最近気になっていた「プリュスオー メロウ」のシャンプー&トリートメント。成分表をじっくり眺めてみたら、なかなか本気度が高い処方だったので、私なりの解釈も交えつつ、どんな人に合いそうかまとめてみます。
- plus eau(プリュスオー)
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成分から分かる特徴
1. 洗浄成分は“アミノ酸系”中心で低刺激派に◎
一番気になったのが、「ラウロイルメチルアラニンNa」や「ココイルグルタミン酸Na」などアミノ酸系界面活性剤がベースなところ。硫酸系よりも断然やさしく、皮脂を落としすぎないので、乾燥や敏感頭皮に悩んでいる方にも合いそうです(参考:山本 2012 [1])。
2. タンパク補修成分が豊富!
「加水分解ケラチン」「加水分解シルク」「コラーゲン」…見事に補修系の成分が並んでいます。ブリーチや縮毛矯正、日々のアイロンで髪がスカスカになってきた人は、この辺りの補修力に期待できます(参考:Takada et al., 2018 [2])。
3. 脂質系(セラミドや植物オイル)もたっぷり
セラミドNPやAP、アルガンオイルやバオバブ種子油など脂質系の成分が充実。ダメージでラメラ構造(CMC)が壊れてパサついている髪に、しっとり感やツヤを与えてくれそうです(参考:Miyamoto et al., 2012 [3])。
4. 熱ダメージケア成分も配合
「メドウフォーム-δ-ラクトン」も入っていて、ドライヤーやヘアアイロンで傷みがちな方の熱ケアもバッチリ。アイロン派には嬉しい!(参考:Okuda et al., 2015 [4])
成分の詳細
メロウシャンプー
水、ラウロイルメチルアラニンNa、コカミドDEA、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸Na、ココイル加水分解コラーゲンK、加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)、加水分解ケラチン(羊毛)、加水分解シルク、オプンティアストレプタカンサエキス、異性化糖、ヘマチン、メドウフォーム-δ-ラクトン、ココイルメチルタウリンNa、ツボクサエキス、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、セラミドNP、アルガニアスピノサ核油、セラミドEOP、セラミドAP、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、EDTA-2Na、加水分解ダイズタンパク、加水分解ローヤルゼリータンパク、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-7、アボカド油、バオバブ種子油、ポリクオタニウム-51、ヒマワリ種子油、ホホバ種子油、ヤシ油アルキルグルコシド、プロポリスエキス、シャクヤク根エキス、オタネニンジン根エキス、カミツレ花エキス、ハチミツ、ハチミツエキス、ローヤルゼリー、BG、ラウロイルラクチレートNa、グリセリン、ジステアリン酸PEG-150、グリチルリチン酸2K、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、トコフェロール、フィトスフィンゴシン、キサンタンガム、カルボマー、エチドロン酸、コレステロール、エチドロン酸4Na、クエン酸、メチルパラベン、エタノール、フェノキシエタノール、香料
メロウトリートメント
水、ステアリルアルコール、グリセリン、ハチミツ、ベヘントリモニウムクロリド、ジメチコン、加水分解シルク、加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)、加水分解ケラチン(羊毛)、加水分解ケラチン、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、アルガニアスピノサ核油、ツバキ種子油、ホホバ種子油、セラミドNP、アボカド油、バオバブ種子油、ヒマワリ種子油、メドウフォーム-δ-ラクトン、プルケネチアボルビリス種子油、ポリクオタニウム-51、ポリクオタニウム-64、加水分解ローヤルゼリータンパク、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、メドウフォーム油、セラミドAP、セラミドEOP、ポリクオタニウム-10、ヨモギ葉エキス、モモ葉エキス、アマモエキス、レモン果実エキス、グレープフルーツ果実エキス、ミツイシコンブエキス、ゴボウ根エキス、コーヒー種子エキス、オプンティアストレプタカンサエキス、豆乳発酵液、グレープフルーツ果皮油、ゴマ油、シア脂、加水分解ダイズタンパク、BG、黒砂糖、ステアリン酸PEG-55、シクロペンタシロキサン、アルギニン、グルタミン酸、ステアルトリモニウムクロリド、グリチルリチン酸2K、グルコシルルチン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルラクチレートNa、ペンチレングリコール、ヘマチン、ユビキノン、水添レシチン、トコフェロール、フィトスフィンゴシン、コレステロール、キサンタンガム、カルボマー、腐植土抽出物、イソプロパノール、ヒドロキシエチルセルロース、ジココジモニウムクロリド、フェノキシエタノール、アモジメチコン、アミノプロピルジメチコン、エタノール、香料
どんな人におすすめ?
私が成分表を見て思ったのは、このシャンプー&トリートメントは「しっとり重視」「ダメージケア重視」の人に特に向いているということです。
◎特に合いそうな髪質・年齢・ダメージレベル
- 中〜太めの髪質や広がりやすい・パサつきがちな髪
- ブリーチやカラー、縮毛矯正、アイロンなどで深刻なダメージ毛
- 30代以降でエイジングが気になる乾燥・ツヤ不足毛
- 敏感肌で“洗いすぎたくない”派の人
△気をつけたいポイント
- 極細・軟毛で根元の立ち上がりや軽さを重視したい人にはやや重いかも。シリコンやオイルのコーティング力が強いので、量や使い方を工夫したほうが◎。
- 皮脂が多い脂性頭皮の人は、場合によっては二度洗いで仕上がりを調整するといいかも。
まとめ
このシャンプーとトリートメント、「髪の内側も外側も両方から補修!」という“全部入り”感がすごいです。ダメージ毛・乾燥毛の人にとっては頼もしい選択肢になりそう。
ダメージ毛で“しっとりまとまりが欲しい”人や、年齢とともにツヤ・ハリがなくなってきた方には、かなりおすすめできる処方だと感じました。逆に「ふわっとエアリーな軽さ」最重視の方は、もう少し軽めのラインを選ぶとバランスが良いかも。
参考文献
- 山本美穂, “洗浄剤の基礎と応用”, 日本化粧品技術者会誌, 2012
- Takada, A. et al., “Repairing effect of hydrolyzed keratin on hair”, Int J Biol Macromol, 2018
- Miyamoto, K. et al., “Ceramide and cholesterol in hair”, J Cosmet Sci, 2012
- Okuda, M. et al., “Heat-reactive hair care ingredients”, J Cosmet Sci, 2015
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