国内メーカーの自動コーヒーメーカーは「自動」とは言いますが、抽出ごとにフィルターと豆と水をセットして、コーヒーカスを捨てる手間がかかって面倒ですよね。
デロンギの全自動エスプレッソマシンは、豆と水は入れっぱなしで良く、コーヒー粉をカス受けに捨てるまでを自動でやってくれます。
ここでは、デロンギの全自動エスプレッソマシン7機種を一覧表で比較しています。
デロンギの全自動エスプレッソマシンとは?
デロンギの全自動エスプレッソマシンは、コップを置いてボタンを押すだけで、プロが作るようなエスプレッソやロングコーヒーを簡単に抽出することができます。
国内メーカーの「自動」コーヒーメーカーでは、次の作業は自分でしなくてはいけません。
- 水・豆の計量とセット
- カップにコーヒーを移す
- カスを捨てる
- 洗浄する
デロンギのマシンではこれらも自動のため「全自動」と表現されています。
一般的なコーヒーメーカーと違い、飲みたいときに、気分にあったメニューを一杯ずつ抽出できるのも利点です。
さらに自動ミルクメニューに対応したマシンなら、カフェで出てくるようなふわふわのミルクがのったカプチーノもボタン一つでつくることができます。
デロンギの全自動エスプレッソマシンは、まさにコーヒーのドリンクバーのように使えます。
しかも、味はコンビニのカプチーノよりも美味しいカフェレベルのものが誰でも簡単につくることができ、おすすめです。
一覧比較
デロンギの全自動エスプレッソマシン現行7機種を一覧表で紹介します。
製品名 | プリマドンナ XS |
エレッタ カプチーノ トップ |
マグニフィカS カプチーノ スマート |
マグニフィカS スペリオレ |
オーテンティカ | マグニフィカS | マグニフィカ | 製品名 |
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画像 |
特徴 | 横幅のスリムさを重視したフルスペックモデル。奥行きは大きい。豆・水容量は少なく、水容器は背面にある。 | トップの名がふさわしいフルスペックモデル。豆・水容量が大きく、家族や複数人での使用にも耐える。 | 自動ミルクフロッサー付きの中でのスタンダードモデル。液晶ディスプレイ・手動フロッサー・抽出温度設定などの機能が省かれている。 | 自動ミルクフロッサーなしの中での最上位モデル。液晶・各種抽出調整・自動電源ON機能付き。 | 横幅のスリムさを重視した新モデル(ETAM)。間欠蒸らしのドッピオ+メニュー付き。 | マグニフィカに、カフェジャポーネメニューやアイコン表示機能を追加し、抽出系が新しくなったモデル(ECAM)。 | エントリーモデル。他より横幅がやや大きく、最大抽出高は2cmほど低い。旧シリーズ(ESAM)のひとつ。 | 特徴 |
おすすめの方 | 高機能でスリムなものが良い方。1~2人で使用する方。 | 最上位の機能を使用したい方。豆・水を補充する手間をなるべく省きたい方。 | カプチーノ機能ありで、価格を重視する方。 | ミルクメニューはほぼ飲まない方で、コーヒーの細かい抽出設定をしたい方。 | スリムさを特に重視する方。 | 価格重視な中でも、抽出系が新しく、幅がややスリムな方が良い方。 | アンティーク調なデザインが好みの方。価格重視の方。 | おすすめの方 |
参考価格 | ¥138,000 |
¥180,000 |
¥105,000 |
¥85,000 |
¥85,000 |
¥67,971 |
参考価格 | |
自動ミルクフロッサー | ◯ | ◯ | ◯ | − | − | − | − | 自動ミルクフロッサー |
ボイラー | ダブル | ダブル | ダブル | シングル | シングル | シングル | シングル | ボイラー |
液晶ディスプレイ | ◯ | ◯ | −(アイコン) | ◯ | −(アイコン) | −(アイコン) | −(なし) | 液晶ディスプレイ |
豆ホッパー容量(g) | 100 | 370 | 250 | 250 | 230 | 250 | 200 | 豆ホッパー容量 (g) |
給水タンク容量(L) | 1.35 | 2 | 1.8 | 1.8 | 1.35 | 1.8 | 1.8 | 給水タンク容量(L) |
コーヒー濃度設定 | 5段階 | 5段階 | 3段階 | 5段階 | つまみ調整 | つまみ調整 | つまみ調整 | コーヒー濃度設定 |
抽出量調節 | 4種デフォルト・ 2種設定可能 |
4種デフォルト・ 2種設定可能 |
5種デフォルト | 4種デフォルト・ 1種設定可能 |
4種設定可能 | 3種設定可能 | 2種設定可能 | 抽出量調節 |
抽出温度設定 | 4段階 | 4段階 | − | 3段階 | 4段階 | 4段階 | 4段階 | 抽出温度設定 |
カス受け容量 | 最大16杯分 | 最大20杯分 | 最大20杯分 | 最大20杯分 | 最大16杯分 | 最大20杯分 | 最大20杯分 | カス受け容量 |
抽出口高さ (cm) |
9.2~14.2 | 9.0~14.2 | 8.6~14.2 | 8.6~14.2 | 8.5~14.0 | 8.6~14.2 | 9~12 | 抽出口高さ (cm) |
カフェ・ジャポーネ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | − | カフェ・ジャポーネ |
ドッピオ+ | − | − | − | − | ◯ | − | − | ドッピオ+ |
手動でのミルク泡立て | ◯ | ◯ | − | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 手動でのミルク泡立て |
節電機能 | ◯ | ◯ | − | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 節電機能 |
自動電源ON機能 | ◯ | ◯ | − | ◯ | − | − | − | 自動電源ON機能 |
自動電源OFF時間設定 | ◯ | ◯ | −(2時間固定) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 自動電源OFF時間設定 |
カップウォーマー | ◯ | ◯ | − | − | − | − | − | カップウォーマー |
外形寸法 (mm) |
幅195× 奥行500× 高さ325 |
幅260× 奥行460× 高さ360 |
幅238× 奥行430× 高さ350 |
幅238× 奥行430× 高さ350 |
幅195× 奥行480× 高さ335 |
幅238× 奥行430× 高さ350 |
幅280× 奥行425× 高さ365 |
外形寸法 (mm) |
重さ | 11 kg | 11.5 kg | 10 kg | 9.0 kg | 9.2 kg | 9.0 kg | 10.5 kg | 重さ |
型番 | ETAM36365MB | ECAM45760B | ECAM23260SBN | ECAM23420SBN | ETAM29510B | ECAM23120BN/WN | ESAM03110B/S | 型番 |
生産国 | イタリア | イタリア | ルーマニア | ルーマニア | イタリア | ルーマニア | イタリア | 生産国 |
機能
ここからは、各機能について詳しく見ていきましょう。
自動ミルクフロッサー
エスプレッソにフロスミルクを加えたものが、「カプチーノ」です。
上位3モデルには、自動ミルクフロッサー機能が付いており、ボタン一つでふわふわのフロスミルクを作ることができます。
カプチーノを飲みたいという方は、自動ミルクフロッサー機能が付いたモデルがおすすめです。
デロンギのマシンでは、ミルクが最も甘くなる60℃~65℃の抽出温度やミルクと泡の黄金比2:3も全自動で実現できます。
これは、マグニフィカS カプチーノスマートのミルクコンテナです。
エレッタカプチーノトップや、プリマドンナXSでは、泡立ち具合も調整できるようになっており、泡立ちの少ない「カフェオレ」もワンプッシュで作れます。
フロスミルクを作った後にはフロッサーを洗浄しなければなりませんが、この自動ミルクフロッサーでは、ミルク出口に空のコップを置いて、「CLEAN」にノブを回すだけで洗浄が行われるようになっており、後片付けも簡単です。
自動ミルクフロッサーでは、牛乳だけではなく豆乳を泡立てて「豆乳カプチーノ」や「豆乳ラテ」を作ることもできます。
また、給湯機能のお湯で紅茶を淹れてから、フロスミルクを注いで、「紅茶のカプチーノ」を作ることもできます。
自動ミルクフロッサーがあると、カフェメニューがぐんと広がりますよ。
下位機種でも、スタバの店員さんがやっているように手動でミルクを泡立てることはできますが、次のような理由でおすすめしません。
- 泡立て用の容器であるミルクジャグを別途用意する必要がある
- 上手く泡立てるには高度な技術が必要になる
失敗するとミルクが飛び散ったり、泡がすぐに消えてしまったりします - 一度に2杯分程度を作る必要がある
ミルクの量が少ないと温度が早く上がって泡立てるのが難しいため - 後片付けがとても面倒
フロッサーを使った後にミルクがマシンに逆流するので、なるべく早くフロッサーを洗浄する必要がある。
ミルクジャグも洗わなければならない
このように、手動でミルクを泡立てるのは、エスプレッソを手動で淹れるよりも面倒です。
私も手動のエスプレッソマシンを購入した当初は何度か手動でカプチーノを作っていましたが、片付けが終わる頃にはカプチーノが冷えていたり、飲む時間よりも準備と片付けの時間の方が長かったりするので作らなくなりました。
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試しに泡立ててみたいということなら良いのですが、日常的にカプチーノを飲もうという方は、自動ミルクフロッサーはあったほうが良いです。
ボイラー
デロンギの全自動マシンでは、自動ミルクフロッサーが付いているモデルは「ダブルボイラー」で、付いていないものは「シングルボイラー」となっています。
「ダブルボイラー」はボイラーがエスプレッソ用とミルク用で別れているタイプで、「シングルボイラー」は一つのボイラーを共用するタイプです。
シングルボイラータイプのものは、ミルクを泡立てたあとにエスプレッソを淹れたくても、ボイラーを温め直すために時間を置かなければなりません。
そのため、自動ミルクフロッサーが付いていないモデルでは、手動でミルクを泡立ててカプチーノを淹れようとすると、準備や後片付け以外にも、ボイラーの待ち時間がかかります。
自動ミルクフロッサーが付いているモデルはダブルボイラーですので、フロスミルクが抽出された直後にエスプレッソが抽出されます。
液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイは、味には影響しない操作性の部分ですが、液晶ディスプレイが付いているモデルは、次の手順がメッセージ表示されるため、除石灰などの複雑な操作をするときにわかりやすいです。
抽出したコーヒーの杯数や使用水量も表示することができます。
また液晶ディスプレイ付きモデルでは、自動電源ON機能が付いています。
忙しい朝でも電源ONの時刻を設定しておけば、1分ほどの予熱時間ですが待ち時間を短縮できます。
さらにコーヒー抽出時には、抽出の進み具合がインジケーターで表示されます。
一方でディスプレイが付いていないモデルでは、スタンダードモデルのマグニフィカ以外では、アイコン表示がされます。操作はダイヤルとボタンで行います。
アイコン表示は一見して現在の設定内容がわかるのが利点で、ディスプレイのように画面を切り替えることなく抽出できます。
ダイヤルでの設定も、ボタンを何回も押すよりも早く設定ができ便利ですよ。
豆ホッパー容量
豆ホッパーは豆を貯めておく容器のことです。
この容量が多い方が、豆を補充する手間が少なくなります。
豆ホッパー容量が最も小さいのは、実はプリマドンナXSの100 gで、容量が最も多いのがエレッタカプチーノトップの370 gです。ほかは200~250 gです。
エスプレッソを一杯抽出するのに、約7 gの豆を消費します。
100 g / 7 g = 14なので、プリマドンナXSでは約14杯ごとに豆を補充する必要があり、一日に5杯ほど飲む方では、3日に1回補充する手間が生じます。
うちでは、ホッパー容量が250 gのカプチーノスマートを使用して、1日5杯程度飲んでいますが、ちょうど一週間に1回補充するペースです。
上部にアクセスしやすい場所に本体を設置できる方は、豆を補充するのはそれほど面倒ではないかもしれません。
なお、250 gのホッパー容量のモデルが多いですが、ムセッティというデロンギの関係ブランドや、イリーから販売されているコーヒー豆が250 gパックですので、その1袋分が綺麗に納まるようになっています。
給水タンク容量
給水タンク容量は、プリマドンナXSとオーテンティカで1.35 Lで、ほかは1.8~2 Lです。
これもやはり容量が大きい方が、水を補充する手間が少なくなり便利です。
1.35 リットルもあれば十分のように思えますが、実際は電源ON/OFF時に内部洗浄水としてそれぞれ約70 ml程度のお湯が捨てられますので、思いの外、水を使います。
例えば、電源を入れて180 mlのカフェジャポーネを淹れて電源を切る場合には、洗浄水の140 mlをあわせて、140 + 180 = 320 mlを使います。
1.35 Lのタンクの場合は、4杯程度淹れると、水不足ランプが点灯してしまうことになります。
そのため本体の設置スペースを取れる方は、水タンク容量が1.8 ~ 2Lのタイプがおすすめです。
コーヒー濃度設定
コーヒー濃度設定は、コーヒー豆量の設定です。
ツマミ調整のモデルでは無段階で調整できますし、5段階調整できれば十分でしょう。
カプチーノスマートだけが3段階の設定ですが、抽出量を調整することでも濃さを微調整できますので、3段階でも十分に思います。
抽出量調節
抽出量調節の欄は、公式の表記通りにしていますが、わかりにくいですね。
これは、カフェメニューの数に対応しています。
例えば、プリマドンナXSの「4種デフォルト・2種設定可能」というのは、全部で6種のカフェメニューがあり、そのうち4種は既定の量で抽出され、2種は抽出量の調整ができるということを意味しています。
4種のデフォルトメニューは、エスプレッソ(40 ml)、エスプレッソ・ラージ(60 ml)、レギュラーコーヒー(90 ml)、レギュラーコーヒー・ラージ(120 ml)で、2種のメニューは、マイコーヒー(20~180 ml)とカフェ・ジャポーネ(120~250 ml)です。
さらにカフェ・ジャポーネ以外では、2杯抽出時には約2倍の量が出てきます。そのためエスプレッソの抽出量は、40, 60, 80, 120 mlの4通りから選べることになります。
またこれとは別にミルクメニューは、カプチーノ、カフェラテ、ミルクの3種類がありますが、ミルク量とコーヒー量は調整できるようになっています。
カプチーノスマートでは、「5種デフォルト」となっています。こちらはコーヒーメニューとミルクメニューをあわせて5種という意味になっています。
抽出量を予め設定することはできませんが、抽出し終わった直後に抽出ボタンを押して追加抽出をすれば、量を増やす方向には自在に調整できます。
抽出温度設定
抽出温度設定は、カプチーノスマート以外では、3か4段階で調整することができます。
ただ、デロンギの全自動マシンでは初期状態で、温度を最適制御する「サーモブロックボイラー」で、豆の風味を壊さず、色も薄くならない約88℃から96℃のお湯が供給されるようになっています。
ドリップコーヒーもエスプレッソも同じですが、高温で抽出すると苦味が強くでてしまいます。
そのためむやみに抽出温度を変更してしまうとコーヒーの味が悪くなりますので、コーヒーの仕上がりの温度を調整する目的で変更することはおすすめしません。
コーヒーを温かくする方法には、抽出温度を上げる方法以外にも、カップをカップウォーマーや給湯機能のお湯で温めておいたり、内部洗浄をして装置内部を温めておく方法がありますので、そちらの方法がおすすめです。
そのためカプチーノスマートでは抽出温度を調節することはできませんが、調整できなくても問題ありません。
温度調整できるマシンでも、デロンギは抽出温度を頻繁に調整することは想定していないようで、抽出ごとに変更できるコーヒーの濃さや抽出量の設定とは異なり、抽出温度はオプション設定メニューから設定するようになっています。
カプチーノスマートがぬるいという間違った噂
また、一部レビューで、「カプチーノスマートはエスプレッソがぬるいのに抽出温度調節ができなくてダメらしい」と間違った噂が書かれていることがあります。
これは某巨大掲示板で、デロンギのマシンを持っていないにもかかわらず説明書を読み漁っていて、訪問者の質問に答えるという変わった方がいらっしゃって、この方が頻繁に上述のことを書き込んでいたのが間違った噂の発端です。
(その方は、抽出温度を高温に設定することができる中国の格安のエスプレッソマシンを使っていらっしゃって、それがおすすめだそうですが…。)
気になってカプチーノスマートとデロンギの手動マシンのお湯の温度を、温度計で測ってみましたが同じでした。
また掲示板をよく読むと、他の方から「お湯の温度を測ったら、他のマシンと同じだった」と書き込まれていました。
そのため、カプチーノスマートのエスプレッソがぬるいということは間違いです。
そもそもエスプレッソの最適な出来上がりの温度はドリップコーヒーよりもやや低めと言われます。
その方は熱々のドリップコーヒーに慣れていて、お店で試飲したときなどにぬるいと思われたのかもしれませんね。
なお、ドリップコーヒーもちゃんと淹れる場合には、豆の種類にあわせて80度C前後の低めの温度で淹れますので、「ドリップコーヒーはエスプレッソよりも熱め」とただ言っていると、詳しい人に怒られそうです。
カス受け容量
カス受けの容量はどのモデルも最大16杯から20杯分です。
エスプレッソなどの豆量の少ないコーヒーを淹れた場合に、その最大杯数分のカスが入ります。
カスはタブレット状に固まったものがコロコロと溜まりますので、捨てるのは簡単です。
購入当初は抽出ユニットにグリスが残っている関係でうまく固まりませんが、1~2週間使っていると固まるようになりますので、安心してください。
なお、コーヒー粉が細かすぎる場合は固まるもののベトッとしたタブレットになりますし、ドリップコーヒー用の粗いコーヒー粉を手動で入れて淹れる場合は固まりません。
カス受け満杯のランプが付いているモデルでは、一定の杯数を抽出するとランプが付いて、コーヒーカスを捨てるタイミングをお知らせしてくれます。
カスを捨てるなどしてカス受けを30秒ほど取り外していると、カウント数がリセットされるようです。
普通にカスを捨てると30秒くらいはかかるので気になりませんが、カス捨てをとてもすばやく行える方だったり、主電源を切ってからカス捨てをすると満杯のランプが消えませんので注意が必要です。
抽出口高さ
抽出口高さは、上限が重要です。
マグニフィカは最大12 cmですので、高さのあるコップやタンブラーは入りません。
他のモデルは最大14.2 cmです。水筒やタンブラーに入れたい場合には、14.2 cmのモデルを選ぶと良いでしょう。
ただ、それより高さがある場合でも、口が広ければ傾けてなんとか抽出することはできます。
14.2 cmのモデルですが、次のように、スタバのタンブラーには傾ければコーヒーを淹れることができます。
19.5 cmの象印の水筒は支えていないと落ちますが、それでも淹れることはできます。
ただ、水筒に入れたい場合は、コップに淹れてから移す方が楽です。
カフェルンゴ・カフェジャポーネ・ドッピオ+
コーヒーメニューには、エスプレッソ以外にもカフェルンゴ(ロングコーヒー・レギュラーコーヒー)や、カフェジャポーネ、ドッピオ+などがあります。
カフェルンゴはどの機種にもついており、カフェジャポーネはスタンダードモデルのマグニフィカ以外に、ドッピオ+はオーテンティカにのみ付いています。
これらは抽出量だけでなく、抽出方法も違います。
カフェルンゴ
カフェルンゴは、2秒浸透の後、3秒蒸らしがあり、その後は連続抽出になります。
エスプレッソの抽出時間が長くなったものです。
カジュアルな喫茶店でコーヒーを頼んだときや、ドリンクバーでコーヒーを淹れたときに、コーヒーの上に茶色い泡が浮いていることがあります。
それは、このエスプレッソ抽出方式で出したコーヒーです。茶色い泡はエスプレッソのクレマが薄まったものです。
味はそれを想像していただければわかりやすいと思います。
カフェジャポーネ
カフェ・ジャポーネは、日本で飲まれているドリップコーヒーの味を再現しようとするメニューです。
抽出中にも蒸らしが入るために、ドリップコーヒーのようにゆっくりと抽出されるのが特徴です。
ただ、コーヒー粉がドリップコーヒーよりも細かいため、苦味の強いドリップコーヒーのような味になります。
手動でドリップコーヒー用の粒度のコーヒー粉を入れて、カフェジャポーネを淹れると、主観ですが、まさにドリップコーヒーの味になります。
ドッピオ+
ドッピオ+は、新しいオーテンティカにのみ搭載されているメニューです。
エスプレッソでは2秒浸透のところを、ドッピオ+では間欠で4秒浸透させる点が異なります。
香りを最大限に開かせることが可能になっているそうです。
節電機能
節電機能は、カプチーノスマート以外に搭載されてます。
オンに設定されているときはヒーターの電源が切れて、節電します。
ただ、コーヒーなどを抽出するときには内部予熱を行うため、動作が開始するまで数分間待つ必要があります。
電源オフとの違いは、節電機能では、操作ディスプレイの電源がオンになっていることと、抽出ユニットがコーヒー粉待ち位置にあることです。
自動電源OFF時間設定
一定時間操作をしないと電源が自動で切れます。
電源が切れるまでの時間は、カプチーノスマートでは2時間固定です。
その他の時間が設定できるモデルでは、15 分、30 分、1 時間、2 時間、3 時間などから選ぶことができます。
カップウォーマー
プリマドンナXSとエレッタカプチーノトップ上位2機種では、カップウォーマー機能が付いており、ONにするとカップウォーマーがヒーターで温められます。
カップをここで温めておくと、温かいエスプレッソを飲むことができます。
ちなみにカプチーノスマートにはカップウォーマー機能はないですが、カップ置きの左半分はボイラーの熱で温かくなります。
これは、ダブルボイラーモデルのみかもしれません。
外形寸法・重さ
スタンダードモデルのマグニフィカのサイズと重さは、電子レンジとほぼ同じです。
想像以上に大きく重いです。
他のモデルはそれよりも小さくなっているとはいえ、設置スペースを確認した上で購入すると良いでしょう。
なお、特にスリムなプリマドンナXSとオーテンティカ(ETAMモデル)は、水も背面から入れるようになっていますので、上部が開いている場所に設置する方が良いでしょう。
生産国
生産国は、イタリアまたはルーマニア製です。
本体はイタリアデザインとは思えないほど細部がしっかりしていますが、梱包は雑です。
新品を注文した方が、「梱包が雑なの一度返品された商品なのではないか?と思い、サポートに苦情を言って返品したら、何度返品しても同じように雑に梱包された製品が送られてきた」と憤慨している書き込みがあり面白かったのですが、新品未開封でも工場での梱包が雑なので仕方がありません。
さらに、工場ですべての個体でコーヒーの抽出テストを行っているため、コーヒー粉が微量付着していたり、硬水が乾いてミネラル分が残っていたりします。
日本製の製品に慣れている方は、気になるかもしれませんね。
高級なミシンや自転車、自動車も、組み立てののち試運転してから出荷されるものです。
全数チェックするのは高級な製品しかできないことですので、高級な製品なのだと納得しておきましょう。
共通機能
次の機能はどの機種にも共通の機能です。
デロンギの全自動エスプレッソマシンでは、最適な条件下でエスプレッソが抽出されるようになっています。
7段階・低速回転コーン式グラインダー
コーヒー豆を挽く機構である「グラインダー」には主にプロペラ式、臼式、コーン式の3種類があります。
「プロペラ式」のグラインダーは構造が簡単で安価に作ることができますが、豆が均一に挽けず、微粉が多く発生し雑味が強く出てしまう欠点があります。
「臼式」のグラインダーでは、高速かつ大量に豆を挽ける利点がありますが、摩擦熱が発生するため香りが逃げてしまいます。
デロンギの全自動マシンでは、エスプレッソに最適な「コーン式」グラインダーが採用されています。
抽出時に豆を1杯分ずつ、台形のグラインダーで徐々に切り刻んでいくため、摩擦熱が発生しにくく、香りを逃しません。
マシンでは、極細から細挽きの間で7段階で調整することができます。
うまく抽出できたエスプレッソには、表面にクレマと呼ばれる茶色い泡の層ができますが、このクレマは均一に極細挽きができないと作ることができません。
私は1万円程度の臼式のグラインダーと、デロンギの手動エスプレッソマシンを使ってエスプレッソを淹れていたことがありましたが、豆が細かく均一に挽けないため、どうやっても綺麗なクレマを作ることができませんでした。
デロンギの全自動マシンでは、何もしなくても、ボタンひとつでクレマが綺麗にでたエスプレッソを入れることができ感動ものです。
給湯機能
ボタンを押すと60-70℃のお湯がでてきます。
カップを温めたり、緑茶や紅茶を淹れたりするのに使えて、コーヒーを淹れる以外の場面でも予想外に便利です。
ボタンを押せばほどよい熱さのお湯が出てくるので、給湯ポットは使わなくなりました。
ちなみに、子供用の粉ミルクを溶かすのに大活躍しています。
コーヒー粉使用可能
ホッパーの豆を使わずに、コーヒー粉から抽出することもできます。
毎回粉を入れるのは面倒なのであまり使わないかもしれませんが、ドリップコーヒー用の中挽きの粉を使いたいという場合に使えます。
あるいは、家族の中にノンカフェインコーヒーを飲みたい人がいる場合には、その人だけはノンカフェインの粉を使ってコーヒーを淹れるという使い方もできます。
ポンプ圧 15気圧 (抽出時9気圧)
ポンプ圧は、エスプレッソに最適とされる15気圧です。
最近はどの家庭用のマシンも15気圧、抽出時9気圧になっています。
消費電力 1450 W
最大の消費電力は1450 Wです。
普通の家庭用100Vコンセントは1500 Wまでですので、そのまま使えます。
除石灰洗浄プログラム
使用を続けていると、水の中に含まれるカルシウムなどのミネラル分が石灰としてマシン内部に付着します。
この石灰を定期的に取り除く必要がありますが、その機能が除石灰洗浄プログラムです。
給湯ポットでも、定期的にクエン酸洗浄しますが、それと同じことです。
除石灰お知らせランプが点灯したら、除石灰を行います。
頻度は、使用水量や水の硬度に依存しますが、3~6ヶ月に1回です。
うちでは、ミルクを溶かすのに給湯機能をたくさん使うため、1.5ヶ月に1回しています。
除石灰剤は1回分は付属していますが、それ以降は市販の除石灰剤を購入します。
なお、デロンギの除石灰剤はクエン酸ではなく、高級な乳酸です。
すべての工程は40分くらいで終わります。
デロンギ全自動エスプレッソマシンECAM23260の除石灰の方法。1ヶ月半で点灯。
機種別の特徴
モデル別に特徴を紹介します。
自動ミルクフロッサーが付いているのは、上位3モデルです。
まずは、ミルクメニューを飲むかどうかで絞るとよいと思います。
デロンギ プリマドンナ XS ETAM36365MB
プリマドンナXSは、横幅のスリムさを重視したフルスペックモデルです。
自動ミルクフロッサー・泡立て方の調整・液晶ディスプレイ・自動電源ON・カップウォーマーなど、エレッタカプチーノトップと同等の機能を持ちます。
エレッタカプチーノトップと違うのは、プリマドンナでは幅のスリムさが重視されており、豆ホッパー・水容量・カス受けの容量が小さいことです。
そのため、他のモデルより補充の手間がかかります。
幅195×奥行500×高さ325 mmで、標準的なマグニフィカS カプチーノスマートと比べると、幅は4 cm、高さは2.5 cm小さく、奥行きは7 cm大きいです。
奥行きは、他のモデルと比べると一番大きくなっています。
高機能かつ幅がスリムなものが良い方や、1~2人など少人数で使用する方におすすめです。
一方で大きさを気にしない場合は、デロンギ エレッタ カプチーノ トップの方がおすすめです。
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デロンギ エレッタ カプチーノ トップ ECAM45760B
トップの名がふさわしい最上位モデルです。
幅が26 cmと大きめですが、豆・水容量が大きく、家族や複数人での使用にも適しています。
プリマドンナXSと同様に、自動ミルクフロッサー・泡の大きさの調整機能付きです。
自動フロッサー付きのモデルでは、液晶ディスプレイが付いていたり、泡の大きさ調整、抽出量・抽出温度の調整ができるのは、この2機種のみです。
カスタマイズして、自分好みのコーヒー・ミルクメニューを飲みたい方におすすめのモデルです。
エスプレッソについても、プリマドンナXSとエレッタは、マグニフィカSよりも美味しく抽出される機構になっているらしいです。
ボタンを押すだけでコーヒーが出てくるのに慣れると、豆や水を補充するのがとても手間に思えてきます。
そのため一日5杯以上飲む場合には、トップの方がおすすめです。
このマシンは以前勤めていたところで皆で使えるように置いてありましたが、デザインがカッコいいです。
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エレッタ カプチーノ ECAM44660BH
「エレッタカプチーノトップ」は家庭用モデルですが、「エレッタ カプチーノ」という業務用モデルもあります。
主な違いは、「エレッタ カプチーノ」には抽出ユニットの予備がついてきますが、カップウォーマーがないことです。
ただカプチーノトップよりも安いですので、カップウォーマーはいらないという方は、こちらもおすすめですよ。
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マグニフィカ S カプチーノ スマート ECAM23260SBN
マグニフィカS カプチーノスマートは自動ミルクフロッサー付きの中でのスタンダードモデルです。
上位モデルのプリマドンナやエレッタカプチーノトップと比べると、液晶ディスプレイ・手動フロッサー・抽出温度・抽出量設定などの機能が省かれています。抽出濃度も3段階です。
その分、上位モデルと比べて価格は抑えられています。
カプチーノを飲みたいという方は自動ミルクフロッサーはほぼ必須ですので、カプチーノ機能ありで価格を重視する方におすすめです。
うちではこれを使っています。
私は抽出量を多くするために抽出ボタンを長押しして追加抽出することが多いので、抽出量設定機能はあった方がよかったかな、と思います。
しかし、上位モデルとの価格差の6万円を払ってつけたいかというと、そうはなりませんのでこれで良かったと思っています。
うちには手動のエスプレッソマシンもあるので、手動フロッサーも使えるのですが、カプチーノスマートを買ってからは一度も使っていないです。
手動でミルクを泡立てるのは面倒です。
ECAM23260SBNとECAM23260SBの違い
なお、過去にはECAM23260SBというモデルもありました。
ECAM23260SBNとECAM23260SBとの違いは生産国で、SBNがルーマニア製で、SBがイタリア製です。
現在は、SBNが流通しています。
他のモデルも同じで、型番の最後にNが付いているものがルーマニア製で、付いていないものがイタリア製のようです。
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マグニフィカS スペリオレ ECAM23420SBN
マグニフィカS スペリオレは、自動ミルクフロッサーなしの中での最上位モデルです。
液晶ディスプレイ・各種抽出調整・自動電源ON機能付きです。
ミルクメニューは飲まない方で、コーヒーの抽出は細かくカスタマイズしたい方におすすめです。

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オーテンティカ ETAM29510B
プリマドンナXS同様に、横幅のスリムさを重視した新モデル(ETAM)です。
紹介しているなかで一番新しいモデルです。
横幅と高さは小さいですが、奥行きは48 cmとプリマドンナの次に大きいです。
豆ホッパー容量は230 gとプリマドンナよりも改善されています。
水容量は1.35 Lで、プリマドンナと同じです。
ドッピオ+メニューが唯一このモデルにのみ付いています。
エスプレッソでは2秒で浸透させるところを、ドッピオ+では間欠で4秒で浸透させます。
香りを最大限に開かせることが可能になっているそうです。
コーヒーメニューがメインの方で、幅のスリムさを重視する方や、ドッピオ+メニューを飲んでみたい方におすすめです。
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マグニフィカS ECAM23120BN
マグニフィカSは、下位モデルのマグニフィカに、カフェジャポーネメニューやアイコン表示機能を追加し、抽出系が新しくなったモデル(ECAM)です。
マグニフィカよりも幅が4 cmほど短くなっています。抽出口の高さも最大14.2 cmに上がります。
価格重視な中でも、抽出系が新しく、幅がややスリムな方が良い方におすすめです。
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- 価格¥67,971(2021/02/26 21:28時点)
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マグニフィカ ESAM03110S
マグニフィカは最も手頃なエントリーモデルです。
旧シリーズ(ESAM)のひとつで、他より横幅がやや大きく、最大抽出高は2cmほど低いです。
安いといっても主に操作系がシンプルというだけで、全自動でクレマたっぷりのエスプレッソが抽出できます。
ボタン類の配置にはこだわりがあり、他のモデルとは異なる趣のあるデザインになっています。
価格重視の方はもちろんですが、アンティーク調なデザインが好みの方にもおすすめです。
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価格の一覧
製品名 | プリマドンナ XS |
エレッタ カプチーノ トップ |
エレッタカプチーノ | マグニフィカS カプチーノ スマート |
マグニフィカS スペリオレ |
オーテンティカ | マグニフィカS | マグニフィカ |
画像 | ![]() |
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参考価格 | ¥138,000 |
¥180,000 |
¥169,800 |
¥105,000 |
¥85,000 |
¥85,000 |
¥67,971 |
売れ筋ランキング
2019/6/25のAmazonの売れ筋ランキングを参考に、売れている商品を紹介します。
1位 マグニフィカ
1位はエントリーモデルのマグニフィカです。お店でもよく見かけますね。
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2位 マグニフィカS
マグニフィカよりもスリムで、アイコン表示になったマグニフィカSも人気です。
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3位 マグニフィカS カプチーノスマート
ワンプッシュでカプチーノを作ることのできるマグニフィカS カプチーノスマートが3位です。
この価格で、ミルクメニューも作れるのが良いですよね。
- DeLonghi(デロンギ)
- 価格¥105,000(2021/02/27 11:21時点)
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4位 エレッタ カプチーノ
エレッタ カプチーノ トップの業務用モデルであるエレッタカプチーノが4位に入っています。
トップとほぼ同じ機能で価格が抑えられているのが人気のようです。
- デロンギ(De'Longhi)
- 価格¥169,800(2021/02/26 21:28時点)
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5位 マグニフィカS スペリオレ
5位には、自動フロッサーなしの中では最上位モデルのスペリオレがランクインしています。
ディスプレイ表示付きで、細かいカスタマイズが可能です。

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- 価格¥85,000(2021/02/26 21:28時点)
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6位 プリマドンナXS
6位は、横幅がスリムなフルスペックモデルのプリマドンナXSです。
補充の手間が気にならないのであれば、エレッタカプチーノトップと同等の機能で、それよりも安いのは魅力的です。
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- 価格¥138,000(2021/02/27 11:21時点)
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7位 エレッタカプチーノトップ
最上位モデルのエレッタカプチーノトップは7位です。
高機能ですが、やはり価格の高さがネックのようです。
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- 価格¥180,000(2021/02/27 11:21時点)
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8位 オーテンティカ
新しく発売されたオーテンティカは、8位です。
発売されたばかりで価格がまだ落ち着いていないようです。
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よくある質問
よくありそうな質問に答えます。
メンテナンスの手間は?
国内メーカーのドリップ式の自動コーヒーメーカーと比べると掃除の手間が少なく、圧倒的に楽に使うことができます。
メンテナンスには、次のようなものがあります。
電源のオン・オフごとに
- 内部洗浄水が出るので、そのお湯をコップで受けて捨てる
(そのまま垂れ流しても下の水受けに溜まるだけなので必須ではない)
1~3日に一回
- 水を補充する
- カス受けに溜まったコーヒー粉と、水受けに溜まった水を捨てる
- ミルク容器を洗う
(自動ミルクメニュー対応マシンの場合)
週に1回
- 豆が切れたら豆を補充する
月に一回
- 抽出ユニットを水洗いする
数ヶ月に1回
- 石灰を取り除くための洗浄モードを実行する
エスプレッソとは?
エスプレッソはイタリアで飲まれている濃度が濃いコーヒーです。
コーヒー豆を極細挽きして、高圧力をかけたお湯で、15~20秒ほどの短時間で、30~40 ml程度抽出します。
上部にできた茶色い泡の層はクレマと呼ばれコーヒーの香りが濃縮されています。砂糖を入れて、3口程度で飲みきります。
デロンギのエスプレッソマシンは、エスプレッソがメニューの基本になっており、長く抽出してレギュラーコーヒーとしたり、フロスミルクを加えてカプチーノにしたり、お湯を加えてアメリカーノにしたりします。
スタバなどのシアトル系コーヒーチェーンのメニューも同じようになっています(ドリップコーヒーの扱いもありますが)。
ドリップコーヒーとの違いは?
エスプレッソとドリップコーヒーの味は大きく異なります。
エスプレッソを長く抽出したカフェルンゴが、ドリップコーヒーに近い濃度です。
カジュアルな喫茶店でコーヒーを頼んだときや、ドリンクバーでコーヒーを淹れたときに、コーヒーの上に茶色い泡が浮いていることがあります。
茶色い泡はエスプレッソのクレマが薄まったもので、それがこのカフェルンゴです。
一方のドリップコーヒーは日本独自の文化です。
ドリップコーヒー用品を扱っているカリタ・メリタ・ハリオ・コーノは、外国っぽい名前もありますが、全部日本メーカーです。
また、最近サードウェーブコーヒーというものが人気になって、普通のドリップ珈琲店と何が違うのか?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
スタバなどのエスプレッソベースのシアトル系コーヒー店が流行ったのをセカンドウェーブとみなして、それとは異なる第三の流行という意味でサードウェーブと呼ばれました。
しかし、あれは日本のドリップコーヒーが米国から逆輸入されたもので、元々ある日本のコーヒー店と比べるとコーヒー自体は新しいものではありません。
そういうこともあり国内メーカーの自動コーヒーメーカーは、ドリップコーヒーの味を追求して開発されていますので、ドリップコーヒーが好きな方は国内メーカーのコーヒーメーカーの方が良いでしょう。
一方、次のような方にはデロンギの全自動エスプレッソマシンがおすすめです。
- カフェレベルに美味しいカフェラテやエスプレッソが飲みたい
- 手軽にコーヒーを飲みたい
- アイスコーヒーを飲みたい(氷にエスプレッソを注ぐと美味しいアイスコーヒーになります)
- ドリップコーヒーも好きだが、味にそれほどこだわらないからドリップコーヒー風のカフェ・ジャポーネでよい
まとめ
デロンギの全自動エスプレッソマシンは、ボタンを押すだけでコーヒーがでてくるドリンクバーのようなマシンです。
楽にコーヒーを淹れたいという方や、スタバのようなふわふわカフェラテを飲みたい方におすすめです。
海外のレビューでは、今年買った家電でナンバーワンとよく書かれていて、どんなものかと思っていましたが、私も最近購入した中で一番満足度の高い家電でした。
場所は取りますが、食器洗い機のように時短になる家電ですし、給湯ポットとして料理にも使えますし、これまで飲めなかった美味しいカプチーノも飲めるようにもなって満足です。
全自動エスプレッソマシンは、ボタンを押したら美味しいコーヒーが出てくるというのがとても楽ですので、ぜひ使ってみてくださいね。
以上、デロンギ全自動エスプレッソマシン7機種比較!でした。