凡例の枠を消す・透明にする・スタイルを変更する方法 [matplotlib]

2025年3月3日

matplotlib でグラフを作成する際、凡例（legend）に枠がついていることがあります。この枠を取り除いたり、スタイルを変更したりする方法について解説します。

1. 凡例の枠を消す基本的な方法

Matplotlib では、legend() メソッドの frameon オプションを False に設定することで、凡例の枠を消すことができます。デフォルトでは frameon=True になっており、枠が表示される仕様になっています。

import matplotlib.pyplot as plt
import numpy as np

# データ作成
x = np.linspace(0, 10, 100)
y1 = np.sin(x)
y2 = np.cos(x)

# グラフ作成
plt.plot(x, y1, label='sin(x)')
plt.plot(x, y2, label='cos(x)')

# 凡例の枠を消す
plt.legend(frameon=False)

# グラフを表示
plt.show()

このコードを実行すると、凡例の枠が消えた状態で表示されます。

凡例の枠の細かい調整

枠を完全に消すのではなく、透明にする方法や、枠線のスタイルを変更する方法もあります。透明度の調整は、背景がグラフに影響を与えないようにしたい場合に便利です。また、枠線のスタイル変更は、デザインの統一感を出したいときに役立ちます。

枠の透明度を調整する

plt.legend(framealpha=0)

framealpha を 0 に設定すると、凡例の枠が透明になり、見えなくなります。

0.5では透過します。

plt.legend(framealpha=0.5)

枠線の色を変更する

plt.legend(edgecolor='red')

このコードでは、凡例の枠の色を赤 (red) に変更します。

枠線のスタイルを変更する

plt.legend(edgecolor='blue', fancybox=True, shadow=True)

このコードでは、枠の角を丸くする fancybox=True を適用し、枠の色を青 (blue) に変更します。

まとめ

matplotlib の凡例の枠を消す方法やには、以下のオプションがあります。

frameon=False : 完全に枠を消す。
framealpha=0 : 枠を透明にする。

スタイル変更には次のオプションも使用できます。

edgecolor='色名' : 枠線の色を変更する。
fancybox=True : 角を丸くする。