東芝のER-D7000BとER-D5000Bは、過熱水蒸気を使った高火力オーブンと電子レンジを一体にした「石窯ドーム」シリーズのスチームオーブンレンジです。両機とも庫内最高 350 ℃のオーブン、食品の芯温を検知するファイン eye センサー、石窯おまかせピザなど豊富な自動メニューを備えています。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
7つの違い
ER-D7000Bは、ER-D5000Bの上位機種です。
発売年月は次の通りです。
- ER-D7000B: 2025年6月
- ER-D5000B: 2025年6月
2つの機種は、具体的には次の点が異なります。
- 操作系: ER-D7000Bは5インチカラータッチ液晶。ER-D5000Bは物理ボタンと点灯ガイド。
- スマホ連携: ER-D7000BはIoLIFEアプリ対応。ER-D5000Bは非対応。
- センサー活用機能: ER-D7000Bは仕上がりアシスト対応。ER-D5000Bは非対応。
- レンジ時短機能: ER-D7000Bはお急ぎモード搭載。ER-D5000Bは非搭載。
- 加熱方式・温度レンジ: ER-D7000Bはハイブリッド加熱と最大 300 ℃過熱水蒸気(オート)。ER-D5000Bはハイブリッド加熱なしで最大 250 ℃。
- 自動メニューとレシピ数: ER-D7000Bは自動 484/レシピ 514。ER-D5000Bは自動 126/レシピ 304。
- 年間消費電力量: ER-D7000Bは 72.0 kWh、ER-D5000Bは 73.5 kWh。差は小。
使い勝手を重視する方にはタッチ操作やスマホ連携を備えるER-D7000Bがおすすめです。一方、基本調理機能を中心に価格を抑えたい方にはER-D5000Bが良いでしょう。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | ER-D7000B | ER-D5000B |
---|---|---|
発売年月 | 2025年6月 | 2025年6月 |
外観 | ![]() | |
操作系 | ◎5インチカラータッチ液晶 | 物理ボタン+点灯ガイド |
スマホ連携 | ◎IoLIFEアプリ対応 | ― |
センサー活用機能 | ◎仕上がりアシスト対応 | ― |
レンジ時短機能 | ◎お急ぎモード搭載 | ― |
加熱方式 | ◎ハイブリッド加熱+過熱水蒸気 300 ℃ | 過熱水蒸気 250 ℃ |
自動メニュー数 | ◎484 | 126 |
レシピ数 | ◎514 | 304 |
年間消費電力量 | 72.0 kWh | 73.5 kWh |
参考価格 | グランブラック: ¥114,156〜(2025/09/19 12:25) ¥117,500〜(2025/09/19 15:58) | グランホワイト: グランブラック: − | グランホワイト: ¥89,000〜(2025/09/19 12:25)
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
操作系
ER-D7000Bは5インチカラータッチ液晶を採用しています。ER-D5000Bは物理ボタンと点灯ガイドを採用しています。
タッチ液晶はスマートフォンのようにメニュー画像を直接タップして設定できます。画面はカラーで見やすく、スクロール操作でレシピを検索できます。物理ボタンは日本語表示の点灯ガイドが光り、次に押すべきボタンが示されます。タッチ液晶は操作をスムーズにしたい方に便利です。物理ボタンは操作体系が固定されるため、家族全員が機械の扱いに慣れていない場合でも迷いにくいでしょう。
タッチ液晶はメニュー検索が速いため、レシピ数が多い場合でも目的の料理をすぐ選べます。
項目 | ER-D7000B | ER-D5000B |
---|---|---|
操作系 | 5インチカラータッチ液晶 | 物理ボタン+点灯ガイド |
参考価格 | グランホワイト: ¥117,500〜(2025/09/19 15:58) | グランブラック: − |
スマホ連携(IoLIFE)
ER-D7000BはWi-Fi経由でIoLIFEアプリと連携します。ER-D5000Bはスマホ連携機能を搭載していません。
IoLIFEアプリはレシピ検索、遠隔でのメニュー送信、加熱終了のお知らせ通知などに対応します。ユーザーはスマートフォンを使って新しいレシピを本体に送信し、自動メニューを増やせます。アプリは栄養管理や買い物リスト機能も提供します。自動アップデートでメニューが増えるため、購入後も機能が広がるかもしれません。
アプリを活用して多彩なレシピに挑戦したい方にはER-D7000Bが適しています。
項目 | ER-D7000B | ER-D5000B |
---|---|---|
スマホ連携 | IoLIFE対応 | ― |
参考価格 | グランホワイト: ¥117,500〜(2025/09/19 15:58) | グランブラック: − |
センサー活用機能
ER-D7000Bは仕上がりアシスト機能を搭載しています。ER-D5000Bは非搭載です。
仕上がりアシストはファイン eye センサーで食品の表面温度を細かく測定し、焼き色や水分を推定します。レンジとオーブンを自動で切り替え、仕上げ時間を最適化します。たとえばグラタンの焼き目を均一に調整し、焦げすぎを防ぎます。
仕上がりを自動で整えたい方にはER-D7000Bが便利です。
項目 | ER-D7000B | ER-D5000B |
---|---|---|
センサー活用機能 | 仕上がりアシスト | ― |
参考価格 | グランホワイト: ¥117,500〜(2025/09/19 15:58) | グランブラック: − |
レンジ時短機能
ER-D7000Bはお急ぎモードを搭載しています。ER-D5000Bは搭載していません。
お急ぎモードは手動レンジ 600 Wまたは500 Wを選ぶと、スタートから一定時間だけ1000 Wで加熱し、その後指定出力に下げます。料理は最大で約30%短時間で温まります。
レンジ加熱の頻度が高く、忙しい時間帯に時短したい方にはER-D7000Bが向いています。
項目 | ER-D7000B | ER-D5000B |
---|---|---|
レンジ時短機能 | お急ぎモード | ― |
参考価格 | グランホワイト: ¥117,500〜(2025/09/19 15:58) | グランブラック: − |
加熱方式・温度レンジ
ER-D7000Bはハイブリッド加熱と最大 300 ℃過熱水蒸気(オート)に対応します。ER-D5000Bはハイブリッド加熱なしで、過熱水蒸気は最大 250 ℃です。
ハイブリッド加熱はスチームと熱風を自動で組み合わせ、表面をこんがり、中はしっとりに仕上げます。過熱水蒸気 300 ℃はオートメニューで使われ、肉や魚の脂を落としながら短時間で焼き上げます。
揚げ物の再加熱や低脂調理を多用する方には高温スチームとハイブリッド機能があるER-D7000Bがおすすめです。
項目 | ER-D7000B | ER-D5000B |
---|---|---|
加熱方式・温度レンジ | ハイブリッド+過熱水蒸気 300 ℃ | 過熱水蒸気 250 ℃ |
参考価格 | グランホワイト: ¥117,500〜(2025/09/19 15:58) | グランブラック: − |
自動メニューとレシピ数
ER-D7000Bは自動メニュー 484、総レシピ 514です。ER-D5000Bは自動メニュー 126、総レシピ 304です。
自動メニュー数が多いほど、材料を入れてスタートするだけで調理できる料理が増えます。ER-D7000Bはパン生地発酵、ヨーグルト、低温調理など多彩なメニューを備えています。
レシピを活用して幅広い料理に挑戦したい方にはER-D7000Bが魅力です。
項目 | ER-D7000B | ER-D5000B |
---|---|---|
自動メニュー/レシピ数 | 484/514 | 126/304 |
参考価格 | グランホワイト: ¥117,500〜(2025/09/19 15:58) | グランブラック: − |
年間消費電力量
ER-D7000Bは年間消費電力量 72.0 kWh、ER-D5000Bは 73.5 kWhです。
年間消費電力量は省エネ法の測定条件で算出されます。差は1.5 kWhで、家庭の電気料金に換算すると年間約50円程度の違いです。
電気代に大きな差は出ませんが、できるだけ省エネを重視する方にはER-D7000Bがやや有利です。
項目 | ER-D7000B | ER-D5000B |
---|---|---|
年間消費電力量 | 72.0 kWh | 73.5 kWh |
参考価格 | グランホワイト: ¥117,500〜(2025/09/19 15:58) | グランブラック: − |
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 操作系
- スマホ連携
- センサー活用機能
- レンジ時短機能
- 加熱方式と温度レンジ
- 自動メニューとレシピ数
- 年間消費電力量
タッチ操作やアプリ連携で調理体験を広げたい方、時短や高温スチームで幅広い料理を楽しみたい方にはER-D7000Bがおすすめです。豊富な自動メニューが料理のレパートリーを増やし、タッチ液晶で家族の誰でも簡単に操作できます。
基本的なオーブンとレンジ機能を中心に使いたい方、価格を抑えたい方にはER-D5000Bが良いでしょう。主要な自動メニューと石窯ドームの高火力オーブンは共通しているため、日常的な調理には十分です。
どちらの製品も350 ℃オーブンやファイン eye センサーを搭載しています。石窯構造によって熱を均一に包み込み、パンやピザをしっかり焼き上げる点が魅力です。
石窯ドーム ER-D7000B
- 東芝(TOSHIBA)
- 価格¥117,500(2025/09/19 15:58時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
石窯ドーム ER-D5000B
一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | ER-D7000B | ER-D5000B |
---|---|---|
発売年 | 2025年 | 2025年 |
外観 | ![]() | |
庫内容量 | ◎30 L | 30 L |
オーブン最高温度 | ◎350 ℃(約5分後 自動230 ℃) | 350 ℃(約5分後 自動230 ℃) |
過熱水蒸気温度 | ◎最大 300 ℃ | 最大 250 ℃ |
ハイブリッド加熱 | ◎あり | なし |
自動メニュー数 | ◎484 | 126 |
レシピ数 | ◎514 | 304 |
スマホ連携 | ◎IoLIFE | なし |
操作系 | ◎5インチカラータッチ液晶 | 物理ボタン+点灯ガイド |
年間消費電力量 | 72.0 kWh | 73.5 kWh |
外形寸法 | 幅 498 mm × 奥行 399 mm × 高さ 396 mm | 幅 498 mm × 奥行 399 mm × 高さ 396 mm |
本体質量 | 21 kg | 21 kg |
参考価格 | グランブラック: ¥114,156〜(2025/09/19 12:25) ¥117,500〜(2025/09/19 15:58) | グランホワイト: グランブラック: − | グランホワイト: ¥89,000〜(2025/09/19 12:25)
共通の機能
東芝のER-D7000BとER-D5000Bには、共通の機能が搭載されています。これらの機能について簡単にみてみましょう。
350 ℃オーブン
両機は最高 350 ℃の高火力オーブンを5分間使い、その後自動で 230 ℃に下げて安定した火入れを行います。高温で一気に加熱することでパンやピザの焼き上がりがよくなります。
ファイン eye センサー
庫内2か所の赤外線センサーで食品の温度を検知し、あたためや解凍を自動で制御します。従来の約3倍の測定点数により仕上がりのムラを抑えます。
石窯おまかせピザ
専用自動メニューが生地の発酵、トッピング、焼成まで最適化します。高温スチームでふっくらと焼き上げ、ピザストーン不要で手軽に楽しめます。
深皿調理
付属の深皿を使い、上下2段で同時に加熱できます。煮込み、蒸し物、オーブン調理が一度にでき、調理時間を短縮できます。
まとめ
東芝のER-D7000BとER-D5000Bは、石窯ドーム構造による350 ℃オーブンとファイン eye センサーを共通して搭載しています。どちらもパンやピザを高温で焼き上げられ、豊富な自動メニューで調理をサポートします。
操作性と機能の違いを基準に選ぶとわかりやすいでしょう。タッチ液晶やスマホ連携で使い勝手を重視するならER-D7000B、基本機能を抑えつつ価格を抑えたいならER-D5000Bが適しています。
参考文献
石窯ドーム ER-D7000B
- 東芝(TOSHIBA)
- 価格¥117,500(2025/09/19 15:58時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る