バッファローのリンクステーション LS220D0602GとLS520D0602Gはどちらも人気のネットワークストレージですが、何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
目次
違い
LS220D0602GとLS520D0602Gは、どちらもリンクステーションの2ベイ6TBモデルです。
これらの主な違いはCPUです。
LS220D0602GはシングルコアCPUですが、LS520D0602GはデュアルコアCPUが搭載されています。
また入出力ポートとしてLS220D0602GはUSB2.0が搭載されていますが、LS520D0602GにはUSB3.0が搭載されています。
他にも利用できる機能にも違いがありますが、下で詳しく見ていきましょう。
LS220D0802GとLS520D0802Gの違い
2ベイのリンクステーション8TBモデルには、LS220D0802GとLS520D0802Gがありますが、これらの主な違いもCPUです。
LS220D0402GとLS520D0402Gの違い
LS220D0402GとLS520D0402Gは4TBモデルですが、これらの主な違いも同様にCPUです。
LS220D0202GとLS520D0202Gの違い
2TBモデルのLS220D0202GとLS520D0202Gの主な違いも、CPUです。
LS220DGシリーズはシングルCPU搭載モデルで、LS520DGシリーズはデュアルコアCPU搭載モデルです。
価格は、次のようにデュアルコアのLS520DGシリーズの方が5千円~1万円ほど高くなります。
参考価格 | LS220DGシリーズ | LS520DGシリーズ |
画像 |
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2 TB (1 TB x 2) |
¥20,427〜(2024/11/21 10:34) |
¥25,790〜(2024/11/21 10:34) |
4 TB (2 TB x 2) |
¥28,355〜(2024/11/21 10:34) |
¥32,000〜(2024/11/21 10:34) |
6 TB (3 TB x 2) |
¥33,868〜(2024/11/21 10:34) |
¥40,590〜(2024/11/21 10:34) |
8 TB (4 TB x 2) |
¥40,790〜(2024/11/21 10:34) |
¥47,800〜(2024/11/21 10:34) |
12 TB (6 TB x 2) |
¥67,582〜(2024/11/21 10:34) |
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違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
デュアルコアCPU
デュアルコアCPUが搭載されていると何が良いかというと、転送速度が早くなり、コピー時間が短縮されることです。
LS520DGシリーズでは、DLNA機能をオフにしてパソコンから1ギガビットイーサーネット経由でデータ転送をすると、最大100 MB/sの速度が出ます。
1ギガビットイーサーネットLANの最大転送速度は110 MB/s程度ですので、ほぼ限界値が出ることになります。
なお、DLNA機能をオンにすると大きく速度低下が起こるようで、よくある質問にも、転送速度を早くしたい場合にはオフにするように書かれています。
LS220DGシリーズの転送速度は公開されていませんが、過去モデルを参考にすると最大58 MB/s程度と推測されます。
どのくらいの転送速度が必要かは、使用するデータの種類や、使用するネットワーク環境に依存します。
1 GB以上のファイルサイズの大きい動画ファイルを読み書きする場合や、複数人が同時にNASを使用する場合には、転送速度が速いLS520DGシリーズの方が快適に使用できます。
一方で、1ファイルが数百kBから1MB程度の画像ファイルやテキストファイルを大量に扱うのが中心であれば、HDDの転送速度は58MB/sも出ませんので、LS220DGシリーズの転送速度でも十分でしょう。
ネットワーク環境については、IEEE 802.11a, b, g, nの無線LANを使用する場合は、IEEE 802.11nの理論転送速度でも300 Mbps ~ 37 MB/sしかありませんので、LS220DGシリーズの転送速度でも十分です。
1GbE以上の有線LANや、802.11ac、wifi6などの高速な無線LANで接続する場合は、ネットワークに58 MB/sよりも速い転送速度がありますので、LS520DGシリーズがおすすめです。
入出力ポート
LS220DGとLS520DGの入出力ポートは、有線LAN用のRJ-45とUSB Type-Aです。
有線LANのインターフェイスは、どちらも1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(AUTO-MDIX対応)ですが、USBのインターフェイスは、LS220DGはUSB2.0 で、LS520DGはUSB3.0です。
このUSBポートはパソコンとは接続できませんが、USBメモリや外付けHDDを接続して、NASとデータをやり取りすることができます。
USB2.0の理論転送速度は480Mbps ~ 60 MB/sで、USB3.0は5 Gbps ~ 625 MB/sですので、LS520DGのほうが高速にデータ転送できます。
USBはCPUに負荷がかかる転送方式ですので、インターフェイスがUSB3.0でも劇的に速くなることはないと推測されますが、少しでも速いほうがよい場合にはLS520DGがおすすめです。
利用できる機能
他にもLS220DGとLS520DGには、利用できる機能に違いがあります。
LS220DGにできて、LS520DGにできないことは次の通りです。
- ActiveDirectory連携機能
- プリントサーバー
- RAIDメンテナンス
- メール通知機能
LS520DGにできて、LS220DGにできないことは次の通りです。
- UPS連動設定
このようにできることにそれほど違いはありませんが、LS520DGは上位モデルなのに、LS220DGにできることの方が多いのは謎ですね。
USB接続のプリンタを使用していてNASに繋げたい場合はLS220DGがおすすめです。最近増えた無線LAN接続のプリンタの場合はどちらでも良いでしょう。
あとは、UPSを使用したい場合にはLS520DGが良いと思いますが、UPSを使用するようなミッションクリティカルな用途であればリンクステーションは使わないかもしれませんね。
参考までに、使用できる機能の一覧を示します。
シリーズ | LS220DGシリーズ | LS520DGシリーズ |
画像 | ||
他のNASへのバックアップ | 〇 | 〇 ファームウェア Ver4.30 より対応 |
ActiveDirectory連携機能 | 〇 | - |
ダイレクトコピー | 〇 | 〇 PTPを使用したダイレクトコピーは非対応(USBフラッシュ、USB-HDDを用いたダイレクトコピーは対応) |
プリントサーバー | 〇 | - |
USBデバイスサーバー | - | - |
UPS連動設定 | - | 〇 UPS連動機能を設定した他のNASとの連動は非対応(USBケーブルで直接接続したUPSとの連動は対応) |
Webサーバー/MySQLサーバー | - | - |
DLNAサーバー/iTunesサーバー | 〇 | 〇 |
DTCP-IPサーバー | 〇 | 〇 |
録画コンテンツストリーミング(ローカル) | 〇 | 〇 |
録画コンテンツストリーミング(宅外) | - | - |
録画コンテンツムーブイン(アップロード型)(ローカル) | 〇 | 〇 |
録画コンテンツムーブイン(ダウンロード型)(ローカル) | 〇 | 〇 |
録画コンテンツムーブアウト(ローカル) | 〇 | 〇 |
自動ダウンロードムーブ | 〇 | 〇 |
Squeezeboxサーバー | - | - |
Webアクセス | 〇 | 〇 |
BitTorrent | 〇 | 〇 |
Time Machine | 〇 | 〇 |
Flickr連携 | - | - |
Eye-Fi連携 | - | - |
Webアクセス連携 | - | - |
PC連動電源機能 | - | - |
オンラインアップデート | 〇 | 〇 |
RAID設定 | 〇 | 〇 |
RAIDメンテナンス | 〇 | - |
メール通知機能 | 〇 | - |
どちらがおすすめか
このように、LS520DGシリーズはデュアルコアCPUを搭載しており転送速度が最大100MB/sと速いという特徴があります。
またLS520DGシリーズは入出力インターフェイスにUSB3.0を搭載しており、USB3.0対応機器とのデータ転送も速いです。
そのため、動画ファイルなどの大サイズのデータを扱う予定で、58 MB/s ~ 500 Mbps程度以上の速いネットワーク環境でリンクステーションを使用する場合には、LS520DGシリーズの方がおすすめです。
一方で、LS220DGはシングルコアCPUで、USB2.0搭載ですが、プリンタサーバー機能を使えます。
テキストや画像などの小さいファイルのデータが中心であったり、IEEE802.11a, b, g, nなどの無線LAN環境で使う場合、あるいはUSB接続のプリンタを接続したい場合には、LS220DGがおすすめです。
価格は次のようになっています。
参考価格 | LS220DGシリーズ | LS520DGシリーズ |
画像 |
||
2 TB (1 TB x 2) |
¥20,427〜(2024/11/21 10:34) |
¥25,790〜(2024/11/21 10:34) |
4 TB (2 TB x 2) |
¥28,355〜(2024/11/21 10:34) |
¥32,000〜(2024/11/21 10:34) |
6 TB (3 TB x 2) |
¥33,868〜(2024/11/21 10:34) |
¥40,590〜(2024/11/21 10:34) |
8 TB (4 TB x 2) |
¥40,790〜(2024/11/21 10:34) |
¥47,800〜(2024/11/21 10:34) |
12 TB (6 TB x 2) |
¥67,582〜(2024/11/21 10:34) |
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まとめ
バッファローのリンクステーション2ベイモデル LS220D0602GとLS520D0602GをはじめとしたLS220DGシリーズとLS520DGシリーズの違いは、LS520DGはデュアルコアCPUを搭載しており転送速度が速いことです。またUSB3.0を搭載しており、UPS連動機能にも対応しています。LS220DGはシングルコアCPUで、USB2.0搭載ですが、プリンタサーバー機能を使えます。
およそ500 Mbps以上の速いネットワーク環境で使う場合にはデュアルコアCPUが活躍しますので、LS520DGシリーズがおすすめです。
以上、LS220D0602GとLS520D0602Gの違い!でした。