東芝のER-D80AとER-D70Aは、角皿式スチームを採用した26 Lクラスのオーブンレンジです。どちらも庫内がワイドでフラットなので、大きな皿の出し入れがしやすく、レンジ最高出力は1 000 Wに達します。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
8つの違い
ER-D80Aは、ER-D70Aの上位機種です。
発売年月は次の通りです。
- ER-D80A: 2024年8月
- ER-D70A: 2024年8月
違いを一言でまとめると、ER-D80Aは加熱精度と多機能性を高めたモデル、ER-D70Aは基本機能を重視したモデルです。
2つの機種は、具体的には次の点が異なります。
- センサー配置: ER-D80Aは赤外線センサーを上面に配置。ER-D70Aは配置の明記なし。
- 加熱機構: ER-D80Aは上ドームヒーターと上下ヒーター式。ER-D70Aは上ガラス管ヒーターと上下ヒーター式。
- 角皿仕様: ER-D80Aは溝付きヘルシーフラット角皿(39.5 × 30.5 cm)。ER-D70Aは角皿(38.8 × 30.0 cm)。
- 自動メニュー数: ER-D80Aは126レシピ。ER-D70Aは112レシピ。
- 表示部: ER-D80Aはバックライト付き液晶。ER-D70Aはバックライトなし液晶。
- 質量: ER-D80Aは約17 kg。ER-D70Aは約14 kg。
- 年間消費電力量: ER-D80Aは70.4 kWh/年。ER-D70Aは73.4 kWh/年。
- 設置クリアランス: ER-D80Aは左右3 cm以上。ER-D70Aは左1.5 cm以上・右4.5 cm以上。
上位モデルのER-D80Aは、庫内の温度検知を重視しながら、多彩な自動メニューや見やすい表示で料理を幅広くサポートします。いっぽうER-D70Aは、本体が軽く設置しやすく、基本機能で十分という方におすすめです。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | ER-D80A | ER-D70A |
---|---|---|
発売年月 | 2024年8月 | 2024年8月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
センサー配置 ◎ | 上面赤外線+温度 | 赤外線+温度 |
加熱機構 ◎ | 上ドームヒーター+上下ヒーター式 | 上ガラス管ヒーター+上下ヒーター式 |
角皿仕様 ◎ | 溝付きヘルシーフラット角皿 | 角皿 |
自動メニュー数 ◎ | 126レシピ | 112レシピ |
表示部 ◎ | バックライト液晶 | 液晶 |
質量 | 約17 kg | 約14 kg ◎ |
年間消費電力量 ◎ | 70.4 kWh/年 | 73.4 kWh/年 |
設置クリアランス ◎ | 左右3 cm・上10 cm | 左1.5 cm・右4.5 cm・上10 cm |
参考価格 | ホワイト: ¥39,800〜(2025/09/19 10:43) ブラック: ¥39,950〜(2025/09/19 10:43) | グランホワイト: ¥33,100〜(2025/09/19 10:43) ブラック: ¥35,688〜(2025/09/19 10:43) |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
センサー配置
ER-D80Aは赤外線センサーを上面に配置し、ER-D70Aは配置の明記がありません。
上面の赤外線センサーは、食品の表面を直接見渡して温度を検知します。そのためER-D80Aは食品の中心温度を正確に推定し、あたためのムラを抑えやすい設計です。一方ER-D70Aも赤外線センサーを備えますが、上面配置ではないため検知範囲が狭くなります。
あたため精度を重視する方にはER-D80Aが適しています。
項目 | ER-D80A | ER-D70A |
---|---|---|
センサー配置 | 上面赤外線+温度 | 赤外線+温度 |
参考価格 | ¥39,800〜(2025/09/19 10:43) | ¥33,100〜(2025/09/19 10:43) |
加熱機構
ER-D80Aは上ドームヒーターを備え、ER-D70Aは上ガラス管ヒーターを備えています。
ドームヒーターは面状発熱体をドーム形に成形し、食材の上面に熱を集中させます。これによりER-D80Aは表面をこんがり焼きやすく、ローストチキンなどの調理で焼き色が均一になりやすい設計です。ガラス管ヒーターは線状の発熱体で、加熱面積が小さいため、加熱が一点に集中しやすくなります。
焼き色の仕上がりを重視する料理にはER-D80Aが良いでしょう。
項目 | ER-D80A | ER-D70A |
---|---|---|
加熱機構 | 上ドームヒーター+上下ヒーター式 | 上ガラス管ヒーター+上下ヒーター式 |
参考価格 | ¥39,800〜(2025/09/19 10:43) | ¥33,100〜(2025/09/19 10:43) |
角皿仕様
ER-D80Aは溝付きヘルシーフラット角皿を採用し、ER-D70Aは溝のない角皿を採用しています。
溝付き角皿は、肉や魚から出る余分な脂を角皿の溝へ流しやすい構造です。これにより表面が油で浸らず、仕上がりがさっぱりしやすくなります。また角皿のサイズがER-D80Aは39.5 cm×30.5 cmとわずかに大きく、食材を広げて並べやすいでしょう。
脂を落とした調理を好む方にはER-D80Aが便利です。
項目 | ER-D80A | ER-D70A |
---|---|---|
角皿 | 溝付きヘルシーフラット角皿 | 角皿 |
参考価格 | ¥39,800〜(2025/09/19 10:43) | ¥33,100〜(2025/09/19 10:43) |
自動メニュー数
ER-D80Aは126レシピを搭載し、ER-D70Aは112レシピを搭載しています。
ER-D80Aに新搭載された「石窯おまかせ焼き」は、鶏肉コースと野菜コースの2種類で、食材を並べるだけで焼き上がりを自動制御します。調味料を絡めるだけでオーブン調理が完結するため、献立を増やしたい家庭に役立つでしょう。
献立の幅を広げたい場合はER-D80Aが良いでしょう。
項目 | ER-D80A | ER-D70A |
---|---|---|
自動メニュー数 | 126レシピ | 112レシピ |
参考価格 | ¥39,800〜(2025/09/19 10:43) | ¥33,100〜(2025/09/19 10:43) |
表示部
ER-D80Aはバックライト付き液晶を採用し、ER-D70Aはバックライトを持たない液晶を採用しています。
バックライト液晶は暗い場所でも視認しやすく、タイマーやモードの設定を確認しやすい点が魅力です。バックライトがない場合、レンジ設置場所の照明が十分でないと数字が読み取りにくくなることがあります。
夜間にキッチンを使用する機会が多い方にはER-D80Aが便利です。
項目 | ER-D80A | ER-D70A |
---|---|---|
表示部 | バックライト液晶 | 液晶 |
参考価格 | ¥39,800〜(2025/09/19 10:43) | ¥33,100〜(2025/09/19 10:43) |
質量
ER-D80Aは約17 kgで、ER-D70Aは約14 kgです。
重量が軽いER-D70Aは棚へ載せたり移動したりする際に扱いやすいでしょう。逆にER-D80Aは質量が大きい分、振動が少なく安定して使用できます。
レンジを置き換えやすさを重視する場合はER-D70Aが良いでしょう。
項目 | ER-D80A | ER-D70A |
---|---|---|
質量 | 約17 kg | 約14 kg |
参考価格 | ¥39,800〜(2025/09/19 10:43) | ¥33,100〜(2025/09/19 10:43) |
年間消費電力量
ER-D80Aは70.4 kWh/年で、ER-D70Aは73.4 kWh/年です。
消費電力量が少ないER-D80Aは、電気料金が年間で約数百円ほど低くなる計算です。電気代を抑えたい場合に小さなメリットがあります。
電気代を少しでも下げたい場合はER-D80Aが良いでしょう。
項目 | ER-D80A | ER-D70A |
---|---|---|
年間消費電力量 | 70.4 kWh/年 | 73.4 kWh/年 |
参考価格 | ¥39,800〜(2025/09/19 10:43) | ¥33,100〜(2025/09/19 10:43) |
設置クリアランス
ER-D80Aは左右3 cm以上、ER-D70Aは左1.5 cm以上・右4.5 cm以上を確保するよう指定されています。
左右いずれも同じ幅の隙間で置きたい場合、ER-D80Aのほうが設置条件を満たしやすいです。限られたスペースに置く場合には規定寸法を確認しましょう。
左右のスペースを均等に空けたい場合はER-D80Aが設置しやすいでしょう。
項目 | ER-D80A | ER-D70A |
---|---|---|
設置クリアランス | 左右3 cm・上10 cm | 左1.5 cm・右4.5 cm・上10 cm |
参考価格 | ¥39,800〜(2025/09/19 10:43) | ¥33,100〜(2025/09/19 10:43) |
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- センサー配置
- 加熱機構
- 角皿仕様
- 自動メニュー数
- 表示部
- 質量
- 年間消費電力量
- 設置クリアランス
ER-D80Aは、自動メニューの豊富さと赤外線センサーの上面配置により、幅広い料理を手軽に楽しみたい方におすすめです。庫内で焼き色を付けたい料理が多い家庭や、暗いキッチンで操作する機会がある場合に適しています。
ER-D70Aは、本体質量が軽く価格も抑えやすいため、初めてオーブンレンジを買い替える方や設置場所を頻繁に変える可能性がある方に良いでしょう。
どちらの製品も、26 Lのワイド&フラット庫内と1 000 Wレンジ出力を備えているため、大皿の温めからオーブン料理まで幅広く活躍します。
ER-D80A
- ノーブランド品
- 価格¥39,800(2025/09/19 10:43時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
- 東芝(TOSHIBA)
- 価格¥39,950(2025/09/19 10:43時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
ER-D70A

- 東芝(TOSHIBA)
- 価格¥33,100(2025/09/19 10:43時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
- 東芝(TOSHIBA)
- 価格¥35,688(2025/09/19 10:43時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | ER-D80A | ER-D70A |
---|---|---|
発売年月 | 2024年8月 | 2024年8月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
庫内容量 | 26 L | 26 L |
最大レンジ出力 | 1 000 W | 1 000 W |
センサー ◎ | 上面赤外線+温度 | 赤外線+温度 |
加熱機構 ◎ | 上ドームヒーター+上下ヒーター式 | 上ガラス管ヒーター+上下ヒーター式 |
遠赤構造 ◎ | まるごと遠赤 | 庫内4面遠赤 |
自動メニュー ◎ | 126レシピ | 112レシピ |
表示部 ◎ | バックライト液晶 | 液晶 |
角皿仕様 ◎ | 溝付きヘルシーフラット角皿 (39.5 × 30.5 cm) | 角皿 (38.8 × 30.0 cm) |
質量 | 約17 kg | 約14 kg ◎ |
年間消費電力量 ◎ | 70.4 kWh/年 | 73.4 kWh/年 |
設置クリアランス ◎ | 左右3 cm・上10 cm | 左1.5 cm・右4.5 cm・上10 cm |
参考価格 | ホワイト: ¥39,800〜(2025/09/19 10:43) ブラック: ¥39,950〜(2025/09/19 10:43) | グランホワイト: ¥33,100〜(2025/09/19 10:43) ブラック: ¥35,688〜(2025/09/19 10:43) |
共通の機能
ER-D80AとER-D70Aには、次の機能が搭載されています。これらの機能について簡単にみてみましょう。
ワイド&フラット庫内
庫内は間口39.7 cmのワイド構造で、底面がフラットになっています。大皿や弁当箱をそのまま置けるため、複数の料理を同時に温めるときに便利です。庫内が段差のない形状なので、拭き掃除も簡単です。
レンジ最高出力1 000 W
最大1 000 Wの高出力により、短時間で食品を加熱できます。高出力は自動的に時間制御され、食品の温まりすぎを防ぎながら調理速度を高めるように作られています。
角皿式スチーム
角皿に水を注ぎ、庫内を加熱して生じる蒸気を利用する方式です。水タンクが不要でお手入れの部品点数が少なく、スチーム調理を気軽に行えます。
別売品
電子レンジ転倒防止金具は、本体と壁を金具で固定するための部品です。17〜26 cmの範囲で調整できます。設置場所の強度に注意して固定するのがよいでしょう。
まとめ
東芝のER-D80AとER-D70Aは、26 Lのワイド&フラット庫内と1 000 Wの高出力レンジ機能を共通して備えています。どちらも角皿式スチームで蒸し調理ができ、日常のあたためから本格調理まで対応します。
購入時には、センサー配置や自動メニューの多さ、表示部の見やすさを重視する場合はER-D80Aを、設置や価格面を重視する場合はER-D70Aを選ぶとよいでしょう。
参考文献
ER-D80A
- ノーブランド品
- 価格¥39,800(2025/09/19 10:43時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
- 東芝(TOSHIBA)
- 価格¥39,950(2025/09/19 10:43時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
ER-D70A

- 東芝(TOSHIBA)
- 価格¥33,100(2025/09/19 10:43時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
- 東芝(TOSHIBA)
- 価格¥35,688(2025/09/19 10:43時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る