CV-L180とCV-L120の5つの違い。除湿能力。

シャープのCV-L180とCV-L120は、コンプレッサー方式で梅雨時・夏場に使える衣類乾燥除湿機です。この2つの機種は何が異なるのでしょうか。違いは5つあります。わかりやすく紹介します。

5つの違い

CV-L180は、CV-L120の上位機種です。どちらも2020年発売です。

• CV-L180：2020年4月発売
• CV-L120：2020年4月発売

 

CV-L180は、CV-L120と比べて、次の点が異なります。

• 除湿能力が1.5倍。
• 左右ルーバーもスイング可能。送風幅は10%広く、2段ワイド干しに対応。
• 湿度をデジタル表示可能。CV-L120は5段階表示。
• 「切り」タイマーに加え、「入り」タイマーも搭載。時間は1時間単位で設定可能。
• 本体質量は1 kg重い。サイズは同じ。

 

CV-L180は、除湿能力が高いほかに、幅広く送風できるため、一度により多くの洗濯物を乾かすのに向いています。

そのため、まとめ洗いが多い場合や、4人以上の家族で毎回多くの洗濯物が出る場合はCV-L180がおすすめです。部屋の除湿に使う場合は、木造で23畳、コンクリート造りで45畳までが目安です。

 

一方で、3人以下の少人数ファミリーでこまめに洗濯する場合には、CV-L120がおすすめです。部屋の除湿に使う場合は、木造で15畳、コンクリート造りで30畳までが目安です。

 

違いを表で比較すると、次のようになります。

型番	CV-L180	CV-L120
発売年月	2020/4	2020/4
外観
衣類乾燥時間(2 kg)	約 80 分 (梅雨時)	約 100 分 (梅雨時)
特徴	まとめ洗いも一度に乾燥派。ファミリー向け。	毎日こまめに洗濯派。少人数ファミリー向け。
プラズマクラスター・適用床面積	プラズマクラスター7000 約 20 畳 (約 33 ㎡)	プラズマクラスター7000 約 14 畳 (約 23 ㎡)
ルーバー	上下(自動) 左右(自動)	上下(自動) 左右(手動)
ワイド送風	幅約 165 cm (前方50 cm)	幅約 145 cm (前方50 cm)
湿度表示	◯ (デジタル表示)	◯ (5段階湿度表示)
タイマー	◯ 入・切タイマー (1-12時間)	◯ 切タイマー (2/4/6時間)
除湿能力(50/60Hz)	定格 16/18 L/日	定格 11/12 L/日
除湿可能面積の目安	50Hz 20～40畳（33～67 ㎡） 60Hz 23～45畳（38～75 ㎡） （木造住宅～コンクリート住宅）	50Hz 14～28畳（23～46 ㎡） 60Hz 15～30畳（25～50 ㎡） （木造住宅～コンクリート住宅）
質量(約)	16.5 kg	15.5 kg
型番	CV-L180	CV-L120
参考価格	￥46,800〜(2024/04/26 15:11) Amazon 楽 天 Yahoo!	￥36,980〜(2024/04/26 15:11) Amazon 楽 天 Yahoo!

違いについて、詳しく見てみましょう。

除湿能力

定格除湿能力(27℃・60%・60 Hz)は、CV-L180の方が 1.5倍大きいです。CV-L180は 18 L/日、CV-L120は 12 L/日です。

衣類乾燥にかかる時間

2 kgの洗濯物を乾かすのにかかる時間は、CV-L180のほうが20分短いです。CV-L180で約 80 分、CV-L120で約 100 分です。

ファミリーの場合は一度に4~5 kgの洗濯物が出ることも多いと思いますが、そのときはこの2倍程度の時間をみておきましょう。また、室温が下がる冬季(10℃)には、さらに2倍の時間がかかります。

 

朝洗濯をして夕方までに乾かして片付けてしまいたい、あるいは、夜寝ているうちに確実に乾かしたいという場合には、CV-L180のほうがパワーがあり安心です。洗濯物をしばらく干しっぱなしでも気にならない場合には、CV-L120でも良いでしょう。

除湿する部屋の広さ

部屋の除湿に使用する場合は、使用する部屋の広さで選ぶと良いでしょう。

木造でCV-L180は23畳まで、CV-L120は15畳までを目安に対応できます。コンクリート造りではCV-L180は45畳、CV-L120は30畳まで対応します。

 

地下室や、坂の多い土地のマンションなどで見られる半地下の部屋など、カビの発生が気になる部屋は、密閉性が高いことも原因の一つですので、どちらの機種でも十分活躍するでしょう。

プラズマクラスター7000

どちらの機種もプラズマクラスターは7000が搭載されており、ユニット交換はできません。それぞれ適用床面積はありますが、おまけ程度に考えておくとよいかもしれません。

 

型番	CV-L180	CV-L120
外観
衣類乾燥時間(2 kg)	約 80 分 (梅雨時)	約 100 分 (梅雨時)
プラズマクラスター・適用床面積	プラズマクラスター7000 約 20 畳 (約 33 ㎡)	プラズマクラスター7000 約 14 畳 (約 23 ㎡)
除湿能力(50/60Hz)	定格 16/18 L/日	定格 11/12 L/日
除湿可能面積の目安	50Hz 20～40畳（33～67 ㎡） 60Hz 23～45畳（38～75 ㎡） （木造住宅～コンクリート住宅）	50Hz 14～28畳（23～46 ㎡） 60Hz 15～30畳（25～50 ㎡） （木造住宅～コンクリート住宅）
運転音(衣類乾燥・50/60Hz)	強: 52 / 52 dB 弱: 39 / 37 dB	強: 49 / 50 dB 弱: 36 / 37 dB
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ワイド送風

どちらの機種も、ルーバーは上下に自動でスイングできます。

一方で、左右のルーバーについては、CV-L180は自動でスイングしますが、CV-L120は手動で動かすことができるのみです。

左右の送風幅は、CV-L180は165 cm、CV-L120は145 cmです(吹出口より前方50 cmにおいて)。CV-L180のほうが約10%広いです。

 

衣類乾燥機では、風が直接当たらないところの衣類はほぼ乾きません。乾燥機から扇状に風が広がるので、洗濯物の量が多すぎると、左右の端にかけた衣類の裾がなかなか乾かず、ときどき中央の洗濯物と位置を入れ替えることになります。

そのため、洗濯物量が多い場合は、左右に幅広い風が出る機種のほうが、洗濯物の位置を入れ替える手間が減り便利です。

また、洗濯物量に合わせて手動で左右ルーバーを調整するのも面倒であり、ルーバーが左右にもスイングするのは思いのほか便利です。

 

また、CV-L180は「2段ワイド干し」に対応しています。

(画像は公式ページより引用。)

これは、CV-R120でも対応する「2段干し」よりも、幅広く干す状況に対応することを意味しています。

 

このように、一度に出る洗濯物が多い場合には、CV-L180がおすすめです。

一方で、洗濯物量が少ないか、あるいは干すスペースが限られており横幅が145 cm以下しかないような場合には、CV-L120でも良いでしょう。

 

型番	CV-L180	CV-L120
外観
ルーバー	上下(自動) 左右(自動)	上下(自動) 左右(手動)
ワイド送風	幅約 165 cm (前方50 cm)	幅約 145 cm (前方50 cm)
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湿度表示

CV-L180は、前面パネルに数値表示モニターがあり、湿度を20~90%で1%刻みでデジタル表示が可能です。

(画像は公式ページより引用。)

 

一方でCV-L120は、操作パネルで湿度を30~70%で10%刻みで5段階表示できます。

(画像は公式ページより引用。)

 

湿度の変化を、逐次細かく知りたいときにはCV-L180が良いでしょう。

 

型番	CV-L180	CV-L120
外観
湿度表示	◯ (デジタル表示)	◯ (5段階湿度表示)
参考価格	￥46,800〜(2024/04/26 15:11) Amazon 楽 天 Yahoo!	￥36,980〜(2024/04/26 15:11) Amazon 楽 天 Yahoo!

タイマー

CV-L180には、1~12時間で1時間刻みで設定できる入・切タイマーがあります。

CV-L120では、2/4/6時間の3段階の切タイマーがあります。

 

そのため、CV-L180は入タイマーを使いたい場合か、時間を細かく設定したい場合に良いでしょう。

 

型番	CV-L180	CV-L120
外観
タイマー	◯ 入・切タイマー (1-12時間)	◯ 切タイマー (2/4/6時間)
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本体質量

本体サイズは同じですが、本体質量はCV-L180のほうが1 kg重いです。

16.5~15.5kgとどちらの機種も重いですが、キャスター付きのため移動できないほどではないでしょう。

 

型番	CV-L180	CV-L120
外観
外形寸法	幅359mm×奥行248mm×高さ665mm	幅359mm×奥行248mm×高さ665mm
質量(約)	16.5 kg	15.5 kg
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どちらがおすすめか

CV-L180が、CV-L120と異なる点をまとめると、次のようになります。

• 除湿能力が1.5倍。
• 左右ルーバーもスイング可能。送風幅は10%広く、2段ワイド干しに対応。
• 湿度をデジタル表示可能。CV-L120は5段階表示。
• 「切り」タイマーに加え、「入り」タイマーも搭載。時間は1時間単位で設定可能。
• 本体質量は1 kg重い。サイズは同じ。

 

ハイパワータイプのCV-L180は除湿能力が高く、よりワイドに送風できます。そのため、洗濯物を早く乾かしたい場合や、一度に多くの洗濯物を横に並べて乾かしたい場合に向いています。家族の人数が多い方や、まとめ洗いが多い方におすすめです。

一方でスタンダードタイプのCV-L120は、乾燥に少し長く時間がかかっても良い場合や、145 cm程度より広く横に並べて干さない場合に向いています。少人数家族の方や、毎日こまめに洗濯する方におすすめです。

CV-L180がおすすめの方

• 4人以上の家族で使う。まとめ洗いが多い。
• 洗濯物をなるべく早く乾かしてしまいたい。朝から夜まで干していたくない。
• 洗濯物を横にたくさん並べて干したい。
• 木造15畳、コンクリート造り30畳を超える部屋で除湿したい。
• 左右ルーバーも自動がよい。手動で調整するのは面倒。
• 湿度は1%刻みで表示してほしい。
• 入タイマーも使いたい。

CV-L120がおすすめの方

• 3人までの家族で使う。毎日こまめに洗濯する派。
• 衣類が乾くのが少し長くなっても問題ない。
• 木造15畳、コンクリート造り30畳以内の部屋で除湿したい。
• 左右ルーバーは手動で良い。洗濯物はそれほど広く横に並べて干さない。
• 湿度表示は5段階でよい。
• 入タイマーはいらない。

価格と機能を表で比較

価格と機能を表で比較すると次のようになります。

型番	CV-L180	CV-L120
発売年月	2020/4	2020/4
外観
参考価格	￥46,800〜(2024/04/26 15:11) Amazon 楽 天 Yahoo!	￥36,980〜(2024/04/26 15:11) Amazon 楽 天 Yahoo!
型番	CV-L180	CV-L120
除湿方式	コンプレッサー方式	コンプレッサー方式
衣類乾燥時間(2 kg)	約 80 分 (梅雨時)	約 100 分 (梅雨時)
特徴	まとめ洗いも一度に乾燥派。ファミリー向け。	毎日こまめに洗濯派。少人数ファミリー向け。
プラズマクラスター・適用床面積	プラズマクラスター7000 約 20 畳 (約 33 ㎡)	プラズマクラスター7000 約 14 畳 (約 23 ㎡)
ルーバー	上下(自動) 左右(自動)	上下(自動) 左右(手動)
ワイド送風	幅約 165 cm	幅約 145 cm
運転	衣類乾燥・除湿・衣類消臭・カビバリア運転	衣類乾燥・除湿・衣類消臭・カビバリア運転
湿度表示	◯ (デジタル表示)	◯ (5段階湿度表示)
タイマー	◯ 入・切タイマー (1-12時間)	◯ 切タイマー (2/4/6時間)
便利	満水サイン チャイルドロック キャスター ハンドル付きタンク 連続排水 内部乾燥 ホコリブロックプレフィルター	満水サイン チャイルドロック キャスター ハンドル付きタンク 連続排水 内部乾燥 ホコリブロックプレフィルター
除湿能力(50/60Hz)	定格 16/18 L/日	定格 11/12 L/日
センサー	温度 / 湿度	温度 / 湿度
電気代目安	約 15 円 (梅雨時)	約 15 円 (梅雨時)
除湿可能面積の目安	50Hz 20～40畳（33～67 ㎡） 60Hz 23～45畳（38～75 ㎡） （木造住宅～コンクリート住宅）	50Hz 14～28畳（23～46 ㎡） 60Hz 15～30畳（25～50 ㎡） （木造住宅～コンクリート住宅）
運転音(衣類乾燥・50/60Hz)	強: 52 / 52 dB 弱: 39 / 37 dB	強: 49 / 50 dB 弱: 36 / 37 dB
排水タンク容量	約 4.5 L (ハンドル付き)	約 4.5 L (ハンドル付き)
使用可能温度	4~38℃	4~38℃
外形寸法	幅359mm×奥行248mm×高さ665mm	幅359mm×奥行248mm×高さ665mm
質量(約)	16.5 kg	15.5 kg

電気代

CV-L180とCV-L120の、2 kgの洗濯物を衣類乾燥するとき、1回あたりの電気代目安は次の通りです。

• CV-L180：約 15 円（梅雨時、1回約 80 分、60 Hz）
• CV-L120：約 15 円（梅雨時、1回約 100 分、60 Hz）

 

電気代は同じです。CV-L180の方がパワーがあり1時間あたりの消費電力は大きいですが、短時間で乾くためです。

 

衣類乾燥・除湿・衣類消臭の各モードにおける一時間あたりの電気代目安は次の通りです。

モード	衣類乾燥		除湿		衣類消臭
機種	CV-L180	CV-L120	CV-L180	CV-L120	CV-L180	CV-L120
消費電力（W）（50/60Hz）	345 / 385	275 / 305	325 / 370	265 / 290	33 / 33	47 / 55
1時間あたりの電気代（円）（50/60Hz）	約 11 / 12	約 8.5 / 9.5	約 10 / 11	約 8.2 / 9.0	約 1.0 / 1.0	約 1.5 / 1.7

まとめ

シャープのコンプレッサー方式を採用した衣類乾燥機CV-L180は、CV-L120と比べて定格除湿能力が1.5倍あり、よりワイドに送風できるという違いがあります。一度に多くの洗濯物を干したい場合には、CV-L180がおすすめです。

 

以上、CV-L180とCV-L120の5つの違い。でした。

• CV-N180とCV-L180の違い。[衣類乾燥除湿機]

参考

• CV-L180 公式ページ
• CV-L120 公式ページ

CV-L180

CV-L120