日立のCV-KP300PとCV-KP300Mは、小型・軽量のキャニスター型で、吸込仕事率 630 Wの強力な吸引力を備えています。どちらも「からまんブラシ」を採用し、紙パック式でお手入れが簡単です。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
5つの違い
CV-KP300PはCV-KP300Mの後継機種です。CV-KP300MはCV-KP300Pのいわゆる型落ち機種に相当します。
発売年月は次の通りです。
- CV-KP300P: 2025年6月
- CV-KP300M: 2024年6月
違いを一言でまとめると、4方向吸引機構、省エネ制御の低減率、最大運転音、環境配慮の表示、本体色が異なります。
2つの機種は、具体的には次の点が異なります。
- 吸引機構: CV-KP300Pは4方向吸引機構。CV-KP300Mは記載なし。
- 省エネ制御（ecoこれっきり）: CV-KP300Pは最大約60%低減。CV-KP300Mは最大約67%低減。
- 最大運転音: CV-KP300Pは 67 dB。CV-KP300Mは 66 dB。
- 環境配慮: CV-KP300Pは再生プラスチック10%以上・塗装レスを明示。CV-KP300Mは表示なし。
- 本体色: CV-KP300Pはマーブルベージュ（C）。CV-KP300Mはライトゴールド（N）。
壁際や家具の脚まわりの取り残しを減らしたい方には、4方向吸引機構を備えるCV-KP300Pが向いています。一方、省エネ性能や運転音を少しでも抑えたい方には、CV-KP300Mが適しています。
一覧表で比較すると次のようになります。
| 項目 | CV-KP300P | CV-KP300M |
|---|---|---|
| 発売年月 | 2025年6月 | 2024年6月 |
| 外観 |  |  |
| 吸引機構 | 4方向吸引機構 ◎ | なし |
| ecoこれっきり（低減率） | 最大約60% | 最大約67% ◎ |
| 最大運転音 | 67 dB | 66 dB ◎ |
| 環境配慮表示 | 再生プラスチック10%以上／塗装レス ◎ | なし |
| 本体色 | マーブルベージュ（C） | ライトゴールド（N） |
| 参考価格 | ￥34,479〜(2025/09/14 18:59) | ￥26,255〜(2025/09/14 17:45) |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
吸引機構（4方向吸引）
CV-KP300Pは前後左右から吸い込む4方向吸引機構を採用しています。CV-KP300Mにはこの機構がありません。
4方向吸引は、ヘッドの側面にも吸い込み経路を設ける仕組みです。前後に加えて左右からもごみを引き寄せるため、壁際や家具の脚まわりでの取り残しを減らせます。往復動作時はフラップの開閉でごみの引きずりを抑え、回収性を高めます。
壁沿いの掃除が多いご家庭ではCV-KP300Pが便利です。広い床をまっすぐ往復する掃除が中心であれば、体感差は小さい可能性があります。
| 製品名 | CV-KP300P | CV-KP300M |
|---|---|---|
| 吸引機構 | 4方向吸引機構 | 記載なし |
| 参考価格 | ￥34,479〜(2025/09/14 18:59) | ￥26,255〜(2025/09/14 17:45) |
省エネ制御（ecoこれっきりの低減率）
CV-KP300Pは消費電力量を最大約60%低減します。CV-KP300Mは最大約67%低減します。
「ecoこれっきり」は床質と操作力のセンサーで出力とブラシ回転数を自動制御し、無駄な電力の消費を抑えます。社内基準の試験例では、CV-KP300Pが約 28.2 Wh（ecoこれっきり時）／約 70.5 Wh（標準時）、CV-KP300Mが約 25 Wh（ecoこれっきり時）／約 76 Wh（標準時）という目安が示されています。数値が小さいほど省エネ効果が高いため、低減率の点ではCV-KP300Mがわずかに有利です。
電力使用量をできるだけ抑えたい方はCV-KP300Mがよいでしょう。
| 製品名 | CV-KP300P | CV-KP300M |
|---|---|---|
| ecoこれっきり（低減率） | 最大約60% | 最大約67% |
| 参考価格 | ￥34,479〜(2025/09/14 18:59) | ￥26,255〜(2025/09/14 17:45) |
最大運転音
CV-KP300Pは最大 67 dB、CV-KP300Mは最大 66 dBです。
家庭用掃除機の運転音はおおむね 60〜76 dBの範囲にあり、両機種とも一般的な水準です。1 dBの差はかなり小さいものの、静音性を重視するならCV-KP300Mを選ぶとよいでしょう。
日中の使用が中心であればどちらも問題ありません。就寝時間帯に使う場面が多い場合は、より静かなCV-KP300Mが扱いやすいです。
| 製品名 | CV-KP300P | CV-KP300M |
|---|---|---|
| 最大運転音 | 67 dB | 66 dB |
| 参考価格 | ￥34,479〜(2025/09/14 18:59) | ￥26,255〜(2025/09/14 17:45) |
環境配慮表示
CV-KP300Pは再生プラスチック 10%以上の使用と塗装レス仕上げを明示しています。CV-KP300Mにはこれらの表示がありません。
再生材の活用は資源循環に寄与し、塗装レスは樹脂の再資源化を容易にします。見た目は素材色を活かした落ち着いた風合いになります。
環境配慮を重視したい方はCV-KP300Pがよいでしょう。
| 製品名 | CV-KP300P | CV-KP300M |
|---|---|---|
| 環境配慮表示 | 再生プラスチック10%以上／塗装レス | 記載なし |
| 参考価格 | ￥34,479〜(2025/09/14 18:59) | ￥26,255〜(2025/09/14 17:45) |
本体色
CV-KP300Pはマーブルベージュ（C）、CV-KP300Mはライトゴールド（N）です。
どちらも室内に馴染みやすい落ち着いた色調です。
| 製品名 | CV-KP300P | CV-KP300M |
|---|---|---|
| 本体色 | マーブルベージュ（C） | ライトゴールド（N） |
| 参考価格 | ￥34,479〜(2025/09/14 18:59) | ￥26,255〜(2025/09/14 17:45) |
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 4方向吸引機構の有無
- ecoこれっきり機能の消費電力低減率
- 最大運転音
- 環境配慮の表示
- 本体色
壁際や家具の脚まわりの取り残しを減らしたい方には、4方向吸引機構を備えたCV-KP300Pをおすすめします。往復動作でもごみを逃しにくく、短時間で仕上げやすいでしょう。
電力使用量や運転音を少しでも抑えたい方には、ecoこれっきり機能の消費電力低減率が高く最大運転音がわずかに低いCV-KP300Mをおすすめします。基本仕様や付属品はPと同等なので、通常の掃除では性能面の不足は感じにくいかもしれません。
どちらの製品も、自走式の「パワフル スマートヘッド light」と「からまんブラシ」により、軽い力で進みやすく、毛が絡みにくい点が魅力です。
日立 かるパック CV-KP300P
- 日立(HITACHI)
- 価格￥34,479(2025/09/14 18:59時点)
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日立 かるパック CV-KP300M
- 日立(HITACHI)
- 価格￥26,255(2025/09/14 17:45時点)
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
| 項目 | CV-KP300P | CV-KP300M |
|---|---|---|
| 発売年月 | 2025年6月 | 2024年6月 |
| 外観 | | |
| 吸込仕事率 | 630 W 〜 約 120 W | 630 W 〜 約 120 W |
| 消費電力 | 1,180 W 〜 約 230 W | 1,180 W 〜 約 230 W |
| 集じん容積 | 1.3 L | 1.3 L |
| 運転音 | 67 dB 〜 約 60 dB | 66 dB 〜 約 60 dB ◎ |
| コード長 | 5 m | 5 m |
| 本体寸法 | 長さ 351 mm × 幅 236 mm × 高さ 202 mm | 長さ 351 mm × 幅 236 mm × 高さ 202 mm |
| 標準質量 | 4.4 kg | 4.4 kg |
| 付属品 | ホース、延長管、パワーヘッド | ホース、延長管、パワーヘッド |
| 付属ツール | すき間用吸口、パッとブラシ | すき間用吸口、パッとブラシ |
| 参考価格 | ￥34,479〜(2025/09/14 18:59) | ￥26,255〜(2025/09/14 17:45) |
共通の機能
CV-KP300PとCV-KP300Mには、次の機能が搭載されています。これらの機能について簡単にみてみましょう。
からまんブラシ
ブラシ先端をループ形状にして毛が絡みにくくします。2アングル形状でごみをかき出し、自走機構と合わせて軽い力で前進します。水洗いに対応し、清潔を保ちやすいです。
パワフル スマートヘッド light
自走式で床への貼り付き感を抑える「シンクロフラップ」を採用します。白色LEDライトでごみを見つけやすく、家具下や壁際もスムーズに掃除できます。
アイドリング＆ストップ
ヘッドを動かさない状態が続くと自動で出力を下げ、さらに停止します。無駄な電力消費を抑えるのに役立ちます。
まとめ
日立のCV-KP300PとCV-KP300Mは、小型・軽量ボディと強い吸引力、紙パック式の手軽さが共通の魅力です。どちらも自走ヘッドとからまんブラシで日常の掃除を快適にします。
購入時は、4方向吸引の有無、省エネ低減率、運転音、環境配慮の表示、色の好みを基準に選ぶとよいでしょう。
別売品
本体性能をいかすには、純正紙パックや専用ツールの活用が有効です。代表的な別売品を紹介します。
- 日立(HITACHI)
- 価格￥1,869(2025/09/14 09:18時点)
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参考文献
日立 かるパック CV-KP300P
- 日立(HITACHI)
- 価格￥34,479(2025/09/14 18:59時点)
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日立 かるパック CV-KP300M
- 日立(HITACHI)
- 価格￥26,255(2025/09/14 17:45時点)
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