Bang & OlufsenのBeosound A1 3rd GenとBeosound A1 2nd Genは、手のひらサイズでIP67の防じん防水に対応し、360°に広がるステレオサウンドを再生します。どちらも2 × 30 WのClass-Dアンプと3マイク配列を搭載し、屋内外で音楽や通話を気軽に楽しめます。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
6つの違い
Beosound A1 3rd Genは、Beosound A1 2nd Genの後継機種です。Beosound A1 2nd Genは、Beosound A1 3rd Genのいわゆる型落ちモデルに相当します。
発売日は次の通りです。
- Beosound A1 3rd Gen:2025年5月7日
- Beosound A1 2nd Gen:2020年5月28日
新しい3rd Genはバッテリー持続時間が伸び、低音性能が向上し、Alexaを非搭載にした代わりにサステナビリティを強化するなど、使い方の幅を広げています。
2つの機種は、具体的には次の点が異なります。
- バッテリー持続時間:3rd Genは24 h / 3300 mAh。2nd Genは18 h / 3000 mAh。
- 低音性能:3rd Genは64 dB @ 1 m。2nd Genは62 dB @ 1 m。
- ドライバー構成:3rd Genは3 ¼ インチウーファー+0.6 インチツイーター。2nd Genは3.5 インチウーファー+0.6 インチツイーター。
- 音声アシスタント:3rd Genは非搭載。2nd GenはAlexa内蔵。
- ステレオペア互換:3rd Genは2nd Genとの混在ペアが可能。2nd Genは同世代同士のみ。
- サステナビリティ:3rd GenはCradle to Cradle Bronze認証と電池交換サービスに対応。2nd Genは明記なし。
3rd Genは長時間再生やサステナビリティを重視する方におすすめです。Alexaによる音声操作を活用したい方や既存の2nd Gen同士でステレオ再生を完結させたい方には2nd Genがおすすめです。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | Beosound A1 3rd Gen | Beosound A1 2nd Gen |
---|---|---|
発売年月日 | 2025 / 5 / 7 | 2020 / 5 / 28 |
外観 | ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() |
バッテリー持続時間 | ◎ 24 h / 3300 mAh | 18 h / 3000 mAh |
低音性能 | ◎ 64 dB @ 1 m | 62 dB @ 1 m |
ドライバー構成 | 3 ¼ インチ+0.6 インチ | 3.5 インチ+0.6 インチ |
音声アシスタント | 非搭載 | Alexa内蔵 |
ステレオペア互換 | ◎ 2nd Genと混在可 | 同世代同士のみ |
サステナビリティ | ◎ Cradle to Cradle Bronze、電池交換サービス | 明記なし |
参考価格 | ¥53,982〜(2025/09/19 05:03) | ¥35,073〜(2025/09/19 05:03) |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
バッテリー持続時間
Beosound A1 3rd Genは24 時間再生が可能で、Beosound A1 2nd Genは18 時間再生です。
Beosound A1 3rd Genは容量3300 mAhのリチウムイオン電池を搭載し、音量70 dB SPLでの連続再生時間が24 時間です。Bang & Olufsenは、1日中音楽を楽しみたいアウトドア利用を想定してこの容量を設定しています。Beosound A1 2nd Genは3000 mAhで18 時間です。モバイルバッテリーと組み合わせる場合でも、3rd Genのほうが充電回数を減らせます。
長時間のキャンプや長旅で電源確保が難しい場面では、3rd Genが安心です。
項目 | Beosound A1 3rd Gen | Beosound A1 2nd Gen |
---|---|---|
バッテリー持続時間 | 24 h / 3300 mAh | 18 h / 3000 mAh |
参考価格 | ¥53,982〜(2025/09/19 05:03) | ¥35,073〜(2025/09/19 05:03) |
低音性能
Beosound A1 3rd Genは低音能力64 dB @ 1 mで、Beosound A1 2nd Genは62 dB @ 1 mです。
メーカーは、低音能力64 dBを「屋外でもしっかりとした低音が感じやすいレベル」と説明しています。人が会話するときの声量は約60 dBです。したがって3rd Genは、会話音量を超える低域エネルギーを発生させられるため、屋外でのBGM再生でも低音が不足しにくい設計です。2 dB差は数値上わずかですが、低域では感度が高いため実用上の差を感じるかもしれません。
ベースラインの響きを重視するリスニングでは3rd Genがおすすめです。
項目 | Beosound A1 3rd Gen | Beosound A1 2nd Gen |
---|---|---|
低音性能 | 64 dB @ 1 m | 62 dB @ 1 m |
参考価格 | ¥53,982〜(2025/09/19 05:03) | ¥35,073〜(2025/09/19 05:03) |
ドライバー構成
Beosound A1 3rd Genは3 ¼ インチウーファーと0.6 インチツイーターを、Beosound A1 2nd Genは3.5 インチウーファーと0.6 インチツイーターを搭載しています。
3rd Genではマグネットと振動板を再設計し、口径をわずかに小さくしながら低域出力を伸ばしました。アンプは両機種とも2 × 30 Wで、周波数特性は54 Hz – 20 kHz ±3 dBです。設計変更により、振動板質量の低減とストロークの拡大を両立しています。2nd Genは従来口径で、クラシックやボーカルの繊細さを重視した調整が行われています。
楽器の輪郭をクリアに聴きたい場合は3rd Genが優位です。
項目 | Beosound A1 3rd Gen | Beosound A1 2nd Gen |
---|---|---|
ドライバー構成 | 3 ¼ インチ+0.6 インチ | 3.5 インチ+0.6 インチ |
参考価格 | ¥53,982〜(2025/09/19 05:03) | ¥35,073〜(2025/09/19 05:03) |
音声アシスタント
Beosound A1 3rd Genは音声アシスタントを搭載しませんが、Beosound A1 2nd GenはAlexaを内蔵します。
2nd Genのトップにある7セグメント状LEDは、音量やマイク状態だけでなくAlexa呼び出しを示します。Wi-Fiへの接続は不要で、スマートフォンのAlexaアプリ経由でクラウドにアクセスします。3rd Genはスピーカー操作を物理ボタンに集約し、プライバシーを重視した設計です。
スピーカー単体で音声操作をしたい場合は2nd Genが便利です。
項目 | Beosound A1 3rd Gen | Beosound A1 2nd Gen |
---|---|---|
音声アシスタント | なし | Alexa内蔵 |
参考価格 | ¥53,982〜(2025/09/19 05:03) | ¥35,073〜(2025/09/19 05:03) |
ステレオペア互換
Beosound A1 3rd Genは2nd Genとの混在ペアが可能で、Beosound A1 2nd Genは同世代同士のみです。
Bang & Olufsen Appで設定すると、3rd Genは2nd Genと1 台ずつ組み合わせたステレオ再生ができます。過去モデルを残しつつ新モデルを追加してもシステムを拡張できます。2nd Genはシリアルナンバーで世代を判別し、同世代のペアリングのみ許可しています。
既に2nd Genを所有していて1 台買い足す場合は3rd Genを選ぶとよいでしょう。
項目 | Beosound A1 3rd Gen | Beosound A1 2nd Gen |
---|---|---|
ステレオペア互換 | 2nd Genと混在可 | 同世代同士のみ |
参考価格 | ¥53,982〜(2025/09/19 05:03) | ¥35,073〜(2025/09/19 05:03) |
サステナビリティ
Beosound A1 3rd GenはCradle to Cradle Bronze認証を取得し、Beosound A1 2nd Genは認証を取得していません。
Cradle to Cradleはリサイクル性や素材安全性などを総合評価する国際認証です。3rd Genはアルミニウム筐体の材料循環を高め、故障時には店頭で電池交換が可能です。Bang & Olufsenの延長サービス「Beocare」で最長5年の保証も選択できます。2nd Genは標準保証のみで、公式には電池交換サービスを提供しません。
環境負荷や長期の使用コストを考慮する方には3rd Genが安心です。
項目 | Beosound A1 3rd Gen | Beosound A1 2nd Gen |
---|---|---|
サステナビリティ | Cradle to Cradle Bronze、電池交換サービス | 認証なし |
参考価格 | ¥53,982〜(2025/09/19 05:03) | ¥35,073〜(2025/09/19 05:03) |
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- バッテリー持続時間
- 低音性能
- ドライバー構成
- 音声アシスタント
- ステレオペア互換
- サステナビリティ
アウトドアで長時間音楽を流したり、環境負荷を減らしながら長く使いたい方にはBeosound A1 3rd Genがおすすめです。Alexaで家電を操作したり、手軽に音声検索をしたい方にはBeosound A1 2nd Genがおすすめです。
どちらの製品もIP67の防じん防水、360°サウンド、Bluetooth 5.1とaptX Adaptive対応など、携帯スピーカーとして頼れる機能が魅力です。
Beosound A1 3rd Gen
- バング・アンド・オルフセン(Bang & Olufsen)
- 価格¥53,982(2025/09/19 05:03時点)
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Beosound A1 2nd Gen
- バング・アンド・オルフセン(Bang & Olufsen)
- 価格¥35,073(2025/09/19 05:03時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | Beosound A1 3rd Gen | Beosound A1 2nd Gen |
---|---|---|
発売年月日 | 2025 / 5 / 7 | 2020 / 5 / 28 |
外観 | ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() |
バッテリー持続時間 | ◎ 24 h / 3300 mAh | 18 h / 3000 mAh |
低音性能 | ◎ 64 dB @ 1 m | 62 dB @ 1 m |
ドライバー構成 | 3 ¼ インチ+0.6 インチ | 3.5 インチ+0.6 インチ |
アンプ出力 | 同じ2 × 30 W | 同じ2 × 30 W |
周波数特性 | 54 Hz – 20 kHz ±3 dB | 55 Hz – 20 kHz ±3 dB |
マイク配列 | 3マイク | 3マイク |
音声アシスタント | なし | Alexa内蔵 |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 |
コーデック | AAC、aptX Adaptive | AAC、aptX Adaptive |
ステレオペア互換 | ◎ 2nd Genと混在可 | 同世代同士のみ |
防じん防水 | IP67 | IP67 |
サステナビリティ | ◎ Cradle to Cradle Bronze | 認証なし |
質量 | 560 g | 558 g |
寸法 | 直径133 mm × 高さ46 mm | 直径133 mm × 高さ46 mm |
充電端子 | USB-C | USB-C |
参考価格 | ¥53,982〜(2025/09/19 05:03) | ¥35,073〜(2025/09/19 05:03) |
共通の機能
Beosound A1 3rd Genと2nd Genには、便利な機能が搭載されています。これらの機能について簡単にみてみましょう。
IP67の防じん防水
アルミニウム筐体とシリコンガスケットは粉じんの侵入を防ぎ、水深1 mに30 分沈めても内部を保護します。シャワーやプールサイドでも音楽を楽しめます。
Bluetooth 5.1とaptX Adaptive
Bluetooth 5.1は接続の安定性を高め、複数端末とのマルチポイント接続を実現します。aptX Adaptiveは接続状況に応じてビットレートを自動調整し、96 kHzまでの高音質と低遅延を両立します。
360°ステレオサウンド
円形筐体により、ウーファーとツイーターが水平方向に均等な音圧を放射します。置き場所を選ばず、複数人が周囲で音楽を共有できます。
別売品
次のような別売り品があります。
Beosound A1 ADER ERROR Speaker Bag
牛革製の限定コラボバッグです。Beosound A1を肩掛けなどで携帯しやすくするために設計されています。
USB-C Fast Charger(45 W)
USB-C対応機器向けの電源アダプターです。Beosound A1のUSB-C充電に使用できます。
まとめ
Bang & OlufsenのBeosound A1 3rd GenとBeosound A1 2nd Genは、手軽に持ち運べるIP67対応ポータブルスピーカーで、360°サウンドと2 × 30 Wアンプを共通して備えています。
選択のポイントはバッテリー持続時間、低音性能、音声アシスタントの有無、サステナビリティの4点です。長時間の使用や環境配慮を重視する方は3rd Gen、音声操作を活用したい方は2nd Genを検討するとよいでしょう。
参考文献
Beosound A1 3rd Gen
- バング・アンド・オルフセン(Bang & Olufsen)
- 価格¥53,982(2025/09/19 05:03時点)
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Beosound A1 2nd Gen
- バング・アンド・オルフセン(Bang & Olufsen)
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