パナソニックのスモーク&ロースターけむらん亭NF-RT1100とNF-RT1000はよく似ていますが、何が異なるのでしょうか。違いは3つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、NF-RT1100の使用感や、実際に焼いたものを写真で紹介しています。
目次
3つの違い
NF-RT1100は、NF-RT1000の後継機種です。NF-RT1100は2022年発売で、NF-RT1000は2015年発売です。
新機種のNF-RT1100は、旧機種のNF-RT1000と比べて、次の点が異なります。
- くんせいの強さを、強・弱の二通りから選択可能になった。
- 手動調理時に設定できる温度が、6温度から4温度に少なくなった。(温度範囲は220℃〜280℃のままだが、250℃と270℃が設定できなくなった。)
- 本体色がブラウンからブラックに変わった。
このように新機種では、くんせいの強弱が設定できるようになった代わりに、手動調理時の温度ステップが粗くなっています。
けむらん亭ユーザーとしては、手動調理時の温度は、新機種の20℃ステップでも十分だと思います。くんせいの強さを調整できる新機種のほうが、調理できる食材の幅が広がるためおすすめです。
けむらん亭は、魚や肉が、炭火焼きの呑み屋さんで出てくる料理のように外はパリッとなかはふんわり焼けますので、おすすめです。
違いを表で比較すると、次のようになります。
型番 | 新機種 NF-RT1100 |
旧機種 NF-RT1000 |
---|---|---|
発売年 | 2022 | 2015 |
外観 |
||
くんせいの強さ調整 | 強・弱 | −(強のみ) |
手動調理での設定可能温度 | 4通り 220・240・260・280℃ |
6通り 220・240・250・260・270・280℃ |
本体色 | ブラック | ブラウン |
型番 | NF-RT1100 | NF-RT1000 |
参考価格 | ¥36,950〜(2024/12/02 13:56) |
− |
違いについて、詳しく見てみましょう。
くんせいの強さ調整
旧機種ではくんせいの強さを選ぶことはできませんが、新機種では、くんせいの強・弱を選べるようになりました。
けむらん亭のくんせいは、高温で10~20分の短時間で食材を燻す「熱燻」と呼ばれるタイプの燻製です。かつお節のように低温で何日もかけて水分を抜いていくくんせいとは異なります。
そのため、旧機種でカマンベールなどの溶けやすい種類のチーズをくんせいをすると、熱で端が溶けてしまうという問題がありました。そのため、新機種では弱めのくんせいができるようになりました。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
弱めのくんせいがおすすめされているメニューには次のようなものがあります。
- プロセスチーズ(ほんのり)、カマンベールチーズ
- ささみ、鶏むね肉、鶏もも肉
- 塩鮭の切り身、ホタテ、たらこ
- かまぼこ、ささかまぼこ、ちくわ
- かぼちゃ、プチトマト、枝豆
- 干しいちじく、レーズン、ミックスナッツ
- 塩、粒こしょう、みそ、ごま
強めのくんせいがおすすめされているメニューには次のものがあります。
- プロセスチーズ(しっかり)
- 手羽先、ベーコン、ソーセージ
- 干物、ししゃも
- うずら卵
- たくあん
どちらかというと、弱めがおすすめのメニューが多いです。
生肉や野菜系については、弱めで長時間火を通したほうが、中まで火が通るので安心という意味もあるのかと思います。
といっても、私はしっかりくんせいしたい方なので、強めでくんせいすることのほうが多いです。
プロセスチーズを強めでくんせいすると次のようになります。
旧機種でも強めにくんせいされるというだけで、こだわらなければそれで別に困ることはないのではないかと思います。キャンプなどで、火を使ってくんせいするときには細かく火力を調整できませんが、それでも美味しいくんせいができますよね。
なお、新機種では、塩・粒こしょう・みそ・ごまなどの調味料も、アルミカップに入れてくんせいができますよ〜と紹介されるようになりました。旧機種でも、強めのくんせいにはなりますが、調味料をくんせいすることができます。
型番 | 新機種 NF-RT1100 |
旧機種 NF-RT1000 |
---|---|---|
くんせいの強さ調整 | 強・弱 | −(強のみ) |
手動調理で設定可能な温度
けむらん亭では、自動調理・くんせい・手動調理の3通りの調理方法があります。
魚と鶏肉と芋は自動調理に対応していますが、それ以外の食材を焼くときに手動調理を使いますので、結構よく使います。
豚肉・エリンギ・ピザ・田楽・おにぎり・グラタンなどを焼くことができます。
どちらの機種も設定可能な温度範囲は、220℃から280℃です。普通のオーブンレンジの温度範囲と比べると高温側によっていて、180℃くらいを使用するお菓子などを焼くのには向いていません。野菜や肉を炭火焼き風に焼くのに向いています。
設定可能な温度は、旧機種では、220・240・250・260・270・280℃の6通りで、新機種では250℃と270℃がなくなり、20℃刻みの4通りになりました。
新機種では、250℃と270℃のランプを、弱め・強めというランプに置き換えたため、設定できる温度が少なくなりました。
次の画像は新機種の操作パネルです。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
弱め・強めというランプが、温度のランプと同じ行に配置されているのがわかります。
でも実用上は、20℃刻みでも全く問題ありません。ハイパワーでこんがり焼きたい肉・ピザ・グラタンなどは 280℃を指定して、芋やエリンギ・りんごなどの火の通りにくいものは220・240℃の低温を指定するだけですので、250℃と270℃は使いません。
型番 | 新機種 NF-RT1100 |
旧機種 NF-RT1000 |
---|---|---|
手動調理での設定可能温度 | 4通り 220・240・260・280℃ |
6通り 220・240・250・260・270・280℃ |
本体色
本体色は、新機種はブラック色で、旧機種はブラウン色です。
次は、新機種NF-RT1100の画像です。
スタートボタン・くんせいボタンもブラックです。
次の画像は、旧機種NF-RT1000です。
スタートボタンはオレンジ、くんせいボタンはシルバーです。
2021~22年のパナソニック家電はシンプル・フラット・ユニセックスなデザインを採用していますが、けむらん亭も新機種のほうが主張のない落ち着いた色になっています。
このあたりはどちらでもよいと思います。
型番 | 新機種 NF-RT1100 |
旧機種 NF-RT1000 |
---|---|---|
本体色 | ブラック | ブラウン |
どちらがおすすめか
このように、NF-RT1100とNF-RT1000の違いは、後継機種のNF-RT1100ではくんせいの強弱が選べるようになった代わりに、手動調理で250℃・270℃を選べなくなったということです。
実際に使っていると、これらはそれほど大きな違いではなく、どちらかといえばくんせいの強・弱が選べる新機種のほうがよいかな、というくらいです。基本性能に違いはなく、旧機種を使っている方が、わざわざ買い換えるほどではありません。
けむらん亭は、調理中の煙の臭いが本当に少ないですし、お店の料理のように外はパリッと中はふんわり焼けますので、ぜひ試してみてくださいね。
まとめると、次のようになります。
- くんせいの強さを、強・弱の二通りから選択可能になった。
- 手動調理時に設定できる温度が、6温度から4温度に少なくなった。(温度範囲は220℃〜280℃のままだが、250℃と270℃が設定できなくなった。)
- 本体色がブラウンからブラックに変わった。
こんな方にはNF-RT1100がおすすめ
次のような方には、新機種のNF-RT1100がおすすめです。
- くんせいの出来を細かく調整したい。特に、生肉・かまぼこ・野菜などで、くんせいの香りをほんのり、やわらかく付けたい。
- 手動調理の温度は20℃刻みで十分で、細かく温度設定できなくてよい。
- 黒色のフラットなデザインのほうが好み。
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こんな方にはNF-RT1000がおすすめ
次のような方には、旧機種のNF-RT1000がおすすめです。
- くんせいの香りが好きなので、くんせいは強だけで十分。
- 手動調理では、250℃・270℃も細かく設定して仕上がりにこだわりたい。
- ブラウン色のほうが好み。
- パナソニック(Panasonic)
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価格と機能を表で比較
NF-RT1100とNF-RT1000価格と機能を表で比較すると次のようになります。
型番 | 新機種 NF-RT1100 |
旧機種 NF-RT1000 |
---|---|---|
発売年 | 2022 | 2015 |
外観 |
||
くんせいの強さ調整 | 強・弱 | − |
手動焼き設定可能温度 | 4通り 220・240・260・280℃ |
6通り 220・240・250・260・270・280℃ |
定格消費電力 | 1300 W | |
焼き方式 | 両面焼き | |
タイマー | 1~30分(1分刻み) | |
大きさ | 外寸: 幅45.0×奥行35.5×高さ18.5 cm 庫内: 幅32.8×奥行22.3×高さ5.2 cm |
|
質量 | 本体 5.7 kg | |
型番 | NF-RT1100 | NF-RT1000 |
参考価格 | ¥36,950〜(2024/12/02 13:56) |
− |
まとめ
パナソニックのスモーク&ロースターけむらん亭NF-RT1100とNF-RT1000の違いは、後継機種のNF-RT1100ではくんせいの強弱が選べるようになった代わりに、手動調理で250℃・270℃を選べなくなったということです。
以上、けむらん亭NF-RT1100とNF-RT1000の3つの違い。でした。
次の記事では、NF-RT1100の使用感や、実際に焼いたものを写真で紹介しています。
参考
NF-RT1100
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