AINEXTのフィットネスバイクFITBOX LITE(フィットボックス ライト)を購入しましたので、紹介します。
目次
購入までの経緯
最近の感染症の影響で、家にいることが多くなり、運動不足になったので、運動せねば!持久力を付けなければ!と思いました。
水泳が好きなので、はじめはプール付きのフィットネスジムに通おうかと思ったのですが、有効性95%のワクチンを打ち終わったとしても20回に1回は感染してしまいますし、有効性が落ちる株が流行り始めていることもあったので、やはりジムは避けようと思い直しました。ジムでは、マシンやロッカー、シャワーにて、前に使った人の汗や唾液に触れないようにするのはかなり難しそうです。
外でランニングをするのは、私の足が良くないことや、雨や暑かったりで長続きしなさそうなのでやめました。
そこで、家でも有酸素運動ができるフィットネス機器を探すことにしました。ランニング・ウォーキングマシンというものがありますが、足音がかなり響くようです。アパート・マンションなどの集合住宅では不向きなのでやめました。
フィットネスバイクは、電磁式のものであれば静音性に優れており、隣の部屋で使っていてもわからないくらいだということで、それを購入することにしました。場所は取りますが、使わなくなったらメルカリなどで売れそうです。
フィットネスバイクは、形状やメーカーによってはスピンバイク・エアロバイクとも呼ばれますが、一言でいえば、漕いでも進まない自転車です。
1万円くらいの格安フィットネスバイクもありますが、次の3万円程度のFITBOX LITEというのが静音で売れ筋のようですので、これにしました。
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長所は、
- 電磁式の負荷で静音性に優れる。
- ローラーがむき出しでないので、子供やペットがいても比較的安心。
- 価格が安い。
短所は、
- 長時間漕ぐとお尻が痛くなる。
- 身長170 cm以上の人(股下〜73 cm以上)では、サドルをちょうどよい高さにできない。
- 「負荷なし」に設定できない。負荷1でも、女性には重い場合もある。
ということです。
FITBOXという上位機種もありますが、価格とコンパクトさの観点からFITBOX LITEを選びました。
FITBOX LITEを購入・組み立て
AmazonでFITBOX LITEを注文して、翌日には届きました。定価は34,800円だそうですが常に5,000円引きをしているので、実質29,800円です。
梱包はひどい
ダンボール箱は大きいです。梱包重量は31 kgあるようですが、佐川さんが宅配便で対応してくれる重量のようです。
ペットボトルと比較するとこうなります。
重いですが30 kgの米袋と同じくらいですから、一般的な体力のある男性であれば運べると思います。
「プレゼントにも自分にも嬉しいオシャレなギフトボックスを採用しました」という宣伝ですが、口コミを見ると発泡スチロールの粉が飛び散って大変だということです。
箱を開けるまではそんなはずはないだろうと思っていました。しかし、箱を開けると確かに発泡スチロールが既に砕かれて一部粉になっていました。
ダンボールから取り出そうとしても、テープがベタベタに貼ってあって素直に出てきません。
頑張って出したところが次の画像です。
下部の発泡スチロールは割れていました。無理にこのダンボールサイズに納めようとしているのか、ギチギチに詰められていて、緩衝材が足りていないのが原因のようです。
最近の中国製品は品質が高くなっていて感心しているのですが、これはこれまで購入した製品の中で一番ひどい梱包でした。
使うのに飽きたらメルカリで売るつもりで梱包材をキレイにとっておこうと思いましたが、新品の時点で梱包がボコボコになっていて再利用するのは無理そうなため、諦めて捨てることにしました。
片付けは、ダンボールと発泡スチロールを分別して、静電気で壁や靴下にへばりついた発泡スチロールの粉を掃除機で吸いましたが、本体の組み立てよりも時間がかかって大変でした。
組み立ては簡単
組み立ては、ほぼ完成品というだけあって簡単です。
前後の足を取り付けて、ハンドルとサドル、ペダルを取り付けて完了です。説明書と実物は少し異なりますが分かります。説明書は怪しくない普通の日本語でした。
掃除を別にすると30分から1時間で組み立てられます。
なお、レンチやドライバーは簡単なものが付属しますが精度がなくてネジを潰しやすいので、自分のレンチやドライバーを持っている方はそれを使ったほうがよいです。
使用感・レビュー
梱包はひどかったですが、商品は良いです。良い汗をかけます。
静音性
FITBOX LITEはとても静かです。ペダルを漕ぐと内部でシャコシャコとわずかに音が鳴りますが、扇風機の音の方がうるさいくらいです。
振動などもないので、アパートで深夜でも余裕で使えています。
ジムや外でランニングするのと比べると、思い立ったらいつでも使えるのは良いです。女性の場合は、メイクしていなくても、メイク崩れに気を使わなくても、家の中で好きなだけ運動できるのはよいと思います。
負荷
負荷1でも手で回そうとすると難しいくらいに重いです。女性の方だと、慣れるまでは負荷1でも重いと思います。
男性の方であれば、負荷3~4くらいで有酸素運動になって、ちょうどよいと思います。
FITBOXは永久磁石で負荷を調整しているので、永久磁石をローラーからもっと遠ざければ負荷が弱くなるかと思い、中を覗いてみましたが、そもそも負荷1が磁石なしの状態のようで、それ以上軽くすることは難しそうでした。ローラーだけの慣性でも重いようです。
サドルの最大高さ
サドルは最高位置にしても、股下78 cmの人には低いです。あと5 cmくらい上げることができたらちょうど良さそうです。ただ、サドルが高いのは脚に良くないようですが、数センチ低いだけなら脚の筋肉を使うことになるくらいで、特に問題はないようです。
脚の長さが普通の方は身長で168 cmくらいまで、脚が(私のように)短めの方は173 cmくらいが、適正なサドルの高さで使える限度かと思います。サドルの高さが心配な方はFITBOXのほうがよいでしょう。FITBOXはシートポストの根本の高さが、FITBOX LITEよりも高いので、その分サドルを高くできると思われます。公式ではサドル-ペダル間距離は同じになっていますが、口コミで多く指摘されているようにLITEのほうが小さい人向けです。公式の数値は参考程度にするのが良いでしょう。
FITBOX LITEで高さが足りなかった場合は、次のようなバネのスペーサーを間に入れる方法もあります。
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ただ、強い衝撃をかけると折れることがあるそうなので注意は必要です。
ロードバイクの練習になるか?
FITBOXは、Qファクター(ペダル-ペダル間)が23 cmくらいあったり、クランクの長さが16.5 cmから変えられなかったり、ハンドル交換が不可能だったりするので、ロードバイクの練習には向いていません。
ジオメトリがちゃんと体に合っていないと気になるという方は、ロードバイク+スマートトレーナーの方が良いと思います。zwiftもできます。あくまでフィットネスバイクは、フィットネスバイクということで。
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しかし、スマートトレーナーよりもFITBOX LITEのほうがかなり安いので、脚の筋肉や持久力をつけるだけでよいならFITBOX LITEがおすすめです。
ハンドルの高さ
サドルを最高位置にして、ハンドルを最低位置にすれば、ハンドルの方が5 cmくらい下になるので、ロードバイクのドロップハンドルの上段くらいの位置関係くらいにはなります。
ハンドルに肘をつけば、そこそこの前傾姿勢にはなります。
タブレット台
タブレット台は幅が狭く、10.9インチiPad Airを縦向きには置けますが、横向きには置けません。
横の出っ張りをペンチなどで割り取って使っている方もいらっしゃるようです。
付属ペダル
ペダルは、ビギナーズペダルという靴下でも乗れるプラスチックペダルが付属します。
このペダルは、ベアリングの摩擦が大きく、びっくりするほどスムーズに回りません。この摩擦も負荷だと思えばよいかもしれません。
シマノのSPDペダルに交換できますので、気になる場合はペダルを交換しても良いでしょう。ただ靴下では乗れなくなります。また、ビンディングシューズとビンディングペダルのセットで2万円ほど使うのであれば、もうロードバイク+スマートトレーナーのほうがよいような気がしてきます。
マット
マットは、床に脚の跡が付かないようにするためと、汗で床を汚さないようにするために敷いたほうが良いと思います。本体は十分静かですので、静音性のために分厚いマットを選ぶ必要はなく、薄いマットで十分です。クッション性がありすぎるとバイクが揺れてしまいます。
公式のマットは4,000円ほどしますが、同じTPE製 6 mmのヨガマットが1,700円くらいで買えますので、私はそれを使っています。
AnYokerのヨガマットレビュー。FITBOX LITEのマットに使う。
FITBOX LITEは前後の脚の距離が90 cm弱ですので、180 cmのヨガマットを買うと、2枚に切って使うこともできます。
100円均一のジョイントマットでも良いと思います。
お尻は痛くなるか?
サドルのクッション性は十分にあります。ただ長時間漕ぐとお尻が痛くなるというレビューが多いです。性別やサドルへの体重のかけかたによって対策方法が異なるので、いろいろ試してみるとよいと思います。
定番の対策としては、次のサドルカバーを使う方法があります。あわせ買いでも提案されます。
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他にはサドルの前方が上に上がっている形をしていますので、これが原因の場合もあります。サドルの傾きは調整できます。
私の場合は、予めフラット〜少し前傾になるように2段階前方に傾けたら、お尻は痛くなりませんでした。ロードバイクに乗り慣れている方はお尻の痛みは経験済みだと思いますので、簡単に対策できると思います。
心拍計
FITBOX LITEはFITBOXと異なり心拍計はついていませんが、別途心拍計を用意するとよいでしょう。どの程度漕げば、脂肪燃焼ゾーンか、有酸素運動ゾーンかわかるので効果的に運動することができますし、運動の記録がつきますのでやる気になります。
アップルウォッチなどのスマートウォッチをお持ちの方はそれを使うことができます。新しいものを買う場合は、安価な腕時計タイプの心拍計には次のようなものがあり人気です。
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リアルタイムで心拍数をスマホに飛ばして、モニターしたい場合にはXOSSの腕時計形心拍計が便利です。
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私はFitbit Inspire 2を使っていますが、フィットネスバイクのためだけに買うには高いかもしれません。
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Fitbit Inspire 2とHRの9個の違い!バッテリー持ちが2倍。
ケイデンス計はいる?
心拍計があれば、ケイデンス計はなくてもよさそうです。1秒に1回漕ぐと60 rpmで、その1.5倍が90 rpmだと感覚的にわかりますのでそれで十分だと思っています。
zwift用に次のようなケイデンスセンサーにもなりスピードメーターにもなるものを購入する人もいます。
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Wahooのケイデンス/スピード計のほうが壊れにくいようですが、価格が2.5倍くらいしますので、試しに使うならXOSSやCooSpoので良いのではないかと思います。
しかし、パワーメーターなしでzwiftをしても面白くなくてあまり続かないっぽいという話も聞きます。そのため、私もzwiftはしていません。パワーメーターは8万円ほどしますので、それをFITBOX LITEにつけるくらいなら、サイクルトレーナーを購入したほうが坂道の負荷も再現されるので良いと思います。結局私はそこまで予算がなかったのでFITBOX LITEにしたのですが…
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なお、ケイデンスを知るためにキャットアイの自転車用のスピードメーターを流用しようとも思いましたが、無線タイプだとクランクにつけたセンサーから電波を安定して拾うのが難しく、使えませんでした。
漕いでいる時間は何をする?
フィットネスバイクは、何かをしながら漕げるのが良い点です。
私はタブレットで、バレエ動画を見たり、プライム・ビデオでアニメや映画を見たり、youtubeで各種動画をみたり、電子書籍を見ながら漕いでいます。
Youtubeにはフィットネスバイクの動画もあって、それにあわせて漕ぐととても運動になりますが、そこまで気合を入れると続かなさそうなのであまり見ていません。
Youtubeに電車やバスの前方を写した動画もありますが、それを眺めながら漕いでいると実際にそこを自転車で移動している気分になって面白いです。
なお、体が振動するので、キーボードを打つ必要がある作業はできていません。
フィットネスバイクは痩せるか
活動量計によると、私の場合は20分くらい漕いで 100 kcalを消費しているようです。
1 kgの脂肪は7000 kcalに相当するといいますので、毎日20分漕ぐと 70日で1 kg痩せることになります。かなり緩やかです。実際もそんな感じで、いまのところ痩せたという実感は残念ながらないです。
強度を上げて筋肉がつくように漕げば、その分基礎代謝が増えるので、もう少し痩せやすい体になると思いますが、私は持久力をつけるのが目的ですので、ゆるく長く漕ぐようにしています。
一人で移動させられるか?
26 kgなので、男性の方なら持ち上げて移動するのは簡単です。
前方にローラーがついており女性でもラクラク移動できるというのがアピールポイントですが、それは難しいと思います。そのローラー部分に26 kgがかかりますので床が傷つきますし、マットが敷いてあるなどして床が柔らかいとローラーが埋まって転がりません。
買うべきか?
FITBOXは、継続して有酸素運動をする気はあるけれど、ジムに通ったり外をランニングするのは時間や天候、感染予防の点で難しいという方におすすめです。
ジムやランニングだと移動時間や準備をする時間がいりますが、家にフィットネスバイクがあるとちょっとしたすきま時間でも漕ぐことができますし、動画をみながら漕ぐことができるのが良いです。特にジムは、行きたいと思ったときに休館日だったり、閉館時間30分前だったりして諦めることがしばしばあったので、毎日運動したいときにできるようになったのは利点です。脂肪燃焼をするには40分くらい漕ぐほうがよいですが、家なら長時間漕いでいても感染の心配がありません。
都会だとフィットネスジムに数ヶ月通う料金程度でFITBOX LITEを買えるので、安く済むと思います。田舎だと家族4人まで通えて月3,000円というフィットネスジムもありますので、それほど安くはありません。
なお、筋肉をつけたいという方はフィットネスバイクでは筋肉は付きませんので、腕立て伏せをするとか、腹筋ローラーを使うと良いと思います。この場合でもヨガマットが活躍します。腹筋ローラーは持っていますが、結構きついです。
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しかし、どの運動スタイルでも、自分で運動を継続する気がないと続きません。やる気はお金ではどうにもなりません。やる気が続かなさそうという場合は、購入を控える方が良いでしょう。
最近は、フィットネスバイクのような大型のものでもメルカリで匿名かつ梱包おまかせで売ることができるようで、私は飽きたらそれで売ろうと思っていました。送料・手数料は1万円くらいのようですので、例えば2万円で売れれば1万円は戻ってくるという感じです。今の所はまだ家で活躍しています。
まとめ
アイネクストのフィットネスバイクFITBOX LITEの使用感を紹介しました。梱包は良くなかったですが、製品自体は良いもので予想以上に活躍しています。しっかりしたフィットネス機器にもかかわらず3万円というのは安いと思います。静音ですので、アパート・マンションで毎日有酸素運動したいという方におすすめです。
以上、FITBOX LITEのレビュー。でした。
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