latexで、if文を使う方法を紹介します。
例えば、出版用と草稿用の原稿で、出力内容が異なる場合。条件分岐構文を使えば、変数を一つ切り替えることで、それらを簡単に切り替えることができます。
目次
宣言
\newifコマンドで、変数(boolean)を宣言します。この例では、”draft”とします。
\newif\ifdraft
定義
次に宣言をした変数に正か誤の値を入れます。
変数を有効にする場合
\drafttrue
無効にする場合
\draftfalse
条件分岐
次のように、\ifdraft – \else – \fi構文を使います。
\ifdraft
% 草稿用の場合の処理\else
% 草稿用以外の場合の処理\fi
一括してコメントアウトしたい場合
このif文は、広い範囲をコメントアウトするためにも使えます。
定義などはせず、コメントアウトしたいところを、
\iffalse と \fi
で囲みます。\if0 (ゼロ)と \fiでも可能です。
外部パッケージ
より使いやすいif文に特化した外部パッケージもあります。
- etoolbox: https://www.ctan.org/pkg/etoolbox
- expl3: https://www.ctan.org/pkg/expl3
- ifthen: https://www.ctan.org/pkg/ifthen
参考文献
http://tex.stackexchange.com/questions/5894/latex-conditional-expression
以上、すぐできる! latex で if 文による条件分岐を使う方法。でした。
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