ECOVACSのDEEBOT T50 PRO OMNIとDEEBOT T50 OMNIは、高さ81 mmの薄型ボディと15 000 Paの吸引力を備えたロボット掃除機です。TruEdge 2.0が部屋のすみを掃除しやすくし、ZeroTangle 2.0がブラシへのからみ付きを抑制します。全自動のOMNIステーションがゴミ収集からモップ洗浄まで行う点も共通です。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
5つの違い
DEEBOT T50 PRO OMNIは、DEEBOT T50 OMNIの上位機種です。
発売日は次の通りです。
- DEEBOT T50 PRO OMNI:2025年3月14日
- DEEBOT T50 OMNI:2025年3月6日
違いを一言でまとめると、PROはカメラや生成AIを搭載し、床面の状態に合わせた自動制御をさらに高めたモデルです。
2つの機種は、具体的には次の点が異なります。
- 前方カメラと映像機能:T50 PRO OMNIはRGBカメラとビデオマネージャーを搭載。T50 OMNIはカメラ非搭載。
- 障害物認識エンジン:T50 PRO OMNIはAIVI 3D 3.0 Omni-Approach。T50 OMNIはAIVI 3D。
- 音声アシスタント:T50 PRO OMNIはYIKO-GPT。T50 OMNIはYIKO 2.0。
- AIインスタント再モップ:T50 PRO OMNIは汚れ検知後に即時リモップを実行。T50 OMNIは非搭載。
- 洗浄液自動投入ユニット:T50 PRO OMNIはステーション内蔵。T50 OMNIは非搭載。
清掃と見守りを同時に行いたい場合や高度な障害物回避を求める場合はT50 PRO OMNIがおすすめです。映像機能や生成AIが不要で、基本的な床掃除を効率よく行いたい場合はT50 OMNIがおすすめです。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | DEEBOT T50 PRO OMNI | DEEBOT T50 OMNI |
---|---|---|
発売日 | 2025年3月14日 | 2025年3月6日 |
外観 | ![]() | ![]() |
前方カメラと映像機能 | ◎RGBカメラ搭載、ビデオマネージャー対応 | — |
障害物認識エンジン | ◎AIVI 3D 3.0 Omni-Approach | AIVI 3D |
音声アシスタント | ◎YIKO-GPT | YIKO 2.0 |
AIインスタント再モップ | ◎汚れ検知後に即時リモップ | — |
洗浄液自動投入ユニット | ◎内蔵 | — |
参考価格 | ¥159,800〜(2025/09/18 09:23) | ¥74,800〜(2025/09/18 09:23) |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
前方カメラと映像機能
DEEBOT T50 PRO OMNIはRGBカメラで部屋を撮影しながら清掃します。一方、DEEBOT T50 OMNIはカメラを搭載していません。
RGBカメラは毎秒30フレームで映像を取り込み、リアルタイムビデオ通話やビデオマネージャー機能を提供します。家具の配置を遠隔で確認でき、ペットの様子を確認する使い方も可能です。撮影データはTÜV Rheinlandのプライバシー認証を取得した方式で暗号化されます。カメラ非搭載機では映像関連機能を利用できません。
遠隔見守りや不在時の状況確認を行いたい場合はT50 PRO OMNIが適しています。
製品名 | DEEBOT T50 PRO OMNI | DEEBOT T50 OMNI |
---|---|---|
前方カメラと映像機能 | ◎RGBカメラ搭載、ビデオ通話対応 | カメラ非搭載 |
参考価格 | ¥159,800〜(2025/09/18 09:23) | ¥74,800〜(2025/09/18 09:23) |
障害物認識エンジン
DEEBOT T50 PRO OMNIはAIVI 3D 3.0 Omni-Approachを採用し、DEEBOT T50 OMNIはAIVI 3Dを採用します。
AIVI 3D 3.0は3D構造化ライト、dToF LiDAR、RGBカメラを組み合わせて、1 mm単位で障害物を識別します。立体マッピングに沿って最短経路を自動作成し、家具の脚周辺では速度を自動で落としながら隅のごみを吸い取ります。AIVI 3Dは3D構造化ライトとdToF LiDARを用い、主要な障害物を回避できますが、RGBカメラを併用しないため細いケーブルなどの検知精度で差が生じます。
入り組んだ家具が多い部屋やケーブルが床に残りやすい環境ではT50 PRO OMNIが掃除の停止リスクを抑えやすくなります。
製品名 | DEEBOT T50 PRO OMNI | DEEBOT T50 OMNI |
---|---|---|
障害物認識エンジン | ◎AIVI 3D 3.0 Omni-Approach | AIVI 3D |
参考価格 | ¥159,800〜(2025/09/18 09:23) | ¥74,800〜(2025/09/18 09:23) |
音声アシスタント
DEEBOT T50 PRO OMNIは生成AIを用いるYIKO-GPTを搭載し、DEEBOT T50 OMNIはYIKO 2.0を搭載します。
YIKO-GPTは大規模言語モデルで命令文を解析し、複数の清掃指示を一度に実行できます。現在は英語で動作し、日本語対応はアップデート予定です。YIKO 2.0は定型コマンドで運転モードや清掃エリアを指示できます。マイクアレイは共通で音声認識距離は最大5 mです。
複雑な指示を音声で伝えたい場合やアップデートに期待する場合はT50 PRO OMNIがおすすめです。
製品名 | DEEBOT T50 PRO OMNI | DEEBOT T50 OMNI |
---|---|---|
音声アシスタント | ◎YIKO-GPT | YIKO 2.0 |
参考価格 | ¥159,800〜(2025/09/18 09:23) | ¥74,800〜(2025/09/18 09:23) |
AIインスタント再モップ
DEEBOT T50 PRO OMNIは汚れを検知すると即座にモップ掛けを再実行します。DEEBOT T50 OMNIは同機能を搭載しません。
床面の汚れを赤外線センサーで検出し、専用アルゴリズムが通過直後に再モップを指示します。再モップ区間では吸引力を抑えてモップの圧力を高めるため、床材への負担を抑えつつ水拭きの仕上がりを向上させます。
飲みこぼしやペットの足あとが点在する環境ではT50 PRO OMNIが拭き残しを減らしやすくなります。
製品名 | DEEBOT T50 PRO OMNI | DEEBOT T50 OMNI |
---|---|---|
AIインスタント再モップ | ◎搭載 | 非搭載 |
参考価格 | ¥159,800〜(2025/09/18 09:23) | ¥74,800〜(2025/09/18 09:23) |
洗浄液自動投入ユニット
DEEBOT T50 PRO OMNIはステーションに洗浄液自動投入ユニットを備え、DEEBOT T50 OMNIは同ユニットを備えていません。
専用洗浄液を1 Lタンクにセットすると、OMNIステーションが水量と比例して適量を自動投入します。洗浄液濃度が均一になり、モップ洗浄後の床面に洗剤残りが生じにくい設計です。洗浄液はエコバックス純正品を推奨しており、香り成分で清掃後の室内にさわやかさが広がります。
洗浄液の計量を省きたい場合や香り付きの床拭きを楽しみたい場合はT50 PRO OMNIが便利です。
製品名 | DEEBOT T50 PRO OMNI | DEEBOT T50 OMNI |
---|---|---|
洗浄液自動投入ユニット | ◎内蔵 | 非搭載 |
参考価格 | ¥159,800〜(2025/09/18 09:23) | ¥74,800〜(2025/09/18 09:23) |
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 前方カメラと映像機能
- 障害物認識エンジン
- 音声アシスタント
- AIインスタント再モップ
- 洗浄液自動投入ユニット
DEEBOT T50 PRO OMNIは、ペットの見守りや外出先からの映像確認を行いたい人、家具が多く障害物を避けながら掃除したい人、音声で複数指示をまとめて与えたい人におすすめです。
DEEBOT T50 OMNIは、映像機能を必要とせず基本的な床掃除を重視する人、導入コストを抑えつつ自動ゴミ収集や温水モップ洗浄を導入したい人におすすめです。
どちらの製品も15 000 Paの吸引力、TruEdge 2.0、全自動のOMNIステーションが魅力です。
DEEBOT T50 PRO OMNI
- ECOVACS
- 価格¥159,800(2025/09/18 09:23時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
DEEBOT T50 OMNI
- ECOVACS
- 価格¥74,800(2025/09/18 09:23時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | DEEBOT T50 PRO OMNI | DEEBOT T50 OMNI |
---|---|---|
発売日 | 2025年3月14日 | 2025年3月6日 |
外観 | ![]() | ![]() |
吸引力 | 15 000 Pa | 15 000 Pa |
障害物認識 | ◎AIVI 3D 3.0 Omni-Approach | AIVI 3D |
前方カメラ | ◎RGBカメラ搭載 | 非搭載 |
音声アシスタント | ◎YIKO-GPT | YIKO 2.0 |
AIインスタント再モップ | ◎搭載 | 非搭載 |
洗浄液自動投入ユニット | ◎内蔵 | 非搭載 |
カーペット専用モード | ◎4モード | 自動認識 |
本体高さ | 81 mm | 81 mm |
TruEdge 2.0 | 搭載 | 搭載 |
ZeroTangle 2.0 | 搭載 | 搭載 |
OMNIステーション | 自動ゴミ収集、温水洗浄、熱風乾燥 | 自動ゴミ収集、温水洗浄、熱風乾燥 |
参考価格 | ¥159,800〜(2025/09/18 09:23) | ¥74,800〜(2025/09/18 09:23) |
共通の機能
DEEBOT T50 PRO OMNIとDEEBOT T50 OMNIには、次の機能が搭載されています。これらの機能について簡単にみてみましょう。
吸引力15 000 Pa
最大15 000 Paの高出力ファンが床材の目地に入り込んだ微細なホコリを取り除きます。カーペットでは圧力を自動で上げ、フローリングでは風量を下げて騒音を抑えます。
TruEdge 2.0
本体側面の伸縮サイドブラシが壁際に沿って動き、回転数を自動制御します。ブラシが伸びた状態で99%以上のカバー率を実現し、隅のゴミを集めやすくします。
OMNIステーション
ダストボックスのゴミ収集、70 °C温水でのモップ洗浄、45 °C熱風乾燥を一体で行います。清掃終了時に自動でステーションに戻り、ユーザーの手をほとんど煩わせません。
別売品
DEEBOT T50 OMNI と T50 PRO OMNIには、次のような公式の消耗品・アクセサリーが多数用意されています。
別売品 | 外観 | 説明 | 参考価格 |
---|---|---|---|
T50シリーズアクセサリーキット | ![]() | フィルター 1 個、ゴミパック 2 個、モップ 4 枚を同梱するセットです。定期交換をまとめて用意できます。 | ¥4,999〜(2025/09/18 09:23) |
抗菌フィルター3個入り(T50シリーズ用) | ![]() | 抗菌仕様の集じんフィルター 3 個セットです。T50 シリーズに対応します。 | ¥2,750〜(2025/09/18 09:23) |
洗えるモップ 4枚(T50/T50 PRO 用) | ![]() | 繰り返し洗って使えるモップパッド 4 枚セットです。水拭き清掃の交換用です。 | ¥2,500〜(2025/09/18 09:23) |
抗菌ゴミパック3個入り(X8/T80/T50シリーズ用) | ![]() | 抗菌仕様の紙パック 3 個セットです。OMNI ステーションの集じん用です。 | ¥3,300〜(2025/09/18 09:23) |
サイドブラシ2個入り(X8/T50シリーズ用) | ![]() | 壁ぎわや隅のごみをかき出すサイドブラシ 2 個セットです。 | ¥1,320〜(2025/09/18 09:23) |
絡み防止メインブラシ1個入り(X8/T80/T50シリーズ用) | ![]() | 髪の毛の絡まりを抑える設計のメインブラシ 1 個です。 | ¥2,500〜(2025/09/18 09:23) |
DEEBOT 専用洗浄剤 1 L | ![]() | 自動投入や手動補充で使う床用洗浄液です。硬質床の拭き取りを助けます。 | − |
まとめ
ECOVACSのDEEBOT T50 PRO OMNIとDEEBOT T50 OMNIは、薄型ボディと高い吸引力を備え、全自動ステーションで掃除後の手間を大幅に減らすロボット掃除機です。
購入時には、映像機能や生成AI音声の必要性、障害物回避精度、モップ洗浄の自動化レベルを基準に選ぶと選択しやすくなります。
参考文献
DEEBOT T50 PRO OMNI
- ECOVACS
- 価格¥159,800(2025/09/18 09:23時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
DEEBOT T50 OMNI
- ECOVACS
- 価格¥74,800(2025/09/18 09:23時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る