パナソニック ヘアドライヤーのナノケアEH-NA0BとEH-NA9Bは何が異なるのでしょうか。
違いは一つあります。わかりやすく紹介します。
なお、次の記事では、パナソニックヘアドライヤーの性能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
パナソニック ヘアドライヤー10種類の一覧比較。ナノケア・イオニティ。
目次
一つの違い
EH-NA0BとEH-NA9Bとの違いは、「高浸透ナノイー」の有無にあります。
新しく開発された「高浸透ナノイー」が放出されるモデルがEH-NA0Bで、従来型の「ナノイー」が放出されるモデルがEH-NA9Bです。
ダブルミネラル・イオンチャージPLUS・速乾ノズル・5つのモードの機能については、どちらの機種も共通して搭載されています。
なお、ほかにEH-NA9Aというモデルもありますが、これはEH-NA9Bと本体色が異なるだけで、本体性能は同じモデルです。
EH-CNA9BとEH-CNA9Aの1つの違い。ボディーカラー。
モデル名 | EH-NA0B | EH-NA9B | EH-NA9A |
画像 | |||
ナノイー |
高浸透ナノイー
[髪の内側までうるおう髪へ] |
ナノイー
[髪に浸透・しっとりまとまる髪へ] |
|
参考価格 | ¥34,650〜(2024/12/03 23:05) |
¥27,007〜(2024/12/03 23:51) |
¥25,500〜(2024/12/03 20:50) |
ナノイーと高浸透ナノイー
(画像は公式ホームページより)
では、ナノイーや高浸透ナノイーとは何なのでしょうか。
「ナノイー」とは、空気中の水分を5~20 nmまで微細化したイオンのことです。上の図で示されるように、一般的なマイナスイオンの約1000倍以上(体積比)の水分を含んでいます。
一方の「高浸透ナノイー」は、マルチリーダー放電方式によって、従来のナノイーに対して水分発生量を18倍に増加させたものです。最上位モデルのEH-NA0Bにのみ、放出機能が搭載されています。
ナノイー搭載ドライヤーが2005年に発売されてから、モデルチェンジを経てだんだんとナノイーの水分発生量が上がってきています。しかし、モデルチェンジで18倍もナノイーの水分発生量が増えたのは、これが初めてのことです。
ナノイーの放出技術に、技術革新があったことが推測されます。
このようにナノイーも高浸透ナノイーも、水分を含んだ粒子を放出する機能です。
ドライヤーで髪を乾かそうとしているのに、同時に水の粒子を髪にあてるというのは一見矛盾した機能のような気がしますが、これにより「しっとりと乾かす」ことを可能にしているようです。
高浸透ナノイーだと何が違う?
ナノイーの水分発生量が、高浸透ナノイーでさらに多くなると、どういう効果があるのでしょうか。
髪を乾かした後の、髪の「うるおい」について調べたデータがあります。
うるおいアップ
上の図は、髪を水に浸した後、ドライヤーのターボモードで乾燥し、髪の水分増加量を測定した結果です。
マイナスイオンを放出するイオニティシリーズのEH-NE6Aでは、乾燥前後の髪の水分量は変化していません。
一方で「ナノイー&ダブルミネラル機能」を搭載したEH-NA9Aでは、髪の水分量が増加しています。EH-NA9Bもこれに相当します。
さらに「高浸透ナノイー&ダブルミネラル機能」を搭載したEH-NA0Bでは、EH-NA9Aの1.9倍の水分増加量を示しています。
これは、ナノイーがキューティクルのわずかな間から水分が入り込み、髪の表面だけでなく髪の内部にまで水分を与えたことを示しています。
ナノイーを放出するEH-NA9AやEH-NA0Bでは、髪の水分バランスが整えられ、髪のうるおいがアップすることが期待できます。
さらに高浸透ナノイーを放出するEH-NA0Bでは、EH-NA9Aと同じように髪を乾かすだけで、EH-NA9Aの1.9倍も髪の水分量が増加します。
従来のナノイーより、さらにうるおいのある髪が期待できるのが高浸透ナノイーの特徴です。
ナノイーによる髪への効果
パナソニックによると、EH-NA0BやEH-NA9Aでナノイー&ダブルミネラルを髪に当てると、髪をうるおす効果の他にも、次のような効果があることがわかっています。
- 髪のキューティクルを引き締める
- ツヤがありしっとりまとまる髪に
- ブラッシングなどの摩擦ダメージをおさえ、枝毛発生率も低減する
- UVケア効果がアップ
- 髪のうねりを抑えて、なめらかな指通りに
- 地肌にうるおい
この3つについて詳しく見てみましょう。
キューティクルの引き締め
傷んだ髪はキューティクルが開き、水分が蒸発し、パサつきやすくなります。
イオンなしのドライヤーで乾かした場合には、キューティクルが開いたままになり、水分が蒸発しパサツキの原因になります。
しかし、これまで見てきたように「ナノイー」は髪に浸透し髪に水分を与えます。これによりキューティクルを引き締め、ツヤのあるしなやかな髪になることが期待されます。
キューティクルが引き締まり整うことで、ツヤがありしっとりまとまる髪になります。また、ブラッシングなどの摩擦ダメージをおさえ、枝毛発生率を低減できることがわかっていますし、UVケア効果もアップします。
キューティクルが引き締まると、髪へのさまざまな良い影響があることがわかります。
髪のうねりの抑制
また、髪のうねりがあると、髪本来のツヤや滑らかな指通りを失わせますが、うねりの原因のひとつは髪の水分バランスが崩れることと考えられています。
そこでナノイーを当てることで、髪のくせの伸び率が上昇する(うねりが抑制される)ことがわかっています。
これは、ナノイーで髪の水分バランスが整えられるからと考えられます。
ナノイーと高浸透ナノイーでの違いについてはデータがありませんが、髪のうねりを抑え、指通りをなめらかにしたいという方に、嬉しい効果です。
地肌にうるおい
さらにナノイーには、地肌にもうるおいを与え、乾燥を抑えることがわかっています。
さらに地肌の余分な皮脂を周辺の水分と混ざりやすくし、健やかな地肌を保つ効果があります。
以上のように、ナノイーを使用することで髪の内部の水分量が増して、次のような効果があることがわかりました。
- 髪のうるおいアップ
- 髪のうねりを抑えて、なめらかな指通りに
- 髪のキューティクルを引き締め、ツヤがありしっとりまとまる髪に
- 地肌にうるおい
特に髪のうるおいについては、EH-NA0Bの高浸透ナノイーでは、従来のナノイーよりも髪の水分増加量が1.9倍になることがわかりました。
共通機能
EH-NA0Bでも、EH-NA9B, EH-NA9Aでも、ダブルミネラル・イオンチャージPLUS・速乾ノズル・5つのモードの機能は共通して搭載されています。
この4項目について、詳しくみてみましょう。
ダブルミネラル
ダブルミネラルとは、2つの亜鉛電極から発生されるミネラルマイナスイオンのことです。
高浸透「ナノイー」と、このダブルミネラルマイナスイオンによって、髪のキューティクルを引き締め、密着性を高めます。
前述のように、キューティクルが密着することで、ブラッシングなどによる摩擦ダメージを抑え、枝毛の発生を低減するとともに、紫外線による髪への影響をおさえることができます。
イオンチャージPLUS
EH-NA0BとEH-NA9B, EH-NA9Aのハンドルには、イオンチャージPLUSパネルが搭載されています。
ナノイーとミネラルマイナスイオンをあて続けると髪はマイナスに帯電します。すると、次第にナノイーやマイナスイオンが髪につきにくくなります。
イオンチャージPLUSパネルをハンドルとともに握ることで、髪にたまったマイナスの電気を逃します。
これにより、ナノイーとミネラルマイナスイオンが髪に浸透し続け、水分を補給し、毛先までうるおいます。
速乾ノズル
速乾ノズルは本体に内蔵されています。
ドライヤーは風量が多ければ、速く乾くわけではありません。風量が一定の風だと、毛束がほぐれにくく乾くのが遅くなってしまいます。
速乾ノズルは、強弱差のある風を起こして、髪をほぐしながら乾かすので、時間のない朝や、早く寝たい夜も、髪を速く乾燥します。
5つのモード
EH-NA0B、EH-NA9B、EH-NA9Aは、次の5つのモードを搭載しています。
- 毛先集中ケアモード: 最適な間隔と風量で毛先の仕上げに適した温風・冷風を交互に発生します。毛先の広がりをおさえ、まとまりをアップします。
- 温冷リズムモード: 温風と冷風を自動で交互に切り替えます。温風で髪のくせをのばして、冷風でしっかりキープします。髪の表面が整い、ツヤツヤでしなやかな髪に仕上がります。
- インテリジェント温風モード: 室温に合わせて、ドライヤーが風温を自動でコントロール。暑い時期でも、温風の熱さを低減し、快適に髪を乾燥します。
- スカルプモード: スカルプモードは、地肌にやさしい温度である約60 ℃の風で心地よくドライします。
- スキンモード: お風呂上がりの乾燥しやすい肌に、高浸透「ナノイー」とミネラルマイナスイオンを含んだ風で肌のうるおいを保ちます。
5つもモードがあると、いつ、どのモードを使えばよいのか迷いますが、次のように乾かすのがおすすめされています。
- まず、通常のTURBOまたはDRY&HOT、またはインテリジェント温風モードで、根元→中間→毛先の順で濡れた毛束がなくなるまで髪をよく乾かします。
- 次に、温冷リズムモードで、手ぐしでテンションをかけながら頭頂部から毛先に向けて乾かします。
- 最後に、毛先集中ケアモードで、毛先を手ぐしでまとめながら乾かします。
この方法で、パサつきや広がりが気になる毛先まで、まとまりのある仕上がりになるそうです。
どちらのモデルがおすすめか?
ここまで見てきたようにEH-NA0Bと、EH-NA9B、EH-NA9A違いは、高浸透ナノイーの有無です。
EH-NA0Bの高浸透ナノイーでは、従来のナノイーよりも18倍の水分発生量があり、髪の水分増加量は1.9倍になることがわかっており魅力的です。
しかし、その分EH-NA0Bの価格は高くなります。
執筆時点では、髪の水分増加量とは異なり価格まで1.9倍にはなっていないため、髪の水分増加量あたりで換算すると、EH-NA0Bのほうがお得感があるということになります。
しかし、ドライヤーに何万円も出すのは躊躇しますよね。
難しいところですが、ドライヤーは一度買うと何年もの長い間使うものですので、現在髪のパサつきが気になっているという方は、EH-NA0Bをおすすめします。
2005年以降、これまでのモデルチェンジによるナノイーの水分発生量の変化は1.2~1.5倍でしたので、EH-NA0Bで水分発生量が18倍になったのは革新的な変化と言えます。
そのため、EH-NA0Bが発売された現在は、ナノイー搭載のドライヤーが登場して以来の買い時といえると思います。
ナノケアシリーズはどれもドライヤーとしては高価ですが、14年間も継続して売れて消費者に支持されていることを考えると、高浸透ナノイーの使用感も裏切らないものなのではないかと思います。
一方で、現在は髪のパサつきがそれほど気にならないという方は、EH-NA9BまたはEH-NA9Aをおすすめします。
もともと髪のダメージが少ない方の場合は、従来のナノイーでも十分なのではないかと思うためです。
紹介してきたように、どちらのモデルも、ダブルミネラル・イオンチャージPLUS・速乾ノズル・5つのモードの機能は搭載されています。
これまで他のドライヤーを使っていた方ならどちらのモデルを選んだ場合にも、違いを感じることができるでしょう。
私はEH-NA0Bを使っていますが、たしかに髪のツヤが増したような気がします。
価格
価格は次のようになっています。
EH-NA0B
EH-CNA0Bというモデルもありますが、本体とセットノズルの色が異なるだけで本体性能は同じです。
EH-NA0BとEH-CNA0Bの1つの違い。セットノズルの色は?
型番 | 本体とセットノズル | 参考価格 |
EH-NA0B-RP | ¥34,650〜(2024/12/03 23:05) |
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EH-NA0B-PN | ¥49,800〜(2024/12/03 23:05) |
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EH-CNA0B-RP | ¥32,200〜(2024/12/03 23:05) |
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EH-CNA0B-PN | ¥40,000〜(2024/12/03 23:05) |
EH-NA9B、EH-NA9A
同様に、EH-CNA9Bというモデルもありますが、本体とセットノズルの色が異なるだけで本体性能は同じです。
EH-NA9BとEH-CNA9Bの一つの違い。セットノズルの色は?
まとめ
パナソニックヘアドライヤーのナノケアEH-NA0BとEH-NA9B、EH-NA9Aとの違いを紹介してきました。
違いは、ナノイーの水分発生量だけです。新しく開発された「高浸透ナノイー」が放出されるモデルがEH-NA0Bで、従来型の「ナノイー」が放出されるモデルがEH-NA9B、EH-NA9Aです。
ダブルミネラル・イオンチャージPLUS・速乾ノズル・5つのモードの機能については、どちらの機種も共通して搭載されています。
EH-NA0Bは価格は高いですが、より髪がうるおうことが期待できます。
ただどちらもハイスペックモデルです。どちらを選んだとしても、これまで他のドライヤーを使っていた方なら、違いを感じることができるでしょう。
次の記事では、EH-NA0B、EH-NA9Bを含むパナソニック ヘアドライヤー10種類について一覧表で比較しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
パナソニック ヘアドライヤー10種類の一覧比較。ナノケア・イオニティ。
以上、EH-NA0BとEH-NA9Bの1つの違い。高浸透ナノイー。でした。
参考