数日前から Google Chromeのアドレスバーに「保護された通信」と表示されるようになりました。
これはどういう意味なのでしょうか?また、これが表示されないサイトは安全ではないのでしょうか。わかりやすく説明します。
いつから表示?
本サイトでも次のように「保護された通信」と表示されます。
「保護された通信」と表示されるようになったのは、2017年1月5日くらいからです。
Chromeは自動でバージョンアップされますので、それ以降の日にバージョンアップした場合に表示されるようになります。
1月10日現在のバージョン番号は 55.0.2883.95 (64-bit)ですので、このバージョンの前後から表示されています。
その意味とは
保護された通信とは、「そのサイトとやり取りする情報が、SSLという技術を使って暗号化されている」ということを示しています。
また、「そのサイトのアドレスが偽られていない」ということも表しています。
通常のWebサイトのアドレスは、http://で始まりますが、保護された通信を行うサイトのアドレスは、https://で始まっているのが特徴です。
この通信では、サイトから送られてくる文章や画像などの情報だけではなく、自分からサイトへ送る情報も、その両方が暗号化されます。
そのため、インターネットバンキングであるとか、通販サイトの個人情報を入力する画面では、必ずこの保護された通信が使われていると思います。
Googleでは数年前から、個人情報を扱うようなサイト以外でも、この「保護された通信」とするように推奨しています。
しばらく前から、保護された通信をするページではアドレスバーに緑の鍵アイコンが表示されるようになりました。
そして今回「保護された通信」と表示されるようになり、その方針がさらに強調されることになりました。
それ以外の通信
「保護された通信」と表示される欄では、サイトの安全性が示されます。
その他には、次の3つの種類があります。
- 情報
- 保護されていない通信
- 危険
通常のhttp://で始まるサイトの場合、「情報」アイコンが表示されます。
Googleが特に保護されていないとか、危険と判断したサイトには、「警告」アイコンが表示されます。
情報マークの通信は安全なのか?
そもそもインターネットは、たくさんのコンピューターを介して情報を世界中に伝達する仕組みです。
そのため、暗号化されていない通信の場合には、通信内容を容易に盗み見ることが可能です。
自分の見るページを自分の知らない人に盗み見られるなんて、そうそう起こり得ることではないし、気にしないと思われるかもしれません。
しかし、これは意外と身近な問題です。
もしあなたが会社で、http://から始まるWebサイトでコメントを投稿した場合には、会社のネットワーク担当者はその内容を知ることができます。
また喫茶店などの無料Wifiなどを使用した場合は、もしWifi通信自体がパスワードで保護されていたとしても、そのお店のWifi管理者はその内容を知ることが出来ます。
「保護された通信」ではないサイトを使ったとしても、即座に問題が起こるわけではないと思いますが、このようにもし盗み見られたらと考えると、気持ち悪いものがあるのではないでしょうか。
そのため、保護された通信ではないサイトでは、個人情報の入力を控えることはもちろん、自分が入力した内容や表示した内容が身近な人に知られても問題がないか少し考えてサイトを利用するとよいでしょう。
サイトの利用者側から、保護された通信に対応していないサイトを、保護された通信へ変更することはできません。その場合は、サイトが対応するのを待ちましょう。
保護されていない通信、危険の通信とは?
これはGoogleがプライバシー保護に問題があるか、特に危険と判断したサイトです。
Googleは、「このページでは個人情報や機密情報を入力しないようにしてください。できれば、サイト自体、利用しないことをおすすめします。」と言っています。
もしそのようなサイトを開いてしまった場合は、速やかに閉じることをお勧めします。
まとめ
このように、Googleではインターネットを安全に利用できるように様々な試みを行っているようです。
他にも、GoogleではFlashの利用不推奨にしていますが、それをきっかけに代替のhtml5の技術が広がりをみせているところです。
次のGoogle公式ページでは、サイトの安全性について更に詳細な情報を得ることができます。
以上、Chromeの「保護された通信」とは?知っておきたいサイトの安全性が表す意味。でした。