東芝のER-YD80とER-YD70は、26 Lのワイド&フラット庫内を備え、最高1 000 Wのレンジ出力で食品をすばやく温めます。赤外線センサーで食材の温度を検知するため、分量に合わせて自動で加熱時間を調整します。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
6つの違い
ER-YD80は、ER-YD70の上位機種です。
発売年月は次の通りです。
- ER-YD80 : 2023年8月
- ER-YD70 : 2023年8月
2つの機種は、具体的には次の点が異なります。
- 加熱性能・構造: ER-YD80はオーブン1 350 W・グリル1 100 W、ドームヒーターでヒーターが露出していません。ER-YD70はオーブン1 150 W・グリル800 W、ガラス管ヒーターでヒーターが露出しています。
- 焼き物の使い勝手: ER-YD80は「冷凍から焼き物」機能と溝付きヘルシーフラット角皿を搭載します。ER-YD70は該当機能がなく、角皿に溝がありません。
- 自動メニュー数: ER-YD80は91、ER-YD70は85。
- 設置要件: ER-YD80は左右各3 cm、上方10 cmの放熱間隔が必要です。ER-YD70は左1.5 cm・右4.5 cm、上方10 cmです。
- 本体質量: ER-YD80は約17 kg、ER-YD70は約14 kgです。
- 年間消費電力量: ER-YD80は70.4 kWh/年、ER-YD70は73.4 kWh/年です。
加熱性能を重視する方や解凍工程を省きたい方にはER-YD80がおすすめです。調理出力よりも軽さや設置スペースを優先する方にはER-YD70が合うかもしれません。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | ER-YD80 | ER-YD70 |
---|---|---|
発売年月 | 2023年8月 | 2023年8月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
加熱性能・構造 | ◎オーブン1 350 W/グリル1 100 W、ドームヒーター | オーブン1 150 W/グリル800 W、ガラス管ヒーター |
焼き物の使い勝手 | ◎「冷凍から焼き物」対応、溝付き角皿 | 該当機能なし、溝なし角皿 |
自動メニュー数 | ◎91 | 85 |
設置要件 | 左右3 cm・上10 cm | 左1.5 cm・右4.5 cm・上10 cm |
本体質量 | 17 kg | ◎14 kg |
年間消費電力量 | ◎70.4 kWh/年 | 73.4 kWh/年 |
参考価格 | ホワイト: ¥40,576〜(2025/09/19 10:25) ブラック: ¥40,576〜(2025/09/19 10:25) | グランホワイト: ¥31,980〜(2025/09/19 10:49) ブラック: ¥31,980〜(2025/09/19 10:49) |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
加熱性能・構造
ER-YD80はオーブン1 350 Wとグリル1 100 Wでヒーターが露出しないドームヒーターを搭載します。ER-YD70はオーブン1 150 Wとグリル800 Wでガラス管ヒーターが露出しています。
ドームヒーターは庫内上面を覆う形状で熱を均一に当てるため、パンやピザを焼くときに焼き色がそろいやすくなります。ヒーターが見えないため、庫内のお手入れ時に布が引っ掛かる心配も減ります。出力が高いほど短時間で設定温度に到達しやすいので、オーブン料理の立ち上がりが速くなり、グリルも大火力で表面をこんがりと仕上げます。一方、ER-YD70の出力でも家庭料理には十分でしょうが、大きな肉塊やパンを頻繁に焼く場合は余裕のあるER-YD80が頼もしいかもしれません。
焼き菓子を作りたい方や高火力グリルで素早く表面を焼き固めたい方にはER-YD80がおすすめです。
項目 | ER-YD80 | ER-YD70 |
---|---|---|
加熱性能・構造 | オーブン1 350 W/グリル1 100 W、ドームヒーター | オーブン1 150 W/グリル800 W、ガラス管ヒーター |
参考価格 | ホワイト: ¥40,576〜(2025/09/19 10:25) | グランホワイト: ¥31,980〜(2025/09/19 10:49) |
焼き物の使い勝手
ER-YD80は「冷凍から焼き物」機能を搭載します。ER-YD70にはこの機能がありません。
この機能は、冷凍しておいた下ごしらえ済みの食材を解凍せずに直接焼き上げるもので、温度センサーと出力制御を組み合わせて中心部までしっかり火を通します。付属の溝付きヘルシーフラット角皿は余分な脂を流し、容器が傾きにくい形状です。ER-YD70の角皿に溝はありませんが、スチーム調理には問題ありません。冷凍の肉や魚をよく使う家庭では、解凍時間を短縮できるER-YD80が便利でしょう。
忙しい日の夕食で解凍の手間を省きたい方にはER-YD80が向いています。
項目 | ER-YD80 | ER-YD70 |
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焼き物の使い勝手 | 「冷凍から焼き物」対応、溝付き角皿 | 該当機能なし、溝なし角皿 |
参考価格 | ホワイト: ¥40,576〜(2025/09/19 10:25) | グランホワイト: ¥31,980〜(2025/09/19 10:49) |
自動メニュー数
ER-YD80は自動メニューが91あります。ER-YD70は85です。
自動メニューはセンサーで分量を判定しながら火加減と時間を自動制御するプログラムです。メニュー数が多いほど調理の選択肢が増え、レシピ本を見なくてもボタン操作だけで調理できます。たとえば、ER-YD80では小麦粉料理やノンフライメニューが追加されており、調理の幅が広がります。
多彩なレシピを試したい方にはER-YD80がおすすめです。
項目 | ER-YD80 | ER-YD70 |
---|---|---|
自動メニュー数 | 91 | 85 |
参考価格 | ホワイト: ¥40,576〜(2025/09/19 10:25) | グランホワイト: ¥31,980〜(2025/09/19 10:49) |
設置要件
ER-YD80は左右に各3 cm、上方に10 cmの放熱スペースが必要です。ER-YD70は左1.5 cm・右4.5 cm、上方10 cmです。
左右の壁との距離が狭いキッチンでは、左右幅のバランスで選ぶとよいでしょう。シンク横に寄せたい場合は左側を詰められるER-YD70が設置しやすいかもしれません。
キッチンのレイアウトで左側を壁に寄せる場合はER-YD70、中央に置く場合は左右均等のER-YD80が置きやすいでしょう。
項目 | ER-YD80 | ER-YD70 |
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設置要件 | 左右3 cm・上10 cm | 左1.5 cm・右4.5 cm・上10 cm |
参考価格 | ホワイト: ¥40,576〜(2025/09/19 10:25) | グランホワイト: ¥31,980〜(2025/09/19 10:49) |
本体質量
ER-YD80は約17 kgです。ER-YD70は約14 kgです。
軽いほど移動や清掃時に持ち上げる負荷が小さくなります。棚に置く場合も耐荷重に余裕ができるため、重量が気になる方はER-YD70が扱いやすいでしょう。ただし内部の容量は同じなので調理性能には影響しません。
レンジを頻繁に動かして掃除したい方はER-YD70が便利です。
項目 | ER-YD80 | ER-YD70 |
---|---|---|
本体質量 | 17 kg | 14 kg |
参考価格 | ホワイト: ¥40,576〜(2025/09/19 10:25) | グランホワイト: ¥31,980〜(2025/09/19 10:49) |
年間消費電力量
ER-YD80は70.4 kWh/年です。ER-YD70は73.4 kWh/年です。
年間消費電力量が小さいほど電気代の目安が低くなります。1 kWhを30円で計算すると、差は年間約90円です。ランニングコストを少しでも抑えたい場合はER-YD80が有利でしょう。
電力使用量を重視する方にはER-YD80がおすすめです。
項目 | ER-YD80 | ER-YD70 |
---|---|---|
年間消費電力量 | 70.4 kWh/年 | 73.4 kWh/年 |
参考価格 | ホワイト: ¥40,576〜(2025/09/19 10:25) | グランホワイト: ¥31,980〜(2025/09/19 10:49) |
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 加熱性能とヒーター構造
- 焼き物機能と角皿
- 自動メニュー数
- 設置要件
- 本体質量
- 年間消費電力量
高火力オーブンでパンやローストをよく作り、「冷凍から焼き物」で手間を減らしたい方にはER-YD80がおすすめです。調理性能を確保しつつも本体を軽くして設置スペースを柔軟に取りたい方にはER-YD70が良いでしょう。
両機種ともワイドな庫内と赤外線センサーを備え、毎日の温めやスチーム調理が魅力です。
石窯ドーム ER-YD80
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石窯ドーム ER-YD70
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | ER-YD80 | ER-YD70 |
---|---|---|
発売年月 | 2023年8月 | 2023年8月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
庫内容量 | 26 L | 26 L |
レンジ最高出力 | 1 000 W(短時間) | 1 000 W(短時間) |
オーブン出力 | ◎1 350 W | 1 150 W |
グリル出力 | ◎1 100 W | 800 W |
自動メニュー数 | ◎91 | 85 |
「冷凍から焼き物」 | ◎対応 | 非対応 |
角皿 | ◎溝付きヘルシーフラット角皿 | 溝なし角皿 |
ヒーター構造 | ◎ドームヒーター | ガラス管ヒーター |
設置要件 | 左右3 cm・上10 cm | 左1.5 cm・右4.5 cm・上10 cm |
本体質量 | 17 kg | ◎14 kg |
年間消費電力量 | ◎70.4 kWh/年 | 73.4 kWh/年 |
参考価格 | ホワイト: ¥40,576〜(2025/09/19 10:25) ブラック: ¥40,576〜(2025/09/19 10:25) | グランホワイト: ¥31,980〜(2025/09/19 10:49) ブラック: ¥31,980〜(2025/09/19 10:49) |
共通の機能
ER-YD80とER-YD70には、共通の機能が搭載されています。これらの機能について簡単にみてみましょう。
ワイド&フラット庫内
庫内は26 Lで間口が39.7 cmと広く、大皿や弁当箱を出し入れしやすい設計です。フラットなのでターンテーブルがなく、拭き掃除も簡単です。
赤外線センサー温め
上面に配置した赤外線センサーが食品表面の温度を測定し、分量に合わせて加熱時間を自動調整します。温めムラを抑えて仕上がりを均一にします。
ノンフライ調理
オーブンと熱風循環を使い、油を使わずに揚げ物風の料理を作れます。唐揚げやポテトをカロリーを抑えて調理できる点が魅力です。
別売品
ER-YD80とER-YD70について、次の共通の別売品があります。
電子レンジ転倒防止金具
電子レンジ本体を壁に固定して転倒を防止する金具です。取り付け幅は17〜26 cmです。固定には十分な強度のある壁への取り付けが必要です。
まとめ
東芝のER-YD80とER-YD70は、26 Lのワイド&フラット庫内や赤外線センサーを共通して備え、温めからオーブン料理まで幅広く対応します。
加熱性能や「冷凍から焼き物」を重視する場合はER-YD80が候補になるでしょう。軽さや設置スペースを優先する場合はER-YD70を検討するとよいでしょう。