エアドッグのX5DとX3Dは、どちらも独自のTPA方式を採用しており、フィルターを洗って繰り返し使えるのが魅力の製品です。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
10個の違い
X5Dは、X3Dの上位機種です。発売日は次の通りです。
- X5D:2022年9月29日発売
- X3D:2023年2月1日発売
2つの機種は、清浄能力、対応畳数、センサー、移動装備、排気設計、サイズ、重量、消費電力、運転音、カラー展開が異なります。主な相違点は次のとおりです。
- 清浄空気供給量:X5D 65㎡/30分、X3D 48㎡/30分
- 使用空間目安:X5D 〜24畳、X3D 〜17畳
- センサー:X5DはAQI+CO₂、X3DはAQI+光・人感
- 移動:X5Dはキャスター+ストッパー、X3Dはなし
- 排気:X5Dは上面、X3Dは上面+左右の3方向排気(側面は開閉式)
- サイズ:X5D 65×31.6×30.6cm、X3D 56×27×26cm
- 重量:X5D 11.1kg、X3D 6.4kg
- 定格電力:X5D 55W、X3D 27W
- 運転音:X5D 22.3〜51dB、X3D 22.3〜45.5dB
- カラー:X5D ホワイト(限定ブラックあり)、X3D ホワイト/マットブラック
広めのリビングや来客スペースの空気を短時間で清浄したい方、CO₂濃度も確認したい方にはX5Dがおすすめです。一方で、寝室や子ども部屋・個室など比較的コンパクトな空間で、静音・省エネと設置しやすさを重視したい方、暗所で表示が自動消灯になる便利さを求める方にはX3Dが良いでしょう。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | X5D | X3D |
---|---|---|
発売年月 | 2022年9月 | 2023年2月 |
外観 | ![]() | ![]() |
参考価格 | ¥162,600〜(2025/08/24 21:45) | ¥122,000〜(2025/08/25 17:15) |
清浄空気供給量 | 65㎡/30分 ◎ | 48㎡/30分 |
おすすめスペース | 〜24畳 ◎ | 〜17畳 |
センサー | AQI+CO₂ ◎ | AQI+光・人感 |
移動装備 | キャスター+ストッパー ◎ | ー |
排気設計 | 側面送風口の記載なし | 上面+左右 3方向 ◎ |
サイズ(高さ×幅×奥行) | 65×31.6×30.6cm | 56×27×26cm ◎ |
重量 | 11.1kg | 6.4kg ◎ |
定格電力 | 55W | 27W ◎ |
運転音 | 22.3〜51dB | 22.3〜45.5dB ◎ |
詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
1. 清浄能力 (空気供給量)

清浄空気供給量について、X5Dは30分で65㎡、X3Dは30分で48㎡という違いがあります。
この数値のままだとわかりにくいですが、日本の空気清浄機でよく見かける風量単位に換算すると5.2 m3/分, 3.8 m3/に相当します。そのため風量の面ではそれぞれ、日本の空気清浄機において型番に50が入った製品と、40が入った製品相当の性能があります。
公式情報ではありませんが、CADR値を計算すると、184 cfmと136 cfm程度になります。
X5Dは比較的風量があり、空気の入れ替え速度を高めてくれます。X3Dの風量は少なめですが、3方向排気で拡散性を補う設計となっています。
広いオフィス・リビングや短時間での清浄を重視するならX5D、個室や空気の入れ替えが少ないスペースならX3Dでも十分と考えられます。
- X5D:65㎡/30分
- X3D:48㎡/30分
2. 推奨スペース(適用畳数)
X5Dは〜24畳、X3Dは〜17畳が使用する上でのおすすめの部屋の広さです。この値は日本の空気清浄機の「空気清浄適用床面積」相当ですので、他の空気清浄機との比較に用いることもできます。
なお、日本の適用床面積は、米国で使われるおすすめの部屋の広さ(4.8 eACH)よりも、およそ1.5倍広い値になっています。そのため、花粉やPM2.5濃度が気になる方は、日本の適用床面積に2/3倍をした広さで検討するのがおすすめです。2/3倍すると、それぞれ16畳、12畳がおすすめの広さになります。
さらに、この広さは最大風量で運転したときの値です。最大風量では騒音が大きいですので、中風程度で静かに運転させたうえで、清浄性能も保ちたい場合は一回り大きい機種を選択するほうがよいでしょう。
人数が多い空間ではCO2濃度を低減するために換気回数が増えることも考えると、人の集まるリビングではX5D、個室や寝室はX3Dという選び方がおすすめです。
- X5D:〜24畳
- X3D:〜17畳
3. センサー構成

X5Dは、AQIに加えCO₂センサーが本モデルから搭載されています。X3DはAQI+光・人感センサーがついています。
X5Dは換気の目安となるCO₂を直接モニターできます。リビングなど人の多い空間や、キッチンからCO2の入ってくる空間でも、CO2モニターを見て換気ができるため便利です。
X3Dは暗所や不在を検知し表示を自動消灯できるため、就寝時の眩しさを抑えやすいです。
搭載されているセンサーの観点でも、X5Dはリビング、X3Dは個室や寝室で使用するのが便利なようになっていますね。
- X5D:AQI+CO₂
- X3D:AQI+光・人感
4. 移動性

X5Dはキャスターとストッパー付き、X3Dはキャスターなしです。
X5Dは重量がありますので、掃除やレイアウト変更で床上を転がして移動したい場合などにX5Dのキャスターは便利です。X3Dは軽量ですので、持ち上げて移動しても負担は少ないです。
- X5D:キャスター+ストッパー
- X3D:キャスターなし
5. 排気設計

X3Dは上面+左右2カ所の計3方向に排気します(側面は開閉式)。本体はコンパクトでも、風は部屋全体へ行き渡らせやすい設計となっています。
X5D側は上面排気のみです。
- X3D:3方向排気(側面は開閉可)
- X5D:側面排気なし
6. サイズ

X3Dは高さ56cmで、X5Dの65cmより一回り小型です。幅と奥行きもX3Dが4~5 cm小さく、ベッド脇やデスク近くでも使いやすい寸法です。
限られたスペースに置くならX3Dがおすすめです。
- X5D:65×31.6×30.6cm
- X3D:56×27×26cm
7. 重量

X5Dは11.1kg、X3Dは6.4kgです。
持ち上げての移動しやすさはX3Dの方が優れています。X5Dはキャスターがついていますのでフローリングでの移動はしやすいですが、毛足の長い絨毯の上では動かしづらいかもしれません。
- X5D:11.1kg
- X3D:6.4kg
8. 消費電力
定格消費電力はX5Dが55W、X3Dが27Wです。
モード別ではX5Dが(Sleep) 12W〜(L4) 55W、X3Dが(Sleep) 8.7W〜(L4) 27Wです。X5Dのほうが風量が大きい分、消費電力も大きいです。
電気代も気になるという方は、X3Dも良いでしょう。
- X5D:12/15/18/23/55W
- X3D:8.7/9.9/11.1/15.8/27W
9. 運転音
どちらの機種も最小騒音値は22.3dBで、就寝時に使用しても気にならない音量です。
最大騒音値はX5Dが51dB、X3Dが45.5dBです。51dBは小声の会話・静かな住宅街の昼程度、45 dBは静かなオフィス・しとしと雨程度です。
風量強めで運転する可能性がある場合、静けさを重視する寝室や個室ではX3Dの方が良いでしょう。
- X5D:22.3〜51dB
- X3D:22.3〜45.5dB
10. カラー展開
X3Dはホワイトに加えてマットブラックがあります。X5Dはホワイトのみです(過去の一時期だけ限定ブラックの販売がありました)。
インテリアに合わせたい場合はX3Dのほうが選択肢が広いです。
- X3D:ホワイト/マットブラック
- X5D:ホワイト(限定ブラックがあった)
おすすめはどちら
このように2つの機種は、清浄能力、対応畳数、センサー、移動装備、排気設計、サイズ、重量、消費電力、運転音、カラーの点が異なります。
広いリビングや店舗・オフィスで使用する場合や、短時間で清浄したい場合、CO₂モニタをしたい場合はX5Dがおすすめです。
一方で、寝室や個室での使用が中心で静音と省エネ、暗所での自動消灯を重視するならX3Dが適しています。
本体サイズが設置するスペースにあうかや、移動頻度も検討すると良いでしょう。
X5D
- 人数の集まるリビングや店舗・オフィスで使用したい
- 部屋の広さは24~16畳程度
- 部屋がそれより狭くても、短時間で清浄したい・静音で清浄したい。
- CO₂モニタがあるほうがよい。
- エアドッグ
- 価格¥162,600(2025/08/24 21:45時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
X3D
- 個室・寝室で使用したい。
- 部屋の広さは17~12畳程度
- 部屋がそれより狭くても、短時間で清浄したい・静音で清浄したい。
- 静音と省エネを重視する。暗所での自動消灯機能があるほうがよい。
- エアドッグ
- 価格¥122,000(2025/08/25 17:15時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
一覧表で比較
主な仕様を一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | X5D | X3D |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
型番 | AIR-X5-H1W311 | AIR-X3-H1W311(白)/AIR-X3-H1B311(黒) |
発売年月 | 2022年9月 | 2023年2月 |
カラー | ホワイト | ホワイト/マットブラック ◎ |
サイズ(高さ×幅×奥行) | 65×31.6×30.6cm | 56×27×26cm ◎ |
重量 | 11.1kg | 6.4kg ◎ |
最小除去粒子 | 0.0146μm | 0.0146μm |
清浄空気供給量 | 65㎡/30分 ◎ | 48㎡/30分 |
おすすめスペース | 〜24畳 ◎ | 〜17畳 |
実装センサー | AQI・CO₂ ◎ | AQI・光・人感 |
排気 | 記載なし | 上面+左右 3方向 ◎ |
キャスター | あり ◎ | なし(記載なし) |
運転音 | 22.3〜51dB | 22.3〜45.5dB ◎ |
定格電力 | 55W | 27W ◎ |
消費電力(S/L1/L2/L3/L4) | 12/15/18/23/55W | 8.7/9.9/11.1/15.8/27W ◎ |
電源 | AC100V 50/60Hz | 本体DC13V/ACアダプタ AC100V 50/60Hz |
参考価格 | ¥162,600〜(2025/08/24 21:45) | ¥122,000〜(2025/08/25 17:15) |
まとめ
Xシリーズの共通の良さは、微細粒子まで狙うTPA方式と、洗って使える金属集塵フィルターによる維持費の安さ、空気質の見える化です。
X5Dは風量が大きくCO₂もモニタでき、広い空間での使用に向いています。X3Dは軽量・小型であるのが特徴で、省エネ性と寝室での扱いやすさが魅力です。リビング中心での使用ならX5D、個室中心ならX3Dがおすすめです。
参考文献
- Airdog X5D 製品ページ(公式): https://store.toconnect.co.jp/products/airdog-x5d
- Airdog X3D 製品ページ(公式): https://store.toconnect.co.jp/products/airdog-x3d
X5D
- エアドッグ
- 価格¥162,600(2025/08/24 21:45時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
X3D
- エアドッグ
- 価格¥122,000(2025/08/25 17:15時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る