TP-LinkのC460とC425は、どちらもバッテリー内蔵で配線不要、IP66の防水防塵、人物/車両/ペットのAI検知、会話できるマイク・スピーカー、microSD(最大512GB)またはクラウド保存に対応しています。マグネット式台座で設置がラクで、ソーラーパネルによる給電にも対応します。
これらの商品は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
6つの違い
C460は、C425の後継にあたる4Kモデルです。発売日は次の通りです。
- C460:2025年5月22日
- C425:2024年2月21日
2つの機種は、次の点が異なります。
- 画質とフレームレート: C460は4K/最大15fps。C425は2K(2560×1440)/最大30fps。細部重視ならC460、動きのなめらかさ重視ならC425が良いでしょう。
- Wi-Fi帯域: C460は2.4GHz/5GHzのデュアルバンド。C425は2.4GHzのみ。電波が混み合う環境ではC460が安定しやすいです。
- 視野角: C460は対角134°/水平113°/垂直59°。C425は対角150°/水平134°/垂直77°と広い。広範囲を1台でカバーしたいならC425が便利です。
- デジタルズーム: C460は18倍。C425は12倍。遠くの被写体の拡大にはC460が有利です。
- サイレン音量: C460は最大100dBA(10cm)。C425は約94dB(10cm)。威嚇重視ならC460が目立ちます。
- 24時間キャプチャ: C460は対応(最新ファームで有効)。C425は非対応。時間経過の定点把握をしたい方はC460が使いやすいです。
一覧表で比較すると次のようになります。
比較表
項目 | Tapo C460 | Tapo C425 |
---|---|---|
発売日 | 2025年5月22日 | 2024年2月21日 |
外観 | ![]() | ![]() |
画質/フレーム | 4K 3840×2160・最大15fps | 2K 2560×1440・最大30fps |
Wi-Fi帯域 | 2.4GHz/5GHz | 2.4GHzのみ |
視野角 | 対角134°/水平113°/垂直59° | 対角150°/水平134°/垂直77° |
デジタルズーム | 18倍 | 12倍 |
サイレン | 最大100dBA(10cm) | 約94dB(10cm) |
24時間キャプチャ | 対応(最新ファーム要) | 非対応 |
参考価格 | ¥16,020〜(2025/09/05 10:53) | ¥13,889〜(2025/09/05 09:17) |
C460は細部描写と電波環境への強さ、威嚇性能、定点の時間把握に強みがあります。C425は広い視野と滑らかな動き、電池もちの長さを重視する方に便利です。
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
画質とフレームレート
C460は4K/最大15fpsで、C425は2K/最大30fpsです。
4Kは画素数が約2倍なので、ナンバーや文字の判読性で差が出やすい一方、フレームレートは15fpsのため速い動きではブレが増えます。2K/30fpsのC425は動きがなめらかで、人物や車の挙動を追いやすいです。録画の圧縮は両機とも標準的な方式に対応し、メモリー効率は良好です。実用上は「細部重視ならC460」「動き重視ならC425」と考えるとよいでしょう。
用途に応じて、玄関の顔や表札まわりはC460、駐車スペースの出入りの動き把握はC425という置き方もおすすめです。
- C460は細部の読み取りに強い
- C425は動きの滑らかさで有利
Wi-Fi帯域
C460は2.4GHz/5GHzに対応し、C425は2.4GHzのみです。
5GHzは一般に干渉が少なく、帯域も広いため高ビットレートの4K映像を安定して飛ばしやすいです。障害物には弱い傾向がありますが、設置位置とアクセスポイントの距離が近ければ効果的です。2.4GHzのみのC425は遠達性にやや強い一方、混雑しやすい住宅街ではスループットが落ちることがあります。
家のメインAPに近い場所はC460の5GHzが安定しやすく、離れた場所や中継器なしの設置ではC425でも十分というケースが多いです。
- C460は電波が混む環境で安定しやすい
- C425は遠めの設置で使いやすい
視野角
C460は対角134°/水平113°/垂直59°、C425は対角150°/水平134°/垂直77°です。
C425は広角寄りのレンズ(約2.1mm/F2.1)で、1台で幅広く写せます。C460は焦点距離約3.17mm/F1.65で明るく、被写体をやや大きめに捉えます。広角は周辺で歪みが出やすい一方、死角を減らせるのが長所です。C460の縦方向は59°と狭めなので、高めの位置から斜め下に向けるなど設置でカバーするとよいでしょう。
玄関前などピンポイント監視はC460、庭全体や駐車場の広い範囲はC425が使いやすいです。
- C460は明るいレンズで被写体を大きく捉えやすい
- C425は広範囲の見渡しに強い
デジタルズーム
C460は18倍、C425は12倍です。
ズームはデジタル処理なので、拡大しすぎると画質は粗くなります。ただしベース解像度が高いC460は同倍率でも情報量に余裕があり、遠くの表札やナンバーの読み取りで差が出やすいです。
遠距離の細部確認が必要な場所ではC460が有利です。一方、近〜中距離中心なら両機で体感差は小さくなるでしょう。
- C460は遠距離の細部確認に強い
- 近距離中心なら差は小さい
サイレン音量
C460は最大100dBA(10cm)、C425は約94dB(10cm)です。
+6dBは理論上、音圧が約2倍。実際には設置位置や周囲の反射で聞こえ方が変わりますが、侵入抑止の「気づかせる力」はC460が一歩強めです。C425でも夜間の静かな環境では十分に響きます。
人通りの多い道路側などにはC460、住宅が近い場所ではC425のほうが使いやすいケースもあるでしょう。
- C460は威嚇を重視したい場面に
- 住宅密集地はC425でも十分なことが多い
24時間キャプチャ
C460は「24時間キャプチャ」に対応(最新ファームで有効)。C425は非対応です。
24時間キャプチャは、一定間隔の静止画を連ねて1日の変化を振り返れる機能です。常時録画の代替ではありませんが、工事音や積雪、配達の傾向など「時間の流れ」を確認するのに実用的です。microSDやTapo Careの空き容量には注意が必要です。
日々の変化を時短で振り返りたい方にはC460が便利です。用途によってはイベント録画中心のC425でも十分です。
- C460は時間経過の把握がしやすい
- イベント中心ならC425で問題ない場面が多い
おすすめはどちら
2つの機種は次の点が異なります。
- 4K/15fpsの細部描写(C460)と2K/30fpsのなめらかさ(C425)
- 5GHz対応の有無(C460のみ対応)
- 視野角の広さ(C425のほうが広い)
- ズーム倍率(C460:18倍、C425:12倍)
- サイレン音量(C460が大きい)
- 24時間キャプチャの有無(C460のみ対応)
玄関や表札、ナンバーなど細部が重要で、宅内のWi-Fiが近く安定しているならC460が良いでしょう。駐車場や庭など広い範囲を1台で見たい、動きの滑らかさや電池もちを重視するならC425が使いやすいです。
どちらもIP66、AI検知、microSD・クラウド保存、ソーラーパネル給電に対応し、アプリ操作の使い勝手は共通です。PCソフトやNVRでの視聴は有線モデルの案内が中心で、これらのバッテリー機は基本的にスマホ/タブレット視聴が前提と考えるのが安全です。
Tapo C460
- Tapo(タポ)
- 価格¥16,020(2025/09/05 10:53時点)
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Tapo C425
- Tapo(タポ)
- 価格¥13,889(2025/09/05 09:17時点)
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一覧表で詳細比較
主な仕様を一覧表で詳細に比較すると次のようになります。
項目 | Tapo C460 | Tapo C425 |
---|---|---|
発売日 | 2025年5月22日 | 2024年2月21日 |
外観 | ![]() | ![]() |
解像度/最大fps | 4K 3840×2160・15fps | 2K 2560×1440・30fps |
センサー | 1/2.7型 CMOS(スターライト) | CMOS(スターライト) |
レンズ | 3.17mm F1.65 | 2.1mm F2.1 |
視野角(対角/水平/垂直) | 134° / 113° / 59° | 150° / 134° / 77° |
デジタルズーム | 18倍 | 12倍 |
ナイトビジョン | IR(約14.9m)/スポットライト2灯/カラー夜間撮影 | IR(約15m)/スポットライト4灯/カラー夜間撮影 |
サイレン | 最大100dBA(10cm) | 約94dB(10cm) |
AI検知 | 人物/車両/ペット | 人物/車両/ペット |
24時間キャプチャ | 対応(最新ファーム要) | 非対応 |
保存 | microSD(最大512GB)、Tapo Care | microSD(最大512GB)、Tapo Care |
通信 | 2.4GHz/5GHz(IEEE 802.11b/g/n/a/n) | 2.4GHzのみ(IEEE 802.11b/g/n) |
防水防塵 | IP66 | IP66 |
動作温度 | −20〜45℃ | −20〜45℃(目安) |
バッテリー | 10,000mAh、最長約200日(使用条件で変動) | 10,000mAh、最長約300日(使用条件で変動) |
外形寸法・質量 | φ64.8×114.6mm・約327g | 116.2×64.8×64.8mm・約335g |
ソーラーパネル | A201対応 | A200推奨(A201も販売情報で適合記載あり) |
ハブ連携 | H200対応(任意) | H200対応(任意) |
参考価格 | ¥16,020〜(2025/09/05 10:53) | ¥13,889〜(2025/09/05 09:17) |
まとめ
TP-LinkのC460とC425は、どちらも配線不要で設置がしやすく、AI検知や双方向通話、IP66など基本機能は同じです。
購入時は「細部重視か動き重視か」「電波環境」「カバーしたい範囲」の3点を再確認すると検討しやすいです。4Kで細部を残したい、5GHzで安定させたいならC460。広い範囲や滑らかさ、電池もちを重視するならC425が良いでしょう。
別売品
C460/C425はいずれもソーラーパネル給電に対応し、ハブ連携で保存や自動化を拡張できます。公式の推奨はC460= A201、C425= A200です(販売情報ではA201がC425にも対応と案内されています)。
外観 | 説明 | 参考価格 |
---|---|---|
![]() | Tapoバッテリーカメラ向けコンパクトソーラーパネル。4mケーブル/角度調整ブラケット同梱。 | ¥2,320〜(2025/09/05 09:17) |
![]() | 従来モデルのソーラーパネル。C425推奨。設置自由度が高い4mケーブル付属。 | ¥3,600〜(2025/09/05 09:17) |
![]() | microSD搭載のスマートハブ。イベント保存や着信音、オートメーション連携を拡張。 | ¥11,874〜(2025/09/05 10:53) |
参考文献
- https://www.tp-link.com/jp/home-networking/cloud-camera/tapo-c460/
- https://www.tp-link.com/jp/home-networking/cloud-camera/tapo-c425/
Tapo C460
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Tapo C425
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