バッファローのWi-FiルーターWSR-6000AX8PとWSR-5400AX6Pはよく似ていますが、何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
3つの違い
WSR-6000AX8PとWSR-5400AX6Pは、どちらも2023年に発売されたWi-Fi 6対応AirStationルーターです。
- WSR-6000AX8P: 2023年08月発売
- WSR-5400AX6P: 2023年07月発売
WSR-6000AX8Pは、WSR-5400AX6Pと比べると、次の点が異なります。
- 2.4 GHz帯で4ストリーム通信に対応し、最大転送速度が2倍の1147Mbpsある。
- Internetポートは、2.5 Gbpsに対応。
- LANポートが1口少ない3口。
WSR-6000AX8Pは、2.4 GHz帯の通信が強化されており、さらに高速なインターネットポートを持つ機種です。2.4 GHz帯でも安定して通信したいという場合や、1 Gbpsを超えるインターネット光回線を使用する場合には、WSR-6000AX8Pがおすすめです。
表で比較すると次のようになります。
型番 | WSR-6000AX8P | WSR-5400AX6P |
---|---|---|
発売年月 | 2023年08月 | 2023年08月 |
外観 | ![]() | ![]() |
参考価格 | ¥17,980〜(2025/03/31 08:45) | ¥13,750〜(2025/03/31 21:06) |
2.4 GHz | 11ax:1147Mbps (40MHz 4×4) 11n:600Mbps (40MHz 4×4) 11g:54Mbps 11b:11Mbps | 11ax:573Mbps (40MHz 2×2) 11n:300Mbps (40MHz 2×2) 11g:54Mbps 11b:11Mbps |
アンテナ | 内蔵アンテナ: 5GHz:4本 2.4GHz:4本 (うち、5GHz/2.4GHz共通:4本) | 内蔵アンテナ: 5GHz:4本 2.4GHz:2本 (うち、5GHz/2.4GHz共通:2本、5GHz専用:2本) |
INTERNETポート | 最大2.5Gbps×1 | 最大1Gbps×1 |
LANポート | 最大1Gbps×3 | 最大1Gbps×4 |
本体サイズ | 59×177×165mm | 59×177×175mm |
本体サイズはほぼ同じです。
違いについて詳しく見てみましょう。
2.4 GHz帯のストリーム数
2.4 GHz帯において、WSR-6000AX8Pは4ストリーム、WSR-5400AX6Pは2ストリームでの通信に対応しています。
WSR-6000AX8Pは、2.4 GHz帯でも4本のアンテナを使用できるため、最大転送速度は1147 Mbps (40MHz 4×4)あります。一方で、WSR-5400AX6Pは2本のアンテナを使用するため、最大転送速度は半分の 573Mbps (40MHz 2×2)です。
現状では4ストリームに対応したスマホは最新のアンドロイドスマホに限られていますが、iPhoneなど2ストリームに対応をしたスマホでも、ルーターが4ストリームに対応していれば2台同時に通信することができますので、家族で使用するなどで複数台同時に2.4 GHz帯で通信する場合は、WSR-6000AX8Pの方が通信速度が速くなる場合があります。
また、WSR-6000AX6Pのほうが、2.4 GHzでアンテナを4本使用して通信するため、2ストリーム端末1台と通信する場合に限っても、障害物や電波干渉がある場所での通信が安定しやすくなります。参考までに次の図はメーカーが、5 GHz帯で 3本アンテナのWSR-3000AX4Pと、2本アンテナのWSR-1800AX4Sのダウンロード平均実効スループットを比較したものです。

1Fのルーターと3FのiPhoneで通信するような障害物が多い状況のときでは、3本アンテナの方が76%も通信速度が早くなっています。また、5 GHz帯よりも2.4 GHz帯のほうが障害物に強いですから、2.4 GHz帯で4ストリームあるとより遠くまで届きやすいと考えられます。このように、遠く離れた部屋での通信があるようなら、アンテナの多いWSR-6000AX8Pのほうが通信が安定することが期待できます。
5 GHz帯の性能は同じですが、2.4 GHz帯はWSR-6000AX8Pの方が性能がよいです。最近の家庭用無線機器は5 GHz帯に対応したものが多いですが、2.4 GHz帯でも複数台の機器を使用する予定があり、通信速度が遅くならないようにしたい場合には、WSR-6000AX8Pのほうがおすすめです。
型番 | WSR-6000AX8P | WSR-5400AX6P |
---|---|---|
5 GHz | 11ax:4803Mbps (160MHz 4×4) 11ac:3466Mbps (160MHz 4×4) 11n:600Mbps (40MHz 4×4) 11a:54Mbps | 11ax:4803Mbps (160MHz 4×4) 11ac:3466Mbps (160MHz 4×4) 11n:600Mbps (40MHz 4×4) 11a:54Mbps |
2.4 GHz | 11ax:1147Mbps (40MHz 4×4) 11n:600Mbps (40MHz 4×4) 11g:54Mbps 11b:11Mbps | 11ax:573Mbps (40MHz 2×2) 11n:300Mbps (40MHz 2×2) 11g:54Mbps 11b:11Mbps |
アンテナ | 内蔵アンテナ: 5GHz:4本 2.4GHz:4本 (うち、5GHz/2.4GHz共通:4本) | 内蔵アンテナ: 5GHz:4本 2.4GHz:2本 (うち、5GHz/2.4GHz共通:2本、5GHz専用:2本) |
2.4 GHzでの性能 | ・4×4対応の端末を1台同時通信可能 ・2×2対応の端末を2台同時通信可能 ・2×2対応の端末1台で通信するときも、多くのアンテナを使うことで電波干渉時も通信が安定しやすい | ・2×2対応の端末を1台同時通信可能 ・1×1対応の端末を2台同時通信可能 |
参考価格 | ¥17,980〜(2025/03/31 08:45) | ¥13,750〜(2025/03/31 21:06) |
Internetポート
インターネットポートとして、WSR-6000AX8Pは2.5Gbpsポートを、WSR-5400AX6Pは1Gbpsポートをそれぞれ1つ搭載しています。1 Gbpsを超えるインターネット光回線を契約している場合には、WSR-6000AX8Pの方がルーターがボトルネックになりにくいためおすすめです。
型番 | WSR-6000AX8P | WSR-5400AX6P |
---|---|---|
INTERNETポート | 最大2.5Gbps×1 | 最大1Gbps×1 |
参考価格 | ¥17,980〜(2025/03/31 08:45) | ¥13,750〜(2025/03/31 21:06) |
LANポート
有線LANポートは、WSR-6000AX8Pには1 Gbpsが 3口、WSR-5400AX6Pには1 Gbpsが 4口本体についています。
最近は、家庭用機器では有線LANポートを使用することは少なくなってきていますが、有線LANで接続したいNASやプリンタなどが4台ある場合は、WSR-5400AX6Pが良いでしょう。
型番 | WSR-6000AX8P | WSR-5400AX6P | ||
---|---|---|---|---|
LANポート | 最大1 Gbps ×3 | 最大1 Gbps ×4 | ||
参考価格 | ¥17,980〜(2025/03/31 08:45) | ¥13,750〜(2025/03/31 21:06) |
どちらがおすすめか
WSR-6000AX8Pの、WSR-5400AX6Pとの違いをまとめると次のようになります。
- 2.4 GHz帯で4ストリーム通信に対応し、最大転送速度が2倍の1147Mbpsある。
- Internetポートは、2.5 Gbpsに対応。
- LANポートが1口少ない3口。
WSR-6000AX8Pは、2.4 GHz帯でも 4ストリーム通信に対応しているのが特徴です。4×4 MIMOに対応した最新のアンドロイドスマホであれば 2倍の転送速度で利用できますし、2×2 MIMOに対応するiPhoneでも2台同時通信する場合に転送速度が半減しません。2.4 GHz帯のアンテナ数はWSR-5400AX6Pよりも2本多く、1台の2ストリーム通信の場合でも安定して通信することができます。そのため、2.4 GHz帯も複数端末で使用する場合には、WSR-6000AX8Pの方が快適に通信できることが期待できおすすめです。また1 Gbpsを超えるインターネット回線を使用している方にもおすすめです。
一方で、WSR-5400AX6Pは5 GHz帯では4ストリーム通信に対応しています。2.4 GHz帯しか使えない機器は減ってきているため、2.4 GHz帯よりも干渉の少ない5 GHz帯を中心に使うという場合にはWSR-5400AX6Pでも十分でしょう。
なお、どちらの機種もメッシュネットワーク機能に対応しています。例えばWSR-5400AX6Pでは電波が届きにくく通信が不安定だとわかった場合でも、もう一台追加して中継機として使用することができます。
WSR-6000AX8P
- 2.4 GHz帯でも複数端末で使う予定。
- 2.4 GHz帯でも遠く離れた部屋などの障害物や電波干渉のある場合でも安定して通信したい。
- 1 Gbpsを超えるインターネット回線を使う。
- 有線LANポートは3つあればよい。
- バッファロー
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WSR-5400AX6P
- 5 GHz帯での通信が中心。
- インターネット回線は、1 Gbps以下である。
- 有線LANポートは4つほしい。
- バッファロー
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性能を表で比較
性能を表で比較すると次のようになります。
まとめ
バッファローのWi-Fi ルーターWSR-6000AX8PとWSR-5400AX6Pを比べると、WSR-6000AX8Pは 2.4GHz帯でも4ストリームまで使用できる点が異なります。2.4 GHz帯でも快適に使用したい場合はWSR-6000AX8Pがおすすめで、5 GHz帯を中心に使用する場合はWSR-5400AX6Pがおすすめです。
以上、WSR-6000AX8PとWSR-5400AX6Pの4つの違い。でした。
参考
- https://www.buffalo.jp/product/detail/wsr-6000ax8p-mb.html
- https://www.buffalo.jp/product/detail/wsr-5400ax6p-bk.html
WSR-6000AX8P
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WSR-5400AX6P
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eスポーツ | 4K/8K動画配信/視聴||||||||
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6 | メッシュ/中継機 | ||||
ポイント | より高性能なフラッグシップモデルが欲しい | 最新端末の性能を活かしたい | 1台でたくさんの端末をつなぎたい | 混雑を回避して長く使える性能のものが欲しい | 家族みんなで便利に使いたい | 1〜2人でインターネットやテレワークに必要十分なものが欲しい | 家じゅうどこに行っても通信が途切れないようにしたい | とにかく届かない部屋に手軽に電波を届けたい |
おすすめ商品 | 高性能なWXRシリーズ | スタンダードなWSRシリーズ | ペアリング済みWNRシリーズ | 中継機WEXシリーズ | ||||
型番 | WXR18000BE10P | WXR9300BE6P | WXR-11000XE12 | WSR-5400XE6 | WSR-5400AX6P | WSR-3000AX4P | WNR-5400XE6P/2S | WEX-3000AX4EA |
外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
参考価格 | ¥51,500〜(2025/03/31 22:46) | ¥31,480〜(2025/03/31 22:46) | ¥44,980〜(2025/03/31 22:46) | ¥16,180〜(2025/03/31 22:46) | ¥13,750〜(2025/03/31 21:06) | ¥8,980〜(2025/03/31 18:46) | ¥33,480〜(2025/03/31 22:46) | ¥8,080〜(2025/03/31 22:46) |