日立のCV-KP900MとCV-KP900Lは、紙パック式で軽量ボディを採用し、高性能小型ファンモーターによって吸引力が長もちすることが共通しています。さらに、緑色LEDを備えた「ごみくっきりライト」や、髪の毛が絡みにくい「からまんブラシ」を搭載する点も同じです。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
2つの違い
CV-KP900Mは、CV-KP900Lの後継機種です。
発売年月は次の通りです。
- CV-KP900M:2024年6月
- CV-KP900L:2023年6月
違いを一言で述べると、吸込仕事率がわずかに変わり、ヘッドが改良されています。
2つの機種は、具体的には次の点が異なります。
- 吸込仕事率:CV-KP900M 330 W〜約50 W。CV-KP900L 340 W〜約50 W。
- ヘッド仕様:CV-KP900M パワフル スマートヘッド D-AP55。CV-KP900L パワフル スマートヘッド D-AP53。
吸引力を重視する人にはCV-KP900Lがおすすめです。一方、ブラシの着脱性やヘッドのメンテナンスを重視する人にはCV-KP900Mが合うでしょう。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | CV-KP900M | CV-KP900L |
---|---|---|
発売年月 | 2024年6月 | 2023年6月 |
外観 | ![]() | ![]() |
吸込仕事率 | 330 W〜約50 W | 340 W〜約50 W ◎ |
ヘッド型式 | D-AP55 ◎ | D-AP53 |
参考価格 | ¥34,248〜(2025/09/18 07:56) | − |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
吸込仕事率
CV-KP900Mは330 Wで、CV-KP900Lは340 Wです。
吸込仕事率は、日本工業規格(JIS)で定められた掃除機の吸引力の目安です。数値が大きいほど一度に吸い込めるごみの量が多くなります。10 Wの差は小さいものの、カーペットなど抵抗の大きい床面ではCV-KP900Lがわずかに強い吸引力を示します。50 W付近まで下がる低電力運転時は両機種とも同程度です。340 Wは紙パック式掃除機として十分な水準で、日常のゴミをしっかり吸い取る性能といえます。
強い吸引力が必要な厚手のじゅうたんを掃除する機会が多い家庭にはCV-KP900Lが適しているでしょう。
製品名 | CV-KP900M | CV-KP900L |
---|---|---|
吸込仕事率 | 330 W〜約50 W | 340 W〜約50 W |
参考価格 | ¥34,248〜(2025/09/18 07:56) | − |
ヘッド仕様
CV-KP900Mはパワフル スマートヘッド D-AP55で、CV-KP900LはD-AP53です。
D-AP55は「ブラシホルダーが外れて、回転ブラシを簡単に取り外すことができます。」と公式に説明されています。ブラシを外して水洗いできるため、長い髪の毛や糸くずを除去しやすく、清潔に保ちやすい構造です。ブラシは2アングル形状で、床面に当たる毛の角度が最適化されています。これによりフローリングの溝やカーペットの奥に入り込んだごみをかき出す性能が向上します。D-AP53にも「からまんブラシ」は採用されていますが、ブラシホルダーの着脱機構はありません。
ヘッドをこまめに洗って衛生的に使いたい場合や、ペットの毛が絡まりやすい家庭ではCV-KP900Mが扱いやすいでしょう。
製品名 | CV-KP900M | CV-KP900L |
---|---|---|
ヘッド型式 | D-AP55 | D-AP53 |
参考価格 | ¥34,248〜(2025/09/18 07:56) | − |
おすすめはどちら
このように2つの機種は吸込仕事率とヘッド仕様の2点が異なります。
吸引力を優先したい場合はCV-KP900Lがおすすめです。340 Wの高い吸込仕事率が厚手のカーペットに潜む細かいごみを取り除くのに役立ちます。
ブラシの手入れを簡単にしたい場合やペットの抜け毛を掃除する機会が多い場合はCV-KP900Mがおすすめです。ブラシホルダーを外して丸ごと水洗いできるため、清潔に保ちやすくなります。
どちらの製品も軽量ボディと緑色LEDライトにより、長時間の掃除でも腕への負担を抑えながら床面のごみを見つけやすい点が魅力です。
CV-KP900M
- 日立(HITACHI)
- 価格¥34,248(2025/09/18 07:56時点)
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CV-KP900L
- 日立(HITACHI)
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | CV-KP900M | CV-KP900L |
---|---|---|
発売年月 | 2024年6月 | 2023年6月 |
外観 | ![]() | ![]() |
吸込仕事率 | 330 W〜約50 W | 340 W〜約50 W ◎ |
ヘッド型式 | D-AP55 ◎ | D-AP53 |
運転音 | 59 dB〜約51 dB | 57 dB〜約51 dB |
集じん容積 | 1.3 L | 1.3 L |
本体寸法 | 339 mm × 207 mm × 203 mm | 339 mm × 207 mm × 203 mm |
質量 | 3.6 kg | 3.6 kg |
消費電力 | 840 W〜約180 W | 840 W〜約180 W |
コードの長さ | 5 m | 5 m |
標準付属品 | ホース、延長管、パワーヘッド、サッとハンドル、すき間用吸口、ほうきブラシ、パッとブラシ | 同左 |
参考価格 | ¥34,248〜(2025/09/18 07:56) | − |
共通の機能
CV-KP900MとCV-KP900Lには、次の機能が搭載されています。これらの機能について簡単にみてみましょう。
強力パワー&きれいな排気
高性能小型ファンモーターが、紙パック内にごみがたまってきてもパワーを長もちさせます。モーターケースは高気密構造で、アレルオフフィルターが微細ごみを99.999%捕集します。
ごみくっきりライト
緑色LEDライトは、もっとも明るく感じる波長に近い光で床面を照らします。合計7灯のレンズ設計によってコントラストを高め、暗い場所でも見えにくいごみを浮かび上がらせます。
からまんブラシ
ループ形状のブラシが髪の毛を絡まりにくくします。ブラシホルダーを外して水洗いできるため、清潔な状態を保ちやすい設計です。
別売り品
適合する紙パックフィルターには次のようなものがあります。
日立 GP-130FS | 日立 GP-110F | 日立 GP-75F | |
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外観 | ![]() | ![]() | ![]() |
説明 | こぼさんパック。シールふた付き。ナノテクプレミアム衛生フィルター。3 枚入。 | 抗菌防臭 3 種・3 層 HE パックフィルター。5 枚入。 | 紙パックフィルター。5 枚入。 |
参考価格 | ¥1,850〜(2025/09/17 11:14) | ¥1,209〜(2025/09/18 02:11) | ¥729〜(2025/09/17 17:08) |
まとめ
日立のCV-KP900MとCV-KP900Lは、軽量ボディと緑色LEDライトを採用し、99.999%捕集フィルターで排気を清潔に保つ点が共通しています。
購入時は、吸引力を重視するか、ヘッドのメンテナンス性を重視するかを判断基準にすると選びやすくなります。
参考文献
CV-KP900M
- 日立(HITACHI)
- 価格¥34,248(2025/09/18 07:56時点)
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CV-KP900L
- 日立(HITACHI)
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