シャープのCV-R180とCV-R120は、コンプレッサー方式で梅雨時・夏場に使える衣類乾燥除湿機です。この2つの機種は何が異なるのでしょうか。違いは5つあります。わかりやすく紹介します。
目次
5つの違い
CV-R180は、CV-R120の上位機種です。どちらも2023年発売です。
- CV-R180:2023年3月発売
- CV-R120:2023年3月発売
CV-R180は、CV-R120と比べて、次の点が異なります。
- 除湿能力が1.5倍。
- 左右ルーバーもスイング可能。送風幅は10%広く、2段ワイド干しに対応。
- 湿度をデジタル表示可能。CV-R120は5段階表示。
- 「切り」タイマーに加え、「入り」タイマーも搭載。時間は1時間単位で設定可能。
- 本体質量は1 kg重い。サイズは同じ。
CV-R180は、除湿能力が高いほかに、幅広く送風できるため、一度により多くの洗濯物を乾かすのに向いています。
そのため、まとめ洗いが多い場合や、4人以上の家族で毎回多くの洗濯物が出る場合はCV-R180がおすすめです。部屋の除湿に使う場合は、木造で23畳、コンクリート造りで45畳までが目安です。
一方で、3人以下の少人数ファミリーでこまめに洗濯する場合には、CV-R120がおすすめです。部屋の除湿に使う場合は、木造で15畳、コンクリート造りで30畳までが目安です。
違いを表で比較すると、次のようになります。
型番 | CV-R180 | CV-R120 |
---|---|---|
発売年月 | 2023/3 | 2023/3 |
外観 |
||
衣類乾燥時間(2 kg)
|
約 80 分 (梅雨時) | 約 100 分 (梅雨時) |
特徴 | まとめ洗いも一度に乾燥派。ファミリー向け。 | 毎日こまめに洗濯派。少人数ファミリー向け。 |
プラズマクラスター・適用床面積
|
プラズマクラスター7000
約 20 畳 (約 33 ㎡) |
プラズマクラスター7000
約 14 畳 (約 23 ㎡) |
ルーバー | 上下(自動) 左右(自動) | 上下(自動) 左右(手動) |
ワイド送風 | 幅約 165 cm (前方50 cm) | 幅約 145 cm (前方50 cm) |
湿度表示 | ◯ (デジタル表示) | ◯ (5段階湿度表示) |
タイマー | ◯ 入・切タイマー (1-12時間) | ◯ 切タイマー (2/4/6時間) |
除湿能力(50/60Hz) | 定格 16/18 L/日 | 定格 11/12 L/日 |
除湿可能面積の目安 | 50Hz 20~40畳(33~67 ㎡) 60Hz 23~45畳(38~75 ㎡) (木造住宅~コンクリート住宅) |
50Hz 14~28畳(23~46 ㎡) 60Hz 15~30畳(25~50 ㎡) (木造住宅~コンクリート住宅) |
質量(約) |
16.5 kg
|
15.5 kg
|
型番 | CV-R180 | CV-R120 |
参考価格 | ¥48,400〜(2023/11/11 16:19) | ¥44,000〜(2023/11/15 13:19) |
違いについて、詳しく見てみましょう。
除湿能力
定格除湿能力(27℃・60%・60 Hz)は、CV-R180の方が 1.5倍大きいです。CV-R180は 18 L/日、CV-R120は 12 L/日です。
衣類乾燥にかかる時間
2 kgの洗濯物を乾かすのにかかる時間は、CV-R180のほうが20分短いです。CV-R180で約 80 分、CV-R120で約 100 分です。
ファミリーの場合は一度に4~5 kgの洗濯物が出ることも多いと思いますが、そのときはこの2倍程度の時間をみておきましょう。また、室温が下がる冬季(10℃)には、さらに2倍の時間がかかります。
朝洗濯をして夕方までに乾かして片付けてしまいたい、あるいは、夜寝ているうちに確実に乾かしたいという場合には、CV-R180のほうがパワーがあり安心です。洗濯物をしばらく干しっぱなしでも気にならない場合には、CV-R120でも良いでしょう。
除湿する部屋の広さ
部屋の除湿に使用する場合は、使用する部屋の広さで選ぶと良いでしょう。
木造でCV-R180は23畳まで、CV-R120は15畳までを目安に対応できます。コンクリート造りではCV-R180は45畳、CV-R120は30畳まで対応します。
地下室や、坂の多い土地のマンションなどで見られる半地下の部屋など、カビの発生が気になる部屋は、密閉性が高いことも原因の一つですので、どちらの機種でも十分活躍するでしょう。
プラズマクラスター7000
どちらの機種もプラズマクラスターは7000が搭載されており、ユニット交換はできません。それぞれ適用床面積はありますが、おまけ程度に考えておくとよいかもしれません。
型番 | CV-R180 | CV-R120 |
---|---|---|
衣類乾燥時間(2 kg)
|
約 80 分 (梅雨時) | 約 100 分 (梅雨時) |
プラズマクラスター・適用床面積
|
プラズマクラスター7000
約 20 畳 (約 33 ㎡) |
プラズマクラスター7000
約 14 畳 (約 23 ㎡) |
除湿能力(50/60Hz) | 定格 16/18 L/日 | 定格 11/12 L/日 |
除湿可能面積の目安 | 50Hz 20~40畳(33~67 ㎡) 60Hz 23~45畳(38~75 ㎡) (木造住宅~コンクリート住宅) |
50Hz 14~28畳(23~46 ㎡) 60Hz 15~30畳(25~50 ㎡) (木造住宅~コンクリート住宅) |
運転音(衣類乾燥・50/60Hz) | 強: 52 / 52 dB 弱: 39 / 37 dB |
強: 49 / 50 dB 弱: 36 / 37 dB |
参考価格 | ¥48,400〜(2023/11/11 16:19) | ¥44,000〜(2023/11/15 13:19) |
ワイド送風
どちらの機種も、ルーバーは上下に自動でスイングできます。
一方で、左右のルーバーについては、CV-R180は自動でスイングしますが、CV-R120は手動で動かすことができるのみです。
左右の送風幅は、CV-R180は165 cm、CV-R120は145 cmです(吹出口より前方50 cmにおいて)。CV-R180のほうが約10%広いです。
衣類乾燥機では、風が直接当たらないところの衣類はほぼ乾きません。乾燥機から扇状に風が広がるので、洗濯物の量が多すぎると、左右の端にかけた衣類の裾がなかなか乾かず、ときどき中央の洗濯物と位置を入れ替えることになります。
そのため、洗濯物量が多い場合は、左右に幅広い風が出る機種のほうが、洗濯物の位置を入れ替える手間が減り便利です。
また、洗濯物量に合わせて手動で左右ルーバーを調整するのも面倒であり、ルーバーが左右にもスイングするのは思いのほか便利です。
また、CV-R180は「2段ワイド干し」に対応しています。
(画像は公式ページより引用。)
これは、CV-R120でも対応する「2段干し」よりも、幅広く干す状況に対応することを意味しています。
このように、一度に出る洗濯物が多い場合には、CV-R180がおすすめです。
一方で、洗濯物量が少ないか、あるいは干すスペースが限られており横幅が145 cm以下しかないような場合には、CV-R120でも良いでしょう。
型番 | CV-R180 | CV-R120 |
---|---|---|
ルーバー | 上下(自動) 左右(自動) | 上下(自動) 左右(手動) |
ワイド送風 | 幅約 165 cm (前方50 cm) | 幅約 145 cm (前方50 cm) |
参考価格 | ¥48,400〜(2023/11/11 16:19) | ¥44,000〜(2023/11/15 13:19) |
湿度表示
CV-R180は、前面パネルに数値表示モニターがあり、湿度を20~90%で1%刻みでデジタル表示が可能です。
(画像は公式ページより引用。)
一方でCV-R120は、操作パネルで湿度を30~70%で10%刻みで5段階表示できます。
(画像は公式ページより引用。)
湿度の変化を、逐次細かく知りたいときにはCV-R180が良いでしょう。
型番 | CV-R180 | CV-R120 |
---|---|---|
湿度表示 | ◯ (デジタル表示) | ◯ (5段階湿度表示) |
参考価格 | ¥48,400〜(2023/11/11 16:19) | ¥44,000〜(2023/11/15 13:19) |
タイマー
CV-R180には、1~12時間で1時間刻みで設定できる入・切タイマーがあります。
CV-R120では、2/4/6時間の3段階の切タイマーがあります。
そのため、CV-R180は入タイマーを使いたい場合か、時間を細かく設定したい場合に良いでしょう。
型番 | CV-R180 | CV-R120 |
---|---|---|
タイマー | ◯ 入・切タイマー (1-12時間) | ◯ 切タイマー (2/4/6時間) |
参考価格 | ¥48,400〜(2023/11/11 16:19) | ¥44,000〜(2023/11/15 13:19) |
本体質量
本体サイズは同じですが、本体質量はCV-R180のほうが1 kg重いです。
16.5~15.5kgとどちらの機種も重いですが、キャスター付きのため移動できないほどではないでしょう。
型番 | CV-R180 | CV-R120 |
---|---|---|
外形寸法 |
幅359mm×奥行248mm×高さ665mm
|
幅359mm×奥行248mm×高さ665mm
|
質量(約) |
16.5 kg
|
15.5 kg
|
参考価格 | ¥48,400〜(2023/11/11 16:19) | ¥44,000〜(2023/11/15 13:19) |
どちらがおすすめか
CV-R180が、CV-R120と異なる点をまとめると、次のようになります。
- 除湿能力が1.5倍。
- 左右ルーバーもスイング可能。送風幅は10%広く、2段ワイド干しに対応。
- 湿度をデジタル表示可能。CV-R120は5段階表示。
- 「切り」タイマーに加え、「入り」タイマーも搭載。時間は1時間単位で設定可能。
- 本体質量は1 kg重い。サイズは同じ。
ハイパワータイプのCV-R180は除湿能力が高く、よりワイドに送風できます。そのため、洗濯物を早く乾かしたい場合や、一度に多くの洗濯物を横に並べて乾かしたい場合に向いています。家族の人数が多い方や、まとめ洗いが多い方におすすめです。
一方でスタンダードタイプのCV-R120は、乾燥に少し長く時間がかかっても良い場合や、145 cm程度より広く横に並べて干さない場合に向いています。少人数家族の方や、毎日こまめに洗濯する方におすすめです。
CV-R180がおすすめの方
レッサー
方式
除湿
18 L/日
クラスター
7000
パワー
タイプ
自動
ルーバー
ワイド
干し
バリア
運転
タイマー
1-12時間
チャイルド
ロック
- 4人以上の家族で使う。まとめ洗いが多い。
- 洗濯物をなるべく早く乾かしてしまいたい。朝から夜まで干していたくない。
- 洗濯物を横にたくさん並べて干したい。
- 木造15畳、コンクリート造り30畳を超える部屋で除湿したい。
- 左右ルーバーも自動がよい。手動で調整するのは面倒。
- 湿度は1%刻みで表示してほしい。
- 入タイマーも使いたい。
- シャープ(SHARP)
CV-R120がおすすめの方
レッサー
方式
除湿
12 L/日
クラスター
7000
ダード
タイプ
自動
ルーバー
干し
バリア
運転
タイマー
2/4/6時間
チャイルド
ロック
- 3人までの家族で使う。毎日こまめに洗濯する派。
- 衣類が乾くのが少し長くなっても問題ない。
- 木造15畳、コンクリート造り30畳以内の部屋で除湿したい。
- 左右ルーバーは手動で良い。洗濯物はそれほど広く横に並べて干さない。
- 湿度表示は5段階でよい。
- 入タイマーはいらない。
- シャープ(SHARP)
価格と機能を表で比較
価格と機能を表で比較すると次のようになります。
型番 | CV-R180 | CV-R120 |
---|---|---|
発売年月 | 2023/3 | 2023/3 |
外観 |
||
参考価格 | ¥48,400〜(2023/11/11 16:19) | ¥44,000〜(2023/11/15 13:19) |
型番 | CV-R180 | CV-R120 |
除湿方式
|
コンプレッサー方式
|
コンプレッサー方式
|
衣類乾燥時間(2 kg)
|
約 80 分 (梅雨時) | 約 100 分 (梅雨時) |
特徴 | まとめ洗いも一度に乾燥派。ファミリー向け。 | 毎日こまめに洗濯派。少人数ファミリー向け。 |
プラズマクラスター・適用床面積
|
プラズマクラスター7000
約 20 畳 (約 33 ㎡) |
プラズマクラスター7000
約 14 畳 (約 23 ㎡) |
ルーバー | 上下(自動) 左右(自動) | 上下(自動) 左右(手動) |
ワイド送風 | 幅約 165 cm | 幅約 145 cm |
運転 | 衣類乾燥・除湿・衣類消臭・カビバリア運転 | 衣類乾燥・除湿・衣類消臭・カビバリア運転 |
湿度表示 | ◯ (デジタル表示) | ◯ (5段階湿度表示) |
タイマー | ◯ 入・切タイマー (1-12時間) | ◯ 切タイマー (2/4/6時間) |
便利 | 満水サイン チャイルドロック キャスター ハンドル付きタンク 連続排水 内部乾燥 ホコリブロックプレフィルター |
満水サイン チャイルドロック キャスター ハンドル付きタンク 連続排水 内部乾燥 ホコリブロックプレフィルター |
除湿能力(50/60Hz) | 定格 16/18 L/日 | 定格 11/12 L/日 |
センサー |
温度 / 湿度
|
温度 / 湿度
|
電気代目安 | 約 15 円 (梅雨時) | 約 15 円 (梅雨時) |
除湿可能面積の目安 | 50Hz 20~40畳(33~67 ㎡) 60Hz 23~45畳(38~75 ㎡) (木造住宅~コンクリート住宅) |
50Hz 14~28畳(23~46 ㎡) 60Hz 15~30畳(25~50 ㎡) (木造住宅~コンクリート住宅) |
運転音(衣類乾燥・50/60Hz) | 強: 52 / 52 dB 弱: 39 / 37 dB |
強: 49 / 50 dB 弱: 36 / 37 dB |
排水タンク容量 | 約 4.5 L (ハンドル付き) | 約 4.5 L (ハンドル付き) |
使用可能温度 | 4~38℃ | 4~38℃ |
外形寸法 |
幅359mm×奥行248mm×高さ665mm
|
幅359mm×奥行248mm×高さ665mm
|
質量(約) |
16.5 kg
|
15.5 kg
|
電気代
CV-R180とCV-R120の、2 kgの洗濯物を衣類乾燥するとき、1回あたりの電気代目安は次の通りです。
- CV-R180:約 15 円(梅雨時、1回約 80 分、60 Hz)
- CV-R120:約 15 円(梅雨時、1回約 100 分、60 Hz)
電気代は同じです。CV-R180の方がパワーがあり1時間あたりの消費電力は大きいですが、短時間で乾くためです。
衣類乾燥・除湿・衣類消臭の各モードにおける一時間あたりの電気代目安は次の通りです。
モード | 衣類乾燥 | 除湿 | 衣類消臭 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
機種 | CV-R180 | CV-R120 | CV-R180 | CV-R120 | CV-R180 | CV-R120 |
消費電力(W)(50/60Hz) | 345 / 385 | 275 / 305 | 325 / 370 | 265 / 290 | 33 / 33 | 47 / 55 |
1時間あたりの電気代(円)(50/60Hz) | 約 11 / 12 | 約 8.5 / 9.5 | 約 10 / 11 | 約 8.2 / 9.0 | 約 1.0 / 1.0 | 約 1.5 / 1.7 |
型番 | CV-R180 | CV-R120 |
---|---|---|
外観 |
||
参考価格 | ¥48,400〜(2023/11/11 16:19) | ¥44,000〜(2023/11/15 13:19) |
まとめ
シャープのコンプレッサー方式を採用した衣類乾燥機CV-R180は、CV-R120と比べて定格除湿能力が1.5倍あり、よりワイドに送風できるという違いがあります。一度に多くの洗濯物を干したい場合には、CV-R180がおすすめです。
以上、CV-R180とCV-R120の5つの違い。でした。
参考
CV-R180
レッサー
方式
除湿
18 L/日
クラスター
7000
パワー
タイプ
自動
ルーバー
ワイド
干し
バリア
運転
タイマー
1-12時間
チャイルド
ロック
- シャープ(SHARP)
CV-R120
レッサー
方式
除湿
12 L/日
クラスター
7000
ダード
タイプ
自動
ルーバー
干し
バリア
運転
タイマー
2/4/6時間
チャイルド
ロック
- シャープ(SHARP)