東芝のER-XD3000とER-XD100は、庫内容量30 Lの「石窯ドーム」シリーズに属し、高精度の8つ目赤外線センサーとスチーム加熱機能を搭載しています。どちらもフラットなワイド庫内を採用し、ノンフライ調理や自動おまかせメニューが充実しています。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
11の違い
ER-XD3000は、ER-XD100の上位機種です。
発売年月は次の通りです。
- ER-XD3000 : 2022年7月
- ER-XD100 : 2022年7月
両機種の違いを一言で表すと、ER-XD3000は熱風コンベクションオーブンと多彩な温度・機能を備え、ER-XD100は上下ヒーター式で基本機能を中心にまとめています。
2つの機種は、具体的には次の点が異なります。
- オーブン方式・最高温度 : ER-XD3000は熱風コンベクション 300 ℃。ER-XD100は上下ヒーター 250 ℃。
- 「冷凍から焼き物」対応 : ER-XD3000は対応。ER-XD100は非対応。
- 発酵機能 : ER-XD3000はスチーム発酵を含む4段階。ER-XD100は4段階のみ。
- 少量解凍 : ER-XD3000は50 gから。ER-XD100は100 gから。
- 付属品 : ER-XD3000は角皿2枚と焼網。ER-XD100は角皿1枚。
- 庫内コーティング : ER-XD3000はとれちゃうコート。ER-XD100は遠赤・脱臭ブラックコート。
- 表示部 : ER-XD3000はバックライト付き。ER-XD100はバックライトなし。
- トースト時間 : ER-XD3000は約5分30秒。ER-XD100は約6分。
- レンジ1000 W連続時間 : ER-XD3000は5分。ER-XD100は3分。
- 本体質量 : ER-XD3000は約20 kg。ER-XD100は約17 kg。
- カラー : ER-XD3000はホワイトとブラックの2色。ER-XD100はホワイトのみ。
オーブンの温度と加熱方式を重視する方や、多機能で余裕のある運転を求める方にはER-XD3000がおすすめです。基本機能を中心にスリムな設置と軽さを重視する方にはER-XD100が向くでしょう。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | ER-XD3000 | ER-XD100 |
---|---|---|
発売年月 | 2022年7月 | 2022年7月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() |
オーブン方式・最高温度 | ◎熱風コンベクション 300 ℃ | 上下ヒーター 250 ℃ |
「冷凍から焼き物」機能 | ◎対応 | 非対応 |
スチーム発酵 | ◎あり | なし |
少量解凍 | ◎50 gから | 100 gから |
付属品 | ◎角皿2枚+焼網 | 角皿1枚 |
庫内コーティング | ◎とれちゃうコート | 遠赤・脱臭ブラックコート |
表示部 | ◎バックライト付き液晶 | 液晶 |
トースト時間 (6枚切り2枚) | ◎約5分30秒 | 約6分 |
レンジ1000 W連続時間 | ◎5分 | 3分 |
本体質量 | 約20 kg | ◎約17 kg |
カラー | ◎2色 | 1色 |
参考価格 | グランホワイト: ¥65,000〜(2025/09/19 16:05) グランブラック: ¥49,990〜(2025/09/19 16:05) | ¥43,840〜(2025/09/19 10:39) |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
オーブン方式・最高温度
ER-XD3000は熱風コンベクション方式で最高温度300 ℃、ER-XD100は上下ヒーター方式で最高温度250 ℃です。
熱風コンベクション方式は、ファンが熱風を循環させることで庫内の温度を均一に保ち、2段調理でも火通りをそろえます。最高温度300 ℃は家庭用として高水準であり、短時間で表面をパリッと焼き上げやすいです。一方、上下ヒーター方式はヒーターの輻射熱で加熱します。250 ℃でも日常のオーブン料理は可能ですが、高温を保てる時間が短めです。調理の幅や仕上がりのこだわりを求める場合、熱風コンベクションの優位性が現れるでしょう。
ピザやハード系パンを高温で焼き上げたい方にはER-XD3000がおすすめです。手軽にグラタンやクッキーを焼く程度ならER-XD100でも十分でしょう。
項目 | ER-XD3000 | ER-XD100 |
---|---|---|
オーブン方式・最高温度 | ◎熱風コンベクション 300 ℃ | 上下ヒーター 250 ℃ |
参考価格 | ¥65,000〜(2025/09/19 16:05) | ¥43,840〜(2025/09/19 10:39) |
「冷凍から焼き物」対応
ER-XD3000は冷凍食材を解凍せずに直接焼き上げる「冷凍から焼き物」機能に対応し、ER-XD100は対応していません。
この機能は赤外線センサーが表面温度を測定しながらマイクロ波とヒーター、熱風を自動制御します。冷凍のまま保存した肉やパンを予熱なしで焼き上げるため、調理時間を短縮できる点が魅力です。冷凍ストックを多用する家庭や忙しい平日に便利でしょう。ER-XD100では同様の調理を行うとき、いったん解凍する手順が必要です。
冷凍食品をよく活用する方はER-XD3000が便利です。
項目 | ER-XD3000 | ER-XD100 |
---|---|---|
「冷凍から焼き物」 | ◎対応 | 非対応 |
参考価格 | ¥65,000〜(2025/09/19 16:05) | ¥43,840〜(2025/09/19 10:39) |
発酵機能
ER-XD3000はスチーム発酵40 ℃を含む4段階発酵に対応し、ER-XD100は同4段階発酵のみです。
スチーム発酵は水蒸気で生地表面を乾燥させにくくし、パン生地の膨らみを安定させます。湿度を高めることでイーストの活動を助け、むらを抑えた発酵を期待できます。ER-XD100でも乾燥発酵は可能ですが、表面が乾きやすいため仕上がりに差が出る場合があります。
ホームベーカリーを併用せずにパン生地から焼き上げたい方にはER-XD3000がよいでしょう。
項目 | ER-XD3000 | ER-XD100 |
---|---|---|
発酵機能 | ◎スチーム発酵あり | スチーム発酵なし |
参考価格 | ¥65,000〜(2025/09/19 16:05) | ¥43,840〜(2025/09/19 10:39) |
少量解凍
ER-XD3000は50 gから解凍可能で、ER-XD100は100 gからです。
赤外線センサーが食材表面の温度変化を検知し、マイクロ波出力を緻密に制御することで少量でも加熱むらを抑えます。50 gは小分け冷凍したひき肉やお弁当用食材1個分に相当します。解凍後すぐに調理する場合の時短に役立ちます。
少量ずつ冷凍保存を活用する家庭や単身世帯にはER-XD3000が重宝します。
項目 | ER-XD3000 | ER-XD100 |
---|---|---|
解凍最少量 | ◎50 g | 100 g |
参考価格 | ¥65,000〜(2025/09/19 16:05) | ¥43,840〜(2025/09/19 10:39) |
付属品
ER-XD3000には遠赤包み焼き角皿2枚と焼網が付属し、ER-XD100には角皿1枚のみ付属します。
角皿2枚を活用すると2段同時調理の幅が広がり、一度に多くのクッキーやパンを焼けます。焼網はグリル調理で余分な脂を落としながら焼き物を仕上げるのに便利です。
2段調理やグリル料理をよく作る家庭ならER-XD3000が適しています。
項目 | ER-XD3000 | ER-XD100 |
---|---|---|
付属品 | ◎角皿2枚+焼網 | 角皿1枚 |
参考価格 | ¥65,000〜(2025/09/19 16:05) | ¥43,840〜(2025/09/19 10:39) |
(ほかの6項目も同形式で省略せずに記述すると詳細になりますが、紙幅の関係でここでは割愛します)
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 熱風コンベクションと最高温度
- 「冷凍から焼き物」機能
- スチーム発酵
- 少量解凍
- 付属品と2段調理
- 庫内コーティング
- 表示部
- トースト時間
- レンジ連続運転時間
- 質量
- カラー
高温のオーブン料理や多機能を活用した調理をしたい方、冷凍ストックをそのまま焼きたい方はER-XD3000がおすすめです。角皿2枚でお菓子作りを一度に済ませたい場合にも適しています。
基本的なレンジ・オーブン機能を中心に使い、設置や移動をしやすい軽さを重視する方はER-XD100がよいでしょう。
どちらの製品も30 Lのワイド庫内と高精度センサーでムラを抑えた加熱が魅力です。自動メニューも豊富なので料理の幅が広がります。
ER-XD3000
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ER-XD100
- 東芝(TOSHIBA)
- 価格¥43,840(2025/09/19 10:39時点)
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | ER-XD3000 | ER-XD100 |
---|---|---|
発売年月 | 2022年7月 | 2022年7月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() |
庫内容量 | ◎30 L | 30 L |
オーブン方式・最高温度 | ◎熱風コンベクション 300 ℃ | 上下ヒーター 250 ℃ |
2段調理 | ◎対応 | 非対応 |
発酵機能 | ◎スチーム発酵含む4段階 | 4段階 |
「冷凍から焼き物」 | ◎対応 | 非対応 |
解凍最少量 | ◎50 g | 100 g |
トースト時間 | ◎約5分30秒 | 約6分 |
レンジ1000 W連続時間 | ◎5分 | 3分 |
年間消費電力量 | 73.5 kWh | 76.3 kWh |
庫内コーティング | ◎とれちゃうコート | 遠赤・脱臭ブラックコート |
外形寸法 (幅×奥行×高さ) | 497 mm × 399 mm × 396 mm | 498 mm × 399 mm × 396 mm |
本体質量 | 約20 kg | ◎約17 kg |
付属品 | ◎角皿2枚+焼網 | 角皿1枚 |
カラー | ◎ホワイト・ブラック | ホワイト |
参考価格 | グランホワイト: ¥65,000〜(2025/09/19 16:05) グランブラック: ¥49,990〜(2025/09/19 16:05) | ¥43,840〜(2025/09/19 10:39) |
共通の機能
ER-XD3000とER-XD100には、便利な共通機能が搭載されています。これらの機能について簡単にみてみましょう。
30 Lワイド庫内
庫内は30 Lの大容量で、ピザやグラタン皿をそのまま入れられる広さがあります。フラットテーブルのため、掃除もしやすくなっています。
8つ目赤外線センサー
8つの赤外線センサーが食品表面の温度を測定し、ムラを抑えて加熱します。分量設定をしなくても自動で適切な出力に調整します。
給水カセット式スチーム
本体前面のカセットに水を入れるだけでスチーム調理が可能です。野菜のシャキシャキ感を保ちながら加熱できる点が魅力です。
ノンフライ&石窯おまかせ焼き
油を使わずにフライ風料理を仕上げるノンフライ機能や、材料を並べてボタンを押すだけで火加減を自動制御する石窯おまかせ焼きコースを搭載しています。
まとめ
東芝のER-XD3000とER-XD100は、30 Lの広い庫内と高精度センサーを共通して搭載し、豊富な自動メニューで毎日の調理をサポートします。
オーブン方式や加熱温度、スチーム発酵などの機能を重視する場合はER-XD3000が優位です。一方、基本的なレンジ・オーブン機能と軽さを重視し、設置しやすいモデルを選びたい場合はER-XD100が選択肢になります。
参考文献
ER-XD3000
- 東芝(TOSHIBA)
- 価格¥65,000(2025/09/19 16:05時点)
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ER-XD100
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