血圧計 HEM-1000とHEM-1011(HEM-1012)の4つの違い。

オムロンの上腕式血圧計HEM-1000とHEM-1011は何が異なるのでしょうか。違いは4つあります。わかりやすく紹介します。

 

次の記事ではオムロンの血圧計について機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

4つの違い

HEM-1000とHEM-1011、HEM-1012は、どれも腕を通して簡単に血圧が測定できる全自動上腕式血圧計です。

HEM-1000はスタンダードな機種で、HEM-1011とHEM-1012はそれよりも少し機能の多い機種です。

HEM-1012は、HEM-1011と同じ性能です。

[参考] 血圧値HEM-1011とHEM-1012の違いは?

 

HEM-1000だけにある機能は、不規則脈波表示機能です。

HEM-1011、HEM-1012だけにある機能は、

  • 週平均値を表示する機能
  • 記録しないで測る機能
  • 液晶バックライト機能

です。

あわせて4点が異なります。

HEM-1000だけの機能 HEM-1011、HEM-1012だけの機能
不規則脈波表示 週平均値表示
記録しないで測る
液晶バックライト

 

また細かいことを言えば、どちらも測定結果が自動で記録されますが、この記録できる数が異なります。

HEM-1000は90 回×2人分が記録でき、HEM-1011は84 回×2人分が記録できます。しかし、ほぼ同じです。

 

まとめると次のようになります。

型番 HEM-1000 HEM-1011 HEM-1012
画像
       
オムロンデジタル自動血圧計 HEM-1000 オムロン デジタル自動血圧計 HEM-1011 スポットアーム

オムロン デジタル自動血圧計 HEM-1011 スポットアーム
参考価格
¥10,840〜(2024/04/23 09:37)
¥15,800〜(2024/04/23 17:25)
¥19,288〜 (2021/04/24 20:45)
型番 HEM-1000 HEM-1011 HEM-1012
不規則脈波表示
朝晩週平均値表示
記録しないで測る
バックライト(AC電源時)
メモリ 2人×90回 2人×84回 2人×84回

違いを詳しく見てみましょう。

不規則脈波表示

HEM-1000では測定中に不規則な脈を検出する機能があり、検出すると「不規則脈波」マークが点灯します。

HEM-1000表示部は次のようになっており、右下にそのマークがあります。

このマークが出たときには正しく測定できていないことがありますので、再測定するようにします。いつも点灯するときには医師に相談するとよいということです。

週平均値

HEM-1011 (HEM-1012)には、週平均値表示機能があります。

この機能では、今週と過去7週間分の朝/晩の週間平均値を表示できます。過去1~2ヶ月の間に血圧がどのように変化したか確認できて便利です。

また、朝平均値が家庭高血圧の基準値以上のときには早朝高血圧マーク「▲_」が点灯して知らせてくれます。家庭高血圧の基準値は、最高血圧が135 mmHg以上、または最低血圧が85 mmHg以上です。

 

HEM-1011 (HEM-1012)の表示部は次のようになっています。

記録しないで測る

HEM-1011 (HEM-1012)には、記録しないで測る機能があります。

血圧測定結果は通常は自動でAかBに記録されますが、この機能を使うと一時的に知人や家族が使用するときに記録が残らないので便利です。

 

HEM-1000では記録しないで測るということができませんので、一時的に知人や家族が使用すると、記録が残ってしまいます。常に使用する人が自分だけなら、いつもはAに記録して、他人が使うときにはBに記録してもらえば、記録が混ざらないのでそれで良いでしょう。でも例えば、普段は夫婦で測定者A/Bを切り替えて使用している場合に、子供や知人など第三者が測定するとその結果がAかBの記録に混ざってしまうので困ります。記録を一つずつ消去することもできません。

 

2人で使用する予定で、第三者に血圧計を貸す機会がありそうな方は、記録しないで測る機能のあるHEM-1011 (HEM-1012)のほうが良いでしょう。

液晶バックライト

HEM-1011 (HEM-1012)では、ACアダプターで使用しているときには液晶バックライトが点灯します。

バックライトは液晶を背面から照らす機能で、これがあると暗いところでも文字が見やすくなります。

 

次の画像は別の機種のものですが、暗い部屋でバックライトをつけると、このように文字が見やすくなります。


(画像はオムロン公式ページより引用。)

最近、文字が見にくいという方におすすめの機能です。

どちらがおすすめか

このように、HEM-1000には不規則脈波表示機能があり、HEM-1011とHEM-1012には、週平均値を表示する機能と、記録しないで測る機能、液晶バックライト機能がある点が異なります。

 

そのため、血圧の週平均値の推移を追いたい方や、血圧計を一時的に人に貸すことがありそうな方、文字が見やすいほうがよい方は、HEM-1011またはHEM-1012がおすすめです。

特にそのようなこだわりがなければ、HEM-1000の方が、価格がお手頃でおすすめです。

 

腕を通して測る上腕式全自動血圧計は、机に設置するスペースは必要ですが、血圧を毎日簡単に測ることができますので、おすすめです。

 

HEM-1000とHEM-1011, HEM-1012の価格や性能を表で比較すると、次のようになります。下線のある項目をタップすると説明が表示されます。

型番 HEM-1000 HEM-1011 HEM-1012
画像
       
オムロンデジタル自動血圧計 HEM-1000 オムロン デジタル自動血圧計 HEM-1011 スポットアーム

オムロン デジタル自動血圧計 HEM-1011 スポットアーム
参考価格
¥10,840〜(2024/04/23 09:37)
¥15,800〜(2024/04/23 17:25)
¥19,288〜 (2021/04/24 20:45)
型番 HEM-1000 HEM-1011 HEM-1012
特徴 週平均表示機能のないベーシックな機種。不整脈派検出機能付き。 朝晩の週平均値表示機能付き。ACアダプター使用の際には液晶バックライトが点灯。HEM-1011とHEM-1012は取扱店が異なるだけで仕様は同じ。 朝晩の週平均値表示機能付き。ACアダプター使用の際には液晶バックライトが点灯。HEM-1011とHEM-1012は取扱店が異なるだけで仕様は同じ。
おすすめの方 手頃な価格の機種が良い方。 週平均表示や早朝高血圧表示機能が欲しい方。 週平均表示や早朝高血圧表示機能が欲しい方。
型番 HEM-1000 HEM-1011 HEM-1012
対応腕周 17 cm ~ 32 cm 17 cm ~ 32 cm 17 cm ~ 32 cm
測定ミスをお知らせ
手動加圧
早朝高血圧確認
直近平均値表示
朝晩週平均値表示
メモリ 2人×90回 2人×84回 2人×84回
型番 HEM-1000 HEM-1011 HEM-1012
不規則脈波表示
血圧値レベル表示
測定姿勢チェック
バックライト(AC電源時)
記録しないで測る
プリンタ出力
型番 HEM-1000 HEM-1011 HEM-1012
血圧測定範囲 20 ~ 280 mmHg

20 ~ 280 mmHg 20 ~ 280 mmHg
脈拍数測定範囲 毎分 40~180 拍 毎分 40~180 拍 毎分 40~180 拍
圧力測定精度 ±3 mmHg以内 ±3 mmHg以内 ±3 mmHg以内
脈拍数測定精度 読み取り数値の±5%以内 読み取り数値の±5%以内 読み取り数値の±5%以内
型番 HEM-1000 HEM-1011 HEM-1012
乾電池電源 単2形アルカリ乾電池×4(付属) 単3形アルカリ乾電池×4(付属) 単3形アルカリ乾電池×4(付属)
電池寿命 250回 250回 250回
ACアダプタの付属
外形寸法 幅230×高さ217×奥行き228mm 幅230×高さ217×奥行き228mm 幅230×高さ217×奥行き228mm
質量 約1.6kg 約1.6kg 約1.6kg

まとめ

HEM-1000とHEM-1011 (HEM-1012)の違いは、HEM-1000には不規則脈波表示機能があり、HEM-1011とHEM-1012には、週平均値を表示する機能と、記録しないで測る機能、液晶バックライト機能があることです。週平均値の推移を追いたい方や、文字が見やすいほうがよい方には、HEM-1011やHEM-1012がおすすめです。

 

次の記事ではオムロンの血圧計について機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

 

以上、HEM-1000とHEM-1011(HEM-1012)の4つの違い。でした。

参考

オムロン 自動血圧計 HEM-1000
オムロン 自動血圧計 HEM-1011
オムロン 自動血圧計 HEM-1012
オムロン 自動血圧計 HEM-1012
  • オムロン(OMRON)

不規則脈波表示

測定中の脈波の間隔が不規則なときにマークが点灯します。

点灯したときには、正しく測れていないことがありますので、安静にしてもう一度測ります。

週ごとの平均

週ごとの平均表示に対応した機種では、今週と過去7 週間の朝・晩それぞれの週ごとの平均を表示できます。

 

集計期間は日曜日~土曜日です。

朝の血圧は、4 時から9 時59 分の間で最初の測定から10 分以内に測定した記録(最大3 回)の平均値です。

晩の血圧は、19 時から1 時59 分の間で、最後の測定からさかのぼっ て10 分以内に測定した記録(最大3 回)の平均値です。

メモリ数

各機種では、測定結果が自動で記録されます。本体に記録できる数をメモリ数と呼び、機種により1 ~ 100回分の違いがあります。

血圧のメモを取り忘れても、あとから記録を調べることができて便利です。他の人が、血圧の推移を確認したいときにも役立ちます。

 

日付時刻に対応している機種では、測定した日付時刻も記録されます。

スマホアプリに対応している機種では、スマホ側で100回分を超えて保存できます。

対象腕周

腕周とは次の図のように、ひじを軽く曲げた状態で、二 の腕の中央あたりを計った腕まわりのことです。

腕が細い方や太い方では腕帯が合わないことがありますので、購入前にメジャーで腕周を測っておくと良いでしょう。

測定ミスをお知らせ

測定中に体を動かしたりすると体動マークが点灯します。

正しく測れていませんので、もう一度測るようにします。

血圧確認マーク


(画像はオムロン公式ページより引用。)

血圧確認マーク搭載機種では、測定結果が家庭高血圧の基準値以上のときに、「血圧高」というマークが表示されます。

家庭高血圧の基準値は、最高血圧が135 mmHg以上、または最低血圧が85 mmHg以上です。

 

週平均値が表示できる機種の中には、朝週平均値が家庭高血圧の基準値以上のときに「早朝」高血圧マークが表示される機種もあります。

平均値表示

平均値表示機能は、10分以内に測定された3 回までの測定記録の平均値を表示する機能です。

短時間に続けて測ったときに、一番良い値を記録する、という方法もありますが、平均値を記録したいというときにはこの機能が使えます。

 

日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2014 では、続けて測った2 回の測定記録の平均値を見ることを推奨しています。

血圧値レベル表示


(画像はオムロン公式ページより引用。)

血圧値レベル表示機能は、ディスプレイに血圧値がバーで表示される機能です。最低血圧と最高血圧の間が点灯します。

ひと目で、血圧の高い低いが分かるので便利です。

ACアダプター

上腕式自動血圧計(腕を通すタイプ)にはACアダプタが付属しています。

不具合が生じたときには、別売りのアダプタを購入することができます。

次のアダプタが対応します。

オムロン 上腕式自動血圧計用 腕を通すアームイン式用 ACアダプタ