ファイルのバックアップに外付けHDDを利用したり、NASを利用している方もいらっしゃるかもしれません。
Google Driveの容量追加オプションが「Google One」に新しくなり、2 TBプランが安いですので、これをバックアップに利用するのもおすすめですよ。
ここではGoogle Oneについて紹介します。
概要
Google Oneは、オンラインストレージサービスであるGoogle Driveの旧容量追加オプションサービスです。
Google Driveは15 GBまでは無料ですが、これにより容量を100 GB, 200 GB, 2 TB、それ以上にアップグレードすることができます。
2018年にGoogle Oneという名称になり、料金体系が改善されるとともに、各種ユーザー特典が付くようになりました。
料金
2019年3月現在の料金は次のようになっています。
容量 | 月額 | 年額 | 1GBあたり月額 (月払) |
1GBあたり月額 (年払) |
15 GB | 無料 | 無料 | 0 | 0 |
100 GB | 250 円 | 2,500 円 (208 円/月) |
2.5 | 2.08 |
200 GB | 380 円 | 3,800 円 (317 円/月) |
1.9 | 1.58 |
2 TB | 1,300 円 | 13,000円 (1,083 円/月) |
0.65 | 0.54 |
10 TB | 13,000 円 | – | 1.3 | – |
20 TB | 26,000 円 | – | 1.3 | – |
30 TB | 39,000 円 | – | 1.3 | – |
GB単価でみて最もお得なのが、2 TBの年払いです。
10 TB以上は、月払いしかない上、月払いで比較すると2 TBの二倍の単価になっています。
実はもともと、1 TBが月1,300円だったのですが、Google Oneになってこれが2 TBに容量アップされ、単価が半分になりました。
年額払いをしている途中で、容量アップはできるのか?
Google Oneの料金は年単位で払うと割安ですが、気になるのは途中でさらに容量追加したくなったら、どうなるかということです。
解約返金はできないことになっていますが、年額途中でのダウングレードやアップグレードはできます。
プラン変更手続きをすると、現在のプランは日割りで残金が計算されて、次のプランでその残金が消化されます。残金がなくなると次のプランの課金が始まります。
例えば、2020年7月に 2 TBプランで年額13,000円を支払い、2020年11月に100 GB年額2,500円プランに変更しようとしたとします。残額は 13,000円 × 160日/365日 = 約9,000円あるので、100GB年額プランは 9,000円/(2,500円/年) = 3年7ヶ月使えることになり、2024年6月上旬くらいまで追加の課金なしで使える計算になります。
実際に変更手続きをしてみましたが、計算通りに次回の課金は2024/6/17と表示されました。
年額で200 GBを使っていて容量が足りなくなって、途中から2 TBにしたいというときや、2 TBも必要がなくなって200 GBにしたいというときも安心ですね。
特典
特典について具体的には、どのプランでも次のような特典が付きます。
- Google からの特別サポート
- ファミリーとのプラン共有
- メンバー向けのその他の特典(Google Play クレジットやホテルの特別料金など)
「特別サポート」は電話やメールで問い合わせをできるというものですが、追加容量を使うようなエキスパートユーザーは問い合わせをするよりもググったほうが早いですので、あまり利点を感じないかもしれません。
「ファミリーとのプラン共有」というのは、容量を最大5つアカウントと共有できるというものです。
複数のアカウント(メールアドレス)を持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、一つのアカウントで契約をして他アカウントと容量を共有するという使いかたもできます。これは便利ですね。
Google Playクレジットは、期間限定で貰えるようですが、うわさでは11月ごろは600円程度のクレジットがもらえたということです。また、12月には、Googleストアで使える20~25%OFFのクーポンが貰えたそうですよ。
Pixel3は9.5万円~ですから、20%OFFだと大きいですね。
バックアップにおすすめ
Google Oneの2 TBプランは、バックアップ用途におすすめです。
2 TBくらいのNASを組んでバックアップに使おうとすると、初期投資で3~4万円はしてしまいます。
また自分でNASを持っている場合は、地理的に同じ場所にバックアップをすることになりますので、地震・火災に対して脆弱です。
さらに、2年ごとくらいにHDDを交換し、5年くらいで本体も交換することになり、追加費用がかかります。
ホコリを掃除したり、ファン音がうるさかったりして管理する手間もかかりますし、再起動・停電・HDD交換などで使えなくなる時間が生じます。
Google Oneだと年額13,000円ですので、4万円あれば3年間使えます。
管理する手間がかかりませんし、データ喪失やサービス停止に対する信頼性は自分でNASを管理するよりも格段に上でしょう。
オンラインストレージですので、他の人とのファイル共有も簡単です。
ただインターネット回線を使うので、大量にデータを出し入れする場合にはローカルよりも遅くなりますが、書類・ソースコードなどのファイルサイズの小さいものを扱うのであれば十分でしょう。
Google Colaboratoryにも
2018年春にはGoogle Colaboratoryという、GPUも使える機械学習環境が無料で公開されています。
この環境では、データを流し込むのにGoogle Driveを使いますが、15 GB以上を流し込みたいという場合にも、Google Oneが便利ですね。
GPUが無料で使えるのですから、容量代くらいは払ってもいいかと私は思っています。
まとめ
Google Oneの2 TBプランは年額13,000円と手頃な価格になっています。
バックアップやGoogle Colaboratoryなどで活用していきたいですね。
特典も付きますので、他のGoogleのサービスやデバイスを使っている人は、さらに元を取りやすいと思います。
以上、Google Oneの2 TBプランはバックアップ用途・Google Colaboratoryにおすすめ。でした。