血圧計 HEM-7281TとHEM-7511Tの3つの違い。

オムロンの上腕式血圧計HEM-7281TとHEM-7511Tは何が異なるのでしょうか。違いは3つあります。わかりやすく紹介します。

 

なお、次の記事ではオムロンの上腕カフ式血圧計の機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

オムロンの上腕式血圧計(カフ式)32種の機能一覧と、おすすめの機種。

3つの違い

HEM-7281TとHEM-7511Tの違いは、次のとおりです。

  • 付属カフが、HEM-7281Tはフィットカフ、HEM-7511Tはe-フィットカフ
  • 個人番号ごとのメモリ数が、HEM-7281Tは100回、HEM-7511Tは90回
  • HEM-7511Tは、室温表示、血圧推移のグラフ表示ができる

HEM-7511Tの方が上位機種です。

 

違いを表で比較すると次のようになります。

型番 HEM-7281T HEM-7511T
画像
       
    
オムロン 上腕式血圧計 HEM-7281T オムロン 上腕式血圧計 HEM-7511T HEM-7511T
参考価格
¥13,648〜(2024/04/23 11:04)
型番 HEM-7281T HEM-7511T
付属カフ
対象腕周 17 ~ 36 cm 17 ~ 36 cm
測定ミスをお知らせ
不規則脈波表示
カフぴったり巻きチェック
メモリ 100回 × 2人 90回 × 2人
型番 HEM-7281T HEM-7511T
比較画面
平均値表示
週ごとの平均
日付時刻
室温表示
血圧値レベル表示
血圧確認マーク
◯(早朝高血圧のみ)
◯(早朝高血圧のみ)
血圧値トレンド表示
記録しないで測る
スマホ対応
バックライト
型番 HEM-7281T HEM-7511T
血圧測定範囲 20 ~ 280 mmHg 20 ~ 280 mmHg
脈拍数測定範囲 毎分 40~180 拍 毎分 40~180 拍
圧力測定精度 ±3 mmHg以内 ±3 mmHg以内
脈拍数測定精度 読み取り数値の±5%以内 読み取り数値の±5%以内
収納ソフトケース
ACアダプタの付属

違いについて詳しく見てみましょう。

カフの種類

付属カフは、HEM-7281Tはフィットカフ、HEM-7511Tはe-フィットカフです。

どちらも片手で巻きやすい構造になっており、よく似ていますがe-フィットカフの方が柔らかい素材を採用しているので、測定時の腕の締めつけによる痛みを軽減します。

より快適に測定したいという方には、e-フィットカフの方がおすすめです。

フィットカフ


(画像はオムロン公式ページより引用。)

フィットカフは、カフそのものが腕にフィットする立体構造で、一人でも簡単にぴったりと巻くことができます。高齢者や測定に慣れていない方でも安心して使えるのが利点です。

フィットカフは、次のように腕に引っ掛けてから、マジックテープでカフを固定します。

手の先から輪を通していく必要がなく、簡単です。

 

さらに、内部構造の改良により、腕にカフを巻いたときに、正しい位置から左右にずれてしまっても正確に測定することができるとのことです。

対象腕周は、17~36 cmです。

e-フィットカフ


(画像はオムロン公式ページより引用。)

e-フィットカフはやわらかい素材を採用しているので、測定時の腕の締めつけによる痛みを軽減します。より快適に測定したいという方におすすめです。

またフィットカフ同様に、ぴったり腕にフィットする構造なので、ずれることなく片手で簡単に、腕に巻くことができます。

メモリ数

血圧測定結果は自動で記録されていきます。どちらの機種も2人分の記録を分けて保存することができます。

記録できる数は、HEM-7281Tは100回分、HEM-7511Tは90回分です。

HEM-7281Tの方が記録できる数が10回分多いですが、実用上それほど違いは無いでしょう。

 

どちらの機種でも、血圧データをスマートフォンに転送することで、より長い期間のデータを保存して、グラフにすることもできます。オムロンコネクトというアプリは私も使用していますが、使いやすいですよ。

室温・グラフ表示

HEM-7511Tは、室温表示と、血圧推移のグラフ表示をすることができます。

寒すぎたり暑すぎたりすると、血圧が一時的に変動するそうですので、室温が確認できるのはよいかもしれませんね。

 

血圧推移のグラフ表示は次のようなものです。

スマホを使わなくてもグラフで推移を見られるのは便利ですね。

どちらがおすすめか

このように、HEM-7511Tでは柔らかい素材のe-フィットカフが付属し、室温や血圧推移のグラフ表示ができるという点が優れています。

特に本体でグラフ表示ができた方がよいという方には、HEM-7511Tがおすすめです。

 

一方で、HEM-7511Tの価格は、執筆時点で6,000円ほどHEM-7281Tよりも高いです。性能にそれほど違いがあるわけではありませんので、グラフ表示はスマホでできればよいという方にはHEM-7281Tがおすすめです。

また、e-フィットカフは3千円台で別途買うことができますので、e-フィットカフが良いというだけであれば、HEM-7281Tとe-フィットカフを購入するのがおすすめです。

オムロン 血圧計用 腕帯OMRON eフィットカフセット HEM-FSM50

 

価格は次のようになっています。

型番 HEM-7281T HEM-7511T
画像
       
    
オムロン 上腕式血圧計 HEM-7281T オムロン 上腕式血圧計 HEM-7511T HEM-7511T
参考価格
¥13,648〜(2024/04/23 11:04)

まとめ

HEM-7281TとHEM-7511Tの違いは、付属カフとメモリ数、室温とグラフ表示の有無にあります。本体で血圧推移をグラフで見たいという方にはHEM-7511Tがおすすめで、そうでなければHEM-7281Tがおすすめです。

 

なお、次の記事ではオムロンの上腕カフ式血圧計の機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

オムロンの上腕式血圧計(カフ式)32種の機能一覧と、おすすめの機種。

 

以上、血圧計HEM-7281TとHEM-7511Tの3つの違い。でした。

参考

オムロン 上腕式血圧計 HEM-7281T
オムロン 上腕式血圧計 HEM-7511T

フィットカフ


(画像はオムロン公式ページより引用。)

フィットカフは、カフそのものが腕にフィットする立体構造で、一人でも簡単にぴったりと巻くことができます。

フィットカフは、次のように腕に引っ掛けてから、マジックテープでカフを固定します。

 

さらに、内部構造の改良により、腕にカフを巻いたときに、正しい位置から左右にずれてしまっても正確に測定することができるとのことです。

対象腕周は、17~36 cmです。標準サイズの軟性腕帯の対象腕周は22~32 cmですが、それよりも細い腕から太い腕までフィットします。

e-フィットカフ


(画像はオムロン公式ページより引用。)

e-フィットカフはやわらかい素材を採用しているので、測定時の腕の締めつけによる痛みを軽減します。より快適に測定したいという方におすすめです。

またフィットカフ同様に、ぴったり腕にフィットする構造なので、ずれることなく片手で簡単に腕に巻くことができます。

対象腕周は、17~36 cmです。

対象腕周

腕周とは次の図のように、ひじを軽く曲げた状態で、二 の腕の中央あたりを計った腕まわりのことです。

腕が細い方や太い方では腕帯が合わないことがありますので、購入前にメジャーで腕周を測っておくと良いでしょう。

測定ミスをお知らせ

測定中に体を動かしたりすると体動マークが点灯します。

正しく測れていませんので、もう一度測るようにします。

不規則脈波表示

測定中の脈波の間隔が不規則なときにマークが点灯します。

点灯したときには、正しく測れていないことがありますので、安静にしてもう一度測ります。

カフぴったり巻きチェック


(画像はオムロン公式ページより引用。)

カフぴったり巻きチェック機能は、腕帯が正しく巻かれているかどうかを知らせてくれる機能です。

正しく巻けているときには、カフぴったり巻きマークが表示されます。

巻き方がゆるいときには、巻き方がゆるいことを示すマークが代わりに表示されます。

 

正しく測定しやすくなるのは嬉しいですね。

メモリ数

各機種では、測定結果が自動で記録されます。本体に記録できる数をメモリ数と呼び、機種により1 ~ 100回分の違いがあります。

血圧のメモを取り忘れても、あとから記録を調べることができて便利です。他の人が、血圧の推移を確認したいときにも役立ちます。

 

日付時刻に対応している機種では、測定した日付時刻も記録されます。

スマホアプリに対応している機種では、スマホ側で100回分を超えて保存できます。

比較画面


(画像はオムロン公式ページより引用。)

比較画面のある機種では、左側に過去の血圧値、右側に最新の血圧値を同時に表示することができます。かんたんに血圧値を比較できます。

平均値表示

平均値表示機能は、10分以内に測定された3 回までの測定記録の平均値を表示する機能です。

短時間に続けて測ったときに、一番良い値を記録する、という方法もありますが、平均値を記録したいというときにはこの機能が使えます。

 

日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2014 では、続けて測った2 回の測定記録の平均値を見ることを推奨しています。

日付時刻表示

日付時刻表示機能がある機種では、測定しているときに時計表示ができます。

また、測定記録に測定日と時間が記録されますので、後から記録をみるときにいつのデータか分かるので便利です。

血圧値レベル表示


(画像はオムロン公式ページより引用。)

血圧値レベル表示機能は、ディスプレイに血圧値がバーで表示される機能です。最低血圧と最高血圧の間が点灯します。

ひと目で、血圧の高い低いが分かるので便利です。

血圧確認マーク


(画像はオムロン公式ページより引用。)

血圧確認マーク搭載機種では、測定結果が家庭高血圧の基準値以上のときに、「血圧高」というマークが表示されます。

家庭高血圧の基準値は、最高血圧が135 mmHg以上、または最低血圧が85 mmHg以上です。

 

週平均値が表示できる機種の中には、朝週平均値が家庭高血圧の基準値以上のときに「早朝」高血圧マークが表示される機種もあります。

血圧値トレンド表示


(画像はオムロン公式ページより引用。)

血圧値トレンド表示機能では、週ごとの最高血圧の平均と最低血圧の平均の間が点灯します。

週ごとの血圧値の傾向を確認することができます。

記録しないで測る機能

記録をしないで測る機能搭載機種では、測定前に「測定/停止スイッチ」を長押しすることで、記録をしないようにすることができます。

知人や家族に一時的に貸すときにこの機能を使うと便利そうですね。

スマホ対応


(画像はオムロン公式ページより引用。)

スマホ対応した機種では、スマートフォンに測定記録を転送することができます。

転送をすると、オムロンコネクトというスマートフォンアプリで、血圧の変化を簡単に確認できます。

バックライト


(画像はオムロン公式ページより引用。)

バックライトとは液晶が照らされて明るくなる機能です。

搭載機種では、暗いところでも文字が見やすくなります。

血圧測定範囲

HCRシリーズの血圧測定範囲は、最高血圧が60 ~ 260 mmHg、最低血圧が40 ~ 215 mmHgです。

一方でHEMシリーズの血圧測定範囲は、20 ~ 280 mmHgです。

 

HEMシリーズの方が少し広い範囲まで測定することができますが、血圧が260 mmHg以上や、40 mmHg以下まで測定できる方が良い状況はあまりないと思いますので、実用上の違いはないと言えるでしょう。

収納ソフトケース

 

収納ソフトケースがあると、持ち運びや片付けるときに便利です。

ケースが付属しない機種でも、必要ならば100円均一などで別途購入するのも良いでしょう。

ACアダプター

本体は、単3アルカリ乾電池4本で稼働します。

乾電池は、約300回の測定が電池寿命です。お試し用電池が付属します。

 

ACアダプターを乾電池と併用することで、電池寿命を延ばすことができます。乾電池は本体内部時計用に使われるため、ACアダプターを使用するときでも入れたままにしておきます。

電池交換が面倒という方は、ACアダプターを使用するのがおすすめです。

 

ACアダプタが付属していない機種では、別売りのACアダプターを使用します。どの機種でも同じACアダプタが使えます。

オムロン 上腕式血圧計 共通ACアダプタ

 

なお、ハイグレード機種のHEM-7511Tだけは特殊で、内部時計用に別の電池が内蔵されているようで、乾電池なしでACアダプターだけでも動作します。そのため、お試し用電池は付属せず、ACアダプターが付属します。