コーヒーグラインダーを新調しようと思い、ナイスカットミルよりも均一性や微粉の少ないミルはないかと、ペーパーフィルター用に使えるコーヒーグラインダー11機種の特徴を調べましたので紹介します。
目次
前置き: グラインダー性能とナイスカット
日本では入門者用のコーヒーグラインダーとして、カリタのナイスカットミルやその後継機種が定番です。1.5万円程度で売られていたときには、性能と価格のバランスがとれていてそれで良かったかもしれませんが、2020~2021年にはナイスカットミルは廃盤で、後継機種のナイスカットGについても品薄により3~4万円に高騰しています。
この価格帯であれば、ナイスカットミルより性能の高いグラインダーも購入できそうなため、海外で人気の機種も含めてレビューをあさりました。コーヒーグラインダーは、音響機器と同様に広告だけでは性能がわかりにくいですので、他の機種と比較した口コミが参考になります。
人の好みはいろいろですが、微粉が少なくて、粒子均一性の高いのが一般的に良いグラインダーとされます。確かに微粉が少なく均一性が高いほうが、粒度の設定によりクリアな味からしっかりした味まで自分でコントロールがしやすいことから、良いグラインダーと言うのは間違っていないと思われます。そのため、そのような視点からレビューを調べています。
細かいことを言うと、均一性は少し低いほうが味に深みがでるとか、挽いたコーヒー豆の粒子は細長いよりも丸いほうがよいとか、豆の切断面がシャープなほうが雑味が出ないのでよいとか、いやシャープではないほうが味に深みが出るとか、などという議論もあります。
米国のグラインダーテスト記事では、均一性の低い粉と高い粉で淹れたコーヒーでブラインドテストをしたら、どちらが良いというかはコーヒー専門家でも分かれたそうです。味の違いははっきりと出るようですので、スッキリしたクリアな味が好きな人は均一性にこだわったほうが良いですが、深みのある味が好きな人はそれほど均一性にこだわる必要はないかもしれません。
個人的には、微粉が少ない粉で入れたクリアな味のコーヒーは甘みを感じやすいので、微粉が少ないのは重視しています。(でも水出しする気はないです。)微粉の飛び散りや掃除のしやすさについては、もともと微粉が飛び散りやすい機種を使っていたため気にしていません。
なお、静電気については、豆に数滴の水を垂らしてから挽くと静電気が防止でき、プラスチック容器に張り付きにくいです。
ちなみに、ナイスカットミル/G/NEXT Gを使っていることのある人は気づいていると思いますが、おすすめされる割に、微粉は普通にでますし均一性も特別高いわけではありません(うちにナイスカットミルが1台あります)。「カット式」というカリタの造語でラベル付けすることで、コニカル・臼式よりも味が良いと誤認させることに成功したのがヒットの理由かと思います。挽いた粉を定量的に調べてみると、他の2~3万の機種と比べて同等の性能のようです。でも、ナイスカットミルを使っていたら大抵のコーヒー趣味人はこれで満足して、より性能の良いミルは探さないと思いますし、価格が1.5~2万円だったら私もこれを選ぶと思います。
グラインダーの一覧
紹介した一部機種の一覧です。評価値は、 Tech Gear Lab コーヒーグラインダー(英語)や、個別の評価を参考にしています。
商品名 | Breville スマートグラインダー プロ | フジローヤル みるっこDX | メリタ VARIO-V | メリタ VARIO-E | OXO バリスタブレイン | ウィルファ スヴァート アロマ | コレス C330 | デロンギ デディカ KG521J | ボダム ビストロ | デロンギ KG366J | OXO BREW タイマー式 |
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参考価格 | ¥59,200〜(2024/11/23 10:04) |
¥49,800〜(2024/11/23 10:04) |
− | ¥33,000〜(2024/11/23 10:04) |
¥42,978〜(2024/11/23 10:04) |
− | ¥19,295〜(2024/11/23 10:04) |
¥19,764〜(2024/11/23 10:04) |
¥7,280〜(2024/11/23 10:04) |
¥12,900〜(2024/11/23 10:04) |
¥14,273〜(2024/11/23 10:04) |
商品名 | Breville スマートグラインダー プロ | フジローヤル みるっこDX | メリタ VARIO-V | メリタ VARIO-E | OXO バリスタブレイン | ウィルファ スヴァート アロマ | コレス C330 | デロンギ デディカ KG521J | ボダム ビストロ | デロンギ KG366J | OXO BREW タイマー式 |
利点 | 均一性に特に優れる。操作性がよく、微粉が散りにくく、静か。頑丈。幅広い粒度に挽ける。高品質。 | 均一性に優れる。挽くのが早い。丸みを帯び粗い切断面に挽かれる。 | 均一性に優れる。頑丈な構造。ドリップ用中挽きに向く。 | 平均以上の均一性。綺麗に使える。 | 均一性に優れる。操作性がよい。 | 平均以上の均一性。比較的幅広い粒度に挽ける。奥行きがスリム。 | 平均以上の均一性。 | 計量が正確にできるのが良い。日本ではデロンギ取り扱いのため、性能の割に安価。 | 平均以上の均一性。安い。メンテナンスが楽。 | そこそこ安い。他より静か。この価格帯では極細挽きが優秀。掃除は簡単。 | 平均以上の均一性、操作性。価格がそこそこ安い。 |
欠点 | フレンチプレス用の粗挽きだけは向かない。深煎り豆は詰まる。高価。 | 高価(予算外)。微粉が出る。微粉が飛び散る。極細挽きはできない。 | 高価(日本では販売終了)。 | 競合機種と比べて少し高価(日本では販売休止)。 | 高価。微粉が飛び散る。うるさい。 | プラ容器に微粉がはり付く。 | 微粉が本体に残る。容器蓋から粉が散りやすい。 | うるさい。深煎り豆は詰まる。 | うるさく、粉が飛散る。タイマーは再現性に劣る。ガラスビンで耐久性が低い。極細挽きや粗挽きは苦手。 | 均一性に劣る。排出口に大量に粉が溜まる。 | 粉が散る。うるさい。 |
おすすめ点 | 家庭用で一番良いものの一つ。 | 日本における家庭用リファレンス機。 | ドリップをするヘビーユーザーにおすすめ。 | バランスのとれた性能。 | 均一性は良いが、使い勝手が悪い。 | ドリップ用にバランスがとれた一台。 | シンプルな構造でメンテしやすい。 | 騒音以外は、価格の割に良い性能。 | 安いわりに性能がよい。 | エスプレッソ用に最適な手頃なグラインダー。 | 価格の割に、均一性が高い。 |
商品名 | Breville スマートグラインダー プロ | フジローヤル みるっこDX | メリタ VARIO-V | メリタ VARIO-E | OXO バリスタブレイン | ウィルファ スヴァート アロマ | コレス C330 | デロンギ デディカ KG521J | ボダム ビストロ | デロンギ KG366J | OXO BREW タイマー式 |
均一性 | 8 | 8 | 7 | 6 | 7 | 6 | 6 | 6 | 6 | 5 | 6 |
飛び散りにくさ | 8 | 5 | 7 | 6 | 4 | 7 | 5 | 6 | 5 | 6 | 4 |
操作性 | 9 | 7 | 7 | 6 | 8 | 6 | 6 | 7 | 6 | 5 | 7 |
静かさ | 8 | 7 | 7 | 6 | 4 | 6 | 6 | 4 | 4 | 7 | 4 |
商品名 | Breville スマートグラインダー プロ | フジローヤル みるっこDX | メリタ VARIO-V | メリタ VARIO-E | OXO バリスタブレイン | ウィルファ スヴァート アロマ | コレス C330 | デロンギ デディカ KG521J | ボダム ビストロ | デロンギ KG366J | OXO BREW タイマー式 |
挽き機構 | コーン・コニカル・臼式 | フラット・グラインド臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 |
歯 | 40 mmステンレス | − | 40 mmステンレス | 40 mmステンレス | 40 mmステンレス | − | − | − | 35 mmステンレス | 40 mm硬化鋼 | − |
モーター | 450 RPM | − | 550 RPM | 550 RPM | − | 500-650 RPM | − | − | 750 RPM | 450 RPM | − |
粒度段数 | 60 | − | 40 | 40 | 38 | 17 | − | − | 12 | 16 | 43 |
速度 | − | 4 g/秒 | 1.5 – 2.4 g/秒 | 0.8 – 1.1 g/秒 | − | − | − | − | − | − | − |
粉量設定 | デジタルタイマー、手動ボタン。 | − | 一瞬またはタイマー。 | 一瞬または継続挽き。 | − | タイマー(0~30秒) | − | − | タイマー(5~20秒) | タイマー(5~60秒) | タイマー(~30秒) |
特に均一性の高いグラインダー
各種コーヒーグラインダーの特徴・レビュー・口コミをまとめたものを紹介します。人によって言うことが違いますし、信憑性の低い情報も混じっているかもしれませんので参考程度にしてください。均一性が優れるとされるものを、順番に紹介します。
Breville スマートグラインダー プロ
- 音は静かで、掃除もしやすく、使いやすい。均一性に特に優れ、VARIO-Vよりも優れるという人もいる。
- 家庭向けで最も良い性能とされる。家庭向け以上、プロ向け(10万円~)未満。価格が高いのが難点。
- オーストラリア、米国ではBreville、イギリスではsageが取り扱う。日本では輸入代理店がないためか、みかけない。
- ノンプレッシャライズド用のエスプレッソ極細挽きもできる。フレンチプレス用の粗挽き以外は良い。
- デジタルで正確に挽き設定ができる。
- 挽いた粉を排出する部品インペラがプラスチックのため、長年使うとそこがすり減って、豆が詰まりやすくなる欠点がある。
- Breville
- 価格¥59,200(2024/11/23 10:04時点)
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フジローヤル みるっこDX R-220
- 微粉は普通に出るが均一性が高く味はよいらしく、リファレンス機種のようになっている。
- 5~6万なので予算外ではある。とりあえず、みるっこが良いのは認めるが、高いので除外という話の展開が多い。
- 1~5万円クラスのグラインダーのどんぐりの背比べに迷ったら、これを買っておけばよい。
- 10万円のスマホとか、10万円のエスプレッソマシンとか、10万円の冬タイヤを買えるなら、これも買えるはず?
- フジローヤル
- 価格¥49,800(2024/11/23 10:04時点)
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メリタ バリオV VARIO-V CG-122
- VARIO-Eの上位機種。メリタでは販売終了。米国では、Baratza社Virtuosoとして販売されている。後継機種はVirtuoso+で液晶ディスプレイ付き。
- エスプレッソ用極細挽きはプレッシャライズドフィルター用なら使えなくもない。
- ナイスカットNEXT Gと比べて均一性は同等だが、微粉は多めか。
- VARIO-Eよりも均一性が高く、ユーザーインターフェースが使いやすい。
- 掃除は簡単。
- 性能は良いが価格が高いので、米国では、VARIO-Eの次点でおすすめされる。よく使う人、コーヒーに投資をいとわない人にはおすすめされる。
- 商用品質という40 mmステンレス鋼、コニカル歯。550RPMのDCモータ。
- メリタ(Melitta)
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- Baratza
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均一性が平均以上のグラインダー
この2~3万円クラスのグラインダーの均一性はだいたい同じようで、人によってあっちがよいと言ったりこっちが良いと言ったりです。
OXO BREW バリスタブレイン
- バリスタブレインは国内取扱がなくなったのか高騰。
- ナイスカットネクストG同等か、それより微粉がすくなく粒子均一性に優れる。
- 別の人は、ナイスカットGやボンマックBM-250より、挽き目が均一で微粉が少ないという。
- それでも、OXOバリスタでも粒度が気になる人がいる。
- エスプレッソ用の極細挽きには向いていない。
- 本体に粉が残るのが欠点。プラスチック容器で静電気も気になる。一方、歯へのアクセスがしやすく掃除は楽という人もいる。
- 静電気はネクストG程度らしい。
- 米国では、均一性の高さは認められているものの、音がうるさいのと粉が散って掃除が大変なのとで、VARIOよりも人気が落ちる。
- OXO (オクソー)
- 価格¥42,978(2024/11/23 10:04時点)
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メリタ バリオE VARIO-E CG-121
- 米国ではベストバイ(一番おすすめ)のグラインダーに頻繁に登場する定番機種。安くて性能がよい。米国におけるナイスカットミル的な立ち位置。日本ではあまり見かけない。
- 日本ではメリタがロゴをつけて扱っているが、米国ではBaratza社がEncore(アンコール)という機種名でうっている。バリオEのEは、EncoreのE。
- エスプレッソ用極細挽きはプレッシャライズドフィルター用には使えなくもない。
- 日本ではウィルファのほうが均一性が少しよいという意見もあるが、米国のグラインダーレビューをしているおじさんがふるい実験をするとウィルファと全く同じ均一性だった。
- 均一性はデロンギデディカと同等らしい。
- 粉末が飛び散りにくく、きれいに使えるのがよい。
- VAIOとよく間違われる。
- 40 mmステンレス鋼、コニカル歯。550RPMのDCモータ。
- メリタ(Melitta)
- 価格¥33,000(2024/11/23 10:04時点)
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- Baratza
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コレス C330
- 日本では最近発売の機種。
- 広告では微粉が本体に残らないということだが、途中で水平になっている部分があり残る。0.5g程度か。本体を叩けば少しはまし。
- 粉受けの蓋に微粉が付いて、蓋を開けたときに溢れてストレス。そのためウィルファをつかうという人も。
- 微粉は15g中3g程度(~20%)。デロンギKG100の16g中4g(~25%)よりはましだが、少ないわけではない。15g中2gという人も。(条件によって異なる。)
- デザインが良いという人もいる。
- 米国ではオーストリアMuellerのグラインダーとして売られている。中国製。
- cores
- 価格¥19,295(2024/11/23 10:04時点)
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- Mueller
- 価格¥18,444(2024/11/23 10:04時点)
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ウィルファ スヴァート アロマ CGWS-130B
- コレスC330と比べると、細かいのから粗いものまで広い粒度で挽けるものの、フィルター用粒度に限るとコレスよりも均一性に劣る。
- バリスタ世界チャンピオンのティム ウェンデルボーという人が使っていて、サードウェーブコーヒー屋でおすすめしているため人気らしい。
- エスプレッソ用の極細挽きは、クレマエンハンサー付きで使ってもちょっと厳しい。
- メリタのVARIO-Vのほうが切断面がきれいで粒子がそろっていて良いという人も。
- ナイスカットGのほうがクリアな味わいという人もいれば、ナイスカットGより微粉は少ないという人もいる。
- DCモータで低速だけど力強く挽けるのはよい。
- 0.5 g程度の粉は本体に残る。
- ヨーロッパでは売っているけど、米国ではあまりみかけない。
- ヨーロッパで1.5万で売られているのに日本では高いと苦情を書いているブログもありましたが、輸入代理店の関税・送料や利益を考慮すると日本の2.2万円程度という価格は安いほうです。執筆時点では個人輸入をすると関税と送料で2.5万円程度しますので、日本で買ったほうが安いですね。
- Wilfa
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デロンギ デディカ コーン式コーヒーグラインダー KG521J-M
- エスプレッソ用極細挽きはできない。指で擦ったときにわかるくらいの粒が残る。ボトムレスのエスプレッソマシンでは使えず、KG366Jを書い直したという人も。プレッシャライズドフィルター・クレマエンハンサーのエスプレッソマシンなら使えなくもない。
- ナイスカットミルよりは極細挽きはできるが、それでも粗い。
- フィルタードリップ用粒度では、微粉が少なく悪くないらしい。
- ナイスカットミルよりは、微粉がすくなく粒度が揃っている。
- コレスC330やウィルファ スヴァート アロマと同等かそちらのほうがよいという人もいる。均一性はウィルファのほうが良いという人も。
- みるっこの粉とブラインドテストしたら差に気づかないだろうという人もいる。
- デザインは良くデロンギのエスプレッソマシンと並べたいという人もいる。
- 挽く量を設定でき、再現性もあるのは優秀。この点はおすすめ。
- 微粉があとから落ちてくるので掃除が大変。音がうるさい。
ペーパーフィルター用にはそれほど悪くない性能のようですが、比較したときにコレスやウィルファの方を推す人が多いのが気になります。
- De'Longhi(デロンギ)
- 価格¥19,764(2024/11/23 10:04時点)
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カリタ ナイスカットG
- 20~25%くらいは微粉がでるが、及第点。
- 価格上昇でそれだけの価値があるかどうか。
- 0.5 g程度の微粉は本体に残ってしまう。臼式はどれもこれくらいは残る。
- ナイスカットGは金属歯なので、セラミック歯のNEXT Gよりも味はよいという人も。掃除のしやすさ重視なら静電気対策がされているNEXT G。
- カリタ(Kalita)
- 価格¥39,800(2024/11/23 10:04時点)
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カリタ コーヒーミル ネクストG
- OXOと同等の性能だが、粒子の均一性だけ見るとOXOのほうが上。
- セラミック歯。
- ナイスカットは静電気で掃除が大変なのが有名だが、こちらは静電気防止機能が秀逸で掃除が楽。
- 価格が高い。
- カリタ(Kalita)
- 価格¥47,150(2024/11/23 10:04時点)
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OXO BREW タイマー式
- OXO タイマー式は、OXO バリスタブレインの後継・廉価版機種。
- バリスタブレインは秤が付属していたが、これは秤がない機種。
- 豆を計ってからホッパーに入れる人は、タイマー式でよい。
- 2機種は、歯は同じということだが、均一性はバリスタブレインのが少し優れているらしい。
- ホッパーはOリング付きの蓋で密閉でき、UVカット。豆が残っていてもホッパーを外せる。
- ステンレス容器になったので静電気が抑えられる。
- OXO (オクソー)
- 価格¥14,273(2024/11/23 10:04時点)
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均一性が平均的なグラインダー
ボンマック コーヒーミル BM-250N
- 微粉がナイスカットよりも出る。
- ナイスカットよりも良いという人もいるがどう良いのかは不明。
- ラッキーコーヒーマシン
- 価格¥23,800(2024/11/23 10:04時点)
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BODUM ボダム BISTRO ビストロ
- 10k円程度と安いが、値段相応。
- OXOやネクストGよりも粒子均一性が低い。
- 別の人もOXOの方が良いという。
- Bodum(ボダム)
- 価格¥7,280(2024/11/23 10:04時点)
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デロンギ コーン式コーヒーグラインダー KG366J
- KG100やKG364Jの後継機種。
- エスプレッソ用極細挽きに向いた機種で、デロンギグラインダー上位機種のデディカよりも極細挽きが得意。
- フィルター用だと、微粉が30%~1/3くらいと多めに出るので向いていない。
- おそらく、米国のCapresso infinityと同等機種。均一性がよくないが、価格が安いのでときどきおすすめされる。
デロンギの全自動エスプレッソマシンを使っているので、まずはこれを調べてみましたが、ドリップ用には向いてない様子でした。なお、微粉の割合は挽く粒度設定とメッシュの細かさによって変わりますので参考程度に。
- De'Longhi(デロンギ)
- 価格¥12,900(2024/11/23 10:04時点)
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- Capresso
- 価格¥18,000(2024/11/23 10:04時点)
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均一性が平均以下のグラインダー
このクラスのミルだと、お店で挽いてもらって時間がたった豆のほうが良いと思われます。
メリタ パーフェクトタッチII CG-5B
- 初心者に人気の電動臼式ミル。
- ほとんど微粉になる。微粉の固まりがゴロゴロ落ちてきてフィーバー状態。
- 豆が無駄になってもったいない。スペシャリティ豆やCOE豆に使ったら、生産者に謝らねばならないレベル。
- 広告ではエスプレッソ用に極細挽きできるということだが、手で触ってわかるくらいの粒子が残り、プレッシャライズド・ボトムレスを問わず、エスプレッソには使えない。
- 一台目にこれを選んで後悔する人が多い。
- メリタ(Melitta)
- 価格¥4,950(2024/11/23 10:04時点)
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どれがよいか
日本では、コレスC330、ウィルファ スヴァート アロマ、OXO BREWあたりが、ナイスカットと同等かそれより性能が良いと注目されているグラインダーに思われます。デロンギ デディカ、VARIO-Eも同等性能と思われますが人気は少し低いようです。
米国では、VARIO-E、スマートグラインダープロ、OXO BREW、デディカ、ボダムビストロが人気です。
同価格帯の機種では、比較したときにどれがよいと口を揃えて皆がすすめる機種はそれほどなく、グラインダー性能はほぼ同じとみて良いと思います。デザインや掃除のしやすさ、価格などを比べて、購入するグラインダーを決めると良いのではないかと思います。
個人的には、ウィルファか、デディカ、OXO、スマートグラインダーあたりが、日本での価格と性能のバランスが取れていておすすめです。
- 均一性だけでなく、飛び散りにくさ、価格の手頃さ、デザイン(人による)も求めるならウィルファまたはデディカがおすすめです。ウィルファはコンパクトさを優先する方に、デディカは操作性を優先する方におすすめ。デディカは日本ではあまり注目されていませんが、米国では結構おすすめされています。日本ではデロンギジャパンが取り扱いのため、性能の割に価格が安いです。
- 微粉の飛び散りが気にならない方は、均一性の高いOXO バリスタブレインまたはタイマー式がおすすめ。コレスも微粉が飛び散りますが、均一性は注目されています。
- 米国で定番機種になっているVARIO-EやVARIO-Vは、2020年以降メリタが取り扱いをやめているため、日本では選択肢から外れると思います。
- エスプレッソをときどき淹れるかもしれない方で、価格にこだわらない方には、スマートグラインダーが均一性が特に高くおすすめです。ただ日本の輸入代理店がないので、サポートがいらない方に限ります。
商品名 | Breville スマートグラインダー プロ | フジローヤル みるっこDX | メリタ VARIO-V | メリタ VARIO-E | OXO バリスタブレイン | ウィルファ スヴァート アロマ | コレス C330 | デロンギ デディカ KG521J | ボダム ビストロ | デロンギ KG366J | OXO BREW タイマー式 |
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参考価格 | ¥59,200〜(2024/11/23 10:04) |
¥49,800〜(2024/11/23 10:04) |
− | ¥33,000〜(2024/11/23 10:04) |
¥42,978〜(2024/11/23 10:04) |
− | ¥19,295〜(2024/11/23 10:04) |
¥19,764〜(2024/11/23 10:04) |
¥7,280〜(2024/11/23 10:04) |
¥12,900〜(2024/11/23 10:04) |
¥14,273〜(2024/11/23 10:04) |
商品名 | Breville スマートグラインダー プロ | フジローヤル みるっこDX | メリタ VARIO-V | メリタ VARIO-E | OXO バリスタブレイン | ウィルファ スヴァート アロマ | コレス C330 | デロンギ デディカ KG521J | ボダム ビストロ | デロンギ KG366J | OXO BREW タイマー式 |
利点 | 均一性に特に優れる。操作性がよく、微粉が散りにくく、静か。頑丈。幅広い粒度に挽ける。高品質。 | 均一性に優れる。挽くのが早い。丸みを帯び粗い切断面に挽かれる。 | 均一性に優れる。頑丈な構造。ドリップ用中挽きに向く。 | 平均以上の均一性。綺麗に使える。 | 均一性に優れる。操作性がよい。 | 平均以上の均一性。比較的幅広い粒度に挽ける。スリムな奥行き。 | 平均以上の均一性。 | 計量が正確にできるのが良い。日本ではデロンギ取り扱いのため、性能の割に安価。 | 平均以上の均一性。安い。メンテナンスが楽。 | そこそこ安い。他より静か。この価格帯では極細挽きが優秀。掃除は簡単。 | 平均以上の均一性、操作性。価格がそこそこ安い。 |
欠点 | フレンチプレス用の粗挽きだけは向かない。深煎り豆は詰まる。高価。 | 微粉が出る。微粉が飛び散る。極細挽きはできない。 | 高価(日本では販売終了)。 | 競合機種と比べて少し高価(日本では販売休止)。 | 高価。微粉が飛び散る。うるさい。 | プラ容器に微粉がはり付く。 | 微粉が本体に残る。容器蓋から粉が散りやすい。 | うるさい。深煎り豆は詰まる。本体が大きい。 | うるさく、粉が飛散る。タイマーは再現性に劣る。ガラスビンで耐久性が低い。極細挽きや粗挽きは苦手。 | 均一性に劣る。排出口に大量に粉が溜まる。 | 粉が散る。うるさい。 |
おすすめ点 | 家庭用で一番良いものの一つ。 | 日本における家庭用リファレンス機。 | ドリップをするヘビーユーザーにおすすめ。 | バランスのとれた性能。 | 均一性は良いが、使い勝手が悪い。 | ドリップ用にバランスがとれた一台 | シンプルな構造でメンテしやすい。 | 騒音以外は、価格の割に良い性能。 | 安いわりに性能がよい。 | エスプレッソ用に最適な手頃なグラインダー。 | 価格の割に、均一性が高い。 |
商品名 | Breville スマートグラインダー プロ | フジローヤル みるっこDX | メリタ VARIO-V | メリタ VARIO-E | OXO バリスタブレイン | ウィルファ スヴァート アロマ | コレス C330 | デロンギ デディカ KG521J | ボダム ビストロ | デロンギ KG366J | OXO BREW タイマー式 |
均一性 | 8 | 8 | 7 | 6 | 7 | 6 | 6 | 6 | 6 | 5 | 6 |
飛び散りにくさ | 8 | 5 | 7 | 6 | 4 | 7 | 5 | 6 | 5 | 6 | 4 |
操作性 | 9 | 7 | 7 | 6 | 8 | 6 | 6 | 7 | 6 | 5 | 7 |
静かさ | 8 | 7 | 7 | 6 | 4 | 6 | 6 | 4 | 4 | 7 | 4 |
商品名 | Breville スマートグラインダー プロ | フジローヤル みるっこDX | メリタ VARIO-V | メリタ VARIO-E | OXO バリスタブレイン | ウィルファ スヴァート アロマ | コレス C330 | デロンギ デディカ KG521J | ボダム ビストロ | デロンギ KG366J | OXO BREW タイマー式 |
挽き機構 | コーン・コニカル・臼式 | フラット・グラインド臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 | コーン・コニカル・臼式 |
歯 | 40 mmステンレス | − | 40 mmステンレス | 40 mmステンレス | 40 mmステンレス | − | − | − | 35 mmステンレス | 40 mm硬化鋼 | − |
モーター | 450 RPM | − | 550 RPM | 550 RPM | − | 500-650 RPM | − | − | 750 RPM | 450 RPM | − |
粒度段数 | 60 | − | 40 | 40 | 38 | 17 | − | − | 12 | 16 | 43 |
速度 | − | 4 g/秒 | 1.5 – 2.4 g/秒 | 0.8 – 1.1 g/秒 | − | − | − | − | − | − | − |
粉量設定 | デジタルタイマー、手動ボタン。 | − | 一瞬またはタイマー。 | 一瞬または継続挽き。 | − | タイマー(0~30秒) | − | − | タイマー(5~20秒) | タイマー(5~60秒) | タイマー(~30秒) |
手動式
なお、手動式なら微粉の少ないグラインダーを安く買えると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、20 g分を挽くのでも手が疲れてしまい、コーヒータイムどころではなくなります。手動式ミルを使い続けられている人は身近にいないですので、あまりおすすめしません。週末にしかコーヒーを飲まないなら、手動式もありかと思います。
手動式は、性能と価格のバランスが取れている人気機種がポーレックス コーヒーミル2です。
- Porlex
- 価格¥7,590(2024/11/23 10:04時点)
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挽きやすさを追求してボールベアリングを採用したのがコマンダンテというミルですが、価格が高いです。味より、持つ喜びを重視する方には良いかもしれません。
- 【CoLoUR】
- 価格¥51,950(2024/11/23 10:04時点)
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まとめ
独断と偏見により、コーヒーグラインダーの口コミやレビューをまとめました。ナイスカットG/ネクストGは2万円程度の価格帯のグラインダーと比べると、それほど性能は悪くないようです。しかし、現在のように4~5万円の価格であれば、2万円程度のグラインダーかみるっこDXを選択するほうが賢そうです。
以上、1~5万円クラスのコーヒーミル10種類の特徴まとめ。ナイスカットミルよりも良いミルを探して。でした。