ヤマハのAG06MK2とAG03MK2は、配信に必要な入出力、DSPエフェクト、ループバック、スマホ(TRRS)入出力を備えた小型ミキサーです。どちらもUSB Type-CでPC/スマホに接続でき、専用アプリ「AG Controller」で音作りができます。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
9つの違い
AG06MK2は、AG03MK2の上位モデルです。
発売日は次の通りです。
- AG06MK2:2022年4月1日
- AG03MK2:2022年4月1日
2つの機種は、次の点が異なります。
- 入力チャンネル数: 6入力(モノ2+ステレオ2+AUX/USB)。3入力(モノ1+ステレオ1+AUX/USB)。複数人配信や楽器を同時に扱う方に。
- マイク本数/ファンタム: XLRマイクを2本(両方+48 V)。XLRマイクは1本(+48 VはCH1のみ)。対談やデュエット配信で差が出ます。
- 出力端子の構成: STEREO OUT+MONITOR OUT。MONITOR OUTのみ(PhoneとRCA)。外部録音機やPA卓への送りが必要なら上位が便利です。
- CH2の端子: コンボ端子(マイク/ライン/ギター)。1/4インチのギター/ライン入力(ステレオ入力と排他)。マイク2本運用や切替頻度で選びます。
- MUTEボタン: 2個。1個。配信中の咄嗟のミュート操作数が変わります。
- PADボタン: 4個。2個。大きい入力音の歪み対策の余裕に差があります。
- フェーダー: なし(ノブ操作)。CH1に60 mmフェーダー。声量の微調整を手元で行いたい方は後者が便利です。
- ステレオLINE入力数: 2系統(PhoneとRCA)。1系統。外部プレーヤーや音源を多めに足すなら上位が安心です。
- サイズ・質量: 152×63×201 mm・0.9 kg。126×63×201 mm・0.8 kg。設置スペースに差があります。
少人数の歌配信やソロ配信で、声とBGM中心ならAG03MK2が使いやすいです。一方で、対談/二人歌や外部機器を複数つなぐ前提ならAG06MK2が良いでしょう。
一覧表で比較すると次のようになります。
比較表
項目 | AG06MK2 | AG03MK2 |
---|---|---|
発売年月 | 2022年4月 | 2022年4月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
入力チャンネル数 | モノ×2+ステレオ×2+AUX/USB | モノ×1+ステレオ×1+AUX/USB |
マイク本数/ファンタム | XLR 2本(+48 V×2) | XLR 1本(+48 V×1) |
CH2の端子 | コンボ端子(マイク/ライン/ギター) | 1/4インチ ギター/ライン(ステレオ入力と排他) |
MUTEボタン | 2 | 1 |
PADボタン | 4 | 2 |
フェーダー | ノブ操作 | CH1に60 mmフェーダー |
ステレオLINE入力 | 2系統(Phone+RCA) | 1系統 |
出力端子 | STEREO OUT+MONITOR OUT | MONITOR OUT(Phone+RCA) |
参考価格 | ブラック: ¥22,800〜(2025/08/30 21:25) ホワイト: ¥23,800〜(2025/08/30 21:25) | ブラック: ¥16,791〜(2025/08/31 00:30) ホワイト: ¥16,791〜(2025/08/30 21:08) |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
入力チャンネル数
AG06MK2はモノラル2+ステレオ2で計6入力、AG03MK2はモノラル1+ステレオ1で計3入力です。
AG06MK2はCH1/2に加えてステレオLINEをPhoneとRCAで2系統用意します。オーディオプレーヤーやゲーム機、シンセなどを同時に取り込めます。AG03MK2はステレオLINEが1系統なので、複数の外部音源を常時つなぐ場合は切り替えや差し替えが必要になることがあります。
配信で音源やBGM用デバイスが多い場合はAG06MK2を選ぶと配線が安定します。BGMがPC内で完結するならAG03MK2でも十分です。
- 6入力は同時接続の余裕が出ます
- 3入力は配線が簡単です
マイク本数/ファンタム(+48 V)
AG06MK2はXLRマイクを2本同時に使え、両方に+48 Vを供給できます。AG03MK2はXLRマイクはCH1のみで、+48 VもCH1だけです。
2人のコンデンサーマイク運用やデュエット、ギター+ボーカルで個別マイク処理をしたい場合はAG06MK2が前提になります。ソロ配信やダイナミックマイク主体ならAG03MK2でも問題ないでしょう。
- 2本同時運用ならAG06MK2
- ソロ中心ならAG03MK2
出力端子の構成
AG06MK2はMONITOR OUTに加え、独立のSTEREO OUTを装備します。AG03MK2はMONITOR OUTのみで、Phone端子に加えてRCA端子も備えます。
外部レコーダーや配信用PCとは別のPA卓へ「きれいなライン」を送りたいとき、AG06MK2のSTEREO OUTが便利です。一方、デスクトップスピーカーやキャプチャ機器への接続ならAG03MK2のMONITOR OUT(Phone/RCA)で十分です。
- 外部機器への専用送りが必要ならAG06MK2
- 卓上スピーカーやAV機器中心ならAG03MK2
CH2の端子
AG06MK2のCH2はコンボ端子で、マイク/ライン/ギター(Hi-Z)に対応します。AG03MK2はギター/ライン用の1/4インチ入力で、ステレオLINE入力と排他になる設計です。
マイク2本+ギターという構成はAG06MK2で柔軟に組めます。AG03MK2はギターを挿すとステレオLINE入力を同時に使えないので、用途が重なる場合は注意が必要です。
- マイク2本+楽器ならAG06MK2
- ボーカル+ギターのシンプル構成ならAG03MK2
MUTEボタン
AG06MK2はMUTEが2個、AG03MK2は1個です。
複数入力のミュートを瞬時に切り替えたいとき、AG06MK2は操作に余裕があります。シンプルな構成であれば1個でも困らないことが多いでしょう。
- 入力別に即ミュートしたいならAG06MK2
- ソロ配信ならAG03MK2で十分
PADボタン
AG06MK2はPADが4個、AG03MK2は2個です。
大音量のマイクやライン機器をつないだとき、PADで余裕を持って歪みを回避できます。PAD数は大きな決め手ではありませんが、複数機器を常時つなぐ場合は差が出ることがあります。
- 多機材常設ならAG06MK2が安心です
- シンプル配線なら差は小さいです
フェーダーの有無
AG06MK2はノブ操作、AG03MK2はCH1に60 mmフェーダーを備えます。
歌やトーク中に細かく声量を動かすなら、AG03MK2の物理フェーダーは直感的です。DAW側で制御する運用や一定音量運用が多い方はノブでも困らないでしょう。
- フェーダー操作重視ならAG03MK2
- ノブで十分ならAG06MK2でも同等の調整が可能
ステレオLINE入力数
AG06MK2はステレオLINEが2系統(PhoneとRCA)、AG03MK2は1系統です。
CDプレーヤーとゲーム機など、アナログ音源を複数同時に扱うならAG06MK2が楽です。PC内BGMが中心なら差は小さいでしょう。
- アナログ音源を複数同時に鳴らすならAG06MK2
- PC内完結なら差はほぼありません
サイズ・質量
AG06MK2は152×63×201 mm・0.9 kg、AG03MK2は126×63×201 mm・0.8 kgです。
横幅と重さに少し差があります。可搬性重視ならAG03MK2、常設で多入出力を活かすならAG06MK2が自然です。
- 省スペースならAG03MK2
- 常設で拡張性重視ならAG06MK2
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 入力数とステレオLINE数
- マイク2本対応(+48 V×2)
- 出力端子構成(STEREO OUTの有無)
- CH2の端子形式
- MUTE/PAD数
- フェーダーの有無
- サイズ・質量
ソロ配信や歌ってみた主体で、マイク1本+BGMの構成ならAG03MK2が扱いやすいと思います。CH1フェーダーがあるので声量の上げ下げを直感的に行えます。
2人配信やゲストを交えるトーク、外部プレーヤーやゲーム機など複数のアナログ音源を常時つなぎたいならAG06MK2が良いでしょう。マイク2本とステレオLINE2系統、STEREO OUTの余裕が効きます。
どちらもDSPのコンプ/EQ/リバーブ、AMP SIM、ループバック、TRRSスマホ入出力、USB 24-bit/192 kHz対応は共通です。ソロ配信中心ならどちらを選んでも良いでしょう。
AG06MK2
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AG03MK2
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | AG06MK2 | AG03MK2 |
---|---|---|
発売年月 | 2022年4月 | 2022年4月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
入力(モノラルMIC/LINE) | CH1: コンボ(+48 V) / 3.5 mmヘッドセット(排他) CH2: コンボ(+48 V/ギター/ライン) | CH1: コンボ(+48 V) / 3.5 mmヘッドセット(排他) |
入力(ステレオLINE) | 2系統(Phone, RCA) | 1系統(ステレオLINE) / モノ(ギター)切替 |
AUX/スマホ(TRRS) | 4極ミニ入出力 | 4極ミニ入出力 |
USB | 2 IN / 2 OUT, 24-bit/最大192 kHz, USB-C | 2 IN / 2 OUT, 24-bit/最大192 kHz, USB-C |
出力 | STEREO OUT×1, MONITOR OUT×1, PHONES | MONITOR OUT×2(Phone, RCA), PHONES |
フェーダー | なし | CH1: 60 mm |
MUTEボタン | 2 | 1 |
PADボタン | 4 | 2 |
HI-Z | 1 | 1 |
ループバック/ミックスマイナス | あり / ON・OFF | あり / ON・OFF |
DSP | COMP/EQ、REVERB、AMP SIM | COMP/EQ、REVERB、AMP SIM |
電源/消費電力 | 5 V DC(900 mA) / 最大4.5 W | 5 V DC(900 mA) / 最大4.5 W |
付属品 | USB 2.0ケーブル 1.5 m ほか | USB 2.0ケーブル 1.5 m ほか |
寸法・質量 | 152×63×201 mm・0.9 kg | 126×63×201 mm・0.8 kg |
参考価格 | ブラック: ¥22,800〜(2025/08/30 21:25) ホワイト: ¥23,800〜(2025/08/30 21:25) | ブラック: ¥16,791〜(2025/08/31 00:30) ホワイト: ¥16,791〜(2025/08/30 21:08) |
まとめ
ヤマハのAG06MK2とAG03MK2は、DSPやループバック、TRRS対応、USB 24-bit/192 kHzなど共通の土台を持つ配信向けミキサーです。どちらもシンプルに配信を始められます。
判断のポイントは「マイク2本の同時使用」「外部音源の数」「物理フェーダーの有無」です。2人配信や多機材接続ならAG06MK2、ソロ配信や机上スペース優先ならAG03MK2が選びやすいと考えるとよいでしょう。
別売品
- マイクスタンドアダプター BMS-10A:本体をマイクスタンドに固定できます。
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フットスイッチ FC5:ミュートなどの瞬時操作に使えます。
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参考文献
- AG06MK2 公式ページ(製品情報・仕様・ダウンロード)
https://jp.yamaha.com/products/proaudio/live_streaming_gaming/ag/ag06mk2/ - AG03MK2 公式ページ(製品情報・仕様・ダウンロード)
https://jp.yamaha.com/products/proaudio/live_streaming_gaming/ag/ag03mk2/
AG06MK2
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AG03MK2
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