F-VXU90とF-VXT90の2つの違い。ナノイー量。

パナソニックの加湿空気清浄機の最上位機種F-VXU90とF-VXT90は、よく似ていますが何が異なるのでしょうか。違いは2つあります。わかりやすく紹介します。

1 2つの違い
- 1.1 ナノイー量
- 1.2 運転音・消費電力・本体質量
2 どちらがおすすめか
- 2.1 価格と性能を表で比較
3 まとめ
4 参考
- 4.1 F-VXU90
- 4.2 F-VXT90

2つの違い

F-VXU90はF-VXT90の後継機種です。F-VXU90は2021年発売で、F-VXT90は2020年発売です。どちらの機種も、適用床面積 40畳まで、最大加湿量870 ml/h、ミルエアアプリに対応しています。

F-VXU90は、F-VXT90と比べて、次の点が異なります。

ナノイーのOHラジカル量が５倍になった。
わずかに運転音、消費電力、本体質量が減った。

違いを表で比較すると次のようになります。

型番	F-VXU90	F-VXT90
発売年	2021	2020
外観
ナノイー	ナノイーX 48兆	ナノイーX 9.6兆
運転音(強/中/静音)	55 / 33 / 18 dB (空気清浄時) 53 / 34 / 25 dB (加湿時)	55 / 33 / 18 dB (空気清浄時) 54 / 36 / 25 dB (加湿時)
消費電力(強/中/静音)	88 / 11 / 5.5 W (空気清浄時) 65 / 15 / 9.3 W (加湿時)	88 / 11 / 5.5 W (空気清浄時) 65 / 15 / 10 W (加湿時)
質量	11.4 kg	11.7 kg
型番	F-VXU90	F-VXT90
参考価格木目調	￥78,500〜(2024/11/23 15:04) Amazon 楽天 Yahoo!	￥61,000〜(2024/11/23 15:04) Amazon 楽天 Yahoo!
ホワイト	￥84,500〜(2024/11/23 15:04) Amazon 楽天 Yahoo!	− Amazon 楽天 Yahoo!

違いを詳しく見てみましょう。

ナノイー量

イオン放出機構に、F-VXU90では「ナノイーX 48兆」を、F-VXT90では「ナノイーX 9.6兆」を搭載しています。

放出されるOHラジカル量は、それぞれ48兆個/秒と9.6兆個/秒です。

このようにF-VXU90ではナノイーの量が5倍になりました。これは、OHラジカルの発生メカニズムが革新されたことで可能になりました。

ナノイーには、6畳空間での約6~24時間のテストにより、次のような効果があることがわかっています。

花粉を抑制
PM2.5に含まれる汚染物質(芳香族カルボン酸・アルカン)を分解
アレル物質を抑制
ウイルス、カビ菌、菌を抑制
生活臭の臭気強度を低減

試験結果があるわけではありませんが、ナノイーX 48兆では、ナノイー量が5倍になったことで、このような効果がより強くなっていることが期待できます。

執筆時点で試験結果が公表されているのは、花粉（スギ）を99%抑制する時間です。

(画像はパナソニック公式ページより引用。)

ナノイーX 48兆では、ナノイーX 9.6兆と比べて、6畳空間において、スギ花粉を抑制するまでの時間が4分の1の時間になっています。

なお、F-VXU90とF-VXT90の 8畳での清浄時間は約 7 分です。浮遊しているスギ花粉については、ナノイーで抑制するよりも圧倒的に早く、本体のHEPAフィルターで濾し取ってしまうことになりますので、２つの機種で効果に違いは出ないことになります。

一方で、空気清浄機の集じん・脱臭フィルターではキャッチできない付着した物質に対しては、ナノイー量の違いが出ることが期待できます。

型番	F-VXU90	F-VXT90
ナノイー	ナノイーX 48兆	ナノイーX 9.6兆

運転音・消費電力・本体質量

F-VXU90では、加湿空気清浄・強／中モード時の運転音が、1~2 dBだけ減りました。

また、加湿空気清浄・静音モード時の消費電力は、0.7 W減っています。

本体質量は、0.3 kg減りました。

減ったのはよいことですが、違いがわからないくらいの差ですので、気にしなくてもよいでしょう。

型番	F-VXU90	F-VXT90
運転音(強/中/静音)	55 / 33 / 18 dB (空気清浄時) 53 / 34 / 25 dB (加湿時)	55 / 33 / 18 dB (空気清浄時) 54 / 36 / 25 dB (加湿時)
消費電力(強/中/静音)	88 / 11 / 5.5 W (空気清浄時) 65 / 15 / 9.3 W (加湿時)	88 / 11 / 5.5 W (空気清浄時) 65 / 15 / 10 W (加湿時)
質量	11.4 kg	11.7 kg

どちらがおすすめか

このように、2021年機種のF-VXU90では、2020年機種のF-VXT90と比べて、ナノイーのOHラジカル量が５倍になったのが主な違いです。

0.3 μm程度を超えるサイズの浮遊物質に対しては、空気清浄機のフィルターで速やかに濾過できるため、効果に差はないと推測されます。しかし、付着した物質に対しては、ナノイー量が多いことで、よりナノイーの効果が強く出ることが期待されます。

空気清浄機は5~10年と長く使うものですので、価格差がそれほどなければ、ナノイー量の多い新機種のF-VXU90の方がおすすめです。

一方で、F-VXT90の価格がずっと安いようであれば、F-VXT90がおすすめです。前述の通り、浮遊物に対しては違いがありませんし、付着物に対しても、空気清浄機は常時電源オンにしておくものですから効果時間が例えば3時間から12時間になっても、違いがわからないような気もします。

どちらの機種もナノイーを放出しますが、ナノイーは、マイナスイオンなどと比べて空気中での寿命が長く、一般論として付着物に対してより効果が期待できますのでおすすめです。

うちでは、F-VXU70の旧機種と、シャープのプラズマクラスター加湿空気清浄機を両方使用していますが、パナソニックの空気清浄機のほうが価格が高いだけあり、フィルターがしっかりした作りですし、送風性も、使い勝手も、センサーの感度もよいと感じています。

今買い換えるとしても、またパナソニックの空気清浄機を選ぶと思います。

価格と性能を表で比較

価格と性能を表で比較すると次のようになります。

型番	F-VXU90	F-VXT90
発売年	2021	2020
外観
参考価格木目調	￥78,500〜(2024/11/23 15:04) Amazon 楽天 Yahoo!	￥61,000〜(2024/11/23 15:04) Amazon 楽天 Yahoo!
ホワイト	￥84,500〜(2024/11/23 15:04) Amazon 楽天 Yahoo!	− Amazon 楽天 Yahoo!
型番	F-VXU90	F-VXT90
ナノイー	ナノイーX 48兆	ナノイーX 9.6兆
適用床面積	~40 畳 ( 66 ㎡ )
空気清浄時間(8畳)	約 7 分
最大加湿量	870 ml/h (タンク4.0 L)
機能	ミルエア高感度ハウスダストセンサー (0.3 μmまで検知) PM2.5 解析プログラム湿度センサー／照度センサーニオイセンサー／ひとセンサー
気流	3Dフロー花粉撃退運転気流ハウスダスト気流 PM2.5気流ニオイ・けむり気流制御: 3Dフローツインルーバー搭載メガキャッチャー
運転	花粉撃退運転おやすみ自動運転留守そうじ運転(ミルエアアプリ設定)
フィルター	清潔HEPAフィルター(約10年交換不要) スーパーナノテク脱臭フィルター(約10年交換不要)
型番	F-VXU90	F-VXT90
風量(強/中/静音)	8.7 / 3.1 / 1.1 ㎥/分 (空気清浄時) 7.6 / 3.6 / 2.0 ㎥/分 (加湿時)
運転音(強/中/静音)	55 / 33 / 18 dB (空気清浄時) 53 / 34 / 25 dB (加湿時)	55 / 33 / 18 dB (空気清浄時) 54 / 36 / 25 dB (加湿時)
消費電力(強/中/静音)	88 / 11 / 5.5 W (空気清浄時) 65 / 15 / 9.3 W (加湿時)	88 / 11 / 5.5 W (空気清浄時) 65 / 15 / 10 W (加湿時)
質量	11.4 kg	11.7 kg
外形寸法	640(高さ) x 398(幅) x 287(奥行) mm