TapoのC232とC230は、どちらも室内用のパンチルト式ネットワークカメラです。3K 500万画素、AI検知、自動追尾、ナイトビジョン、双方向通話、microSDカード保存(最大512GB)など、基本機能は共通しています。アプリ操作はTapoアプリで同じです。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
5つの違い
C232は、C230をベースに“有線LANに対応”し、設置の自由度と安定性を広げた新モデルです。
発売日は次の通りです。
- C232:2025年7月3日
- C230:2024年12月13日
2つの機種は、次の点が異なります。
- 接続方式: C232はLANポート搭載+2.4GHz Wi-Fi。C230はWi-FiのみでLANポートなし。電波が弱い部屋や長時間の安定接続を重視するならC232が便利です。
- レンズの明るさ(F値): C232はF2.2。C230はF2.0でより明るい。薄暗い場所でわずかな差が出ることがあります。
- 視野角: C232は対角90°/水平76.2°。C230は対角88°/水平75°。一台で広く写したいならC232が良いでしょう。
- チルト範囲(上下): C232は110°。C230は114°。高い位置から真下方向まで見たい場合にC230が少し届きやすいです。
- 本体サイズ: C232は約82.05×82×112.6mmでやや小型。C230は約85.4×86.8×117.7mm。棚や窓辺にすっきり置きたい方はC232が設置しやすいです。
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | C232 | C230 |
---|---|---|
発売日 | 2025年7月3日 | 2024年12月13日 |
外観 | ![]() | ![]() |
接続方式 | LAN×1+2.4GHz Wi-Fi | 2.4GHz Wi-Fi |
レンズF値 | F2.2 | F2.0 |
視野角 | 対角90°/水平76.2°/垂直41.8° | 対角88°/水平75°/垂直41° |
チルト範囲 | 上下110° | 上下114° |
本体サイズ | 約82.05×82×112.6mm | 約85.4×86.8×117.7mm |
参考価格 | ¥6,475〜(2025/09/02 23:10) | ¥5,780〜(2025/09/02 20:46) |
配線できるなら安定性重視でC232、配線を避けたい・暗所の微差も取りたいならC230がおすすめだと思います。
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
接続方式(有線LANの有無)
C232は有線LAN(RJ45)に対応し、C230は無線接続のみです。
LAN接続は電波干渉や壁の影響を受けにくく、長時間のライブ視聴や常時録画の安定性に寄与します。Wi-Fiだけでも数Mbps程度の実効帯域があれば配信は可能ですが、電子レンジや鉄筋コンクリートなどの影響で映像が途切れる場面はあります。LAN対応のC232はこうした影響を避けやすいのが利点です。
固定設置で「とにかく途切れにくさ」を重視するならC232が便利です。配線ルートが取りづらい場所や仮置きが多い使い方ならC230で十分だと思います。
- C232はLAN接続で安定性を確保しやすい。
- C230は配線不要で設置自由度が高い。
レンズの明るさ(F値)
C232はF2.2、C230はF2.0です。F値は小さいほど明るく、同条件なら短いシャッターでもノイズが増えにくくなります。どちらも赤外線(IR)ナイトビジョンを備えるため、真っ暗ではIR照明の影響が支配的で、体感差は大きくありません。
薄暗い室内でのカラー映像や、わずかなシャッター速度の余裕を求めるならC230が少し有利です。通常の見守りでは両者の差は目立ちにくいでしょう。
- C230は暗所でわずかに有利。
- ふだんの見守りでは大差なし。
視野角
C232は対角90°/水平76.2°/垂直41.8°、C230は対角88°/水平75°/垂直41°です。どちらも広角ですが、C232のほうがわずかに広く写せます。広角化で部屋の隅まで入りやすくなりますが、周辺の歪みも増えがちです。両機とも実用上は気になりにくいレベルです。
広めのリビングを1台でカバーしたいならC232が少し有利です。6畳程度の部屋や中央設置なら違いは感じにくいでしょう。
- C232は写る範囲が少し広い。
- 小部屋では体感差は小さい。
チルト範囲(上下)
C232は上下110°、C230は上下114°です。水平方向は両機360°です。上下可動域の4°差は小さく、多くの設置では違いは分かりにくいと思います。
高い棚や梁の下など、真下方向の映り込みをできるだけ広げたいならC230がわずかに届きやすいです。
- C230は上下が少し広い。
- ふつうの設置では差はほぼなし。
本体サイズ
C232は約82.05×82×112.6mm、C230は約85.4×86.8×117.7mmです。C232のほうが一回り小さく、棚や窓辺でも収まりが良いです。
狭いスペースに置くならC232が使いやすいでしょう。広い棚や壁面取付ならどちらでもよいでしょう。
- C232はやや小型で置きやすい。
- 設置場所にゆとりがあればどちらでもよいでしょう。
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- C232はLANポート搭載(安定性を重視しやすい)
- C230はF2.0レンズで暗所に少し強い
- C232は視野角がわずかに広い
- C230は上下チルトがわずかに広い
- C232は本体がやや小型
離れた部屋に置く、長時間のライブ視聴をよく使う、映像の途切れを避けたい場合はC232がおすすめです。
配線を増やしたくない、暗めの部屋での階調も少し重視したいならC230がおすすめです。
どちらも3K画質とAI検知、ナイトビジョン、microSD録画に対応しており、赤ちゃん・ペットの見守りや在宅時の屋内監視にはどちらを選んでも良いでしょう。
Tapo C232
- Tapo(タポ)
- 価格¥6,475(2025/09/02 23:10時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
Tapo C230
- Tapo(タポ)
- 価格¥5,780(2025/09/02 20:46時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | C232 | C230 |
---|---|---|
発売日 | 2025年7月3日 | 2024年12月13日 |
外観 | ![]() | ![]() |
最大解像度 | 3K 5MP(2880×1620) | 3K 5MP(2880×1620) |
センサー | 1/3型 プログレッシブCMOS | 1/3型 プログレッシブCMOS(スターライト) |
レンズ | 4 mm | 4 mm |
F値 | F2.2 | F2.0 |
視野角 | 対角90°/水平76.2°/垂直41.8° | 対角88°/水平75°/垂直41° |
パン/チルト | 水平360° / 垂直110° | 水平360° / 垂直114° |
ナイトビジョン | 850 nm IR(最長12 m) | 850 nm IR(最長12 m) |
検知 | 人物/ペット/車両/異常音/泣き声 | 人物/ペット/車両/異常音/泣き声 |
追尾 | スマートトラッキング | スマートトラッキング |
ストレージ | microSD(最大512 GB)/クラウド | microSD(最大512 GB)/クラウド |
ネットワーク | LAN×1+2.4GHz Wi-Fi | 2.4GHz Wi-Fi |
RTSP/ONVIF | 対応(サポート対象外) | 対応(サポート対象外) |
音声 | 双方向通話 | 双方向通話 |
電源 | 9 V DC(付属アダプター) | 9 V DC(付属アダプター) |
寸法 | 約82.05×82×112.6 mm | 約85.4×86.8×117.7 mm |
保証 | 3年 | 3年 |
参考価格 | ¥6,475〜(2025/09/02 23:10) | ¥5,780〜(2025/09/02 20:46) |
まとめ
TapoのC232とC230は、3K画質、AI検知、自動追尾、ナイトビジョン、双方向通話、microSD保存など共通の強みを持つ室内パンチルトカメラです。
判断のポイントは、有線LANの有無、レンズ明るさ、わずかな視野角と可動域、そしてサイズです。安定接続を最重視するならC232、暗所での微妙な階調も気にしたいならC230と考えるとよいでしょう。
参考文献
- https://www.tp-link.com/jp/home-networking/cloud-camera/tapo-c232/
- https://www.tp-link.com/jp/home-networking/cloud-camera/tapo-c230/
Tapo C232
- Tapo(タポ)
- 価格¥6,475(2025/09/02 23:10時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
Tapo C230
- Tapo(タポ)
- 価格¥5,780(2025/09/02 20:46時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る