TP-LinkのC222とC220は、どちらも室内向けの2K QHD(400万画素)・パンチルト対応のネットワークカメラです。動体追尾、人物やペットなどのAI検知、ナイトビジョン、プライバシーゾーン、アラーム、microSD保存、RTSP/ONVIFに対応しています。アプリは共通のTapoアプリです。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
9つの違い
Tapo C222は、C220の後継に近い立ち位置の新モデルです。
発売日は次の通りです。
- Tapo C222:2024年9月26日
- Tapo C220:2023年12月14日
2つの機種は、次の点が異なります。
- 有線LANポート:C222は本体にRJ45(100 Mbps)あり。C220はWi-Fi専用。通信を安定させたい方はC222が良いでしょう。
- スターライト対応:C222は非対応。C220はスターライトセンサー対応。薄暗い場所でカラー記録を重視するならC220が良いでしょう。
- ナイトビジョン距離:C222は約12 m。C220は約9 m。真っ暗な環境での白黒撮影を重視するならC222です。
- デジタルズーム:C222はなし。C220は12倍。拡大表示を使う場面が多い方はC220が良いでしょう。
- サイレン音量:C222は約90 dB。C220は約99 dB。警告音の強さを生かすならC220です。
- 垂直チルト範囲:C222は110°。C220は114°。天井付近から足元までを広く見たいならC220です。
- 視野角(対角/水平/垂直):C222は約89.4°/76.6°/42.6°。C220は約88°/75°/41°。わずかにC222が広めです。
- サイズ・重量:C222は82.05×82×112.6 mm・200 g。C220は85.4×86.8×117.7 mm・190 g。C222は一回り小型です。
- 最大消費電力:C222は5.7 W。C220は5.4 W。差は小さいです。
固定設置で有線を使いたい、真っ暗な部屋の距離を少しでも伸ばしたいならC222。低照度でのカラー記録やサイレンの強さ、上下方向の可動域を重視するならC220が良いでしょう。
比較表
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | Tapo C222 | Tapo C220 |
---|---|---|
発売年月日 | 2024年9月26日 | 2023年12月14日 |
外観 | ![]() | ![]() |
有線LANポート | あり(100 Mbps) | なし |
スターライトセンサー | なし | あり |
ナイトビジョン距離 | 約12 m(850 nm IR) | 約9 m(850 nm IR) |
デジタルズーム | なし | 12倍 |
垂直チルト範囲 | 110° | 114° |
視野角(対角/水平/垂直) | 約89.4°/76.6°/42.6° | 約88°/75°/41° |
サイズ・重量 | 82.05×82×112.6 mm・200 g | 85.4×86.8×117.7 mm・190 g |
最大消費電力 | 5.7 W | 5.4 W |
参考価格 | ホワイト: ¥6,800〜(2025/09/02 16:41) | ホワイト: ¥6,300〜(2025/09/02 10:48) |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
有線LANポートの有無
C222は本体に100 MbpsのRJ45を備え、C220はWi-Fiのみです。
有線は電波の混雑や壁の影響を受けにくく、アップロードが安定します。高ビットレート設定や電波が弱い部屋では効果が出やすいです。Wi-Fiは両機とも2.4 GHz帯(IEEE 802.11b/g/n)対応です。
配線が可能ならC222が良いでしょう。置き場所の自由度を優先するならC220でも使いやすいです。
- C222は有線/無線の両対応
- C220はWi-Fi専用
スターライト対応
C222は通常のCMOS、C220はスターライトセンサーです。
スターライトは低照度下でカラーを保ちやすい撮像素子の呼び名です。常夜灯や街灯程度の明るさなら、白黒に切り替わるまでの粘りが出ます。色の手がかりが残ると後からの確認がしやすくなることがあります。完全な暗闇では両機とも赤外線LEDで白黒になります。
薄暗い場所で色を重視するならC220が良いでしょう。完全消灯の部屋中心なら差は気にしなくてもよいでしょう。
- 低照度カラー重視ならC220
- 真っ暗中心なら差は小さい
ナイトビジョン到達距離
C222は約12 m、C220は約9 mです。
どちらも850 nmの赤外線LEDで暗闇を白黒で撮影します。到達距離は目安で、部屋の広さや壁の反射で体感は変わります。遠距離を狙うほど近距離では白飛びが出やすくなる場合もあります。
広めの室内や廊下で距離が欲しいならC222。一般的な6〜8畳ではどちらでも十分といえます。
- 距離重視はC222
- 一般的な居室なら体感差は小さい
デジタルズーム
C222はデジタルズーム非搭載、C220は12倍です。
デジタルズームは画素を間引いて拡大表示する仕組みで、光学ズームのように解像度が上がるわけではありませんが、通知内容を素早く拡大して確認する用途には便利です。録画後の再生時にも使う場合があります。
拡大表示を多用するならC220が良いでしょう。ズームをあまり使わないならこの差は気にしなくてもよいでしょう。
- ズーム重視はC220
- 不使用が前提なら差は無視できる
サイレン音量
C222は約90 dB、C220は約99 dB(10 cm測定)です。
数値上はC220が強めの警告音を出せます。実際の聞こえ方は設置位置や反響で変わります。誤発報を避けるため、感度や発報条件の調整が大切です。
侵入抑止の演出を重視するならC220。通知中心の使用ならC222でも十分です。
- 警告音重視はC220
- 通知中心の使用ならC222で十分
垂直チルト範囲
C222は上下110°、C220は上下114°です。
上下の可動域はわずかな差ですが、棚上設置で真下をのぞき込みたい場面では便利です。水平は両機とも360°です。
高い位置から足元までを広く見たいならC220。机上などでは差は感じにくいでしょう。
- 真下方向をより広く撮るならC220
- 一般的な設置では差は小さい
視野角
C222は対角約89.4°/水平約76.6°/垂直約42.6°、C220は対角約88°/水平約75°/垂直約41°です。
画角は広いほど周辺の歪みが増えやすく、被写体が小さく見える傾向もあります。どちらも室内用途では使いやすい範囲で、体感差は小さいでしょう。
部屋全体を少しでも広く押さえたいならC222。被写体をやや大きく写したいならC220も選択肢です。
- 画角わずかに広いのはC222
- 体感差は小さい
サイズ・重量
C222は82.05×82×112.6 mm・200 g、C220は85.4×86.8×117.7 mm・190 gです。
C222はやや小型、C220はわずかに軽量です。棚の干渉回避なら寸法、天井取り付け時は重量の確認もしておくと安心です。
狭い棚や窓辺ならC222が置きやすいことが多いです。軽さを気にする方はC220でもよいでしょう。
- 省スペース重視はC222
- 重量重視はC220
最大消費電力
C222は5.7 W、C220は5.4 Wです。
どちらも通常時は3 W前後です。最大値の差は小さく、電気代への影響は限定的と考えられます。
省エネを突き詰めるならC220ですが、実使用ではどちらでもほぼ同じです。
- 最大値はC220がわずかに低い
- 実使用の差はほとんどない
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 有線LANの有無
- スターライト対応の有無
- ナイトビジョン距離
- デジタルズームの有無
- サイレン音量
- 垂直チルト範囲
- 視野角
- サイズ・重量
- 最大消費電力
配線可能な固定設置で通信安定性を重視する方、暗闇での距離を少しでも伸ばしたい方はC222が良いでしょう。低照度のカラー映像を重視し、ズームや強めのサイレンも活用したい方、天井付近からの下向き視野を広く取りたい方はC220がおすすめです。
共通点として、2K QHD/最大30 fps、動体追尾、人物・ペット・車両などのAI検知、双方向通話、プライバシーゾーン、RTSP/ONVIF、microSD最大512 GB保存、Tapo Care対応は同じです。普段使いではどちらを選んでも基本機能は充実しています。
Tapo C222
- Tapo(タポ)
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Tapo C220
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- 価格¥6,300(2025/09/02 10:48時点)
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | Tapo C222 | Tapo C220 |
---|---|---|
発売年月日 | 2024年9月26日 | 2023年12月14日 |
外観 | ![]() | ![]() |
解像度 / フレームレート | 2K QHD(2560×1440)、最大30 fps | 2K QHD(2560×1440)、最大30 fps |
画像センサー | 1/3型 CMOS(スターライト非対応) | 1/3型 CMOS(スターライト対応) |
レンズ焦点距離 / 絞り | 約3.99 mm / F2.2 | 約4.0 mm / F2.0 |
視野角(対角/水平/垂直) | 約89.4°/76.6°/42.6° | 約88°/75°/41° |
パン/チルト | 水平360° / 垂直110° | 水平360° / 垂直114° |
ナイトビジョン | 約12 m(850 nm IR) | 約9 m(850 nm IR) |
画像補正 | WDR、3DNR | WDR、3DNR |
デジタルズーム | なし | 12倍 |
オーディオ | マイク・スピーカー内蔵(双方向) | マイク・スピーカー内蔵(双方向) |
サイレン | 約90 dB(10 cm) | 約99 dB(10 cm) |
ストレージ | microSD最大512 GB、Tapo Care対応 | microSD最大512 GB、Tapo Care対応 |
有線LAN | あり(100 Mbps RJ45) | なし |
無線 | IEEE 802.11b/g/n(2.4 GHz) | IEEE 802.11b/g/n(2.4 GHz) |
対応プロトコル | RTSP / ONVIF | RTSP / ONVIF |
電源・消費電力 | 9 V 0.6 A、典型3.0 W / 最大5.7 W | 9 V 0.6 A、典型3.15 W / 最大5.4 W |
寸法・重量 | 82.05×82×112.6 mm・200 g | 85.4×86.8×117.7 mm・190 g |
参考価格 | ホワイト: ¥6,800〜(2025/09/02 16:41) | ホワイト: ¥6,300〜(2025/09/02 10:48) |
まとめ
TP-LinkのC222とC220は、どちらも2K QHD、AI検知、動体追尾、RTSP/ONVIF、microSD保存など基本機能が同じです。
最終的には、配線可否と夜間の撮り方で選ぶとよいでしょう。有線と暗闇での到達距離を重視するならC222、低照度カラーやズーム、サイレンの強さを重視するならC220です。
参考文献
- https://www.tp-link.com/jp/home-networking/cloud-camera/tapo-c222/
- https://www.tp-link.com/jp/home-networking/cloud-camera/tapo-c220/
- https://static.tp-link.com/upload/product-overview/2025/202503/20250327/Tapo%20C222%201.0%261.8_Datasheet.pdf
- https://static.tp-link.com/upload/product-overview/2025/202506/20250623/Tapo%20C220%201.0%261.6_Datasheet.pdf
- https://www.tp-link.com/jp/press/news/21348/
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