AQUAのAQR-VZ43PとAQR-V43Pは、ともに幅 60 cmの4ドアで、全内容積 430 L、冷凍室が大きいシリーズです。上段まで手が届きやすい高さ 175 cmで、自動製氷などの使い勝手も似ています。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
5つの違い
AQR-VZ43Pは、AQR-V43Pの上位機種です。
発売日は次の通りです。
- AQR-VZ43P:2024年 1月 19日
- AQR-V43P:2024年 1月 17日
違いを一言で書く:ガラスドアとLED装備が充実した上位モデルか、標準の鋼板ドアモデルか。
2つの機種は、具体的には次の点が異なります。
- 扉の素材・デザイン: AQR-VZ43Pは光沢のあるガラスドア。AQR-V43Pは鋼板ドア。キッチンの見た目重視に良い。
- 野菜室: AQR-VZ43Pは鮮度を守るTWIN LEDとフレッシュフィルターを搭載。AQR-V43Pはなし。VZのほうが野菜の鮮度を守る機能つき。
- 照明の範囲: AQR-VZ43Pは全室LED(冷蔵・野菜・冷凍)。AQR-V43Pは冷蔵・野菜室のみ。
- 急冷サポート: AQR-VZ43Pはフリージングトレイ(アルミ板)あり。AQR-V43Pはなし。短時間で冷やしたい用途。
- 据付必要奥行: AQR-VZ43Pは 717 mm。AQR-V43Pは 750 mm。省スペース設置に良い。
キッチンの雰囲気を重視する方や、庫内の見やすさを優先する方にはAQR-VZ43Pが良いでしょう。一方、基本性能が同じで価格も検討するならAQR-V43Pも十分におすすめです。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | AQR-VZ43P | AQR-V43P |
---|---|---|
発売年月日 | 2024/01/19 ◎ | 2024/01/17 |
外観 | ||
扉の素材・デザイン | ガラスドア ◎ | 鋼板ドア |
野菜室の照明 | 見えるTWIN LED野菜室 ◎ | なし |
照明の範囲 | 全室LED ◎ | 冷凍室はLEDなし |
急冷サポート | フリージングトレイあり ◎ | 記載なし |
据付必要奥行 | 717 mm ◎ | 750 mm |
参考価格 | クリアウォームホワイト: ¥〜(2025/09/05 10:28) | クリアモカブラウン: ¥〜(2025/09/05 10:28)チタニウムシルバー: ¥156,775〜(2025/09/05 10:28) | ダークウッドブラウン: ¥〜(2025/09/05 10:28)
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
扉の素材・デザイン
AQR-VZ43Pはガラスドアです、AQR-V43Pは鋼板ドアです。
ガラスは光沢があり、鏡面のように見えることがあります。キッチンの質感が上がる一方で、指紋は少し目立つかもしれません。またガラス製のため、マグネットはつきません(これは取説にも注意書きがあります)。
鋼板は落ち着いた質感で、日常の手入れがしやすいかもしれません。マグネットを貼りたい方はこちらのほうがよいでしょう。
見た目を重視するならガラス、マグネットを貼りたいなら鋼板がおすすめです。
- ガラスドアは外観重視におすすめ
- 鋼板ドアはマグネットを貼りたい方におすすめ
鮮度管理

AQR-VZ43Pは野菜室に鮮度保持用のツインLEDとフレッシュフィルター(交換不要)を備えます。また冷凍室には調湿フィルターを備えています。AQR-V43Pにはありません。
鮮度保持LEDは、特定波長のLEDを当てることで葉物の変色やビタミンCの減少を抑えます。フレッシュフィルターは湿度を調節して新鮮さを保ちます。
買い置きが多い家庭や、野菜をよく使う方はAQR-VZ43Pが良いでしょう。
- ツインLEDは野菜管理に有利
照明の範囲

AQR-VZ43Pは冷蔵・野菜・冷凍の全室LEDです、AQR-V43Pは冷凍室にLED照明がありません。
冷凍室まで照らされると、部屋が暗いときでも薄い袋の食品でも見つけやすくなります。探索時間が減るので、開扉時間も短くできるかもしれません。
冷凍食品の出し入れが多い家庭ではAQR-VZ43Pが便利です。
- 冷凍室の見やすさはAQR-VZ43Pが上
急冷サポート(フリージングトレイ)

AQR-VZ43Pはアルミ板のフリージングトレイを備えます、AQR-V43Pにはありません。
金属板に接して熱を逃がすので、ひき肉や薄切り肉の冷凍開始が早くなります。急冷は氷の結晶を小さく保ち、食感の劣化を抑える効果が期待できます。AQR-V43Pでも別途アルミトレイを用意すれば同じことができると思いますがちょうどよいサイズのトレイを探すのは面倒です。
作り置きを素早く冷やしたい方や、まとめ買い後の下処理が多い方はAQR-VZ43Pが便利です。
- 作り置きや小分け冷凍が多いならAQR-VZ43P
据付必要奥行
AQR-VZ43Pは 717 mmです、AQR-V43Pは 750 mmです。
据付必要奥行は、放熱や扉の開閉に必要なすき間を含んだ目安です。数字が小さいほど、奥行に余裕のない場所へ設置しやすくなります。壁や通路の余裕が限られるキッチンでは、あらかじめ設置場所を確認するとよいでしょう。
奥行が厳しい設置場所ならAQR-VZ43Pが安心です。スペースに余裕があれば、どちらでも問題ないでしょう。
- 奥行に余裕がないならAQR-VZ43P
- 設置スペースが十分ならどちらでも良い
おすすめはどちら
このように2つの機種は、扉の素材、野菜室の照明、照明の範囲、急冷サポート、据付必要奥行の点が異なります。
AQR-VZ43Pは、見た目の高級感や庫内の見やすさを重視する場合におすすめです。野菜室の鮮度管理や冷凍室の視認性を重視する方、作り置きの急冷が多い方に向いています。
AQR-V43Pは、基本性能を押さえつつ価格も検討したい場合におすすめです。鋼板ドアの実用性を評価する方や、冷蔵室中心の使い方が多い方に合っています。
共通の特徴として、幅 60 cmで設置しやすく、430 Lの容量と大きな冷凍室、旬鮮チルドなど便利な機能を備えています。この点ではどちらを選んでも良いでしょう。
AQR-VZ43P
AQR-V43P
一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | AQR-VZ43P | AQR-V43P |
---|---|---|
発売年月日 | 2024/01/19 ◎ | 2024/01/17 |
外観 | ||
定格内容積 | 430 L | 430 L |
冷蔵室 | 211 L(べジチルド 8 L含む) | 211 L(べジチルド 8 L含む) |
野菜室 | 67 L | 67 L |
冷凍室 | 上段 67 L / 下段 85 L | 上段 67 L / 下段 85 L |
外形寸法 | 幅 600 × 高さ 1750 × 奥行 710 mm | 幅 600 × 高さ 1750 × 奥行 710 mm |
据付必要奥行 | 717 mm ◎ | 750 mm |
年間消費電力量 | 270 kWh/年 | 270 kWh/年 |
扉素材 | ガラス ◎ | 鋼板 |
照明 | 全室LED ◎ | 冷蔵室多灯LED |
急冷サポート | フリージングトレイ ◎ | - |
参考価格 | クリアウォームホワイト: ¥〜(2025/09/05 10:28) | クリアモカブラウン: ¥〜(2025/09/05 10:28)チタニウムシルバー: ¥156,775〜(2025/09/05 10:28) | ダークウッドブラウン: ¥〜(2025/09/05 10:28)
まとめ
AQUAのAQR-VZ43PとAQR-V43Pは、幅 60 cmで設置しやすく、430 Lの容量と大きな冷凍室、旬鮮チルドなど共通の魅力があります。
最後は、見た目と庫内の見やすさ、そして設置奥行をどう優先するかを再確認して検討するのが良いでしょう。価格もあわせて購入するタイミングを考えると良いでしょう。
参考文献
- AQR-VZ43P 公式ページ:https://aqua-has.com/product/vz43p/
- AQR-V43P 公式ページ:https://aqua-has.com/product/v43p/