パナソニックの加湿空気清浄機F-VXU70とF-VXT70は何が異なるのでしょうか。違いは2つあります。わかりやすく紹介します。
目次
2つの違い
F-VXU70はF-VXT70の後継機種です。F-VXU70は2021年発売で、F-VXT70は2020年発売です。どちらの機種も、適用床面積 31畳まで、最大加湿量700 ml/hです。
F-VXU70は、F-VXT70と比べて、次の点が異なります。
- ナノイーのOHラジカル量が 2倍になった。
- わずかに運転音、消費電力、本体質量が減った。
違いを表で比較すると次のようになります。
型番 | F-VXU70 | F-VXT70 |
---|---|---|
発売年 | 2021 | 2020 |
外観 | ||
ナノイー |
ナノイーX 9.6兆
|
ナノイーX (4.8兆)
|
運転音(強/中/静音) | 54 / 33 / 15 dB (空気清浄時) 52 / 36 / 26 dB (加湿時) |
54 / 33 / 15 dB (空気清浄時) 53 / 36 / 26 dB (加湿時) |
消費電力(強/中/静音) | 57 / 8.5 / 4.2 W (空気清浄時) 50 / 13 / 8 W (加湿時) |
57 / 9 / 4.5 W (空気清浄時) 50 / 13 / 9 W (加湿時) |
質量 | 10.0 kg | 10.2 kg |
型番 | F-VXU70 | F-VXT70 |
参考価格 木目調 |
¥68,000〜(2024/11/21 15:48) |
¥54,500〜(2024/11/21 15:48) |
ホワイト | ¥54,800〜(2024/11/21 15:48) |
¥49,800〜(2024/11/21 15:48) |
ブラック | − | ¥85,000〜(2024/11/21 15:48) |
違いを詳しく見てみましょう。
ナノイー量
イオン放出機構に、F-VXU70では「ナノイーX 9.6兆」を、F-VXT70では「ナノイーX」を搭載しています。
放出されるOHラジカル量は、ナノイーX 9.6兆は9.6兆個/秒で、ナノイーXは4.6兆個/秒です。
F-VXU70ではナノイーの量が2倍になりました。これは、OHラジカルの発生メカニズムが革新されたことで可能になりました。
ナノイーには、6畳空間での約6~24時間のテストにより、次のような効果があることがわかっています。
- 花粉を抑制
- PM2.5に含まれる汚染物質(芳香族カルボン酸・アルカン)を分解
- アレル物質を抑制
- ウイルス、カビ菌、菌を抑制
- 生活臭の臭気強度を低減
試験結果があるわけではありませんが、ナノイーX 9.6兆では、ナノイー量が2倍になったことで、このような効果がより強くなっていることが期待できます。
執筆時点で試験結果が公表されているのは、花粉(スギ)を99%抑制する時間です。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
ナノイーX 9.6兆では、6畳空間において、スギ花粉を抑制するまでの時間が半分の12時間になっています。
なお、F-VXU70とF-VXT70の 8畳の清浄時間は約 9 分です。浮遊しているスギ花粉については、ナノイーで抑制するよりも圧倒的に早く、本体のHEPAフィルターで濾し取ってしまうことになりますので、2つの機種で効果に違いは出ないことになります。
一方で、空気清浄機の集じん・脱臭フィルターではキャッチできない付着した物質に対しては、ナノイー量の違いが出ることが期待できます。
型番 | F-VXU70 | F-VXT70 |
---|---|---|
ナノイー |
ナノイーX 9.6兆
|
ナノイーX (4.8兆)
|
運転音・消費電力・本体質量
F-VXU70では、加湿空気清浄・強モード時の運転音が、53 dBから、52 dBにわずかに減りました。
また、中・静音モード時の消費電力は、0.3~1 W減っています。
本体質量は、0.2 kg減りました。
これについては、違いがわからないくらいの差ですので、気にしなくてもよいでしょう。
型番 | F-VXU70 | F-VXT70 |
---|---|---|
運転音(強/中/静音) | 54 / 33 / 15 dB (空気清浄時) 52 / 36 / 26 dB (加湿時) |
54 / 33 / 15 dB (空気清浄時) 53 / 36 / 26 dB (加湿時) |
消費電力(強/中/静音) | 57 / 8.5 / 4.2 W (空気清浄時) 50 / 13 / 8 W (加湿時) |
57 / 9 / 4.5 W (空気清浄時) 50 / 13 / 9 W (加湿時) |
質量 | 10.0 kg | 10.2 kg |
どちらがおすすめか
このように、2021年機種のF-VXU70では、2020年機種のF-VXT70と比べて、ナノイーのOHラジカル量が2倍になったのが主な違いです。
0.3 μm程度を超えるサイズの浮遊物質に対しては、空気清浄機のフィルターで速やかに濾過できるため、効果に差はないと推測されます。しかし、付着した物質に対しては、ナノイー量が多いことで、よりナノイーの効果が強く出ることが期待されます。
空気清浄機は5~10年と長く使うものですので、価格差がそれほどなければ、ナノイー量の多い新機種のF-VXU70の方がおすすめです。
一方で、F-VXT70の価格がずっと安いようであれば、F-VXT70がおすすめです。前述の通り、浮遊物に対しては違いがありませんし、付着物に対しても、空気清浄機は常時電源オンにしておくものですから効果時間が例えば12時間から24時間になっても、違いがわからないような気もします。
どちらの機種もナノイーを放出しますが、ナノイーは、マイナスイオンなどと比べて空気中での寿命が長く、一般論として付着物に対してより効果が期待できますのでおすすめです。
また、適用床面積は「31畳まで」となっていて大きい部屋でも使用できますが、それよりも狭い部屋で使うと早く空気清浄できますので、おすすめです。うちでは12畳の部屋で使っていますが、PM2.5が特に多い日には強めの風量で稼働し続けることもありますので、ちょうど良いサイズだと思っています。(一方で、6畳の部屋では本体が場所を取るのでちょっと大きすぎる感じはします。)
うちではF-VXU70の旧機種と、シャープのプラズマクラスター加湿空気清浄機を両方使用していますが、パナソニックの空気清浄機のほうが価格が高いだけあり、フィルターがしっかりした作りですし、送風性も、使い勝手も、センサーの感度もよいと感じています。
今買い換えるとしても、またパナソニックの空気清浄機を選ぶと思います。
なお、自家用車の中ではナノイーXを使用していますが、フィルターなしの環境下でも消臭効果を感じています。
価格と性能を表で比較
価格と性能を表で比較すると次のようになります。
F-VXU70と流通経路が異なるだけで性能が同じF-VC70XUという機種もあります。この2つの機種の間では、価格が安いほうの機種がおすすめです。
型番 | F-VXU70 | F-VC70XU | F-VXT70 |
---|---|---|---|
発売年 | 2021 | 2020 | |
外観 |
|||
参考価格 木目調 |
¥68,000〜(2024/11/21 15:48) |
¥59,500〜(2024/11/21 15:48) |
¥54,500〜(2024/11/21 15:48) |
ホワイト | ¥54,800〜(2024/11/21 15:48) |
¥57,980〜(2024/11/21 15:48) |
¥49,800〜(2024/11/21 15:48) |
ブラック | − | − | ¥85,000〜(2024/11/21 15:48) |
型番 | F-VXU70 | F-VC70XU | F-VXT70 |
ナノイー |
ナノイーX 9.6兆
|
ナノイーX (4.8兆)
|
|
適用床面積 | ~31 畳 ( 51 ㎡ ) | ||
空気清浄時間(8畳) | 約 9 分 | ||
最大加湿量 | 700 ml/h (タンク3.2 L) | ||
機能 | 高感度ハウスダストセンサー PM2.5 解析プログラム 湿度センサー/照度センサー ニオイセンサー |
||
気流 | 3Dフロー花粉撃退運転気流 ハウスダスト気流 PM2.5気流 ニオイ・けむり気流 制御: 3Dフローツインルーバー搭載メガキャッチャー |
||
運転 | 花粉撃退運転 おやすみ自動運転 |
||
フィルター | 清潔HEPAフィルター(約10年交換不要) スーパーナノテク脱臭フィルター(約10年交換不要) |
||
型番 | F-VXU70 | F-VC70XU | F-VXT70 |
風量(強/中/静音) | 6.7 / 2.7 / 1.0 ㎥/分 (空気清浄時) 6.3 / 3.1 / 1.9 ㎥/分 (加湿時) |
||
運転音(強/中/静音) | 54 / 33 / 15 dB (空気清浄時) 52 / 36 / 26 dB (加湿時) |
54 / 33 / 15 dB (空気清浄時) 53 / 36 / 26 dB (加湿時) |
|
消費電力(強/中/静音) | 57 / 8.5 / 4.2 W (空気清浄時) 50 / 13 / 8 W (加湿時) |
57 / 9 / 4.5 W (空気清浄時) 50 / 13 / 9 W (加湿時) |
|
質量 | 10.0 kg | 10.2 kg | |
外形寸法 | 640(高さ) x 398(幅) x 257(奥行) mm |
まとめ
パナソニックの加湿空気清浄機のハイグレードモデルF-VXU70とF-VXT70の主な違いは、ナノイー量です。価格差がそれほどなければ、ナノイー量が2倍になったF-VXU70がおすすめです。
以上、F-VXU70とF-VXT70の2つの違い。でした。
参考
F-VXU70 / F-VC70XU
9.6兆
〜31畳
清浄時間
約 9 分
700 ml/h
花粉撃退気流
ハウスダスト
センサー
ビック
フォルム
型番 | F-VXU70 | F-VC70XU |
---|---|---|
発売年 | 2021 | 2021 |
参考価格 木目調 |
¥68,000〜(2024/11/21 15:48) |
¥59,500〜(2024/11/21 15:48) |
ホワイト | ¥54,800〜(2024/11/21 15:48) |
¥57,980〜(2024/11/21 15:48) |
ブラック | − | − |
F-VXT70
(4.8兆)
〜31畳
清浄時間
約 9 分
700 ml/h
花粉撃退気流
ハウスダスト
センサー
ビック
フォルム
型番 | F-VXT70 |
---|---|
発売年 | 2020 |
参考価格 木目調 |
¥54,500〜(2024/11/21 15:48) |
ホワイト | ¥49,800〜(2024/11/21 15:48) |
ブラック | ¥85,000〜(2024/11/21 15:48) |