ubuntu gnu/linux環境での epsビューア 4種類

ubuntu gnu/linux 環境で epsを表示することができる epsビューア 4種類の紹介をします。

gnuplotで eps出力した画像の確認に使用するため、ファイルが更新されたのを感知して自動で再読込するかにも注目して紹介しています。

gs

gsコマンドは、Ghost Scriptの略です。

公式: http://pages.cs.wisc.edu/~ghost/

正直なところ、これはビューアとしては使いにくいです。

このコマンドは、主に epsファイルをコマンドライン上で加工・変換するときに使うためのものです。あるいは他のGUIアプリケーションを介して使われます。縁の下の力持ち的存在で、前に出てきてもらっても困りますよっ、という感じでしょうか。

なお、引数なしでgsを実行すると、GS> とコマンド入力を求められますが、ここにpostscriptのコードを入力すると絵がかけます。しかし、実際に使用することはないでしょう…。

蛇足ですが、例えば、GS>が表示された後、次のようにpostscriptコードを入力すると、線が表示されます。

newpath
100 100 moveto
350 450 lineto
stroke
showpage

display

imagemagickの一連のコマンドの中の一つdisplay。

公式: https://www.imagemagick.org/

imagemagickには、epsをjpg, pngなどへ変換できるconvertコマンドも入っています。

次のようにターミナルに入力すると、displayコマンドで、epsを表示できます。

$ display -rotate 90 -resize 800x600 sample.eps

しかし、epsがgnuplotから更新されたときに、自動で再読込をしてくれません。

evince

本命のevinceコマンド。

公式: https://wiki.gnome.org/Apps/Evince

次のようにターミナルに入力すると、epsを表示できます。

$ evince sample.eps &

こちらは、epsが更新されたときに自動で再読込してくれます。

gv

gvでもepsが表示できます。Ghost Viewという名前で、Ghost Scriptの関連コマンドです。

ユーザーインターフェースが少々特殊で、慣れるのに時間がかかるかもしれません。パッケージ管理システムがaptの場合は、apt-get install gvとすれば、インストールすることができます。

-watch オプションを付けることで自動で再読込してくれます。

$ gv -watch sample.eps

その他

eog

eye of gnomeの略。gnomeを入れている人は、お世話になっているでしょう。GUIがきれいで、標準の画像プレビューソフトとして使いやすいです。

しかし、残念なことに、epsは表示できません。jpg, png等には良いです。

最近は標準のデスクトップ環境が、gnomeではなくなったので使われなくなっていそう。

gnuplot & eps の Tips

gnuplot & eps の Tips を、次の記事にまとめました。

gnuplot での eps 出力の Tips (2016年版)

 

gnuplotを使いこなしたい方には次の本がおすすめです。

gnuplotの精義: フリ-の高機能グラフ作成ツ-ルを使いこなす

関数とデータファイルからのグラフの作成、様々なファイルへの出力、コマンドファイルの利用、プログラム言語からの利用、LaTeXとの連携など、使いこなしテクニックが満載!

 

「ubuntu gnu/linux環境での epsビューア 4種類」への1件のフィードバック

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