東芝のGR-W36SVとGR-W36SCは、幅 60 cm・定格内容積 356 Lのスリムな3ドア冷蔵庫です。野菜室がまんなかで出し入れしやすいこと、3段冷凍室で整理しやすいことは共通です。省エネ運転の設定や自動製氷にも対応しています。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
4つの違い
GR-W36SVは、GR-W36SCの上位機種です。
発売年月は次の通りです。
- GR-W36SV: 2024年10月
- GR-W36SC: 2024年10月
一言でいうと、SVはチルド機能と使い勝手の拡張、デザインと開閉バリエーションが強いモデルです。
2つの機種は、具体的には次の点が異なります。
- チルド機能: SVは速鮮チルドと解凍モードに対応。SCは通常のチルドルーム
- ドアポケット調整: SVはフリードアポケットで6段階。SCは2段階
- 外装デザイン: SVはガラスドア。SCはマット調仕上げ(ガラス記載なし)
- 左開きの有無: SVに左開き(GR-W36SVL)あり。SCは右開きのみ
料理の下ごしらえやまとめ買いをよくする方、使い勝手や見た目も重視する方にはSVが良いでしょう。一方、基本機能をおさえた同容量の冷蔵庫を検討する方にはSCも十分に候補になるでしょう。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | GR-W36SV | GR-W36SC |
---|---|---|
発売年月 | 2024年10月 | 2024年10月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
速鮮チルド/解凍モード | あり ◎ | なし |
ドアポケット高さ調整 | 6 段 ◎ | 2 段 |
外装 | ガラスドア ◎ | ガラスではない |
左開きモデル | あり(GR-W36SVL) ◎ | なし |
参考価格 | グレインアイボリー: ¥102,800〜(2025/09/04 21:44) アッシュグレージュ: ¥102,800〜(2025/09/04 21:44) | マットホワイト: ¥115,960〜(2025/09/04 21:44) マットチャコール: ¥121,000〜(2025/09/04 21:44) |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
チルド機能(速鮮チルド/解凍モード)
GR-W36SVは速鮮チルドと解凍モードに対応し、GR-W36SCは通常のチルドルームです。
速鮮チルドは、約 −4 ℃の冷気で食材をすばやく冷やす機能です。短時間で冷やすので、肉や魚の鮮度を保ちやすいのが魅力です。解凍モードは、凍った食材を包丁が入る程度まで緩める運転で、下ごしらえがしやすくなります。毎日の料理を少し時短できるかもしれません。なお、SCでも通常のチルド保存は可能なので、基本的な用途なら十分です。
用途としては、週末にまとめ買いをする方や、平日に手早く調理したい方はSVが便利です。冷凍と解凍をよく行う家庭でも使いやすいでしょう。普段は生鮮品をその日のうちに使うという方はSCでも良いでしょう。
- SVは速鮮チルド・解凍モードあり。下ごしらえがしやすい
- SCは通常チルドのみ。基本用途なら問題ないでしょう
ドアポケットの高さ調整
GR-W36SVは6段階、GR-W36SCは2段階の高さ調整です。
SVの「フリードアポケット」はワンタッチで細かく高さを変えられます。背の高いボトルや背の低い調味料を入れ替える時に微調整しやすいのが良いところです。SCの「自在ドアポケット」は2段階なので、入れ替え頻度が少ない家庭なら十分ですが、細かい最適化はやや苦手です。実用上の差は使用スタイル次第ですが、可動域はSVが広いと言えます。
飲料やチューブ調味料を多く使う方、家族の使い方に合わせてレイアウトを変えたい方はSVが便利です。置き場所が固定的ならSCでも良いでしょう。
- SVは6段階。細かい調整がしやすい
- SCは2段階。設定は少ないが基本は満たす
外装デザイン(ガラスドア)
GR-W36SVはガラスドア、GR-W36SCはガラスドアではありません。
ガラスドアは光沢があり、キッチンでアクセントになりやすい仕上げです。金属や樹脂面よりも映り込みや指紋が見えやすいこともあるので、見た目の好みと手入れの頻度で検討するのが良いでしょう。耐傷性は大きく劣るわけではありませんが、硬い物との接触には注意が必要です。
デザイン性を重視する方や、ガラスの質感が好みの方はSVが合っています。素材にこだわらず落ち着いたマット調が好みならSCも選びやすいでしょう。
- SVはガラスドアで意匠性が高い
- SCはマット調の見た目。落ち着いた印象
左開きモデルの有無
GR-W36SVは左開き(GR-W36SVL)も選べます。GR-W36SCは右開きのみです。
ドアを開いたときに、ドアが左側に広がるのが左開きです。
設置場所の壁位置や家事動線にあわせて扉の開き方向を選べるのはメリットがあります。レイアウト制限がある場合、左開きの選択肢は助かります。
左側に壁があるキッチンではSVの左開きを検討するとよいでしょう。開き方向の制約がなければどちらを選んでも良いでしょう。
- SVは右・左の選択が可能
- SCは右開きのみ
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 速鮮チルド/解凍モードの有無
- ドアポケットの調整段数
- 外装デザイン(ガラスか否か)
- 左開きモデルの設定
SVは、下ごしらえの時短や使い勝手の微調整、デザインまで重視する場合におすすめです。まとめ買いが多いご家庭や、冷凍と解凍をよく使う方にも良いでしょう。
SCは、同容量・同レイアウトで基本性能をしっかり押さえつつ、マット調の落ち着いた外観を選びたい方に向いています。価格が比較的手頃なこともあります。
共通の特徴として、幅 60 cmで据付必要奥行が小さめ、野菜室がまんなか、3段冷凍室、自動製氷などは同じです。その点ではどちらを選んでもよいでしょう。
GR-W36SV
- 東芝(TOSHIBA)
- 価格¥102,800(2025/09/04 21:44時点)
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GR-W36SC
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | GR-W36SV | GR-W36SC |
---|---|---|
発売年月 | 2024年10月 | 2024年10月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
定格内容積 | 356 L | 356 L |
外形寸法 | 幅 600 mm × 奥行 665 mm × 高さ 1,757 mm | 幅 600 mm × 奥行 665 mm × 高さ 1,757 mm |
据付必要奥行 | 677 mm ◎ | 681 mm |
製品質量 | 77 kg | 72 kg |
ドア開き | 右開き/左開き(SVL) ◎ | 右開きのみ |
冷蔵室 | 204 L(うちチルド 15 L) | 204 L(うちチルド 15 L) |
野菜室 | 70 L | 70 L |
冷凍室 | 82 L | 82 L |
年間消費電力量 | 330 kWh/年 | 330 kWh/年 |
ドアポケット調整 | 6 段 ◎ | 2 段 |
速鮮チルド/解凍 | あり ◎ | なし |
外装仕上げ | ガラスドア ◎ | ガラス記載なし |
参考価格 | グレインアイボリー: ¥102,800〜(2025/09/04 21:44) アッシュグレージュ: ¥102,800〜(2025/09/04 21:44) | マットホワイト: ¥115,960〜(2025/09/04 21:44) マットチャコール: ¥121,000〜(2025/09/04 21:44) |
別売品
浄水フィルター(品番 44073665): 自動製氷の給水タンク用の交換フィルター。交換時期は取扱説明書の記載に従ってください。
- ノーブランド品
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参考文献
東芝 VEGETA GR-W36SC
- 東芝(TOSHIBA)
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東芝 VEGETA GR-W36SV
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