TP-LinkのTapo C211とC210は、どちらも屋内向けのパン・チルト対応ネットワークカメラです。2K(300万画素)で撮れ、動体検知や人物検知、双方向通話、microSDカード(最大512GB)保存に対応します。アプリ操作も共通で、天井・卓上どちらにも設置できます。
これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
4つの違い
Tapo C211は、Tapo C210の後継機種です。C210がC211のいわゆる型落ち機種に当たります。
発売年月日は次の通りです。
- Tapo C211:2024年4月1日
- Tapo C210:2021年12月16日
2つの機種は、次の点が異なります。
- 本体カラー:C211は黒。C210は白。室内で目立たせたくないならC211が使いやすいでしょう。
- ナイトビジョン(到達距離):C211は10 m。C210は12 m。暗所を少し広く見たいならC210がよいです。
- 重量:C211は182 g。C210は190 g。天井設置などで重量を少しでも抑えたい方はC211が良いでしょう。
- 視野角(対角):C211は98°。C210は97°。差はごく小さく、体感はほぼ同じです。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | Tapo C211 | Tapo C210 |
---|---|---|
発売年月日 | 2024年4月1日 | 2021年12月16日 |
外観 | ![]() | ![]() |
本体カラー | 黒 | 白 |
ナイトビジョン(到達距離) | 10 m | 12 m |
重量 | 182 g | 190 g |
視野角(対角) | 98° | 97° |
参考価格 | ブラック: ¥3,509〜(2025/08/30 10:18) | ホワイト: ¥3,300〜(2025/09/03 03:17) |
部屋になじむ黒を選ぶならC211。暗所で少し遠くまで映したいならC210。軽さを優先するならC211。価格は時期で変わるため、その時点で安い方を選ぶのが良いでしょう。
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
本体カラー(黒 vs 白)
C211は黒、C210は白です。色以外の外装デザインはほぼ同じです。
黒は背景に溶け込みやすく、夜間に目立ちにくいという声もあります。一方で白は明るい室内に合わせやすく、汚れに気づきやすいという見方もあります。見守り用途では、目立たないことが行動に影響しないという考え方もあるため、設置場所の色合いで選ぶのが自然です。赤外線LEDの配置やレンズ位置は同様で、画質や操作性は色によって変わりません。
落ち着いたインテリアで機器を目立たせたくない方はC211。家電を白でそろえている方や清潔感を重視する方はC210がおすすめです。
- C211は黒、C210は白。外観になじませたい色で選ぶ。
- 画質や操作は色では変わらない。
ナイトビジョン(到達距離)
C211は到達距離が10 m、C210は12 mです。両機とも850 nmの赤外線LEDを用いた暗視で、完全暗所でもモノクロ表示で撮影できます。到達距離の差は2 mで、室内用途では体感差が小さい場面もあると考えられます。被写体が遠くなるほどノイズが増えやすく、輪郭が甘くなるのは共通です。暗所での識別性は被写体のサイズや設置高さにも左右されます。
長い廊下や広めのリビングで奥まで映したい方はC210が少しよい。寝室や子ども部屋など10 m以内で完結する配置ならC211でも十分です。
- 暗視到達距離はC210が12 mでやや長い。
- 室内では差が小さく、設置場所次第でどちらでも実用的。
重量
C211は182 g、C210は190 gです。8 gの差はごくわずかですが、天井取り付け時の負荷や、細い棚上の安定性では軽い方がわずかによいといえます。外形寸法は同じ(約85.4 × 86.8 × 117.7 mm)で、同梱の土台・ネジも共通です。電源アダプターやケーブル長も同等なので、設置自由度は変わりません。
軽さを少しでも優先したい方や、天井ボードに負担をかけたくない方はC211。据え置き中心なら差は気にしなくてもよいでしょう。
- 本体はC211が182 gで少し軽い。
- 据え置きなら体感差はほぼない。
視野角(対角)
C211は対角98°、C210は対角97°です。水平方向83°・垂直45°は共通で、実際の見え方も近い印象になります。視野角はレンズとセンサーの組み合わせで決まり、1°の差は画面の端の写り込みがわずかに増える程度です。撮影範囲を広げたい場合は、パン・チルトの首振り機能(水平360°・垂直114°)で補うのが基本です。
1台で定点監視をするなら差は気にしなくて大丈夫です。広い部屋はプリセット位置を活用してなめらかに首振りする使用方法がよいでしょう。
- 視野角はC211が98°でわずかに広いが、体感差は小さい。
- 広い範囲はパン・チルトでカバーする考え方がよい。
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 色(C211は黒、C210は白)
- 暗視到達距離(C210がやや長い)
- 重量(C211が少し軽い)
- 視野角(C211がわずかに広い)
まず、リビングや寝室になじむ色を重視するならC211。黒で反射が目立ちにくく、夜の見守りでも存在感が控えめです。
暗所の奥まで映したいならC210。12 mの暗視で、廊下の先や広めのワンルームを少し広くカバーできます。
天井取り付けや細い棚に置くなど、重さを気にするならC211。軽さで設置の微調整がしやすいです。
どちらも2K記録、人物・動体・赤ちゃんの泣き声検知、microSD最大512GB、RTSP/ONVIF対応(サポートは対象外)といった機能・性能は同じです。
Tapo C211

- TP-Link
Tapo C210
- Tapo(タポ)
- 価格¥3,300(2025/09/03 03:17時点)
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | Tapo C211 | Tapo C210 |
---|---|---|
発売年月日 | 2024年4月1日 | 2021年12月16日 |
外観 | ![]() | ![]() |
本体カラー | 黒 | 白 |
センサー | 1/2.8型 プログレッシブCMOS | 1/2.9〜1/2.8型相当 プログレッシブCMOS |
レンズ | f=4 mm、F2.0 | f=4 mm、F2.0 |
視野角(対角/水平/垂直) | 98° / 83° / 45° | 97° / 83° / 45° |
パン/チルト範囲 | 水平360° / 垂直114° | 水平360° / 垂直114° |
最大解像度 | 2K 3MP(2304×1296) | 2K 3MP(2304×1296) |
フレームレート | 15 fps | 15 fps |
ナイトビジョン | 850 nm IR、最長10 m | 850 nm IR、最長12 m |
画像補正 | 3D DNR、WDR | 3D DNR、WDR |
音声 | マイク・スピーカー内蔵、双方向通話 | マイク・スピーカー内蔵、双方向通話 |
サイレン | 88 dB(10 cm) | 88 dB(10 cm) |
ストレージ | microSD(最大512 GB)、Tapo Care | microSD(最大512 GB)、Tapo Care |
ネットワーク | 2.4 GHz(IEEE 802.11b/g/n) | 2.4 GHz(IEEE 802.11b/g/n) |
対応プロトコル | RTSP、ONVIF | RTSP、ONVIF |
暗号化 | 128-bit AES(SSL/TLS) | 128-bit AES(SSL/TLS) |
外形寸法 | 約85.4 × 86.8 × 117.7 mm | 約85.4 × 86.8 × 117.7 mm |
重量 | 182 g | 190 g |
設置方法 | 卓上/天井取り付け | 卓上/天井取り付け |
保証 | 3 年 | 3 年 |
参考価格 | ブラック: ¥3,509〜(2025/08/30 10:18) | ホワイト: ¥3,300〜(2025/09/03 03:17) |
まとめ
TP-LinkのTapo C211とC210は、2K画質・パン/チルト・動体/人物/泣き声検知・双方向通話・microSD保存など、室内見守りに必要な機能をしっかり備えています。アプリ操作や設置方法も同じで、使い始めやすいモデルです。
判断基準としては、色で選ぶならC211(黒)、暗視距離で選ぶならC210(12 m)。重量はC211が少し軽いですが、据え置き中心なら差はほぼ感じないでしょう。価格はタイミングで変動するため、その時点の最安を確認して選ぶと良いでしょう。
参考文献
Tapo C211

- TP-Link
Tapo C210
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