TP-LinkのTapo C216とC206は、屋内外に設置できるIP65対応のパンチルト式Wi-Fiカメラです。どちらも2.4GHz Wi-Fi接続、microSD(最大512GB)対応、人物・赤ちゃんの泣き声などのAI検知、フルカラー対応の夜間撮影、双方向通話、サイレン発報、RTSP/ONVIF(サポート対象外)に対応しています。サイズ・重量・電源仕様も同じで、付属品や設置方法も共通です。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
4つの違い
Tapo C216は、Tapo C206の上位機です。
発売日は次の通りです。
- C216:2025/6/6
- C206:2025/7/3
2つの機種は、次の点が異なります。
- 解像度: C216は2K 3MP(2304×1296)。C206は1080p。拡大して細部を見たい場合はC216が向いています。
- 視野角: C216は対角98°/水平83°/垂直47°。C206は対角85°/水平73.5°/垂直41°。広い範囲を1台でカバーしたいならC216が便利です。
- チルト可動域: C216は垂直152°。C206は垂直146°。高い位置や低い位置をまたいで映す場面ではC216が少し良いでしょう。
- イメージセンサー表記: C216は公式データシートで1/2.8型、製品ページでは1/3型。C206は1/3型。表記違いだけで差はないかも。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | C216 | C206 |
---|---|---|
発売日 | 2025/6/6 | 2025/7/3 |
外観 | ![]() | ![]() |
解像度 | 2K 3MP(2304×1296) | 1080p |
視野角(対角/水平/垂直) | 98°/83°/47° | 85°/73.5°/41° |
チルト(垂直) | 152° | 146° |
センサー表記 | 1/2.8型(DS)/1/3型(製品ページ) | 1/3型 |
参考価格 | ¥5,580〜(2025/09/01 21:14) | ¥4,917〜(2025/09/01 21:14) |
画質や画角の差から、屋外で広く監視したい方や細部の判別を重視する方はC216が向いています。コストを抑えつつ基本機能を確保したい方や、室内中心での見守りにはC206でも十分でしょう。
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
解像度(2K 3MP vs 1080p)
C216は2K 3MP(2304×1296)で、C206は1080pです。
2K 3MPはフルHDに比べて約1.6倍の画素数があり、被写体の拡大時に文字や細部を判別しやすくなります。どちらも30fpsでH.264圧縮に対応し、滑らかさは同等です。録画に使うmicroSDは両機種とも最大512GBまで使えます。画質はネットワーク帯域やアプリ設定の影響も受けますが、同条件ならC216のほうが情報量に余裕があります。なお、サイレンやスポットライト、AI検知など周辺機能は共通です。
高解像度でナンバープレートや小さな文字を少しでも読み取りたい場面ではC216が向いています。室内の見守りや通知中心で使うだけなら、C206でも用途を満たすことが多いでしょう。
- C216は2K 3MPで拡大時の視認性に余裕
- C206は1080pで基本用途に十分
視野角(広さ)
C216は対角98°/水平83°/垂直47°、C206は対角85°/水平73.5°/垂直41°です。
視野角が広いほど、同じ設置位置でも映せる範囲が広がります。両機種ともパンチルトで向きを変えられますが、視野角の差は「1回のフレームに入る範囲」に効きます。広く撮れるC216は、パン操作の回数が減らせる場面があり、動体検知の取りこぼしを減らせる可能性があります。逆に狭めの視野角は被写体を大きく写しやすい側面もありますが、両者の差は実用上は広さ優位が目立ちます。
広い庭や駐車場を1台でカバーしたいならC216が便利です。室内の定点や狭い廊下の監視なら、C206でも十分でしょう。
- C216は画角が広く1フレームに収まる範囲が広い
- C206は必要十分な広さで室内定点に向いています
チルト可動域
C216は垂直152°、C206は垂直146°です。
差は6°で大きくはありませんが、高い位置に設置して手前足元まで映したいなど、上下の余裕が欲しい場面で効いてきます。水平は両機種とも360°で同じです。可動域の差は日常利用では気づきにくいことも多いですが、設置位置や壁面の制約がある場合には余裕のあるほうがよいと感じることがあるでしょう。
高所から下方向までしっかり見たい設置ではC216がわずかによいです。通常の室内や正面重視の屋外なら、この差はあまり気にしなくてもよいでしょう。
- C216は上下の振りの余裕がわずかに大きい
- C206との差は小さく、一般用途ではどちらでも良いでしょう
イメージセンサー表記
C216は公式データシートで1/2.8型、製品ページでは1/3型と記載が分かれています。C206は1/3型です。
撮像素子は大きいほうが暗所でのノイズ低減やダイナミックレンジで有利とされますが、レンズや処理、露出制御など要素が多く、体感差はシーン次第です。ナイトビジョンは両機種ともIR LEDとスターライト対応で、フルカラー撮影やスポットライト発光に対応します。センサー表記の差に着目するなら、C216が暗所で少し余裕がある可能性を考慮してもよいでしょう。
暗めの玄関先や街灯が少ない場所での配信・録画を重視する方は、C216が良いかもしれませんが、ただの表記違いだけかもしれません。明るめの室内や照明のある環境が中心なら、C206でも十分でしょう。
- C216はデータシートに1/2.8型表記あり
- C206は1/3型で、明所中心の用途なら十分
おすすめはどちら
このように2つの機種は「解像度」「視野角」「チルト可動域」「センサー表記」の点が異なります。
屋外の広い範囲を1台で見渡したい、拡大時の細部判別を重視する、暗所での余裕も確保したいという方にはC216が向いています。反対に、基本機能をすべて備えつつ費用を抑えたい、室内中心で設置距離が近い、通知とライブ確認が主目的という方にはC206が向いています。
どちらもRTSP/ONVIFに対応(サポート対象外)なので、対応レコーダーやアプリと組み合わせる活用も考えやすいです。屋外設置では電源取り回しと電波状況の確保が重要なので、延長コードやルーター位置も合わせて検討すると良いでしょう。
また両機種ともIP65、AI検知、フルカラー夜間撮影、サイレン、双方向通話など基本装備は同じで、室内の見守りや来客・侵入の検知にはどちらを選んでも良いでしょう。
Tapo C216
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Tapo C206
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | C216 | C206 |
---|---|---|
発売日 | 2025/6/6 | 2025/7/3 |
外観 | ![]() | ![]() |
最大解像度 | 2K 3MP(2304×1296)/30fps | 1080p/30fps |
圧縮方式 | H.264 | H.264 |
イメージセンサー | 1/2.8型(DS表記)/1/3型(製品ページ) | 1/3型 |
レンズ | 焦点距離 4mm F2.0 | 焦点距離 4mm F2.0 |
視野角(対角/水平/垂直) | 98°/83°/47° | 85°/73.5°/41° |
パン/チルト | パン360°/チルト152° | パン360°/チルト146° |
ナイトビジョン | IR 850nm 最長12m+フルカラー | IR 850nm 最長12m+フルカラー |
スポットライト | 搭載 | 搭載 |
サイレン | 99 dB(10cm) | 99 dB(10cm) |
AI検知 | 人物/泣き声/動体/タンパリング | 人物/泣き声/動体/タンパリング |
アクティビティゾーン | 対応 | 対応 |
ストレージ | microSD最大512GB/Tapo Care | microSD最大512GB/Tapo Care |
RTSP/ONVIF | 対応(サポート対象外) | 対応(サポート対象外) |
無線 | IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz | IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz |
電源 | 5V 1A(USB Type-C給電) | 5V 1A(USB Type-C給電) |
消費電力(最大) | 5W | 5W |
動作温度 | -20〜50℃ | -20〜50℃ |
防水防塵 | IP65 | IP65 |
スマート連携 | Google/Alexa/SmartThings | Google/Alexa/SmartThings |
外形寸法・質量 | 105.3×77.8×69.8mm・220g | 105.3×77.8×69.8mm・220g |
付属品 | 本体/ブラケット/ネジ類/ACアダプター/2mケーブル/ガイド | 本体/台座/ネジ類/ACアダプター/2mケーブル/ガイド |
参考価格 | ¥5,580〜(2025/09/01 21:14) | ¥4,917〜(2025/09/01 21:14) |
まとめ
TP-LinkのTapo C216とC206は、IP65の屋内外対応やAI検知、フルカラー夜間撮影、RTSP/ONVIF対応(サポート対象外)など基本機能が共通で、設置もしやすいモデルです。
選ぶ基準は、細部の見やすさとカバー範囲を重視するか、コストを抑えて標準機能を使うかです。広い範囲や細部の判別重視ならC216、室内中心や基本用途ならC206と考えるとよいでしょう。
参考文献
- https://www.tapo.com/jp/product/smart-camera/tapo-c216/
- https://www.tapo.com/jp/product/smart-camera/tapo-c206/
Tapo C216
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Tapo C206
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