ロジクールのMXTB2d(MX ERGO S)とMXTB1d(MX ERGO)は、親指で操作するエルゴノミクス設計のワイヤレストラックボールです。どちらも傾斜角を0度/20度に切り替えられる金属プレートや、8ボタン+チルトホイール、Logi Options+によるボタン割り当てに対応します。長時間作業でも肩や腕が疲れにくい点は共通だと思います。
これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
7つの違い
MXTB2d(MX ERGO S)は、MXTB1d(MX ERGO)の後継にあたる静音化&接続方式刷新モデルです。MXTB1dがMXTB2dのいわゆる型落ち製品に相当します。
発売日は次の通りです。
- MXTB2d(MX ERGO S): 2024年9月24日
- MXTB1d(MX ERGO): 2023年3月30日
2つの機種は、次の点が異なります。
- クリック音: MXTB2dは静音スイッチ。MXTB1dは通常のクリック音。深夜や会議中の操作で周囲に配慮しやすい。
- 受信機の方式: MXTB2dはLogi Bolt付属。MXTB1dはUnifying付属。混雑環境やセキュリティ要件ではBoltが選びやすい。
- 充電端子: MXTB2dはUSB-C。MXTB1dはmicro-USB。ケーブル共有や将来性はUSB-Cが便利。
- ケーブル同梱: MXTB2dは充電ケーブル同梱なし。MXTB1dはmicro-USBケーブル同梱。開封直後の充電可否が変わる。
- 環境配慮素材: MXTB2dは再生プラスチックを採用。MXTB1dは再生率の明記なし。環境配慮を重視する選択で差が出る。
- 対応レシーバー互換: MXTB2dのBoltはUnifyingと互換なし。MXTB1dのUnifyingはBoltと互換なし。既存機との混在可否が異なる。
- 保証ラインアップ: 本比較の“d”型番はいずれも1年。店頭の“非d”(例: MXTB2)は2年保証モデルがある。購入経路で差が出る。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | MXTB2d(MX ERGO S) | MXTB1d(MX ERGO) |
---|---|---|
発売年月日 | 2024年9月24日 | 2023年3月30日 |
外観 | ![]() | ![]() |
クリック音 | 静音 | 通常 |
受信機の方式 | Logi Bolt(付属) | Unifying(付属) |
充電端子 | USB-C | micro-USB |
充電ケーブル同梱 | なし | あり(micro-USB) |
環境配慮素材 | 再生プラ採用 | 記載なし |
受信機互換 | Boltのみ(Unifying非対応) | Unifyingのみ(Bolt非対応) |
保証(本比較型番) | 1年 | 1年 |
参考価格 | ¥15,130〜(2025/08/29 22:26) | ¥16,500〜(2025/08/29 22:26) |
静音・USB-C・Bolt対応を重視する方はMXTB2dが選びやすいと思います。既存のUnifying機器を多数使っている方や、開封してすぐ充電したい方はMXTB1dも使いやすいはずです。
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
クリック音(静音化)
MXTB2dは静音スイッチを採用し、クリック音を大きく抑えています。一方、MXTB1dは一般的なクリック音です。静音モデルはスイッチ構造とダンピングで高周波の成分を減らし、体感音量を下げます。図書館のささやき声が約30dB程度といわれますが、静音クリックはこの帯域を狙って不快感を抑える設計だと考えられます。フィードバックはわずかに軽く感じることがありますが、操作精度に影響はほぼありません。
夜間の在宅作業やWeb会議中など、静かさを求める場面で便利です。クリック感の強さを好む方でも、慣れれば違和感は少ないでしょう。
- MXTB2dは静音。周囲に配慮しやすい。
- MXTB1dは通常クリック。感触はややしっかり。
受信機の方式(Logi Bolt vs Unifying)
MXTB2dはLogi Boltレシーバーを同梱します。Logi Boltは接続の安定性と暗号化を高めた規格で、最大6台まで同一レシーバーにペアリング可能です。企業や学校など2.4GHzが混み合う場所でも接続が安定しやすいとされています。MXTB1dはUnifyingで、こちらも最大6台まで接続できますが、Boltと相互互換はありません。
オフィスと自宅を行き来する方や、干渉が多い環境ではBolt対応のMXTB2dが管理しやすいでしょう。既存にUnifying機器が多い構成ではMXTB1dが使いやすいです。
- BoltでまとめるならMXTB2d。
- Unifying資産を活かすならMXTB1d。
充電端子(USB-C vs micro-USB)
MXTB2dはUSB-C充電、MXTB1dはmicro-USB充電です。USB-Cは最近のPCやスマホとケーブル共有しやすく、向きを気にせず挿し込めます。両機とも満充電で最長約120日使えるクラスで、短時間充電でも1日程度使える急速充電に対応します。
机上の配線をUSB-Cで統一したい方はMXTB2dが便利です。手元にmicro-USBケーブルが多い方はMXTB1dでも困る場面は少ないでしょう。
- MXTB2dはUSB-Cで扱いやすい。
- MXTB1dはmicro-USB。運用感は近い。
充電ケーブル同梱の有無
MXTB2dは充電ケーブルが同梱されません。MXTB1dはmicro-USBケーブルが同梱されます。USB-Cケーブルを持っていない場合は別途用意が必要です。ただし、最近はUSB-Cケーブルを既に持っている方も多いと思います。
開封してすぐ充電したい場合はMXTB1dの同梱が助かります。USB-Cケーブルが手元にあればMXTB2dでも差は気にしなくてよいでしょう。
- MXTB2dはケーブル別売。
- MXTB1dはケーブル付属。
環境配慮素材(再生プラ)
MXTB2dは再生プラスチックを採用しています。ロジクールは近年、多くのMXシリーズでPCR(再生プラ)比率を公開しており、製品の環境負荷低減を進めています。MXTB1dは発売が古く、再生率の公式明記が見当たらないモデルが多いです。再生材の採用は外観や強度へ配慮しつつも、機能面では一般的に差が出にくい設計になっています。
環境配慮を重視する方にはMXTB2dが選びやすいと言えそうです。実用面ではどちらでも使い勝手は同じです。
- MXTB2dは再生プラ採用。
- MXTB1dは再生率の記載なし。
互換性と資産活用
MXTB2d付属のBoltはUnifying機器と混在できません。逆にMXTB1d付属のUnifyingはBolt機器と混在できません。既存のキーボード・マウス群をどちらの規格に揃えるかで選ぶと管理が楽になります。
PC数が多い環境で受信機を使い回したい場合も、規格統一で入れ替えが簡単になります。
- Boltで統一するならMXTB2d。
- Unifying継続ならMXTB1d。
保証ラインアップ(“d”型番は1年)
本記事の“d”型番(MXTB2d/MXTB1d)はいずれも1年保証です。一方、店頭流通の“非d”型番(例: MXTB2)は2年保証モデルがあります。購入経路で保証期間が変わる点は、長期利用を考える際の比較材料になります。
長く使いたい場合は店頭の“非d”型番も選択肢に入れて検討するとよいでしょう。
- “d”は1年。
- “非d”は2年の型番がある。
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 静音クリックの有無
- 受信機の方式(Bolt/Unifying)
- 充電端子(USB-C/micro-USB)
- 充電ケーブル同梱の有無
- 環境配慮素材の記載
- 規格互換性(混在不可)
- 保証ラインアップ
静かな環境で使う、USB-Cで統一したい、今後Bolt規格で周辺機器を揃える予定ならMXTB2dがおすすめです。既存のUnifying機器を多数使っていて、開封直後から付属ケーブルで充電したい場合はMXTB1dが選びやすいと思います。どちらも人間工学的な形状や20度傾斜プレート、8ボタン+チルトホイール、Options+の柔軟なカスタマイズに対応しており、表計算や写真編集、長時間のブラウジングなど幅広い作業に向いています。
MX ERGO S
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MX ERGO
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | MXTB2d(MX ERGO S) | MXTB1d(MX ERGO) |
---|---|---|
発売年月日 | 2024年9月24日 | 2023年3月30日 |
外観 | ![]() | ![]() |
型番 | MXTB2d | MXTB1d |
カラー | グラファイト | グラファイト |
接続方式 | Bluetooth / Logi Bolt | Bluetooth / Unifying |
付属レシーバー | Logi Bolt(USB-A) | Unifying(USB-A) |
Easy-Switch | 2台切替 | 2台切替 |
Flow | 対応 | 対応 |
センサー解像度 | 512–2048dpi(初期380dpi) | 512–2048dpi(初期380dpi) |
ホイール | プレシジョンスクロール+チルト | プレシジョンスクロール+チルト |
ボタン数 | 8(うち6カスタマイズ) | 8(うち6カスタマイズ) |
傾斜プレート | 0°/ 20° 切替 | 0°/ 20° 切替 |
クリック音 | 静音 | 通常 |
充電方式 | 充電式 | 充電式 |
充電端子 | USB-C | micro-USB |
連続使用目安 | 最長約120日 | 最長約120日 |
同梱ケーブル | なし | micro-USBケーブル付属 |
サイズ | 約133 × 100 × 51 mm | 約132.5 × 99.8 × 51.4 mm |
重量 | 約259 g(プレート含む) | 約259 g(プレート含む) |
対応OS例 | Win / macOS / iPadOS / ChromeOS(+一部Android) | Win / macOS / iPadOS / ChromeOS |
環境配慮素材 | 再生プラ採用 | 記載なし |
保証(本比較型番) | 1年 | 1年 |
参考価格 | ¥15,130〜(2025/08/29 22:26) | ¥16,500〜(2025/08/29 22:26) |
まとめ
ロジクールのMXTB2dとMXTB1dは、どちらも手首や肩への負担を減らすことを追求した親指トラックボールです。8ボタンのカスタマイズ性やチルトホイール、20度傾斜プレートなど使い勝手の良さは共通しています。
判断の軸は受信機の規格と充電端子、静音の要不要です。Bolt統一・USB-C・静音重視ならMXTB2d、既存Unifying活用・付属ケーブル重視ならMXTB1dとするとよいでしょう。
別売品
Logi Bolt USBレシーバー(LBUSB1):Bolt対応機器を追加接続する際に使用。
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Unifying USBレシーバー(RC24-UFPC2):Unifying対応機器を追加接続する際に使用。
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参考文献
- ロジテック(Logitech)MX ERGO S 公式ページ(仕様・特長)
https://www.logitech.com/en-us/products/mice/mx-ergo-s.html - ロジテック(Logitech)MX ERGO 公式ページ(仕様・特長)
https://www.logitech.com/en-us/products/mice/mx-ergo-wireless-trackball-mouse.910-005177.html
MX ERGO S
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MX ERGO
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