壁ピタ水栓の取り付け方。蛇口を外して洗濯機水栓を上に移動する。

壁ピタ水栓CB-L6は、洗濯機水栓の位置をずらすことのできるパーツです。

ここでは取り付け方を紹介します。

経緯

日立のドラム式洗濯乾燥機を購入することにしましたが、水栓の高さが1060 mm以上ないと洗濯機にぶつかることがわかりました。

現在の蛇口の高さを測ってみたところ、1 m程度だったので、6 cm足りないことになります。

水栓が飛び出ている分だけ洗濯機を手前にずらして設置できれば問題ないのですが、狭いアパートでそれだけのスペースもありません。

そのため、次のように水栓を壁沿いに上にずらすことのできる壁ピタ水栓を購入しました。


(写真は、カクダイ 洗濯機用水栓)

壁ピタ水栓

壁ピタ水栓はナニワ製作所製です。食器洗い機用の水栓でもおなじみです。

日立だけでなく、パナソニックなど他のメーカーの洗濯機でもこの水栓が推奨されています。

この水栓では、水栓の位置を12.5 cm上げることができます。

壁ピタ水栓 CB-L6

 

他に、カクダイ製の水栓もあり、こちらは15cm程度上げることができます。

カクダイ 洗濯機用水栓

 

長さが長い方がよいような気もしますが、数センチの違いならどちらを選んでもよいと思います。

なぜなら、どちらでも飛び出ている蛇口を壁に沿った水栓に変更でき、水栓を洗濯機にぶつかりにくくすることができるからです。

少しの高さの違いは、給水ホースを取り回せばなんとでもなります。

 

私は壁ピタ水栓の方を買いました。

なぜなら、水栓コックのところが壁ピタ水栓のほうがオシャレに見えるのと、食器洗い機で同じメーカーのを使っていて信頼感があるのと、メーカー推奨だったためです。

部品の確認

箱を開封したところです。

シールテープやねじも入っており、あとは工具だけ用意すれば作業することができます。

 

工具は、24mmまで開くモンキーレンチが二本いります。

トラスコ ワイドモンキーレンチ

水栓に傷がつくのが気にならなければウォーターポンププライヤーで代用しても構いません。

壁に固定する場合には、プラスドライバーがいります。

 

また、もともとの蛇口を取り外すのに次の取り外しレンチがあると、力がなくても蛇口を取り外しやすくなります。

カクダイ 水栓取外しレンチ 6040

傷がつくのが気にならなければ、ウォーターポンププライヤーでも代用できます。

ホーザン ウォーターポンププライヤー

取り付け方の説明書

説明書の写真です。クリックすると拡大します。

取り付け方法

元栓を閉じる

水道の元栓を閉めます。

二階建てアパートの二階に住んでいても、元栓は一階の外構にあることが多いです。

3階建て以上のマンションでは、玄関横や階段踊り場の扉の中などにあります。

 

アパート・マンションの方は、元栓付近に書かれた部屋番号を確認して、他人の部屋の元栓を止めないようにしましょう。

元栓が古い場合は、元栓を力任せにしっかり閉めても水がちょろちょろ漏れてくることがあります。

私が8件ほど住んだアパートのうちで、2件で元栓が閉まらないことがありました。

漏れるのが少しだけなら、水栓の交換は可能です。

新しい水栓の準備

新しい水栓の準備をしておきます。

本体のネジ部分にシールテープを2~3回巻きつけます。

すこしテンションをかけて巻くようにすると密着します。

 

巻き終わったところです。シールテープは引っ張ればちぎれます。

 

モンキーレンチを二本使用して、延長管と分岐コックを取り付けます。

間にフィルターパッキンを忘れずにはさみます。(はじめからはめ込まれていますが。)

パッキンのゴム部分で水漏れを防ぐことができるので、ここのネジ部にはシールテープを巻く必要はありません。

 

取り付け終わったところです。モンキーレンチとウォーターポンププライヤーを使いました。

古い蛇口を取る

水栓取外しレンチまたはウォーターポンププライヤーで蛇口ごと回して取ります。

外す前に蛇口を開けて、配管に残っている水を抜いておくとよいでしょう。

 

古い物件なので根元が固まっており、かなり力が要りました。

なお私の場合は元栓が完全に閉まらなかったので、壁にゴミ袋を貼って、壁沿いに流れた水がゴミ袋に入るようにしています。

新しい水栓を取り付ける

先程準備しておいた水栓の本体をモンキーレンチで取り付けます。

取り付け終わったところです。

延長管を取り付ける

延長管をモンキーレンチで取り付けます。

延長管と本体の間にはパッキンを忘れずに入れます。(はじめからはめ込まれていますが。)

なおパッキンを入れ忘れた場合には水が漏れてくるのでわかります。

ここのネジ部もパッキンがありますので、シールテープは要りません。

 

あとは、この延長管を固定するホルダーをつけて完成です。

 

私の場合は、賃貸で穴を開けることができませんので、ホルダーはつけずにこれで完成です。

元の蛇口は新しい水栓と同じくらいの重さですが、元の蛇口は水栓のねじ込みだけで重さを支えていました。

そのため新しい水栓もコックの開閉時に力をかけないようにすれば、ホルダーがなくても問題ないと思っています。

片付け

工具を片付けて、元栓を開けます。

元栓を開けたら、水漏れがないかよく確認します。

 

新しい洗濯機がある場合には、洗濯機に接続をして、コックを開にして水が流れることを確認しましょう。

なお、給水栓の接続をしていないと、コックを開にしても水が出ない仕組みになっています。

 

また数分後、一時間後などと、定期的に様子をみて水漏れがないことを確認しておきましょう。

まとめ

壁ピタ水栓の取り付け方を紹介しました。

水栓の位置が低くても、壁ピタ水栓で水栓の位置を壁に沿わせたり、上に移動したりすれば、大きめの洗濯乾燥機を置けることがあります。

簡単に作業できますので、ぜひやってみてくださいね。

 

13.5 cm伸ばせる壁ピタ水栓

壁ピタ水栓 CB-L6

 

15cm程度伸ばせるカクダイ製水栓

カクダイ 洗濯機用水栓

 

工具

トラスコ ワイドモンキーレンチ
カクダイ 水栓取外しレンチ 6040
ホーザン ウォーターポンププライヤー

 

以上、壁ピタ水栓の取り付け方。でした。