オムロンの上腕式血圧計HEM-1000とHEM-1010は何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
次の記事ではオムロンの血圧計について機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
5つの違い
HEM-1000とHEM-1010は、どちらも腕を通して簡単に血圧が測定できる全自動上腕式血圧計です。HEM-1000はスタンダードな機種で、HEM-1010はそれよりも機能の多い上位機種です。
HEM-1000を、HEM-1010と比べると次の点が異なります。
- 不規則脈波を検知できる。
- 週平均値を表示できない。
- 記録しないで測る機能がない。
- 液晶バックライトがない。
- 測定結果記録件数が少し多い。
まとめると次のようになります。
| 型番 | HEM-1000 | HEM-1010 |
| 外観 |  |  |
| 参考価格 | ￥10,890〜(2025/06/12 08:28) | |
| 型番 | HEM-1000 | HEM-1010 |
|---|---|---|
| 不規則脈波表示 | ◯ | − |
| 朝晩週平均値表示 | − | ◯ |
| 記録しないで測る | − | ◯ |
| バックライト(AC電源時) | − | ◯ |
| メモリ | 2人×90回 | 2人×84回 週平均: 2人×8週 |
違いを詳しく見てみましょう。
不規則脈波表示
HEM-1000では測定中に不規則な脈を検出する機能があります。HEM-1010にはありません。
検出すると「不規則脈波」マークが点灯します。HEM-1000の表示部は次のようになっており、右下にそのマークがあります。
このマークは、正しく測定できていないときに出ることもありますので、まずは再測定するようにします。いつも点灯するときには医師に相談するとよいということです。
週平均値
週平均値表示機能は、HEM-1000にはありません。HEM-1010にはあります。
この機能では、現在の週と過去7週間分の朝/晩の週間平均値を表示できます。過去1~2ヶ月の間に血圧がどのように変化したか確認できて便利です。(この週平均値は、1件1件の測定結果保存数(84回分)とは別に保存されます。)
また、朝平均値が家庭高血圧の基準値以上のときには早朝高血圧マーク「▲_」が点灯して知らせてくれます。家庭高血圧の基準値は、最高血圧が135 mmHg以上、または最低血圧が85 mmHg以上です。
HEM-1010の表示部は次のようになっています。
操作をすると、「今週」または「n週前」の血圧の平均値が表示できます。グラフ表示はできません。
記録しないで測る
記録しないで測る機能は、HEM-1000にはありません。HEM-1010にはあります。
血圧測定結果は通常は自動で「使用者A」か「使用者B」のメモリに記録されますが、この機能を使うと一時的に知人や家族が使用するときに記録が残らないので便利です。
HEM-1000では記録しないで測るということができませんので、一時的に知人や家族が使用すると、記録が残ってしまいます。常に使用する人が自分だけなら、いつもはAに記録して、他人が使うときにはBに記録してもらえば、記録が混ざらないのでそれで良いでしょう。でも例えば、普段は夫婦で測定者A/Bを切り替えて使用している場合に、子供や知人など第三者が測定するとその結果がAかBの記録に混ざってしまうので困ります。記録を一つずつ消去することもできません。
2人で使用する予定で、第三者に血圧計を貸す機会がありそうな方は、記録しないで測る機能のあるHEM-1010のほうが良いでしょう。
液晶バックライト
HEM-1010では、ACアダプターで使用しているときには液晶バックライトが点灯します。HEM-1000にはこの機能はありません。
バックライトは液晶を背面から照らす機能で、これがあると暗いところでも文字が見やすくなります。
次の画像は別の機種のものですが、暗い部屋でバックライトをつけると、このように文字が見やすくなります。
(画像はオムロン公式ページより引用。)
昼間でもコントラストが上がるため数字が見やすくなります。「最近、文字が見にくい」という方におすすめの機能です。
どちらがおすすめか
このように、HEM-1000には不規則脈波表示機能があり、HEM-1010には、週平均値を表示する機能と、記録しないで測る機能、液晶バックライト機能がある点が異なります。
| HEM-1000だけの機能 | HEM-1010だけの機能 |
|---|---|
| 不規則脈波表示 | 週平均値を表示・早朝高血圧マーク 記録しないで測る機能 液晶バックライト |
| メモリ 2人×90回 | メモリ 2人×84回 週平均: 2人×8週 |
メモリ量(記録できる件数)も少し異なりますが、6件だけなので実用上はほとんど違いはないでしょう。
そのため、血圧の週平均値の推移を追いたい方や、血圧計を一時的に人に貸すことがありそうな方、文字が見やすいほうがよい方は、HEM-1010がおすすめです。
一方で、不規則脈波表示機能が欲しいとか、付加機能に特にこだわりがなければ、HEM-1000の方が価格がお手頃でおすすめです。
これらの腕を通して測る上腕式全自動血圧計は、机に設置するスペースは必要ですが、血圧を毎日簡単に測ることができますので、おすすめです。
HEM-1000とHEM-1010の価格や性能を表で比較すると、次のようになります。下線のある項目をタップすると説明が表示されます。
| 型番 | HEM-1000 | HEM-1010 |
| 画像 | | |
| 特徴 | 週平均表示機能のないベーシックな機種。不整脈派検出機能付き。 | 朝晩の週平均値表示機能付き。ACアダプター使用の際には液晶バックライトが点灯。 |
| おすすめの方 | 手頃な価格の機種が良い方。 | 週平均表示や早朝高血圧表示機能が欲しい方。 |
| 型番 | HEM-1000 | HEM-1010 |
|---|---|---|
| 対応腕周 | 17 cm ～ 32 cm | 17 cm ～ 32 cm |
| 測定ミスをお知らせ |
◯
|
◯
|
| 手動加圧 |
◯
|
◯
|
| 早朝高血圧確認 | − |
◯
|
| 直近平均値表示 |
◯
|
◯
|
| 朝晩週平均値表示 | − |
◯
|
| メモリ | 2人×90回 | 2人×84回 週平均: 2人×8週 |
| 型番 | HEM-1000 | HEM-1010 |
| 不規則脈波表示 |
◯
| − |
| 血圧値レベル表示 | − | − |
| 測定姿勢チェック |
◯
|
◯
|
| バックライト(AC電源時) | − |
◯
|
| 記録しないで測る | − |
◯
|
| プリンタ出力 | − | − |
| 型番 | HEM-1000 | HEM-1010 |
| 血圧測定範囲 | 20 ～ 280 mmHg | 0 ～ 299 mmHg |
| 脈拍数測定範囲 | 毎分 40~180 拍 | 毎分 40~180 拍 |
| 圧力測定精度 | ±3 mmHg以内 | ±3 mmHg以内 |
| 脈拍数測定精度 | 読み取り数値の±5%以内 | 読み取り数値の±5%以内 |
| 型番 | HEM-1000 | HEM-1010 |
| 乾電池電源 | 単2形アルカリ乾電池×4(付属) | 単3形アルカリ乾電池×4(付属) |
| 電池寿命 | 250回 | 250回 |
| ACアダプタの付属 |
◯
|
◯
|
| 外形寸法 | 幅230×高さ217×奥行き228mm | 幅230×高さ217×奥行き228mm |
| 質量 | 約1.6kg | 約1.6kg |
| 参考価格 | ￥10,890〜(2025/06/12 08:28) |
まとめ
HEM-1000とHEM-1010 の違いは、HEM-1000には不規則脈波表示機能があり、HEM-1010には、週平均値を表示する機能と、記録しないで測る機能、液晶バックライト機能があることです。週平均値の推移を追いたい方や、文字が見やすいほうがよい方には、HEM-1010がおすすめです。
次の記事ではオムロンの血圧計について機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
以上、HEM-1000とHEM-1010の5つの違い。でした。
参考
- Omron
- 価格￥10,890(2025/06/12 08:28時点)
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