープ公式:FP-T120 製品ページ(SHARP シャープ株式会社)
FP-T120

FP-S120
- シャープ(SHARP)
- 価格¥71,300(2025/08/23 04:24時点)
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