SwitchBotのK11+とK10+は、レーザーで間取りを把握するLDS SLAMナビゲーションや自動ゴミ収集ステーションを共通して備えています。どちらの機種も水拭きユニットを組み合わせて床を吸引と水拭きの両方できれいにします。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
8つの違い
K11+は、K10+の後継機種です。K10+は、K11+のいわゆる型落ち機種に相当します。
発売年月は次の通りです。
- K11+: 2025年7月
- K10+: 2023年7月
違いを一言で書くと、K11+は吸引力とスマートホーム連携が強化され、ステーションが小型軽量になっています。
2つの機種は、具体的には次の点が異なります。
- 吸引力: K11+ 6000 Pa。K10+ 2500 Pa。
- スマートホーム連携: Matterをブリッジなしで使用。Hub経由で使用。
- 集じんステーションサイズ: 240 × 180 × 250 mm。261 × 210 × 323 mm。
- 集じん時定格電力: 650 W。950 W。
- マップ保存数: 5。10。
- カラーバリエーション: ホワイト・ブラック。ホワイト。
- ブラシ設計: 絡まり防止サイドブラシとゴム製メインブラシ。標準ブラシ。
- ステーション重量: 約 2.8 kg。約 3.6 kg。
K11+は高い吸引力や直接Matterに接続する利便性を求める人におすすめです。K10+は購入費を抑えながら基本機能を享受したい人に適した選択肢となるでしょう。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | K11+ | K10+ |
---|---|---|
発売年月 | 2025年7月 | 2023年7月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() |
最大吸引力 | ◎6000 Pa | 2500 Pa |
Matter連携 | ◎ブリッジなし | Hub経由 |
ステーションサイズ | ◎240 × 180 × 250 mm | 261 × 210 × 323 mm |
集じん時定格電力 | ◎650 W | 950 W |
マップ保存数 | 5 | ◎10 |
カラーバリエーション | ◎ホワイト・ブラック | ホワイト |
ステーション重量 | ◎約 2.8 kg | 約 3.6 kg |
ブラシ設計 | ◎絡まり防止+ゴムメイン | 標準ブラシ |
参考価格 | ホワイト: ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) ブラック: ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
吸引力
K11+は吸引力が6000 Paです。K10+は吸引力が2500 Paです。
K11+はモーターが高出力であり、じゅうたんの奥に入り込んだ砂やペットの抜け毛を効率良く取り除きます。数値の6000 Paは一般的なハンディ掃除機に匹敵する吸引力で、床面に密着しながら吸い込みます。一方、K10+の2500 Paはフローリングの食べこぼしやほこりを吸うには十分ですが、厚手のラグでは取り残しが生じやすい場合があります。
吸引力が大きいK11+はペットの毛が多い家庭や厚手のじゅうたんを敷いているリビングに向きます。
項目 | K11+ | K10+ |
---|---|---|
吸引力 | 6000 Pa | 2500 Pa |
参考価格 | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) |
Matter連携
K11+はMatter対応のスマートホームアプリにブリッジなしで直接登録できます。K10+はMatterに対応したHub 2やHub Miniを経由してサブデバイスとして登録します。
K11+をiPhoneのホームアプリへ追加すると、ユーザーは清掃の開始と停止を音声操作やオートメーションで実行できます。ルーターが通信する範囲なら指示が届くため、外出先からもコントロールが簡単です。K10+はHubを通して登録するため、Hubが故障した場合に連携が停止する可能性があります。
Hubを用意せずApple HomeやGoogle Homeへ直接つなぎたい場合はK11+が便利です。
項目 | K11+ | K10+ |
---|---|---|
Matter連携 | ブリッジなし | Hub経由 |
参考価格 | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) |
集じんステーションサイズ
K11+のステーションは240 × 180 × 250 mmです。K10+のステーションは261 × 210 × 323 mmです。
K11+のステーションはA4用紙よりわずかに大きい面積で設置できます。キッチンカウンター下や家具の脇に置きやすく、掃除経路の邪魔になりにくい設計です。K10+のステーションは高さが323 mmあるため、棚板の下へ収めるときは寸法を確認する必要があります。
ステーションを省スペースで置きたいケースではK11+が適切です。
項目 | K11+ | K10+ |
---|---|---|
ステーションサイズ | 240 × 180 × 250 mm | 261 × 210 × 323 mm |
参考価格 | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) |
集じん時定格電力
K11+のステーションは集じん時に650 Wを消費します。K10+のステーションは同条件で950 Wを消費します。
集じんは約10 秒で完了しますが、650 Wは電気ポット以下の消費電力です。950 Wは瞬間的には電子レンジに近い出力となるため、同時に他の大電力家電を使う場合はブレーカー容量の確認が必要になることがあります。
電力使用量をできるだけ抑えたい場合はK11+が向いています。
項目 | K11+ | K10+ |
---|---|---|
集じん時定格電力 | 650 W | 950 W |
参考価格 | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) |
マップ保存数
K11+は最大5枚の間取りを保存します。K10+は最大10枚を保存します。
間取りを複数の階層で管理する場合、10枚保存できるK10+は広い住宅や賃貸併用住宅で有利です。一方、マップの枚数が5枚で足りる多くの世帯ではK11+の性能上の制限にはなりません。
複数の住居や階層で掃除する場合はK10+が選択肢となります。
項目 | K11+ | K10+ |
---|---|---|
マップ保存数 | 5 | 10 |
参考価格 | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) |
カラーバリエーション
K11+はホワイトとブラックの2色です。K10+はホワイトのみです。
ブラックは家具や家電を黒系でそろえているリビングへ合わせやすく、ホワイトは明るいフローリングとも調和します。1色のみのK10+でも清潔感のある外観を演出できます。
インテリアに合わせて色を選びたい場合はK11+が便利です。
項目 | K11+ | K10+ |
---|---|---|
カラー | ホワイト・ブラック | ホワイト |
参考価格 | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) |
ブラシ設計
K11+は絡まりを抑えるサイドブラシとゴム製メインブラシを採用します。K10+は標準的なブラシを備えます。
ゴム製メインブラシは長い髪の巻き付きが少なく、メンテナンスの頻度を低減します。サイドブラシは平面が大きく、壁際に沿った掃除で効率を高めます。K10+のブラシは一般的な素材を用い、コストを抑えながら標準的な清掃性能を実現します。
ペットの抜け毛でブラシの手入れが大変な家庭ではK11+が助けになります。
項目 | K11+ | K10+ |
---|---|---|
ブラシ設計 | 絡まり防止+ゴムメイン | 標準ブラシ |
参考価格 | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) |
ステーション重量
K11+のステーション重量は約 2.8 kgです。K10+のステーション重量は約 3.6 kgです。
K11+は1 kg近く軽く、模様替えや掃除機本体の移動で持ち上げる場面で取り扱いやすい重さです。K10+は重量があるため安定感がありますが、高い棚へ乗せ替える場合は持ち上げる力を意識する必要があります。
ステーションを掃除のたびに動かす可能性がある場合はK11+が扱いやすいでしょう。
項目 | K11+ | K10+ |
---|---|---|
ステーション重量 | 約 2.8 kg | 約 3.6 kg |
参考価格 | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) |
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 吸引力
- Matter連携
- ステーションサイズと重量
- 集じん時の消費電力
- マップ保存数
- カラーバリエーション
- ブラシ設計
K11+は吸引力が大きく、ブリッジなしでスマートホームへ直接つなぎたい人におすすめです。床材が厚い部屋やペットの毛が落ちやすいリビングでも強力に吸い込み、掃除の頻度を減らせます。
K10+は購入費を抑えつつ、間取りを多く保存したい人やHub 2をすでに設置している人におすすめです。マップを10枚保存できるため、複数フロアで組み合わせて使うときに便利でしょう。
どちらの製品も自動ゴミ収集ステーションと水拭き機能を備えており、毎日の掃除の手間を大きく減らします。
SwitchBot ロボット掃除機 K11+
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | K11+ | K10+ |
---|---|---|
発売年月 | 2025年7月 | 2023年7月 |
外観 | ![]() ![]() | ![]() |
最大吸引力 | ◎6000 Pa | 2500 Pa |
Matter連携 | ◎ブリッジなし | Hub経由 |
本体サイズ | 248 × 248 × 92 mm | 248 × 248 × 92 mm |
本体重量 | 2.3 kg | 2.3 kg |
バッテリー容量 | 3200 mAh | 3200 mAh |
ステーションサイズ | ◎240 × 180 × 250 mm | 261 × 210 × 323 mm |
ステーション重量 | ◎2.8 kg | 3.6 kg |
集じん時定格電力 | ◎650 W | 950 W |
マップ保存数 | 5 | ◎10 |
カラーバリエーション | ◎ホワイト・ブラック | ホワイト |
ブラシ設計 | ◎絡まり防止+ゴムメイン | 標準ブラシ |
参考価格 | ホワイト: ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) ブラック: ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) | ¥59,800〜(2025/09/18 22:51) |
共通の機能
K11+とK10+には、共通の機能が搭載されています。これらの機能について簡単にみてみましょう。
LDS SLAMナビゲーション
本体はLDSレーザーを使い、部屋の障害物や壁を毎秒複数回スキャンします。アルゴリズムは取得した位置情報を処理して地図を作成し、効率良い経路を決定します。その結果、掃除時間が短縮され、同じ場所を何度も走行しにくくなります。
水拭きユニット
付属の水拭きタンクとモップを取り付けると、吸引と同時に水拭きが可能です。タンクは約150 mLで、フローリングの皮脂汚れやこぼれた飲料の跡を拭き取ります。使い捨てモップにより、使用後は取り外して捨てるだけで衛生的です。
自動ゴミ収集ステーション
本体が充電ドックへ戻るたびに、内部の紙パックへゴミを吸い上げます。1.5 Lクラスの紙パックはおよそ60日分のゴミを収納でき、ユーザーがダストボックスをこまめに掃除する手間を減らします。
別売品
別売品として次のような消耗品・交換部品があります。
品名 | 外観 | 説明 | 参考価格 |
---|---|---|---|
K11+ 交換用紙パック(4枚) | ![]() | 自動ゴミ収集ステーション用の抗菌紙パックです。4 L 対応で長期間の集じんに使います。 | ¥2,480〜(2025/09/18 22:51) |
K11+ 交換用サイドブラシ(4個) | ![]() | 絡まりを抑える設計のサイドブラシです。床のすき間のほこりをかき出します。 | ¥980〜(2025/09/18 22:51) |
K11+/K10+ Pro ほか 交換用フィルター(4個) | ![]() | 微細なちりを捕集する交換用フィルターです。K11+・K10+ Pro などに対応します。 | ¥980〜(2025/09/18 22:51) |
K10+ 交換用紙パック(4枚) | ![]() | 自動ゴミ収集ステーション用の紙パックです。K10+ と S1 Plus(W)に対応します。 | − |
K10+ 交換用フィルター(4個) | ![]() | ダストボックス用の交換フィルターです。定期交換で吸引時の捕集性能を保ちます。 | ¥891〜(2025/09/18 22:51) |
K10+ 交換用サイドブラシ(4個) | ![]() | 床面の端や角のほこりを集めるサイドブラシです。消耗に合わせて交換します。 | ¥980〜(2025/09/18 22:51) |
K10+ 交換用メインブラシ(1個) | ![]() | 床のごみをかき込み吸引口へ送るメインブラシです。摩耗や変形時に交換します。 | ¥1,180〜(2025/09/18 22:51) |
まとめ
SwitchBotのK11+とK10+は、共通してレーザーナビゲーションと自動ゴミ収集ステーションを備え、床を吸引と水拭きで清掃します。どちらもアプリで掃除エリアやスケジュールを細かく設定できます。
吸引力、ステーションの大きさ、Matter連携の方式などを比較し、自宅の床材やスマートホーム環境に合わせて選ぶと良いでしょう。
参考文献
SwitchBot ロボット掃除機 K11+
- スイッチボット(SwitchBot)
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