TP-LinkのTapo C220とC200は、首振りに対応した屋内用ネットワークカメラです。どちらもアプリ操作、動作追尾、双方向通話、ナイトビジョン、microSDカード録画やクラウド保存に対応します。セットアップも簡単で、基本の使い方は同じです。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
5つの違い
Tapo C220は、Tapo C200の上位機種です。
発売日は次の通りです。
- Tapo C220:2023年12月14日
- Tapo C200:2019年12月19日
2つの機種は、次の点が異なります。
- 解像度・フレームレート: C220は2K QHD(2560×1440)で最大30fps。C200は1080p(1920×1080)で15fps。動きの滑らかさと細部確認を重視するならC220。
- 低照度センサー: C220はスターライト対応の1/3型CMOS。C200は1/3型CMOSでスターライト非対応。暗所の階調とノイズ低減を重視するならC220。
- スマートAI検知の幅: C220は人物・ペット・ライン通過・タンパリング・異常音(泣き声ほか)などに対応。C200は動体・人物・赤ちゃんの泣き声に対応。通知の細かな使い分けはC220が便利。
- Wi-Fi仕様: C220は2.4GHzでIEEE 802.11ax/b/g/n。C200は2.4GHzでIEEE 802.11b/g/n。混雑環境での接続余裕はC220。
- サイレン音量: C220は約99dB(10cm)。C200は約93dB(10cm)。音で気づきたい場面が多いならC220。
一覧表で比較すると次のようになります。
比較表
項目 | Tapo C220 | Tapo C200 |
---|---|---|
発売年月日 | 2023年12月14日 | 2019年12月19日 |
外観 | ![]() | ![]() |
解像度・フレームレート | 2K QHD 2560×1440・最大30fps | 1080p 1920×1080・15fps |
低照度センサー | 1/3型 CMOS(スターライト対応) | 1/3型 CMOS(スターライト非対応) |
スマートAI検知 | 人物/ペット/ライン通過/タンパリング/異常音など | 動体/人物/赤ちゃんの泣き声 |
Wi-Fi仕様 | 2.4GHz 802.11ax/b/g/n | 2.4GHz 802.11b/g/n |
サイレン音量 | 約99dB(10cm) | 約93dB(10cm) |
参考価格 | ¥6,300〜(2025/09/02 10:48) | ¥2,980〜(2025/09/02 23:10) |
C220は高精細・高フレームレートでAI検知が多彩です。C200は基本性能を抑えつつ必要な検知に対応します。細部の判読や通知の使い分けを重視する方はC220、コスト重視で見守り中心ならC200が向いています。
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
解像度・フレームレート
C220は2K QHD(4MP)で最大30fps、C200は1080pで15fpsです。
高解像度は文字や細かな模様の判別で差が出ます。フレームレートは動きの滑らかさに影響し、速い動作でもブレにくくなります。どちらもH.264で録画し、microSDカード保存とクラウド保存に対応します。保存容量は映像設定で変わるため、長時間保存をしたい場合はビットレートやフレームレートを調整するとバランスが取りやすいです。
動きの多いシーンや細部の確認が多い方はC220が使いやすいです。常時見守りや通知中心ならC200でも十分という場面が多いでしょう。
- C220は高精細・高fpsで動きに強い。
- C200は容量効率を重視したい方に合う。
低照度センサー
C220はスターライト対応の1/3型CMOS、C200はスターライト非対応の1/3型CMOSです。
スターライト対応は受光感度が高く、暗所でノイズを抑えやすいのが特長です。夜間は赤外線LEDで白黒表示ですが、薄暗い室内でも被写体の輪郭が見やすくなることがあります。両機とも夜間の可視距離は最長12 mなので、届く距離は同じです。
夜の室内や常夜灯下での画質を重視するならC220が便利です。日中メインの見守り用途では大差を感じにくいでしょう。
- 暗所の質感重視はC220。
- 明るい環境中心ならどちらでもよい。
スマートAI検知の幅
C220は人物・ペット・ライン通過・タンパリング・異常音などに対応します。C200は動体・人物・赤ちゃんの泣き声に対応します。
検知の種類が多いと不要通知を減らしやすく、たとえば「ラインを越えたら通知」「ペットだけ通知」などの使い分けができます。C220は犬や猫、ガラス破損などの音も扱えるベータ機能があり、使い方の幅が広がります。C200は基本の人物や泣き声に絞って使えるのでシンプルです。
通知の選別や自動化を広げたい方はC220。最低限の検知だけでよい方はC200で問題ありません。
- 使い分け重視はC220。
- シンプルに使うならC200。
Wi-Fi仕様
C220は2.4GHzでIEEE 802.11ax/b/g/n、C200は2.4GHzでIEEE 802.11b/g/nです。
同じ2.4GHz帯でも、ax対応はアクセスポイント側が対応している環境で効率的に通信できる可能性があります。電波が混雑しがちな集合住宅などでは差が出る場合があります。
接続の余裕や将来的な環境更新を見据えるならC220。通常の家庭用Wi-Fiで使うだけならC200でも十分です。
- ax対応で余裕を持たせるならC220。
- 一般的な環境ならC200。
サイレン音量
C220は約99 dB、C200は約93 dB(いずれも10 cmで測定)です。
本体サイレンの音量差は、近くにいる家族への注意喚起や来客への知らせ方に影響します。スマホの通知が中心で本体音を使わないなら差は小さいです。
音で気づきたい場面が多いならC220。音はあまり使わないなら気にしなくて大丈夫です。
- 音で知らせたいならC220。
- スマホ通知中心なら差は小さい。
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 解像度・フレームレート
- 低照度センサー
- スマートAI検知の幅
- Wi-Fi仕様
- サイレン音量
細部の判読や動きの滑らかさ、検知の使い分けを重視する方はC220がおすすめです。混雑しがちなWi-Fi環境でも安定した使用を目指すならC220が合っています。
価格を抑えつつ基本の見守りと人物・泣き声通知を使いたい方はC200が使いやすいです。どちらもRTSP/ONVIFに対応し、microSD(最大512GB)とクラウド保存に対応する点は同じです。共通の基本はしっかりしているので、日常の見守りではどちらを選んでも良いでしょう。
Tapo C220
- Tapo(タポ)
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Tapo C200
- Tapo(タポ)
- 価格¥2,980(2025/09/02 23:10時点)
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | Tapo C220 | Tapo C200 |
---|---|---|
発売年月日 | 2023年12月14日 | 2019年12月19日 |
外観 | ![]() | ![]() |
センサー | 1/3型 プログレッシブCMOS(スターライト対応) | 1/3型 プログレッシブCMOS(スターライト非対応) |
レンズ | 4mm / F2.0 | 4mm / F2.0 |
視野角 | 88°対角・75°水平・41°垂直 | 88.3°対角・75.2°水平・40.8°垂直 |
パン/チルト可動域 | 水平360°・垂直114° | 水平360°・垂直114° |
最大解像度・fps | 2560×1440・最大30fps | 1920×1080・15fps |
映像コーデック | H.264 | H.264 |
画像補正 | 3DNR、BLC | 3DNR |
ナイトビジョン | 850nm IR、最長12m | 850nm IR、最長12m |
サイレン音量 | 約99dB(10cm) | 約93dB(10cm) |
スマートAI検知 | 人物/ペット/ライン通過/タンパリング/異常音ほか | 動体/人物/赤ちゃんの泣き声 |
追尾/ゾーン | 動作追尾、アクティビティゾーン、プライバシーゾーン | 動作追尾、アクティビティゾーン、プライバシーゾーン |
録画/保存 | microSD最大512GB、Tapo Care | microSD最大512GB、Tapo Care |
ネットワーク | 2.4GHz 802.11ax/b/g/n | 2.4GHz 802.11b/g/n |
RTSP/ONVIF | 対応 | 対応 |
音声 | 内蔵マイク/スピーカー、双方向通話 | 内蔵マイク/スピーカー、双方向通話 |
電源 | DC 9V(0.6A) | DC 9V(0.6A) |
動作環境 | 0〜40℃、10〜90%RH | 0〜40℃、10〜90%RH |
外形寸法 | 85.4×86.8×117.7mm | 85.4×86.8×117.7mm |
参考価格 | ¥6,300〜(2025/09/02 10:48) | ¥2,980〜(2025/09/02 23:10) |
まとめ
TP-LinkのTapo C220とC200は、パン/チルト、動作追尾、双方向通話、アプリでの操作、microSDとクラウド保存など共通の基本が充実しています。
判断の軸は、解像度とフレームレート、暗所の画質、検知の種類、Wi-Fi仕様、サイレン音量です。細部重視・通知の使い分けならC220、価格重視で見守り中心ならC200がおすすめです。
別売品
- microSDカード(最大512GB):ローカル録画に便利です。速度クラスはU1以上(長時間・高画質ならU3推奨)を選ぶと安定しやすいです。

- KIOXIA
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参考文献
- https://www.tp-link.com/jp/home-networking/cloud-camera/tapo-c220/
- https://www.tapo.com/jp/product/smart-camera/tapo-c200/
Tapo C220
- Tapo(タポ)
- 価格¥6,300(2025/09/02 10:48時点)
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Tapo C200
- Tapo(タポ)
- 価格¥2,980(2025/09/02 23:10時点)
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