TP-LinkのTapo C425とC410は、どちらも内蔵バッテリーで配線いらず、屋外対応のWi-Fiカメラです。アプリ操作、microSD保存、カラーの夜間撮影など共通点が多いモデルです。これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
10の違い
Tapo C425は、Tapo C410より高機能寄りの位置づけです。
発売年月日は次の通りです。
- Tapo C425:2024年2月21日
- Tapo C410:2024年6月14日
2つの機種は、次の点が異なります。
- 画質・フレームレート: C425は2K QHD 4MPで最大30fps。C410は2K 3MPで最大15fps。動きが多い場面ではC425が滑らかです。
- 視野角: C425は対角150°。C410は対角125°(水平111°/垂直56°)。1台で広く撮るならC425が広いです。
- センサーサイズ: C425は1/3型。C410は1/2.8型。暗所の階調はC410が有利な場面があります。
- レンズ(焦点距離/明るさ): C425は2.1 mm F2.1。C410は3.17 mm F1.65。暗所ではC410のほうが明るい設計です。
- 夜間可視距離: C425はIR到達約15 m。C410は約9.1 m。奥行きのある場所ではC425が届きやすいです。
- AI検知: C425は人物・ペット・車両。C410は人物のみ。通知の使い分けはC425が細かいです。
- 防塵防水: C425はIP66。C410はIP65。風雨の強い環境ではC425が安心です。
- バッテリー: C425は10,000 mAhで最大約300日目安。C410は6,400 mAhで最大約180日目安。充電手間はC425が少ないです。
- 充電端子: C425はMicro-USB。C410はUSB Type-C。ケーブル統一ならC410が使いやすいです。
- 取付け方式: C425はマグネット台座対応。C410はブラケット固定。設置の自由度はC425が高めです。
広い範囲を1台でカバーしつつ動きも滑らかに撮りたい方、充電回数を減らしたい方はC425が向いています。暗い場所の階調やUSB-Cで周辺機器をそろえたい方、設置をコンパクトにまとめたい方はC410が使いやすいです。
比較表
一覧表で比較すると次のようになります。
項目 | Tapo C425 | Tapo C410 |
---|---|---|
発売年月日 | 2024年2月21日 | 2024年6月14日 |
外観 | ![]() | ![]() |
画質・フレームレート | 2K QHD 4MP/最大30fps | 2K 3MP/最大15fps |
視野角 | 対角150° | 対角125°(水平111°/垂直56°) |
センサー | 1/3型 CMOS | 1/2.8型 CMOS |
レンズ | 2.1 mm F2.1 | 3.17 mm F1.65 |
夜間可視距離 | 約15 m(IR) | 約9.1 m(IR) |
AI検知 | 人物・ペット・車両 | 人物 |
防塵防水 | IP66 | IP65 |
バッテリー目安 | 最大約300日 | 約180日 |
充電端子 | Micro-USB | USB Type-C |
取付け | マグネット台座+ネジ | ブラケット固定 |
参考価格 | ¥13,889〜(2025/09/04 04:01) | ¥9,556〜(2025/09/02 15:38) |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
画質・フレームレート
Tapo C425は2K QHD 4MPで最大30fps、Tapo C410は2K 3MPで最大15fpsです。
フレームレートは動きの滑らかさに直結します。人や車の出入りが多い場所では30fpsのC425だと残像が減り、シーンによっては識別しやすく感じます。一方、通路の通過確認や人の往来が少ない場所なら15fpsのC410でも実用上は困らないことが多いです。どちらもH.264で録画し、microSDやクラウドに保存できます。
動きが多い環境やスポットでの滞在が短い被写体はC425が向いています。動きが少ない見守り中心ならC410でも十分です。
- 高速な動きに強いのはC425
- 静的な監視中心ならC410で問題ない場面が多い
視野角
Tapo C425は対角150°、Tapo C410は対角125°(水平111°/垂直56°)です。
視野角が広いほど死角が減り、1台で広いエリアを撮影できます。C425は玄関前+駐車スペースなどをまとめてカバーしやすい広角です。広角は周辺部の歪みが増える傾向がありますが、監視用途では範囲優先で選ばれることが多いです。
- 1台で広い庭や駐車場を見たいならC425
- 玄関前や通路など範囲が絞れるならC410
センサーサイズ
Tapo C425は1/3型、Tapo C410は1/2.8型です。
同世代・同画素なら受光面積の大きいセンサーが暗所に有利とされます。C410はセンサーが大きく、暗い環境でのノイズや白とび・黒つぶれを抑えやすい場面があると思います。C425もスターライト対応で夜間に強い設計ですが、センサー単体の条件ではC410が有利です。
- 暗い屋内や街灯の少ない通路中心ならC410
- 総合性能重視や広角を取りたいならC425
レンズ(焦点距離/明るさ)
Tapo C425は2.1 mm F2.1、Tapo C410は3.17 mm F1.65です。
数値が小さいほど明るいF値を持つC410は、同条件でシャッター速度を稼ぎやすく、夜間のブレに強い傾向があります。一方、C425の2.1 mmはより広角で、画角の広さに直結します。焦点距離の短さとF値の明るさはトレードオフになることが多く、使い方で選ぶとよいでしょう。
- 暗所での明るさ重視ならC410
- 広角重視で設置台数を減らしたいならC425
夜間可視距離
Tapo C425はIR到達約15 m、Tapo C410は約9.1 mです。
奥行きのある駐車場や庭を赤外線でカバーしたい場合はC425が有利です。どちらもスポットライトを内蔵し、必要に応じてフルカラー夜間撮影に切り替えられます。
- 奥行きが長い場所ならC425
- 玄関先など近距離中心ならC410
AI検知
Tapo C425は人物・ペット・車両の3種類、Tapo C410は人物に対応します。
通知を減らすには検知対象の切り分けが有効です。私道の車両だけ通知したい、家のペットだけ把握したいといった用途ではC425の柔軟性が活きます。
- 通知の精度や制御幅を重視するならC425
- 人物だけで十分ならC410
防塵防水
Tapo C425はIP66、Tapo C410はIP65です。
横殴りの雨が当たりやすい場所ではIP66のC425が安心です。ただし一般的な住宅環境ならIP65のC410でも支障を感じないことが多いでしょう。
- 風雨が強い立地や吹き込みやすい場所はC425
- 標準的な設置環境ならC410で十分
バッテリー(容量と目安)
Tapo C425は10,000 mAhで最大約300日、Tapo C410は6,400 mAhで最大約180日(いずれもメーカー条件)です。
同じ録画・通知頻度ならC425ほど充電の手間を抑えやすいです。ソーラーパネルと組み合わせる使い方なら、どちらでも充電回数を減らせます。
- 充電頻度をできるだけ減らしたい方はC425
- ソーラー併用や低頻度利用ならC410でも足ります
充電端子
Tapo C425はMicro-USB、Tapo C410はUSB Type-Cです。
手持ちのUSB-C充電器やケーブルを使いたい方はC410が便利です。C425はA200(Micro-USB出力)や、A201付属アダプタ経由の接続に対応します。
- ケーブルをUSB-Cで揃えたいならC410
- 端子差を気にしないならどちらでも可
取付け方式
Tapo C425はマグネット台座とネジ固定の両対応、Tapo C410はブラケット固定です。
鉄部へ仮置きしたい、細かく位置調整したいときはC425が使いやすいです。C410は確実に固定して設置する使い方に合っています。
- 設置の柔軟性重視ならC425
- 常設の安定性重視ならC410
おすすめはどちら
2つの機種は、フレームレート、視野角、センサーとレンズ、夜間可視距離、AI検知、防塵防水、バッテリー、端子、取付け方式の点が異なります。広い範囲を1台でカバーし、動きも滑らかに撮りたい方、充電手間を減らしたい方はC425が向いています。暗所の描写やUSB-Cでの統一、コンパクト設置を重視する方はC410が使いやすいです。どちらもmicroSD保存に対応し、玄関の来訪確認や屋内の見守りではどちらを選んでも良いでしょう。
Tapo C425
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Tapo C410
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- 価格¥9,556(2025/09/02 15:38時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | Tapo C425 | Tapo C410 |
---|---|---|
発売年月日 | 2024年2月21日 | 2024年6月14日 |
外観 | ![]() | ![]() |
最大解像度 | 2K QHD 4MP(2560×1440) | 2K 3MP(2304×1296) |
最大フレームレート | 30fps(50Hz環境では25fps) | 15fps |
視野角 | 対角150° | 対角125°/水平111°/垂直56° |
イメージセンサー | 1/3型 CMOS | 1/2.8型 CMOS |
レンズ | 2.1 mm F2.1 | 3.17 mm F1.65 |
夜間撮影 | IR最大約15 m、カラー夜間撮影対応 | IR約9.1 m、カラー夜間撮影対応 |
スポットライト | あり | あり(2基) |
サイレン | 仕様値記載なし | 94 dB(10 cm) |
AI検知 | 人物・ペット・車両 | 人物 |
保存 | microSD(最大512GB)/クラウド | microSD(最大512GB)/クラウド |
無線LAN | 2.4 GHz(IEEE 802.11 b/g/n) | 2.4 GHz(IEEE 802.11 b/g/n) |
防塵防水 | IP66 | IP65 |
バッテリーの目安 | 最大約300日 | 約180日 |
充電端子 | Micro-USB | USB Type-C |
ソーラーパネル | A200対応/A201(同梱Type-C→Micro-USB変換で接続可) | A201対応(Type-C) |
ハブ連携 | H200対応(FW対応後) | H200対応 |
外形寸法 | 64.8×64.8×116.2 mm | 直径60×高さ89 mm |
重量 | 公式情報なし | 約230 g |
参考価格 | ¥13,889〜(2025/09/04 04:01) | ¥9,556〜(2025/09/02 15:38) |
まとめ
TP-LinkのTapo C425とC410は、ともに配線不要で設置が簡単、カラー夜間撮影とmicroSD保存に対応する点が共通です。
最後は重視点で選ぶのが近道です。広角・高フレームレート・長時間駆動ならC425、暗所の明るさやUSB-C統一、コンパクトさならC410とするとよいでしょう。
別売品
- Tapo A200(Micro-USB出力のソーラーパネル):C425などMicro-USB機に適しています。
- Tapo A201(USB-C出力のソーラーパネル):C410に適しています。付属のType-C→Micro-USB変換でC425にも接続できます。
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参考文献
- https://www.tp-link.com/jp/home-networking/cloud-camera/tapo-c425/
- https://www.tp-link.com/en/product/smart-camera/tapo-c410/
Tapo C425
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Tapo C410
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