エルゴトロンMXVは、デスクモニターアームの定番商品であるエルゴトロンLXのスリム版です。「とりあえずエルゴトロンを買っとけば間違いない。」とは言われるものの、可動範囲はそれほど広いわけではありません。そのため購入前には、モニタを置きたい場所までアームが届くか、アームやベースが壁や机に干渉しないかを確認することが必要です。
ここでは、エルゴトロンMXVの正確な寸法を使って、出せる高さや、奥行き、横移動範囲、壁当て時の奥行きを紹介します。
エルゴトロンLXの寸法については、次のページで紹介しています。
目次
高さ・上下方向
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最大高さ
エルゴトロンMXVの最大高さは、机表面から VESAマウントの中央までで、469 mmです。
「エルゴトロンLX」の440 mmと比べると、29 mm高くすることが出来ます。
実際にアームを一番上まで上げたときに、モニタの上端・下端がどの高さになるかは、モニタのサイズやVESAマウントの位置に依ります。お持ちのモニタのVESAマウントの位置を測定しておきましょう。
23.7インチ
例えば23.7インチのLG 24MD4KL-Bの場合、モニタ高さは329 mmで、VESAマウントはほぼ中央にありますので、次のようになります。
上端: 469 + 329/2 = 634 mm
下端: 469 – 329/2 = 305 mm
27インチ
27インチの液晶LG 27UQ850-Wだと、モニタ高さが364 mmあり、VESAマウントはほぼ中央にありますので、次のようになります。
上端: 469 + 364/2 = 651 mm
下端: 469 – 364/2 = 287 mm
31.5インチ
31.5インチのLG 32UN880-Bだと、モニタ高さは420 mmです。
上端: 469 + 420/2 = 679 mm
下端: 469 – 420/2 = 259 mm
最小高さ
エルゴトロンMXVの最小高さは、机表面から VESAマウントの中央までで、140 mmです。
高さ329 mmの23.7インチ液晶でも、モニタ下端を机に当てることが出来ます。(140 – 329/2 < 0)
ポールがある「エルゴトロンLX」は机よりも低い位置に持ってくることもできますが、それと比べるとMXVは上下方向の自由度はやや狭いです。
奥行き・前後方向
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大きく前方向に動かすときは、アームは、ポールとモニタの間に位置して干渉しにくく、あまり注意することはありません。一方で、モニタを壁やポール近くで動かしたいときには、アームが干渉しないように注意する必要があります。
最大奥行き
奥行きは、アームを最大限伸ばしたとき、デスクマウント後ろからVESAマウントまでで、562 mmです。
モニタ表面までだと、これにモニタの厚みが加わります。
また第二アームを水平ではなく上下に動かしている場合、奥行きが短くなります。
最高点まで動かしているとき、最大奥行きは485 mmです。最下点のとき、最大奥行きは498 mmです。
壁当て時の最小奥行き
図のようにアームを畳んで壁に近づけても、アームヘッドの厚みがありますので、110 mmほど出っ張ります。
45 mm厚のモニタ(LG 27UQ850-W)の場合、155 mm (= 110+45 mm)弱 出っ張ります。
左右方向の項で説明していますが、壁当て時は左右の自由度についても注意してください。
机より後ろにモニタを配置する
取り付けの際に、ベース部の回転ストッパーを解除すると、360°回転が可能になります。これにより、机よりも後ろ(マウントより後ろ)にモニタを配置することも可能です。
ただ、アームを畳んだ状態でモニタを机の後ろ側に配置したい場合は、ポール・アーム・モニタが相互に干渉しないかは確認しておきましょう。
というのは、下の画像のようにアームを畳んだ状態からモニタを後ろに動かしていくと、モニタサイズによっては、モニタの下端とポールやアームが当たります。
第二アームを一番上まで上げれば、回避できる場合もあります。
横移動・左右方向
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左右に動かすときも、机のすぐ後ろに壁があるときにはアームがぶつからないよう注意が必要です。
マウントを机の横に設置するとき
デスクマウントを机の横に設置して、モニタを机中央に持ってきて正面に向けるとき、左右の最大距離(マウントの端からVESA中央までの最大距離)は、489 mmです。( = 35 + 167 + 287 mm)
ですので、横幅100 cmの机を使っている場合は、中央まで持ってくるのに11 mm足りません。
また第二アームを水平ではなく上下に動かしている場合、奥行きの場合と同様に最大で77 mm短くなります。最高点まで動かしているとき、最大横距離は412 mmです。( = 35 + 167 + 210 mm)最低点のとき、最大横距離は425 mmです。( = 35 + 167 + 223 mm)
壁当て時は、左右の自由度に注意
モニタを壁に付けて設置したい場合、アームの配置は上の2つの画像のように、アームを伸ばすか、アームを畳むかのいずれかになります。(画像はLXのもの)
どちらの場合でも、アームが壁に干渉するため、モニタを壁に付けたまま左右に動かすことはできません。
左右に動かしたい場合は、第一アームと第二アームの接続部分をモニタより相対的に後ろにずらす必要があります(前にずらすとモニタに当たります)。
結局、左右に動かしたい場合は、モニタを最大287 mm追加で前に出す(第二アームの長さ)か、机を壁から最大167 mmほど離す(第一アームの長さ)ことになります。
そのため、壁付けで設置する場合には、デスクマウントは左右位置を考慮して固定しましょう。穴をあけるグロメットマウントの場合は、穴あけ前に要確認です。
モニタマウント・仰俯角・チルト
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VESAマウントサイズ
75mm角と100mm角のVESAマウントに対応しています。
仰俯角
上向き90度、下向き90度です。
LXやLX長身ポールだと、上70度、下5度ですので、それよりも広く動きます。
タブレットタイプの液晶を真上に向けたいとか、寝転がりながらモニタを見上げたいという場合にも良いかと思います。
チルト・回転
チルト方向は360度回ります。
実際には、モニタのケーブルが絡まらないところまでということになります。
デスククランプ
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設置可能な机の厚み
デスククランプが取り付け可能な机の厚みは12~32 mmです。
机の表裏の必要スペース
机の表面に、139×111 mmのスペースが必要になります。
裏側は、机を挟むプレートが37 mm内側に入るスペースが必要です。
エルゴトロンLXやLX長身ポールよりもコンパクトに作られています。
まとめ
エルゴトロンMXVの寸法図を使って、モニタの可動範囲を紹介しました。
エルゴトロンMXVは、最近のバックライトLED化・モニタ軽量化に合わせて、エルゴトロンLXよりもコンパクトに作られています。それでも最大34インチのモニターを設置することができます。LXと比べてポールがないため、特に上下方向の可動範囲に制限があります。
そのため購入前には、モニタを置きたい場所までアームが届くか、アームやベースが壁や机に干渉しないかを確認することが必要です。
以上、エルゴトロンMXVの詳細な寸法。高さ・長さ・壁当て時の奥行き。でした。
エルゴトロンLXの寸法については、次のページで紹介しています。
参考
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